撮影技術 フィールドレポート   LIST view  RSS
撮影技術会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
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■2011年11月30日(水)  文化財の撮影二日目は奈良経由で
文化財撮影の前に朝一に奈良へ行ってきました。

事務所出発は午前5時。あたりはまだ夜のままです。それでも近畿自動車道はある程度の車が走っています。みなさん、もう仕事に向かっておられるのでしょうか、それとも家路を急がれているのでしょうか。

幻想的な景色に思わずシャッターチャンス。今日の奈良は風が吹かない代わりに大きく冷え込みました。そして霧が立ち込めています。

奈良から今日の撮影集合場所へ向かう途中に立ち寄った竜田川。古今集にも詠まれた紅葉の名所として知られる竜田川の2kmにわたる川畔は県立公園に指定されています。

さてこちらは今日の撮影場所。今日も一日で13ポイント、約50カットほどの撮影です。

とても趣のある街並みに感動です。ここは文化財ではなく、撮影ポイントの近くの水路です。こんな場所に住んでみたいと思います。

自治体ごとに特徴のあるマンホール。旅先で撮影したマンホールもかなりの数に上ります。このマンホールは野崎参りが埋め込まれています。次のロケではどんなマンホールと出会えるのでしょうか。

■2011年11月29日(火)  文化財の撮影一日目
一段落の間もなく、今日と明日は文化財の撮影です。

心配した天候もご覧のようにうす雲がかかって文化財撮影には好都合。HD収録したものは編集されて博物館の展示映像になります。

撮影は山の上や町の中の路地など様々です。山の上までは徒歩となり、あまり飛ばすと現地到着後に呼吸を整える時間がかかってしまいます。登山と同じ要領で呼吸を乱さないことがコツだと思います。

撮影機材はNEX-VG10とシグマ8-16mmとニッコールレンズ各種。そしてバッテラとロールレフやディフューザー類です。

撮影場所にはご覧のような立て札が!
季節は11月末ですが、南向きの日当たりの良い斜面にはまだマムシが最後の日光浴をしているかも知れません。用心用心。

この日の撮影ポイントは13箇所でカット数は70カットほど。撮影終了後の空は見事な夕焼けでした。明日もこの撮影が続きます。

■2011年11月26日(土)  源流で水中撮影〜半水面など、そして平松候補の追っかけ取材
水道VPの最終ロケの日です。そしてもう一班は大阪市長選の平松候補の追っかけ取材。市長選は日曜の夜にOAです。
笹邊はこの日はオリジナルの特機BOOMCAMと豆カムHDを使用した撮影です。
今回のVPが決まった際に醒ヶ井で撮った映像を見て「あのようなシーンを入れたい」と要望されていました。

天候は抜群に晴れてまさにロケ日和です。子役や制作さんたちと爽快な気分でロケ場所へ向かいます。

現場の紅葉も盛りは過ぎたもののまだまだ深紅の彩を見せてくれます。透き通った水も気持ち良さそうです。

○○の冷や水・・・などとは言わないでください。BOOMCAMを設置してモニター用のHDMIケーブルを監督のところまで引いているところです。まめカムHDのHDMI出力を2分配して一方を監督に、もう一方を撮影用にCLM-V55を使用します。

水中ヘッドに付けた水準器を合わせ、水流でカメラが揺れないようにするためのアンカーの長さを調整しています。やっぱり○○の冷や水ですね。

いよいよ子役が入ってのリハーサル。カメラが水中から出る時と子役達のアクションを細かく決めています。撮影は予定通りに終了し、移動途中にスーパーマーケットでロケ弁当を購入して淀川河川公園へ移動です。子役達は完全に遠足気分。実は大人たちも行楽気分の暖かな小春日和でした。

楽しみの昼食は後にして、まずは光が良いときに撮影を進めます。カメラはSDX-900でやはりDタップから電源を取る「背面君」を取り付けています。

被写界震度を浅くするため、ショートズームにエクステンダーをいれてテレ端の開放絞りで撮影しています。最近は大判撮像素子を用いた一眼ムービーがはやっていますが、2/3吋のテレビカメラでもNDフィルターと焦点距離、絞りを調整することで被写界震度の浅い撮影が出来ます。
標準ズームレンズの100mmの焦点距離でF4で撮影するよりも、ショートズームにエクステンダーを入れて見掛け100mmで合成F値をF4(実質開放)で撮るほうが被写界震度が浅くなるようで気に入っています。ショートズームをお持ちの方は試してみてください。また標準レンズでも50mmでエクステンダーを入れて合成100mmで開放にする方がエクステンダー無しで100mmF4よりも深度は浅いようです。

