2010年10月19日(火)
カムコーダー ショルダーリグ
【カムコーダー ショルダーリグ】という検索が非常に多い。ヒットするページはフィールドレポートのアーカイブ【グライドカムの移動ショット一段落です】そして【HDVカムコーダー・小型カムコーダー用ショルダーリグ】が最も多い。1番にヒットするページにはショルダーリグという記述はあったが、新しく作ったショルダーリグの記載が無かったので検索者への利便性を考え、先日
2010.10.15追記ショルダー型カムコーダーのパーツやビューカメラのパーツを再利用したエコなショルダーリグを開発しました。
こちらに詳細を掲載しています。現在のところ自社用ということで販売は考えておりません。
という記述を書き加えた。
実物の写真はこんな感じになる。これは初期モデルでバッテリーケースは1本用になっている。

実際に私が現場(約時間担ぎっぱなしを2回の現場)で使ってみた結果はかなり良かったが、もう少し後ろを重くしたいと感じた。いつもHDCAMなどの標準サイズのショルダー型カムコーダーを担いでいるM君とも相談したところ、
「これはいいですわ!普通に担げますやん!ファインダーも見やすい」となったが、やはり後ろをもう少し重くした方がいいという感想。そこでバッテリーケースを2本に交換してリチウムイオンよりも重いニッカドタイプのバッテリーを2本入れた。結果はほぼ満足のいくバランスになったが、ワイヤレスマイクのレシーバーを外したり、ワイドコンバーターを装着すると若干まだ前が重い。BP-90型のバッテリーケースは余っているが、あまり重くなっても良くないだろうと、ショルダーパッドをスライド出来るように変更した。
次の写真が改良したショルダーリグ。
M君に2時間半×2回のライブステージで担いでもらったが問題は無かった。ハンドヘルド嫌いのM君だが、これからは嫌わずに担いでくれることになった。

我々が必要を感じたように、おそらく世界中のハンドヘルドカムコーダーのユーザーは必要としていると思う。こういったものは我々ではなく、カメラメーカーや周辺機器メーカーから出てきても良さそうだが、どこの製品も展示会などで実際に担いでみると「帯に短し襷に長し」で購入には至らない。設計している人がカメラマンではないということだろうか。昨日もあることで某巨大メーカーの開発担当の方から電話があった。こういった前向きな姿勢は歓迎する。アイデアや考えは墓まで持っていっても何の得にもならない。考えていることを具体化してくれるであろうメーカーさんであれば、聞かれればなんでも答えていくというのが私の姿勢である。
現在もある映像機器メーカーのコンサルティングをしているが、自分の考えたことが製品に反映されることは非常に嬉しいし、また実際に使う立場としても有難い。ただし機密保持契約を交わしているので製品が発売されても密かに喜んでいるということになる。
最近メーカーが発売前の製品をこういう立場の人に渡してブログやHPで評価するということが流行っているようだが、これについては反対する。というのも、こういった契約を結ぶと絶対に悪い事は書けない。無償提供された代償にブログで褒めても信用は出来ないだろう。「良いものは良い、悪いものは悪い」である。購入して本当に良かったものはいくらでも褒めることが出来る。

このブログにリンクがある「自作の人生」さんもソニーのDXCシリーズのショルダー部分を使って同じようなショルダーリグを作られていた。なんと、製作された時期が私とピタリと一致している。連絡を取り合ったわけでは無いが。つまり時期も同じくして欲しいものが一緒だったということで、これは世の中のユーザーが皆が欲しているものということらしい。
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2010年10月03日(日)
可変式ND x2.5-x1000フィルターKENKOから
フィルターの老舗ケンコー(http://www.kenko-tokina.co.jp/)から発売されそうだ。

デジカメWatchによるとフォトキナで発表され、年内には発売とか。大いに期待したい。
ケンコーブランドでは光の透過量を可変できる「Variable NDX ND2.5-ND1000」を展示。価格は未定だが、2010年内の発売を予定している。82mm径と77mm径をラインナップする。
露出倍数を2.5〜1,000の間で連続可変できるNDフィルター。可変NDフィルターは前回のフォトキナ2008でも参考出品していたが、今回、明るい側を露出倍数2.5まで上げることができたため製品化に踏み切った。レンズにつけた状態でも、構図の確認ができるとする。
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2010年10月02日(土)
パナソニックにカルテル罰金41億円 米司法省
【パナソニックにカルテル罰金41億円 米司法省】だそうだ。

