2009年01月24日(土)
IDX NP-1タイプ リチウムイオンバッテリー
IDX NP-1タイプ リチウムイオンバッテリー」である。今主流はエンデューラだが、私の会社ではNP−1形のリチウムイオンバッテリーを使用している。エンデューラと同じIDXの製品で、内蔵されているセルは同じものが使われ、容量も同じ71Wだ。

何故エンデューラではなく、NP-1タイプのNP-L7Sを使うかといえば充電器がこれまでのニッケル水素用のものが使用できるからだ。充電器はNPタイプのリチウムイオンだけではなく、バッテラの電源に使用するBP−90も4本同時に充電できる。また、NP−1はロケモニターのPVM−6041Qや9045QDなどにも使用する。そして何よりの理由がエンデューラよりも薄くて細いからである。エンデューラをポケットに入れるとゴロゴロして困るが、NP−1なら尻のポケットに差し込んだまま撮影していても邪魔にならない。そしてリチウムになってからはニッカドのNP−1Bよりも遥かに軽い。

写真はNP−1形バッテリーを装着出来る様にしたHDW−750だ。奥が2本装着用で、手前は1本用のものである。バッテリーケースはエンデューラと違って、RAMSAの受信機を取り付けるための籠が不要だ。

NP−L75は1本でHDW−750を1時間半、2本で3時間の運用が可能だ。手前の小型カムコーダーはHDVのHVR-Z5Jで、これにはNPF−970という小型バッテリーを使うが、1本で連続4時間の運用が可能だ。バッテリーメーカーの高容量化も重要だが、カメラメーカーの省電力化も我々にとっては大変重要な項目だ。
昔のベーカム時代のカムコーダーはNP−1(ニッカド)1本で30分は回らなかったのである。
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2009年01月09日(金)
明日から氷点下の信州
明日から友人の山小屋へ行く。標高2,000m以上の所にあり、最低気温は氷点下20度ほど。松本での仕事の前に数日立ち寄ることにした。立ち寄るといっても道路は通行止めのため8kmほど離れたところに車を置いていかねばならない。

荷物を橇に載せてこの小屋を訪れたのが二十数年前。今年は小屋主の娘さんの成人式。その分私たちも歳を重ねてしまった。久しぶりに肩の力を抜いて、ゆっくりしよう。
ストーヴを囲んで小屋の主人や、小屋番と朝まで語らうのもいい。そしてたまには深酒もいいだろう。最初に来た頃は友人と最低気温マイナス25℃の厳冬期に、テントを持って稜線を縦走したが、さすがに今はそんなことはしたくない。その友人も今は真言宗の住職になり、今頃は湖北のお寺で又火鉢だろう。
今回は久しぶりの休暇ではあるが、昨年撮影したシリーズの続編の撮影も行う。前回はZ1Jを使ったが、今回はHVR-Z5Jである。いわばZ5Jの寒冷地テストでもある。
なお、この山小屋では衛星携帯のみが連絡手段となるためにブログの更新やフィールドレポートの更新が難しい。もしかしてdocomo PRO series HT-01Aが使えれば何かしらアップできるはずだ。

1/14追記
本日無事に帰阪した。
行き先から更新しようとしたが、残念ながら電波が届かず、使えたのは衛星携帯だけだった。後日FieldReportにアップするが、一部を追記する。
行き先は国道299号線沿いにある麦草ヒュッテ。志賀草津道路が国道に昇格するまで国道標高日本一を誇った麦草峠にある。冬季は諏訪側メルヘン広場〜佐久側林業センター間が閉鎖されるために車では行けないが、小屋は通年営業している。
閉鎖された国道を行くため、悪天候であっても迷うことは無い。ただしここは冬山。安易に考えていてはしっぺ返しにをうける。