下の写真は仕事とは無関係です。河川敷で撮影中に声をかけられた方が持っておられたレンズです。声をかけられた時は三脚とザックだけだったので、まさかこんなレンズを携行されているとは思いませんでした。


実は分解可能な800mmF8のレンズで鏡筒は塩ビパイプ製。なんと自作だそうです。撮影された画像もシャープでした。玉は2群2枚のアポクロマートの天体望遠鏡用のような感じです。フォーカス部分はキヤノンのレンズ部品だそうで、何を隠そう、現役時代はキヤノンのサービスマンだったそうです。それにしても分解できる超望遠レンズって素敵ですね。
組みあがったレンズを撮影させていただいた後、1分足らずで分解してザックに収めて颯爽と自転車で去っていかれました。

■2011年11月24日(木)  命の水は浄水場から
今日は別な浄水場での撮影です。カメラはSDX-900とHVR-Z5JでJIBとマシューズのタイヤドリーを使用します。

まずは香盤通りに通常撮影。そして光線の具合を見計らってジブによるリフトショットです。
ローアングルから攻めるためにビンテンを逆さまに取り付けてカメラの天地を反対にしています。上下が反転した映像は編集時に180度回転させて元に戻します。ただしカメラのモニター映像の上下が反転しているのでそのままでは撮影が出来ません。

答えはいたって簡単です。5.5インチのHDMIモニターのCLM-V55を上下反対に取り付けるだけです。これで通常通りに撮影が可能です。

逆さに吊り下げられたHVR-Z5J。HDMIとLANCのケーブルが延びています。カメラの操作はリモートコマンダーRM-1000BPを用いての遠隔操作です。

タンクに上って俯瞰撮影です。天気の良い日に高いところからの撮影って気持ちいいですね!

もちろん下からタンクを見上げた画も撮影します。青空が何よりも役者といえる一日でした。

最後はドリーとジブを使って監視室の撮影。オペレーターさんに動きがないので移動ショットが必須になります。
今回のVPも残すところあと1回の撮影で完了します。ナレーターさんは・・・・あの○○リンに決定です。誰なのかは完成するまでは秘密で・・・・MA楽しみです。

■2011年11月22日(火)  続きは神戸〜大坂
今日は昨日のB班に笹邊達も加わり、まずは大坂での撮影。この日はB班の記録部が撮影してきた写真になります。午前中の現場はHDCAMとHDVの2カメ体制でスタートです。そして午前中の撮影が終わりB班は神戸へ移動して撮影を続行。



神戸の街はすでにクリスマス気分。クリスマスまであと1ヶ月です。ということは・・・・すぐに年越し!
・・・・一年があっという間ですね。

水陸両用車と千里ビデオサービスのロケ車デリカD:5
こんな車もいいなあ〜〜、って「何に使うんや」と突っ込まれそうです。

昼食は南京町で頂いたそうです。何を食べたか?は秘密だそうです。

遊んでいるわけじゃなく、ちゃんと仕事をしています。

神戸の撮影を終えて再び大坂でのインタビュー。笹邊達も応援に行きましたが、進行がスムーズですでに撤収完了。このあとは二日間のハードな現場のお疲れ会としてとん太のとんかつと相成りました。

■2011年11月21日(月)  今日は早朝からの撮影
今日は笹邊が先月から携わっている公共事業のVP&番組のロケのA班と、東京制作のシアター上映用の撮影がB班でした。
笹邊達A班の現場集合は0830ですが、B班は0600現地ということで、笹邊達もB班の仕込みを手伝うためにB班の現場に同行しました。

0545に撮影現場に到着しましたが、辺りはまだ夜明け前。ちなみに大阪の今日の日の出時刻は0637でした。撮影には新しく出来たカフェをお借りしています。営業が始まるまでに完全撤収が条件でタイムリミットは1100です。