Asahi.comからの引用である。
 【ニューヨーク=山川一基】米司法省は9月30日、パナソニックが冷蔵庫や冷凍機の基幹部品である冷却用コンプレッサー(圧縮機)を巡り、国際的な価格カルテルに参加していたとして、4910万ドル(約41億円)の罰金を支払うことで合意したと発表した。
 このカルテルには米家電大手ワールプールのグループ会社も加わっており、同社は9180万ドル(約77億円)の罰金を支払う。
 司法省によると、両社は2004〜07年に他の企業も含めて複数回協議し、販売価格を調整。参加各社は、決めた価格を関係者が守っているか監視するための情報交換もしていた。同省によると、冷却用圧縮機を巡る価格カルテルでは初の罰金という。
 パナソニックは1日、「適用法令などを総合的に勘案し、米司法省と司法取引契約を締結することにした。事態を真摯(しんし)に受け止め、信頼回復に努める」とのコメントを発表した。

41億円といっても年商7兆4千億円、営業利益1千9百億円の企業にしてみれば営業利益で考えても41億÷1900億=0.0215789474であり、売り上げ高でみると4,100,000,000÷7,400,000,000,000=0.000554054054となり、それは1万円のうちの5円50銭つまり5円半。痛くも痒くない金額だろう。
だがこのことで失う信頼は大きい。事態を真摯に受け止め、信頼回復に努力して欲しい。

パナソニックからの10/1付プレスリリースは下記でご覧下さい。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn101001-3/jn101001-3.html
2010年10月2日 | 記事へ | コメント(0) |
| どうでもいいこと / CEO・映像技術職人 |
アフィリエイト色々付けてみました
このブログを見ていただいている方はすでにお気づきだと思うが、記事の左右に色々とバナーが増えた。いわゆるアフィリエイトである。
このブログへのアクセスが毎日4〜5百ほどだが、広告をクリックして買い物をされる方はそのうちの1%にも満たないだろうが、考え方によっては【自分にとって便利なリンクバナー】だとは言える。
例えば自分やその家族が何か必要になったときに自分のブログを見れば販売サイトへすぐに行ける。また、選んだアフィリエイトは全て自分自身が利用した場合もポイントが溜まるものなので言わばクーポンのようなものでもある。
そんなわけで興味がある人は自分のブログにアフィリエイトのバナーを貼り付けるのもよいと思う。

ブログパーツ・ウィジェットはLive!Adsアフィリエイト

また、私が選んだLive!Adsアフィリエイトは つぶやきアフィリエイトと言ってTwitter対応ということだ。実は先日Twitterのアカウントを取ったのだが、はっきり言ってTwitterの使い方がまだ解っていない。おいおい覚えていきたいと思っている。

これまでブログの記事の左右あった縦に長いスペースに自分が利用ししたことがあったり、気に入ったアフィリエイトが見つかれば掲載していこうと考えている。もちろん私自身が納得したものや、家族が便利なものに限っての取捨選択の掲載である。一応左側に男性向け、右側に女性向けを考えて配置してみたが、もちろん左を女性が見ても、また右を男性が見ても面白いものである。右にあるレディースインナーのバナーなど、つい行ってしまうところは男の習性ともいえるだろう。
当然だがこれはブログのみでの展開であり、技術会社としての会社のWEBではプロ用映像・音響機材を販売するシステムファイブに限定している。

2010年10月2日 | 記事へ | コメント(0) |
| アフィリエイト / コンピュータ・IT系 / 未分類・エトセトラ.etc. |
2010年10月01日(金)
nex5 ニコン18-200ズーム用マウントアダプター
nex5 ニコン18-200ズーム用マウントアダプター】という検索だった。
絞り環の無いニコンのAFレンズの場合ソニーのEマウント(NEXマウント)では普通のマウントアダプターだと絞り値が最大(最も暗い)まで絞り込まれてしまうので使えない。