犬ゾリならぬ人ゾリに荷物を積んで運ぶ木原。担ぐよりも遥かに楽だ。私が25年ほど前に来た時も同じスタイルだった。荷物はビデオ機材とスチル機材、そして私物。

ガンマイクのジャマー。風が強いのでジャマーが無ければまともな録音は出来ない。しかしレインカバーから露出している部分はすぐに凍りついいていく。

小屋でなじみの常連さん達とストーブを囲んで盛り上がる。私も含め、白い粉に狂ってしまった人たちである。

現在ヒュッテのホームページと動画コンテンツの製作を進めている。この冬の間に何度か脚を運んで冬の部が完了する。次回は照明や音声も加わる。
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VUメーター ノンリニア レベル管理
VUメーター ノンリニア レベル管理である。VUメーターについては検索結果に様々のサイトがあるので割愛するが、編集をしていて一番厄介なのが音声レベルの管理だ。我々が使う業務用、放送用のVTRは基準レベルがフルビット−20dBである。つまりアナログ音声ミキサーのVUメーターで0dBをデジタルVTRの−20dBに合わせて基準を取る。編集を終えた映像にも−20dBの基準信号を入れて完パケとする。ただし−20dBは正弦波の実効値であるから、最大値は表示よりも3dB高いところにある。そして実際の音声信号では様々な帯域成分が重なるため、実際にはメーターの表示以上の信号が記録される。少なくともピークは0dBを超えないようにしないとその部分が量子化できなくなってしまう。
撮影現場ではアナログミキサーの0VUを基準にしているため、デジタルVTRのピークメーターは−10dB辺りでホールドされる。VUとピークメーターの表示の違いである。
ところで民生用のDVやDVD、そしてWEBムービー、CDなどは音声信号を最大限イ量子化したフルビットのため、DVDのマスターとなるMPEG2のムービーを書き出す前にピークレベルをフルビット(実際には−2dB程度)に調整しなければならない。
上にある写真はサウンドクラフトのVUメーターで、以前著作権 隣接権 音楽 映像制作で名前の出た「フルスペクトラム プロダクション ミュージック ライブラリー」に楽曲を提供しているWATARUが作ってくれたもので、下の写真は私がPCMプロセッサーの表示部を使って改造したピークメーターである。このメーターはピークホールドはもちろんだが、表示部のストロークが約10センチと長いため、大変使いやすい。
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2009年01月07日(水)
ロイヤルグランコンペ
ロイヤルグランコンペで検索された。
結果はなんと4,660件中の1位でこのブログがヒットしていた。当時の社名は「吉貝機械金属株式会社」だったが現在「株式会社 ヨシガイ」へ商号変更した。トレードマークはDIA-COMPEである。
バブリーな時代にバブリーな製品を作っていた。スギノ75のカーボンモデルなども出たいたが、このロイヤルグランコンペ、いかにもゴージャスだ。下の写真がこのロイヤルグランコンペを搭載した前後24インチのクリテリウムである。チェーンホイールはスギノスーパーマイティーでFDはサンツアーのスプリント。大径のスーパーマイティーとは相性がいい。当時はサドルにサンマルコロールスをつけていたが、ロールスの緊箍児(きんこじ)の輪のみたいな金環とのマッチングがいかにもバブリーであった。これを付けて速く走れなければ恰好が悪い。そのプレッシャーが意外とトレーニングには役立った。

最近は息子達がサイクルマニアになり、私はもっぱらモーターファンである。しかしサイクルファンだったことが何故か映像の世界に繋がるのが不思議だ。あるディレクターはサイクルスポーツにコラムを書いていたり、サイクルスポーツセンターのイベント映像や自転車博物館の展示映像を撮らせていただいたのも何かの縁だ。
面白いのは私のブログの Ciclo というカテゴリーだ。自転車のことから始まって、いつの間にか映像に結びついている。人間が生きていく過程で関わったものは、全く関係がなさそうに見えて、けっこう繋がっている。
上の写真は自転車のハンドルバーにカメラを取り付けるクランプ。最近発売されたソニーの豆カムHD:HXR−MC1用に買ったわけではないが、DVでは非力すぎたこのクランプも最適なバランスになるだろう。
自転車と映像は結びつきそうにもないが、実は2番目の写真のフレームは私が設計したもで、ビルダーはナショナル自転車の斧隆夫氏である。そして自転車と映像が繋がるものとして株式会社シクロ・イマージュがある。ここはスキーと山岳映画の草分けである東京福原フィルムスの事業を引き継いだ自転車競技を主とした技術&制作会社だ。自転車を中心とした映像製作で成り立つところが草分けの所以であろう。オンリーワンの素晴らしさだ。
BSiで放送している「銀輪の風」のサイトも見ごたえがある。
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2009年01月06日(火)
ハムイーター
ハムイーターだ。以前に書いた記事「ハムイーター 中継」がヒットしていた。せっかくなのでもう少し詳しく書こう。私の会社で使っているものはHE-89というモデルだ。見ていただければ判るようにただの箱のようなものに入力と出力のBNCコネクターが付いている。内部はトランスだと聞くがばらした事が無いので定かではないが、重量は1,7kgと結構思い。BP−90型のバッテリー並である。電源は不要である。
中継現場で信号を受ける場合や送る場合にこのハムイーターをはさむだけで呪いのようにハムが取れる。いわば中継の必需品である。私の会社には現在2個あり、足りない場合はレンタル会社から借りている。中継が少ない会社場合はレンタルで十分ことたりるが、中継が多い場合はでも最低1個は保有したい常備アイテムだ。