照明部さんは技師のKさんと助手の同じくKさん。手際よく明かりが作られていきます。

撮影準備を見守る監督やスタッフ。

撮影カメラはHDW-750です。PMW-F3&KiProという案も出ましたが、香盤がハードなためズームレンズを使用したHDCAMで行います。HDCAMテープは撮影後ProRESに変換して納品します。フィルターはブラックプロミスト1/4を使用しています。

技術モニターは8.4吋を使用しますが、シアターの上映環境を考えて制作モニターは民生機をベースにした千里ビデオサービスオリジナルのHDSDI REGZAを使用しています。HD-SDI、SD-SDI、HDMI、VBSに対応し、オリジナルの「からくり式遮光フード」は移動時の液晶面保護カバーになっています。

0630には出演者やメイクアーティストさんも到着。そして始発出勤の録音部のIさんも到着。

準備をしているうちに0700の時報鳴り、笹邊達はもう一つの現場へむかうためにカフェをあとにしました。

写真は笹邊達が向かった撮影現場「村野浄水場」です。先日ヘリコプターからも撮影しました。
村野浄水場は大阪広域水道企業団が府内42市町村に供給している水道水の約8割を担う浄水場です。枚方市にある磯島取水場で取り入れた淀川の水をオゾンと粒状活性炭を使って高度浄水処理し、その規模は日本最大。敷地総面積は244685m²もあり、野球グランド(13000m²〜14000m²)のおよそ20倍ほどの面積になります。

・・・・・・12時間後・・・・・・

笹邊達A班の現場は撮影部2名、照明部1名、制作部2名というコンパクトな現場です。香盤も0800〜1600ということで1800には撮影を終えて事務所に戻りました。
そしてこの現場レポートを書いている2000もB班は初日の撮影を続けています。撮影終了は2200予定となっています。明日は笹邊もB班に加わります。みなさん、ほんとうにお疲れ様です。

追記;千里ビデオサービスオリジナルのHDSDI REGZAの折りたたみ「からくり式遮光フード」サンシェード兼液晶保護カバーです。HD-SDI、SD-SDI、HDMI、VBSに対応しています。


■2011年11月18日(金)  ハイアングル三脚と背面君
先月から取り組んでいる空撮などもいれたVPの撮影。昨日は子役を起用した公園シーンや小学校での撮影です。

今回活躍したのは巨大三脚Manfrotto 161というもので、カメラは3m近くまで上がります。千里ビデオサービスにあるものはManfrotto 161 mk2よりも古い初期型で、センターポールはエレベーターではなくエアダンパー式です。高さはmk2よりも上がります。

本来写真用のManfrotto 161に100mmボールヘッドアダプターを装着してVINTENを取り付けています。
シュート時はビューファインダーではなく、先日完成した SVS オリジナル【Back Mounting Monitor=背面君】を見ています。

お借りしている公園の芝を痛めないように、足場には太いタイヤが付いた【MAGPATCH MASTER CART】を使用しました。

3x3のカポックはマシューズのスタンドにグリップとカポックホルダーで固定しています。左後ろにもう一枚のカポックを搭載した【MAGPATCH MASTER CART】が見えています。


今回もお蔭様で好天に恵まれ、日中は気温も高くなりました。子役ということで心配した「寒さ」も全く問題なく、子役たちには楽しいロケだったようです。

■2011年11月15日(火)  今日は空撮でした
今日は天候待ちしていた案件の空撮でした。


ヘリコプターはロビンソンのR44です。撮影は静止画と動画でメインは静止画ですす。撮影に使ったカメラはニコンD700と新しいタイプの28-300mmED、そしてニコンD300にシグマの8-16mmEDです。
動画用は60Pが撮れるHDR-CX560のアクティブモード+ソフトウエアスタビライザーです。

撮影を終えてヘリポートへ戻る途中、大阪駅付近を通って帰りました。こうして見ると大阪も大都会という感じです。今大阪は市長選と知事選が始まったばかりです。はたして大阪都構想は実現するのでしょうか。

冬型の気圧配置でしたが、午前中は天候も安定し、ヘイズも無くクリアーでした。1.5Hの空の旅はあっというまに終了。上空はとても快適でした。

■2011年11月14日(月)  B-1グランプリの記念品
12〜13日は姫路へB-1グランプリの撮影技術協力でした。
実は13日の大阪市長選告示で在京局の撮影で1チェーンが出てしまっていたため、姫路へは笹邊がカメラマンで出向きました。