このNEXアダプターは台湾製のものでレンズ側マウント部分にレンズの絞り連動ピンを動かすリングが付いている。指標はないが、これが絞り環として動作する。

アダプター内部の絞り駆動用のピン。リングと直結されているのでリングの回転角は小さいが、適度なフリクションがあるので希望する深度になる場所で問題なく止まっている。絞り環が付いたニッコールレンズの場合はレンズの絞り値をセットしたまま、ワンタッチで開放に持っていくことが出来る、云わばプリセットボタンのようなことも出来る。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの絞り連動ピンである。このレンズを使うためにこのアダプターを探し出したといっていい。この60mmマクロレンズはそれまでのマイクロニッコールとは違い、フォーカスをレンズの繰り出しだけではなく、焦点距離を可変することで合焦させている。そのため中間リング無しで等倍まで撮影できるわけだが、それよりも嬉しいことはファーカシングの際に画像の大きさが変化せずに合焦点だけが移動する。つまりズーミングしないでボケだけが変わる特性を持っている。写真の場合にはあまり関係ないが、動画では非常に有り難い。2/3吋TVレンズでマクロ機能を使って行っていたことがフォーカスで出来る。機構は判らないがHVR-Z1Jに付いているツァイスのレンズもフォーカスで画像の大きさが変わらないのでフォーカスを送ったり寄せたりする時の映像が美しい。ただし1/3故に深度が深いのは仕方ない。

NEX-VG10にこのマウントアダプターで取り付けたAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDである。もちろんAFやボディー側からの絞り制御は出来ないが、ナノクリスタルコーティングのお陰で大変クリアーな映像が撮れる。このアダプターはどのニッコールレンズをつけた場合でも確実に無限が出るように若干オーバーイングになるように作られている。そのままでは無限遠を越えてしまうので、遠景の撮影では∞に気を付けなければならない。正確なフォーカス合わせがポイントになる。そのためにフランジバックがニコンFマウントの規定であるフランジバック46.5mmより0.3mmほど短い。今回検索されていた【nex5 ニコン18-200ズーム用マウントアダプター】だが、このアダプターではニコン18-200や18-70などのズームレンズでは引きボケを起してしまう。マウントと鏡筒の接合面に極薄のアルミ板などを何枚か重ねて挟むなどしてフランジバックチャートを見ながら追い込まなければならない。

以前このブログにマウントアダプターを紹介したが、写真にある2つのマウントアダプターも若干フランジバックが違う。ズームレンズで問題なく使えたのは右奥に写っている方だけだった。出来ればフランジバック調整機能が付いたNF→NEXマウントアダプターが発売されないものかと期待する。

今回のアダプターは神奈川の小菅さんから購入した。「物売りの魂」というブログで販売様々なアダプター類を販売されている。メールでのレスポンスも良く、安心して購入できた。
また、どうしても国産で!と言う人には宮本製作所から絞り環がついたマウントアダプターが発売されている。ただし近代と同様に価格は台湾製の倍以上ということになる。

気になっていいたフランジバックについては後日レンズ側のマウントとアダプターの鏡筒との間に何種類かの極薄いスペーサーを挿入してフランジバックチャートを撮影しながら追い込んで、現在は各種のMFニッコールズームレンズと組み合わせても引きボケ・中ボケも起こさないようになった。しかし一部のAFズームレンズではテレ端でフォーカスを合わせてワイド端まで引くとフォーカスが甘くなるものもある。やはりAFに依存した設計が行なわれているのかも知れない。こういたレンズで正確にフランジバックをあわせるにはフランジバック調整機構を備えたマウントアダプターが必要ということだろう。
フランジバック調整の結果はFieldReportに掲載しているので興味のある方はご覧頂きたい。
2010年10月1日 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年09月23日(木)
大人の玩具に夢中
YouTubeを見ると新発売の大人の玩具に夢中になっている人が沢山いる。

Charles MichelさんはNEX-VG10に夢中なように見える。ミッシェルチャールズビデオアカデミーは2010年4月初めにオープンしたテレビ制作会社CAMERACREW.CH社傘の下の学校というか、ワークショップらしい。東通が作った放送芸術学院のようなものか。