ノイズの原因は概ね電位差によるものである。下図がハムイーターの特性だ。NTSCでは1MHz80本と言われる。図の10MHzで−0,60dBとなっているように、殆ど減衰がない。ハイビジョン用のHE−99ではそれ以上に優れた特性を持っている。
ハムの改善率だが、50Hzで33dBである。6dBで半分だからハムは1/30以下になるになるということだ。エネループが売れる理由にネーミングの力が大きいと聞くが、ハムイーターも優れたネーミングである。

以前現場であるスタッフがハムイーターのマークを見て言っていたことが面白い。
「魚のようなイラストになってますが、口からハムの乗った信号を食べて、ハムを吸収して消化してるわけですよね」・・・・・
たしかに、言われてみればそうだ。ということは・・・・

ハムイーターは代理店でも扱っているが、アサカの東京営業所や大阪営業所でも購入できる。定価は¥58,000だが実売はもう少し安い。
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2009年01月05日(月)
“disc”と“disk”の違い
DVDプレスの盤面印刷用の版下が届いた。
私はいつも2枚組のDVDを作る場合はDISC−1とDISC−2に分けていた。クライアントがデザイン会社に発注して届いた盤面にはDISK−1/DISK−2という記述になっている。
????
確かにフロッピーディスクやハードディスクの筐体にはDISKと書かれている。ちょっと心配になって調べてみた。

このことを端的に説明していたのはAPPLEのサイトだ。(以下引用)
“disc”と“disk”の違い
最終変更日時: 25 July, 2008
記事: HT2300

概要
“disc(ディスク)”と“disk(ディスク)”は、発音は同じですが、技術的には明確な違いがあります。

Disc
“disc”は、オーディオ CD、CD-ROM、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD ビデオディスクなどの光学式メディアを指します。“disc”には読み出し専用のもの (ROM) と、一度だけコンテンツを作成する(ファイルに書き込む)ことができるもの(複数回にわたる作成操作を行わない場合の CD-R や DVD-R など)と、消去して何度でも書き換えられるもの(CD-RW、DVD-RW、および DVD-RAM ディスクなど)があります。

“disc”はすべて取り外し可能です。つまり、デスクトップや「Finder」からマウント解除またはイジェクトすると、コンピュータから物理的に取り出すことができます。

Disk
“disk”は、磁気媒体を指します。たとえばフロッピーディスクやコンピュータのハードドライブのディスク、外部ハードドライブ、iPod もこれに相当します。“disk”は、意図的にロックやライトプロテクト(書き込み禁止)をしない限り、常に書き込み可能です。1 つの“disk”を簡単に複数の小さなボリュームに分割(パーティション設定)することもできます。

“disc”も“disk”も円形ですが、“disk”は通常は金属かプラスチックのケースで覆われています(多くの場合、“disk”とそれを囲んでいる構造のことを総称して「ハードドライブ」と呼んでいます)。
もっと調べてみると
disk 名詞
1)平円盤(状の物),競技用円盤,蓄音機のレコード,植木の花盤
2)平円形の表面
ちなみにレコードレーベルはDisk labelとなる。
けっこうややこしくなってきたが、アドビのプレミアやアフターエフェクツが収録されたアドビビデオコレクションのインストーラーを見るとDisc-1/Disc-2・・・と最後がCのDISCであった。
もう一つEDIUS PROのインストールディスクも見たがやはりDISCである。

どうやらここは慣例に従ってDVDの場合はCのDISCを使うほうが良さそうだ。
というわけでこの旨をクライアントに伝えたところ、早速デザイン事務所から修正したものをメールで送ってもらえることになった。便利である。
ディスクという言葉で思い出すのがCFカードを開発したサンディスクだが、これはKになっていた。