この撮影は中部の局で放送されるもので、中部からエントリーしている4団体の密着です。第1〜第3までの各会場に分散して、技術は全員で7名。2日とも大阪からの通いで出発は早朝の6時30分。笹邊も5時半には自宅を出発しました。
全チェーンの総収録時間は16時間ほど。HDCAM、HDV混在で編集は徹夜されるんでしょうか。

初日の帰路で見た夕焼け。お蔭様で両日とも好天に恵まれた撮影でした。

こちらは阪神高速からの車窓。神戸の夜景はいつ見ても綺麗です。

今回の取材の記念品。お土産は買えませんでしたが、とてもいい記念品でした。

昨日のニュースやワイドショー系の番組ではB-1や市長選の映像にけっこう露出していました。デカイのと背が高いのは目立って・・・・・B-1やこれから始まる市長選がよく流れます。もしかしたら見つかるかも。そういえば昨夜の滝川さんのミニスカートはとても可愛かったです。

■2011年11月07日(月)  鯖江にて
福井の鯖江へ行っておりました。
天候はいまいちでしたが、鯖江では雨も上がって濡れることはありませんでした。

あの雲の下はどしゃ降りになっているんでしょう。遠くから見るとよくわかります。

河野村は松前船主の館で知られています。近江商人に雇われた北前船は海産物の処理に必要な「藁」を積んで松前藩の港に行き、そこで鰊を満載して戻ったそうです。

昨日11/6からズワイガニ漁が解禁となりました。越前町のみやげ物売り場の活ズワイガニはほとんど売切れです。

釜揚げされたズワイガニのメスはセコガニ、セイコカニと呼ばれ、腹には卵がギッシリと詰まっています。

帰りは湖西経由でマキノの道の駅で夕食をいただきました。道の駅には地元の特産品がずら〜りと並んでいます。ちょっと買いすぎたと反省。





夕方の特売で焼鯖寿司や鱒寿司、鱒飯がほぼ半額。笹邊は勿論「半額」に弱い大阪人です。帰宅後自宅の冷蔵庫は日本海一色に変貌したのはいうまでもありません。

■2011年11月06日(日)  SVS オリジナル Back Mounting Monitor=背面君
Back Mounting Monitor
背中にマウントするモニターです。といっても「夜はクネクネ」の雅さんのように重いモニターを担ぐわけではありません。
HDW-750やDSR-570WS、HPX555の後ろに取り付ける小型モニターです。
ディレクターのMさんから「どうしてカメラの後ろにモニターが付いてないんだろ。」という一言から生まれたディレクターモニターです。

カメラの全長が長くなるのでENGでは使うことはありませんが、VPのオープンロケではケーブルの引き回しも必要なく、意外と便利なモニターと言えるかもしれません。カメラの後ろ上面への取り行けも可能ですが、身長170cm以上のカメラマンが担ぐとモニターの位置が高くなりすぎるので背面を選びました。
TFT液晶パネルの視野角は非常に広く、カメラの真後ろだけではなく斜めからでも良く見えます。

HDW-750に付けた全体像です。
HD-SDIの入力は無く、HDW-750の場合はダウンコンバートされたVBS信号を入力します。

オープンロケで不可欠の遮光フードです。1mm厚保のアルミ板を曲げて作りました。次の写真はフードを付けた状態の全体像です。液晶は上下に100度以上アングルを変えることが出来ますから、ローアングルやハイアングルでの撮影時もディレクターが背伸びする必要はありません。

若干ケーブルの引き回しが気になりますが、常に取り付けるものではないため、ケーブルは固定していません。
赤いケーブルはモニターの電源です。モニター専用のバッテリーは使用せず、カムコーダー用のバッテリーを分配して使用します。

HDW-750やDSR-570WSの場合はファインダー付け根のDタップから電源を取ります。HPX555やSDX900等の場合はIDXのVマウントに内蔵されたDタップを使用します。
モニターの電源はカメラ信号を検出して自動でONになります。またHDW-750や570WSの場合はカメラのDタップSWで強制OFFができます。もちろんカメラの電源を切ればモニターも完全OFFになります。