アカデミーのサイトには他の動画もアップされている。

これはソニーのプロモーションビデオ。下のものもソニー。


ビデオサロン誌の作例。EOSやGH1との比較なども入っている。

NEX-VG10をYouTubeで検索すると様々な作例が上がっている。まさに玩具に夢中な大人たちだ。

フィルム風な処理を施したものもある。

これはNEX-5用のパンケーキレンズ16mm F2.8だけで撮ったもの。光量調整は偏光フィルターを二枚掛けして可変NDとしている。
2010年9月23日 | 記事へ | コメント(0) |
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NEX-VG10はNDフィルターを内蔵していないのが正しい!
先般発売されたソニーのNEX-VG10だが、巷では動画撮影カメラで有りながらNDフィルター(光量調整用ニュートラルデンシティーフィルター)を内蔵していないのは具合が悪い、不便と評判が悪い。確かに2/3吋や1/2吋、1/3吋撮像素子のビデオカメラには1/64、1/16、1/8などのNDフィルターが内蔵されていてワンタッチで切り替えることが出来る。またCCフィルターも内蔵している。屋外から屋内、太陽光から電灯光など、現場に合えあせてカメラマン、VEが切り替える。これらのフィルターはアクセサリーではなく、ビデオカメラの必需品である。

では何故ハンディーカムとして売り出されたNEX-VG10にNDフィルターが内蔵されないのか?【光量が強いときはアイリスを閉じてシャッタースピードを上げればよい?】アイリスを絞ると被写界深度が深くなり、せっかくの大型撮像素子の浅いフォーカスが台無しになり、絞りすぎると回折によるボケや集光力の減少による解像力の低下が起こる。またシャッター速度を1/60秒より早くすれば動画の動きがパラパラとしたものになりマルチストロボ状態になる。60iで記録する場合フィルムカメラの開角度で見ると1/60秒では180度、1/50秒で240度、1/40で300度、1/30秒では360度となり、適切なシャッタースピードを設定しなければならない。
つまりNEX-VG10ではアイリス値は画作りに合わせた被写界深度で決まり、シャッタースピードはむやみやたらに変えてはいけない。それで露出オーバーになる場合はかならずNDフィルターや照明で調節する。 ということはNDフィルターは必要不可欠であり、それが内蔵されていないのは大変不便なことだ。
ではここで写真を見ていただきたい。

これはNEX-VG10のレンズを外したマウント部分。APS-Cサイズ(35mmフルサイズの約半分)の撮像素子が見える。もしこの前に3種類のNDフィルターと素通しフィルターを取り付けたターレットを取り付ければどうなるだろう。ターレットの直径は約10cm程になり、それと回転機構を組み込むととんでもない大きさになってしまう。また、鏡面になった撮像素子と平行にガラスフィルターが並ぶことは光学的にもゴーストやフレアといった弊害も生じる。NEX-VG10に限らず、キヤノンのEOSや松下のGH-1、GH-2、そしてソニーのNEXやアルファなどでは撮影者がシーンに合わせてレンズのフロントにNDフィルターを装着することが望ましい。我々のように4×4吋や3×3吋のNDは理想だが、汎用の丸型フィルターでなんら問題ない。ND-2とND-4、ND-8は用意したい。もしくはND-4とND-16でもよい。足りない時は2枚重ねて使ってもよい。また、液晶を分解したことのある人は知っていると思うが、表面のフィルムの向きを変えると明暗が変化する。昔8mmフィルムで使ったフェーダーのように偏光フィルターを2枚重ね合わせる方法も光量調整の方法として使えるが、偏光の影響やフィルターの特性からニュートラルな色合いが出るかは状況によって異なるだろう。

今回の表題【NEX-VG10はNDフィルターを内蔵していないのが正しい!】は検索キーワードではなく、NEX-VG10の悪評に対する私の見解である。メーカーにも「何故NDフィルターを内蔵しなかったか」についてその理由をわかりやすくユーザーに伝えてほしい。しかし将来的には電気によって光の透過率を調整できるフィルムなどが実用化されるだろう。NDだけではなく、RGB各色毎に調整できれば電子CCフィルターにもなる。最近の科学技術の進歩する速さを考えれば決して夢ではないと思う。もしかすれば既に実用化されているかも知れない。

余談だが、量販店の販売員に動画の露出調整はアイリスとシャッター速度で行うと思っている人がいることは残念なことだ。さらに民生機のビデオカメラに【オートシャッター】機能が有り、さらにシャッター速度を可変させて適正露出を決めるモード【絞り優先オート】が存在することも困ったものである。

まず1枚、1/16(4絞り)のNDフィルターは揃えたい。左が16mm用のΦ49mm、右が18-200mm用のΦ67mm。 ケンコー光学ショップ 楽天市場店で安く入手できる。