普段何気なく使っているディスクという言葉だがCとKにはこだわりがあることを知った。
それと参考までに、これはブルーレイのセミナーで知ったことだが、ブルーレイディスクはBlu−ray Discであり、BLUEではない。
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2009年01月04日(日)
技術会社 関西
技術会社 関西」と「技術会社 大阪」で検索されていた。いずれも二番手でのヒットである。とはいってもグーグルの1ページ目に有るわけで贅沢は言わない。試しに「技術会社」で検索してみるとここでも二番手でヒットしていた。
この結果が直接仕事に繋がるとは思わないが、技術会社として上位に検索されているにもかかわらず技術が無ければ大変だ。自己の技術向上を心がけなければならない。
「一年の計は元旦にあり」とうが、年頭挨拶に書いた低価格化を実現するためにも技術向上、鍛錬を積み重ねなければならない。
この3日間、さすがに仕事はせずにボーっとしていたわけだが、頭の中では新しいシステムのイメージを膨らませていた。いわばイメージトレーニングだが、技術屋にとってその行為は実に楽しいひと時である。そういうわけで正月の三が日を心行くまで楽しませてもらった。今日は日曜日だが、そろそろ仕事モードに戻して編集を仕上げることにする。
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2009年01月03日(土)
代表取締役年頭挨拶

代表取締役年頭挨拶である。年末年始になると毎年このキーワードが多くなる。私は一昨日、つまり元旦に年頭挨拶をホームページへアップした。そのページへのアクセスがすでに100件を超えた。概ねそれらはトップページからのリンクによる。グーグルでヒットするものは2008年以前のもので、今年の年頭挨拶はまだそれほど多くヒットしない。もちろん私の2009年年頭挨拶はヒットせず、検索されるものは2008年の年頭挨拶である。しかし今年は違った。これまで年頭挨拶を元旦に検索してその年の年頭挨拶がヒットする場合はおそらく全年のうちにアップされたものであり、年頭挨拶というにはいささか疑問であった。それがCMSを利用したBLOG形式のページでは今年の記事がヒットするようになった。2009 年頭挨拶で元旦から様々な会社の2009年年頭挨拶がヒットしてきた。大きな変化である。いずれ多くの会社が営業を再開する4日以降にはHTML形式を含め、多くの会社の年頭挨拶がヒットするようになるだろう。
年頭挨拶を読むと企業の経営者が2009年に対して、何を考えているかがよく分る。それらを参考にしてあらためて2009年の指針を考える。私の年明けは情報収集から始まるのである。
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2009年01月02日(金)
大阪 DVCAM 撮影 低価格
大阪 DVCAM 撮影 低価格 である。やはり時代は低価格を求めていることは確かだ。しかし低価格といってもスタッフ数や撮影方法によっても大きく変わる。また、DVCAMといっても画面アスペクトが16:9なのか、4:3なのかによっても使用する機材が異なる。
一例として挙げれば、スタッフ3名のENG基本スタイルの場合で約12万である。もちろん基本の照明機材、音声機材や車両費なども含んでいる。しかし映像制作となるとこの費用だけではなく、企画・構成から編集など、撮影費を遥かに超える費用が発生する。
検索にあった大阪 DVCAM 撮影 低価格だが、撮影のみを行うプロダクションを探しているようだ。私の会社では制作〜技術までを行うが、もちろん撮影技術のみの発注も多い。では、このキーワードにある低価格だが、それに対してどう対応するか、それは今年の年頭挨拶にも書いたが、小型カムコーダーの利用だ。HVR−Z5Jを用いることでDVCAMの現行標準機といえるDSR−450WSに比べると撮影機材費は半減する。とはいってもあくまで機材費であり、人件費は変わらない。ただし状況にとっては3名体制を2名体制にすることで低価格化を実現できる。小型カムコーダーの利点である。また、これまで記録媒体がテープだったものをCFカードにして、運用性を良くする事も考えられる。昨年このZ5Jで撮影した案件の監督からはすでに「次からはCFカードを用意する」と言われている。コストも重要だが、これまで実時間を要したキャプチャー作業がコピーで済むことが大きな利点であり、プレビューであればPCにCFカードを挿して直接再生することも出来る。