SD専用モニターですが、意外と性能のいいパネルが使われています。演色性などベンチでテストしてみました。
チャートの色温度は3200Kでカメラのホワイトバランスも3200Kに設定していますから、6300Kのモニターは青く映ります。テスト風景はニコンD700を5600Kに設定し、チャートの画像はニコンD300を6300Kで撮影しています。

まずはグレーチャートです。

ハイライトからシャドウまでの諧調が飛ばず潰れず表示されています。チャートの画像をクリックしていただくと大きなサイズでご覧いただけます。

次は解像度チャートです。HDW-750のハイビジョン出力ではなくダウンコンバート出力を見ています。画像評価はもちろん無理ですが、画像確認モニターとしては使えるのではないかと思います。
下のチャートも画像をクリックしていただくと大きなサイズの画像をご覧いただけます。


ベンチテストですからここは美人チャートで実際の運用状態を確認します。「美人チャート」といっても女性の「美人度」を計るチャートではありません。映っているモデルさんが美人だということでいつの間にか「美人チャート」ということになったのでしょうか?

「美人チャート」は千里ビデオサービスが出来た1987年にすでに存在していました。もちろんこのモデルさんです。あれから24年、今現在お幾つでしょうか。こちらもクリックしていただくと大きな画像をご覧いただけます。


SVS オリジナルのBack Mounting Monitorは今月のVP撮影でSDX900に取り付けて使用します。
ところでこのモニターのニックネームですが、スタッフと相談の結果どうやら「背面君」で落ちつきそうです。

■2011年11月05日(土)  DSR-570WSとリターンモニター
ヘアショーの次は医学系のセミナー。
心臓外科の手技です。最新の手技の凄さに驚きました。
カメラは570WSで今日の仕事はカメラマン。機材会社の仕事でしたが、今日はサービスでモニター持参です。
先日の四連モニターと同じユニットです。
「注文いただければすぐに作りますよ」と営業も忘れません。


■2011年11月04日(金)  見てのお楽しみ




この画像から仕様の一部を垣間見ることが出来ます。

■2011年11月04日(金)  4連モニター初陣
一昨日、昨日と中継の現場でした。ベースはホールの通訳ブース内です。
スタッフは千里ビデオサービスからCAM×2、CA×1、SW、VEの5名で、VTR(DVD)とPPT、名前のCG、DSKはクライアントさんが担当です。

仕込み時間に余裕があったおかげで意外と整然とレイアウトできました。写真には写っていませんが、右にDVD、ダウンコンバーター、PCなどが並んでいます。

笹邊が担当するSW周辺。入力モニターは新規投入の四連モニターと拡張モニターの五連仕様です。
左からCAM1/CAM2、DVD、PPT、そしてCGです。各々タリーランプを乗せています。
上段はベクトル&ウェーブフォーム、そしてプレビュー用の6吋PVM-6041Q、マスモニはBVM-9045QDです。

これが新作の四連モニターです。小さなモニターですが、画面サイズはPVM-6041Qを16:9で使用する場合と同じ画面面積があります。TFT液晶パネルのドット数は1440(H)RGB×272(V)ですがカメラのフォーカスを正確に確認できる解像度を持っています。

場当たりの時のSWとモニター。本番中は客電が消えてもっと暗くなり、モニターの上に乗せた足りーランプが次々に点灯します。

モニターの角度は自在に動き、パネルをオペレーターの目線に合わせることでマスモニと同じ明るさで確認できます。
電源はキャリングケースに内蔵した電源に付いた2個の4pinXLR出力端子の一方からからタコ足で供給しています。

左はVEエリアでVTRはPGM、CAM-1、CAM-2で、それぞれマスターとバックアップを収録しています。
カメラはJ16a+ワイドコンバーター付きのDSR-570WSと、J20a付のDSR-570WSです。

J20aはエクステンダーONで使用するため、実質320mmの超望遠となりますが、SPIDER PROを使うことでテレ端でも安定した画が撮れます。

本番後の会見もDSR-570WSでUST配信です。

事前に連続動作など十分チェックをして万全で望みましたが、やはり本番を終えるまでは不安もありました。しかしそういった不安も2日間の長時間運用によって完全に拭い去ることができてました。お蔭様で新規機材の4連モニター初陣は無事終了です。

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