2010年9月23日 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年09月17日(金)
NEX-VG10 ニッコール
NEX-VG10 ニッコール】それに【NEX-VG10 NIKKOR】という検索がもの凄く多い。
NEX-VG10というのはソニーが発売しているAPS-C撮像素子を用いたレンズ交換式デジタルカメラNEX-5やNEX-3をハンディーカムとして出してきたもので今月10に発売されたもで価格は18-200mmF3.6-6.3のズームレンズをセットで198,000円だ。発売前に予約し、16GBメモリースティックをセットで購入した。
NEX-VG10とは思えない姿になっているが、これがマットボックスを取り付けたVG10。
ボディーのみの販売は行われていないので、購入した3日後には上の写真に装着している18-200mmのレンズはNEX5ユーザーに売却してNikon Fマウント→NEX Eマウント変換アダプターを購入してニッコールレンズが使えるよいうにした。APS-Cサイズなので標準画角は35mmF1.4を使用し、F2.0より明るいレンズとして24mmF2、28mmF2、55mmF1.2、85mmF1.4、135mmF2、200mmF2をNEX-VG10で使用することを前提にした。2/3吋や1/2吋、1/3吋の撮像素子では得られない浅いフォーカスを得るために購入したVG10である。

上の写真がNikon→NEX変換アダプター。電気的な接続は無く、アイリスはレンズの絞環で行う。ソニーのÅマウントレンズやEマウントレンズではカメラ側からアイリス調整するが、アイリスは連続可変ではなく段階変化する。その点マニュアルニッコールではアイリスを無段階に任意に設定できる。純正よりも動画向けということが出来る。
しかしNEX-VG10のコンパクトさを生かしてスナップカメラとして使うためにオートフォーカスが効く16mmF2.8は別途用意した。18-200mmがMade in CHINAだったが16mm F2.8はNikon D300や18-200mmと同じMade in THAILAND。今や日本のモノ作りを脅かす存在、もしくは越える存在になったタイ王国の工業製品にはニコン製品の経験からも大きな信頼を感じている。


ここで古きよき時代の日本のモノ作りを感じさせるアイテムを紹介しよう。
NIKON F2時代に供給されたFマウントの全金属製ボディーキャップBF-3初期型(TC-14Bに付属してきたもの)だ。マウントのロックピンが噛み合うように作られていて、レンズマウントのロック解除ボタンを押さなければはずれない構造で、精度はレンズマウントに準じている。
レンズを外したNEX-VG10の場合はフィルムと違って埃は致命傷だ。たまたま持ち続けていたBF-3がこんなところで役立つとは思いも寄らなかった。フィルムから撮像素子に変わった現在、デジタル一眼レフ用として再びロック機構のあるボディーキャップを作ってもらいたいものだ。
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2010年09月09日(木)
Ai Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S
スチルネタが続いてしまって申し訳ない。
Ai Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S】に関する検索がもの凄く多い。ヒットしているのは会社のサイト写真共有サイト、そしてこのブログである。
(写真をクリックすると大きなサイズが開きます)

調べてみるとオークションにAi Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sが出品されていた。30年ほど前に発売されたレンズにもかかわらず高額で取引されているのはさすがにニコンFマウントの威力だ。新型マウントを採用したために従来マウントのレンズが使えなくなってしまった某社とはユーザーに対する考え方が違っている。会社にはC社のEF70-200mm F2.8L USMもあるが、舞台撮影ではやはりマニュアルフォーカスのAi Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8SやAi Nikkor ED 200mm F2S、Ai Nikkor ED 300mm F2.8Sを選ぶことになる。AFも便利だが、ファインダーの視度を最良に調整しておけばフレームのどの位置でもフォーカスを合わせられるマニュアルフォーカスの方が都合がいい場合が多い。もちろん撮影はデジタルで行う。
性能面で言うと、いくらEDとはいえこの古いレンズよりはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II が遥かに優れている。また一層の長玉である400mmクラスではAF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II が圧倒的な高画質を得られる。一つ前のAF-S VR Zoom-Nikkor ED 200-400mm F4G(IF)だがAi AF VR Zoom-Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)+TC20Eを比較したサイトがある。
200-400mmF4は短焦点レンズを上回る性能であることは間違いない。温故知新も大切だが、最新の技術を結集したAF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II は是非とも欲しいところ。決して安いレンズではないが、ビデオで使う2/3吋HDレンズの半額以下ということで狙えないわけではない。ただしもう暫くはAi Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sに稼いでもらわなくてはならない。古いレンズで気になる倍率色収差や湾曲収差も現像ソフトで除去できる。過去の優秀なレンズが今なお現役を続けられることもデジタルカメラの素晴らしさである。
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2010年08月27日(金)
EL Nikkor 135mm F5.6 PB-4
写真に関連するキーワードが目立つ。もちろん動画関連も多いが、写真に関する記事が増えたためにそういう検索も増えてきている。【EL Nikkor 135mm F5.6 PB-4】という検索だったが、PB-4については多くの人が書かれているので少し面白いベローズを紹介したい。