ちなみにトランセンド製32GBのCFカードでの記録時間はDVCAMの場合、実測した結果DFで2時間28分9秒と1フレームだった。つまり148分である。気になる価格は、これだけの記録時間で何と税込み7200円である。送料は無料で代引き手数料は3万円まが500円だから纏めて4個の購入では
手数料を合わせて29,300円となる。驚きの安値だ。4枚あれば9時間52分の記録が出来る。この格安のCFカードだが、私の会社でテストした限り問題は無いようだ。当然書き込み速度もDVCAM/HDVともコマ落ちもやエラーは無かった。
また、70分記録の16GBのものは私の会社の近所にあるDOS/Vショップにて200倍速のものが5,440円だ。これも全く問題なく使用できる。
現在使用しているメリーレコーディングユニットはHVR−Z5JやHVR−Z7Jにダイレクトに装着でき、電源もカムコーダーから供給されるので運用性はすこぶる優れている。他のメディアに比べるとCFカードは大きいが、その大きさゆえに端子も外部に露出せず、また大容量化した場合のコストも安い。

メモリー記録に対して映像業界では今なお不安を抱く人が多いし、私も決して完全に信用しているわけではない。もちろんZ5JやZ7Jで収録する場合はテープによるバックアップも撮る。しかし写真の方ではどうだろうか。も何年も前からメモリースティックやCFカードを多用してきたのである。まさかデジ一で撮影する時にフィルムを入れてバックアップするなど出来ない。いつの間にか我々はメモリー記録に対して十分に慣れてきたのである。

低価格化から話がそれてしまったが、今後制作会社に若干の小額初期投資を行っていただければ撮影テープではなく、CFカードでの納品が行える。もちろんCFカードは収録データをPCにコピー(ミラーリングや複数のハードディスクが望ましい)したの時点で初期化すればよい。テープと違い何度使ってもドロップアウトの心配も無い。参考までに書いておくが、DVCAMやHDVで撮影した場合、テープが新品であってもドロップアウトは発生する。これは高密度記録のテープゆえの宿命だ。

また、連続148分の記録で足りない場合はローランドのF-1などを利用すれば1394接続でもっと長時間の記録が出来る。そしてこれまでは記録メディアがハードディスクのみだったものに間もなく64GBのSSD(Solid State Drive)が発売される。
動画の世界も写真に習って非テープによる記録が定着しつつある。というか、写真機であるはずのEOS5DマークUもHD動画をCFカードに記録できるようになり、話題の非圧縮の4Kを記録するデジタルシネマのRED ONEもハードディスクと言えども非テープ記録である。RED ONEについては私の会社が懇意にしている照明会社が導入したのでいずれ書きたいが、価格はシネアルタF23の1/10以下だ。こちらの分野でも低価格化に向けた限りない努力が行われているのである。
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1/7追記
CFカードでの連続記録のファイル分割についてField Reportの2009年01月03日(土)の記事において、年末に撮影した宮内タカユキLIVEの長時間収録の素材を検証した結果をもとに「メモリー収録素材の保存と納品の革命」として 書いている。興味のある方はお読みいただきたい。FAT32による4GB制限のことや、EDIUS4,6でファイルが見事に繋がる話だ。
また、1月5日にktadaさんからコメントがあり、メモリーのことなどを聞かれたので私のレスも含めて本文へ転載する。

2009年01月05日(月) 11:03 by ktada
ホームページとブログをかかさずチェックして勉強させてもらっています!HDVの有効利用やCFカード記録の話はとても参考になります!!
ところでトランセンドのCFはどうなんでしょうか。認識できないとか聞きますけれども、確かに安いですが


2009年01月05日(月) 13:55 by SENRI
こんにちは。というか、あけましてですね。
あけましておめでとうございます。
いつもご覧いただきましてありがとうございます。
トランセンドについては一応友人が32GBをすでに半年ほど使っていて問題なく使えているという情報と実際私も彼に仕事で呼ばれて使いました。
あと浜谷さんのブログも参考にしました。
http://hamapro.blog.so-net.ne.jp/2008-02-02-2
そして信頼性についてですが、サンやレキサーにもトラブル報告はあるようです。結局メモリーの信頼性については自分で判断するしかないと思います。
トランセンドに限らず、概ね高密度の記録メディアは一つのセル?の元素量が少ないため、セル内部の不純物の影響があったりするようです。たとえばCCDもそうですが、画素抜け等の経年変化です。
もう一つは宇宙線の影響も無視できません。素子の一部が宇宙線の高エネルギーによって破壊されれば当然論理障害が生じます。