これはフジの小型ベローズでFUJICA STシリーズ用のM42マウントのもの。様々なマウントアダプターが発売されているおかげでNIKONのD700やEOSにも取り付けできる。大きさはPB-4の1/3ほどだが、蛇腹は長く、フィルム面から24cmまで伸びる。ペンタックスから同型のものが出ていたのでおそらくどちらかのOEMか同じ製造元のものだと思う。

使用しているレンズはアサヒペンタックスのBellows-Takumar 1:4/100mmで後にSMCとなったが、これはマルチコーティングされていない旧タイプで絞りはプリセット。EOSに付けるととてもコンパクトで、ベローズ専用レンズの100oは∞までフォーカスが合う。

Bellows-Takumar 1:4/100mmで撮影したランタナの花に寄るセセリ蝶だ。大きなサイズもアップしておいた。古いレンズだが良く写る。
こちらは雌の女郎蜘蛛。大きなサイズはコチラ
最近フォーサーズやソニーEマウントに古いレンズをつけるのが流行っているようだが、フォーカスが甘かったり、周辺減光が激しすぎるレンズは好きではない。演出としてのノスタルジックな映像は効果的だが、基本的には現代でも通じるクォリティーを維持したい
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2010年08月25日(水)
TC-16A D700
TC-16A D700】という検索が多い。グーグルからも同じく【TC-16A D700】【TC-16A D700用改造】などがあった。


TC-16AはNIKON F3AFが出た時に、既存のMFレンズをAFを可するために開発されたTC-16をベースに、およそ2年後に発売されたものである。F4よりも明るいレンズであればレンズのヘリコイドと併用してセミオートフォーカスになる。なぜセミオートなのかといえば、TC-16Aの合焦範囲が狭いためにレンズ本体のヘリコイドで被写体との距離をアバウトに合わす必要があるからだ。不便なようだが、実はこれは大変便利が良い。実際に撮影する場合には至近距離から無限までを一気にフォーカス調整することはない。アバウトに合わせたフォーカスをTC-16で正確に合焦させれば良い。言い換えればAFの範囲を制限することでレスポンスが良くなり、フォーカスポイントを外した場合も無限や至近距離まで外れてしまうこともなく、AFの速さは極めて俊敏になる。
この便利なTC-16Aだが、F-501、F801や F90そしてF4、F5などではテレコン+MFレンズのセミAF化はできるが、最新のデジタル一眼レフには使用できない。内部の電子回路や接点の位置が違うためだ。

ところが海外のサイトにTC-16AをNIKON D100やD200で使えるようにするための改造方法が掲載されてから再び注目を集めることになった。また、この改造に挑戦した人たちが解り易い日本語の解説ページをアップされているので大変参考になる。改造そのものはそれほどややこしいものではないが、細かな部品変更、回路変更、接点移動などがあるため、実際はは説明ほど簡単ではない。ましてやそろそろ近いところを見るのに眼鏡が必要になってきた者にとっては、ピンバイスでの正確な孔開けやスプリングの取り外しは大変だ。
幸いカワセミをBORGで撮影されているK氏はTC-16Aの改造を多数行われていて(初期には失敗や、スプリングを飛ばしてしまったりしたらしい)私が使っている2本のTC-16Aも氏の手によるものである。新しい方も古い方もD700やD300で快適に使用できている。K氏の技術の高さをうかがえる優秀な改造である。
TC-16は86年から製造され、シリアルは200001〜288122までだそうだ。私が使っているものは初期のものと前期のものである。

最近気に入った組み合わせはTC-16AとAi Nikkor ED 200mm F2S(IF)<New>の組み合わせでD700で使うと320mmF約3.5程度のAFレンズになる。また、Ai Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sと組み合わせると128-320mmF約4.5のAF望遠ズームになる。
こちらにAi AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF)にTC-16Aを組み合わせた作例をアップしている。
私なりの印象だが、長焦点レンズでは天体望遠鏡の分解能性を口径でいうように、Ai AF Nikkor ED 300mm F4S(IF)単体よりも口径が大きい分だけ集光力が大きくて分解能が高いように思う。
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2010年08月20日(金)
プロカメラマン レンズにつける ズームレバー 販売
プロカメラマン レンズにつける ズームレバー 販売】という検索だった。
検索されたページで紹介しているが、私が使っているものはクロジールのFluid Zoom Driveというもの。
レンズもしくはマットボックスのロッドに付けて使用するものだが、最も簡単に取り付けが出来るレンズ直付け用のマウントを使用している。
オイルダンパーのノブダイアルを回すことでズームレバーのトルクが増減できる機構はビンテンのドラグ調整のような機能なのだろうか。必要なズームスピードに合わせて調整する。

オイルダンパーとロッドへの固定部分。ロッドに固定する場合は専用ののアダプターを使用するが、もっぱらレンズ直付けが便利。ズーム用ではあるが、取り付け位置をフォーカス側に移動させることで簡易的なフォローフォーカスにもなる。

レンズ直付け用のマウント(台座)で、元々はJ14aと一緒に信誠商事(当時クロジールの代理店)で購入したものだが、レンズへの取り付け部分を切削してキヤノンHJシリーズでもアイリスリングに緩衝しないように加工している。

写真はこの夏に洛北で行ったPVロケだが、HPX-555にHJ-17とHJ-11を使用してこのFluid Zoom Driveを取り付けている。

現在Fluid Zoom Driveは銀一スズキエンタープライズそしてフォノンが代理店となっているようだ。
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2010年08月14日(土)
中古ニッコールレンズが高騰?
最近の中古カメラレンズの市場を見るとニコンFマウントのニッコールレンズが昨年比で2倍前後に高騰しているように見える。そして私のブログや現場レポートなどが検索されるキーワードにもAiニッコールが多い。一例を挙げると
Ai Zoom-Nikkor 35-70mmF3.5SAi Zoom Nikkor ED 50-300mm F4.5Sニコン 25-50mmAi Nikkor 135mm F2.0SAi Nikkor 300mm F2.8SAi Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sai nikkor 16mm F2.8s等。他にも無数のニッコールキーワードが有った。
何故旧ニッコールが人気があるのかを考えるとAiニッコールや純正のAi改造されたマニュアルフォーカスのニコンFマウントレンズはD3やD700でフルサイズレンズとして今も使えることが最大の理由だと思う。また特殊なレンズであるNikon 5x F2.6EL-Nikkor 50mmF2.8なども検索されている。

殆どのレンズはF3Pとともに使用してきたものだが、最近になってWEBで購入したものもある。最近入手したNippon Kogaku Micro Nikkor Auto 55mmF3.5(Ai改)などはAi化されていなければ最新のデジタルでは使用できないがAi化されていれば問題なく使える。ヘリコイドにゴムローレットが付いた第二世代、第三世代よりも見た目がたくましいだけではなく、このレンズのみ露出倍数補正機能(近距離収差補正とは違う)が採用された大変珍しいマクロニッコールだ。UV-Nikkor 55mm f/4.0ととてもよく似ている。またNIKON F3と宇宙へ行ったレンズにも似ていてカッコイイというところだが、描写は現代にも通用する。こちらに宇宙へ行ったニコンの画像がアップされている。