ハイテクが進み、CPUやメモリーではトンネル効果を無視できないレベルに達しています。不確定性原理や確率が重要だと聞きます。格安メモリーであっても、高額メモリーであっても不具合に遭う確率は多かれ少なかれ存在するだろうと思います。
トランセンドが良いか悪いかは判断しかねますが、会社があるかぎりは永久保証も有効です。

テープのことを付け加えますが、撮影時にこちらで用意するテープは二層蒸着のHDVマスターを用意し、SD収録では青箱のDVCAMを用意します。
取引先が用意する場合は番組をやっている制作会社でさえソニーの赤黒MiniDVです。確実にドロップアウトを起しているはずですが、こだわっていないようです。

いずれにしても仕事で使う限りは当分テープとメモリーの同時記録は必要だと考えます。


宇宙線のメモリーへの影響について興味のある方は「メモリー 宇宙線」で検索していただきたい。
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明けましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
旧年中はこの拙いブログにたくさんのアクセスをいただき有難うございます。おかげさまでブロガリの上位にもランキングされ、心より感謝しています。
このブログでも元旦の挨拶を、と考えておりましたが、元旦はホームページの年頭挨拶を書いていたために、年明け二日のアップとなってしましました。
いつもこのブログの記事は「です」「ます」を略したきつい語調で書いているため、来訪者の方々には「怖い人」という印象を与えてしまい申し訳なく思っています。実際はベタな大阪人で、いわゆる「おもろいオッサン」です。
どうぞ本年もこの「きつい語調」に懲りず、よろしくお願いいたします。

(写真は北緯17°で撮影した夜明け)
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2008年12月30日(火)
著作権 隣接権 音楽 映像制作
著作権 隣接権 音楽 映像制作」だ。
映像制作だけではなく、最近ではネットラジオや動画サイトが普及し、知らずか知ってか、著作権がないがしろにされている感がある。
放送局の場合はシーケンシャル契約という形でJASRAC等に放送時間から算出された莫大な料金を払っているので、その都度毎の著作権料の支払いは無いが、一般に言う映像制作業務では使用許諾、音源使用料、音楽著作権料を支払わなければならない。よく誤解されるのが「著作権料=JASRAC」と思われていること。JASRACは音楽著作権を管理する団体であり、音楽家がJASRACに入っていなければJASRACではなく、その音楽家個人、もしくは所属する会社、プロダクションと契約することになる。私の会社で使用している音源は「フリーユースBGM」とか「著作権フリー」という音源である。数千曲のライブラリーを自由に使用することが出来る。(あくまで使用できるであり、著作権、音源権は制作会社にある)もちろんそのために年間の契約料金は支払わねばならない。
ところが最近ではCD単位の販売だけでなく、インターネットを利用して視聴、選曲したものを1曲単位でクレジット決済によるダウンロードができる方法も伸びてきた。いわばロイヤリティーフリー音源のオンデマンド販売である。「必要な時に必要な音楽をダウンロードし、支払いはクレジットカードによる決済となる。
私の会社のスタッフのWATARUもTARuというストラクチャー名で楽曲提供している。
彼の提供する音楽はフルスペクトラムプロダクション ミュージック ライブラリーのサイトにある
ファット・ディ・フュージョンのダウンロードサイトで視聴〜ダウンロード出来る。
ダイレクトにアクセスするには
http://www.phat-d-fusion.com/default.php/manufacturers_id/51となる。