旧ニッコールの人気が上昇した理由を次のキーワードから感じ取れた。
Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm EOSというキーワードだ。これはオートフォーカスのAFマクロズームである。このレンズは普通で言うマクロ機能が付いた廉価版のセットズームとは違って、接写のために設計されたマクロレンズにズーム機能を持たせたニコンの最高傑作だ。
左がNikkor 16mmF2.8S、右がAi AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mmをEOS 5Dに取り付けたもの。もちろんD3やD700で使用できる。物撮りの際に単焦点レンズでは頻繁にカメラと物の距離や三脚の高さ調整が必要になるが、このズームマクロを用いることでアングルを変えないで商品のサイズを変更できる。もちろん描写は簡易マクロではなく本物だ。
旧ニッコールがニコンのデジタル一眼レフで使用できること意外にEOSで使えるということが高騰の要因だと思う。Aiニッコールは最新のAF-Sとレンズと違って絞り環を持っている。カメラ側から絞り値を設定するAF-SではEOSやソニーの新しい動画カムコーダーNEX-VG10ではカメラ側からアイリス調整出来るのはミノルタのα用だけで、他社のレンズは電気的に接続できないため絞り環が付いたレンズであることが必要だ。
EOSで使えるということが旧ニッコールの中古価格を高くしてきたことに、9月に発売されるAPS-CサイズのカムコーダーSONY はNEX-VG10はニッコールレンズやOM、PENTAXなどの中古価格高騰を加速させるのではないだろうか。今のうちである。
2010年8月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 写真撮影・カメラ機材 |
2010年08月02日(月)
ネットスケープ ナビゲーター
Netscapeをダウンロードした。Windows2000のマシーンが2台あって、IE-6までしか使えなかったのでをOPERA最新版に切り替えていた。そのOPERAに少し飽きてきたので2000で走るブラウザを探してみた。やはりOPERA 10.60だろうか。ふと思って落としたのがネスケのVer.9.0.0.6だった。CommunicatorやMozillaでは肥大化しすぎていたネスケだが、どこか昔マックで使っていた2.0や3.0に似ている。


アイコンの色合いは4.0よりは3.0に似ていると思う。Gekkoを使っているそうで動作は非常に軽い。マックで長い間Navigator3.01を使い、OS9になってからも4.01を使っていたのはIEよりも遥かに速いからだった。

Navigatorのクレジットを見てみると大勢の日本人の名前がクレジットされている。その中に女性の名前があった。

Kaori NegoroさんとSatoko Takita Yamaguchiさん。Kaori NegoroさんはMozzilaのBlogにも良く登場していたマーケッターで、今はAmazonやGoogleに登場するようだ。このブログもそうらしい。そして瀧田佐登子さんはMozilla Japan 代表理事だそうだ。女性が活躍できるMozilla Japanである。
今回ダウンロードしたNavigator9だが、XPでも快適に動作する。しばらくはネスケでのブラウジングを楽しみたい。
2010年8月2日 | 記事へ | コメント(2) |
| コンピュータ・IT系 / どうでもいいこと |
2010年07月30日(金)
機種依存文字を使う営業メール
以下の営業メールが届いた。
    
    (株)千里ビデオサービス 御中
    突然申し訳ございません。
    私たちはホームページを制作している会社です。
    只今弊社では、【バナーを貼って格安ホームページを作ろう】キャンペーンを行なっています。


    (中略)

    制作の流れについて
    ?お問合せ
    お問合せの際に簡単なヒアリングをさせていただきます。
    ?提案資料の作成
    電話・メールを利用して制作したいホームページのヒアリングを行います。
    ヒアリングした内容を元に提案書を作成します。
    ※提案書には、サイトマップやレイアウト図などのホームページの骨格となる仕様が記述されています。
    ?ご契約
    契約書を郵送します。署名、ご捺印後弊社宛に郵送ください。
    ?デザイン作成
    ページデザインを作成いたします。
    ?プログラム作成
    「更新機能」「ブログ」「ショッピングカート」「お問い合わせ」などのプログラムを作成いたします。
    ?動作確認
    出来上がったホームページを、お客様にご確認いただきます。
    管理画面の操作方法をお教えいたします。
    ?公開
    晴れて公開、納品です。


というわけで社名は伏せておいた。
もちろんその会社に機種依存文字が使われている旨も返信した。

???????
機種依存文字もしくはDOS/Vの文字コードに対応していない文字である。

WEB制作・デザインの会社だから概ねマックだろう。
しかしメールに機種依存文字を使う時点で終わっている。

以下が代表的な機種依存文字。メールやWEBでは使うことは控えたい。


ホームページを閲覧する人の環境は多種多様である。大半はWindowsユーザーだが、ブラウザもIEだけではなく、OPERA、そしてSafari for WINなども多い。私の会社のホームページは旧態依然のフレーム形式だが、IE、FireFox、OPERA、Netscape、Sleipnir、Safariなどで確認するほか、MacintoshではIE、Safari、そして今流行りのiPadでも互換性の確認をとっている。これは実際に閲覧して検証するしかない。そしてなによりも機種依存文字の使用は避けている。

aぇ`abcdefghijklmnIJKLMNOPQRS~gョх援括窮欠合紫
上の文字は皆さんにはどのように見えるのだろうか?特にマックの人。
2010年7月30日 | 記事へ | コメント(0) |
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北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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