冒頭に書いたネットラジオのBGMだが、私が関わる放送局でも様々なロイヤリティーフリーの音源が使用されている。簡単そうに見えるネットラジオ=免許の要らない放送局ではあるが、音楽著作権・音源使用に関する費用、許諾は守っていかなければならない。そうしなければネットは無法地帯と化してしまう。放送免許が要らないだけで、コンプライアンスは一般の放送局や企業と同様でそれが無ければ続けてはいけないのである。
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迷惑コメント・迷惑トラックバックの制限強化
最近迷惑コメントが多くなった。その都度削除するようにしてきたが、PCの前にいなかっらりするとすぐに削除できない。これまでキーワードによる制限を行ってきたが、残念ながら手を変え品を変え迷惑コメントが後を絶たない。
ふとブロガリ設定を見るとコメントの承認制が導入されていた。リアルタイムにコメントできない不便はあるが、ひとまず迷惑コメントは無くなる。
迷惑コメントで困っておられるZAQユーザーの方は「ブロガリ設定」でコメント承使用するに設定されるといいだろう。
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2008年12月27日(土)
手術手技 撮影会社 大阪
手術手技 撮影会社 大阪」だ。手術手技=専門用語というか、業界用語である。手技というと他にも「注射手技」「縫合手技」そして「手技療法」などがあるが、手術手技とはまさに手術そのもの。オペの撮影だ。
この検索結果で面白いことは3件目に「株式会社千里ビデオサービス - iタウンページ」がヒットしていることだ。今月の17日からiタウンページに掲載を始めたが、もうすでにグーグルにキャッシュされている。さすがグーグルだ。iタウンページでは
映像ソフト制作ビデオソフト制作DVDソフト制作CD-ROMソフト制作コマーシャル制作テレビ番組企画テレビコマーシャル制作などのカテゴリーに掲載されている。これはタウンページのビジネス版と同じカテゴリーで、これまでの電話帳広告から移行したもので、iタウンページへの掲載がどれほど効果があるかは今のところわからない。一説ではY電話帳ユーザーの方が多いと言うことだが、Y電話帳の基本はタウンページであることから、やはり本家のiタウンページに期待したい。またiタウンページの掲載順序は申し込み順だそうだ。それならば躊躇せずに早期の申し込みに越したことは無い。
さて、「手術手技 撮影会社 大阪」を検索された方はiタウンページを見てくれただろうか。もちろんiタウンページからホームページへリンクすることは言うまでも無い。
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2008年12月24日(水)
クリスマスイブ

今日はクリスマスイブ。娘がアンリのケーキを買ってきてくれた。今日が仕事納めだそうだ。私はこの後も深夜まで編集作業を行うため、イブの夜には早いが、みんなでいただくことにした。タナボタの美味なケーキに大満足。
やわらかいスポンジに軽い生クリーム。値段を尋ねたが、教えてもらえなかった。安ければ自慢する大阪人が、その価格を語らないところを見ると高そうだ。今度アンリへ行って価格を調べた上で何かプレゼントをしてあげなくてはならないだろう。父親として幸せな一瞬であった。
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DVD-streaming 変換
DVD-streaming 変換である。今風に言えば「全然簡単」な作業だ。DVDがデジタル信号で記録されているため、アナログ→デジタル、いわゆるAD変換のプロセスを通さないでコンピューターに取り込める。取り込んだVOBファイルをそのままWindowsMedia形式のファイルに変換するだけである。必要と有らばDVDを再生しながらダイレクトに配信サーバーへプッシュすることも可能だ。パソコンさえ使えれば誰にでも簡単に出来るが、出来ない人が居るから仕事になる。

我々が育ってきた環境にコンピューターが出現したのは1948年、マンチェスター大学のウィリアムスとキルバーンが、初のプログラム内蔵式のコンピュータThe Babyを発明したことに始まるらしい。そして56年にFORTRANというプログラム言語が誕生した。
その15年後の70年代初めに私もFORTRANを学び、80年代にはいると実用的なコンピューターが続々と登場した。しかし演算装置は4ビット〜8ビットだった。90年代になるとコンピューターはほぼ現在のオペレーティングシステムを搭載した16ビット時代に入る。映像制作分野においてもテロップ装置やお絵かきソフト、CGといわれるものが登場すると同時に3Dエフェクトなども実現した。
当時スーパーコンピューターと呼ばれた巨大なシステムも今ではデスクトップ、あるいは手のひらに乗るところまで進化した。そしてこの先も留まることはないだろう。
今から50余年前、まだ戦後のドサクサが残る田舎に生まれた私だが、少しだけ機械が好きだったおかげで新しいことに拒絶反応を起こすことも無く、また時代に取り残されることなく生きてこれた。
子供の頃、私に様々な機械(壊れたバイクや車、ラジオ等)をあちことから貰ってきては私に与えてくれた亡父に今更ながら感謝している。茄子がたくさん取れて、市場へ出荷した後は田舎では珍しいトランジスタラジオなるものを買ってきた。

写真はソニーの6石トランジスタラジオTR−630である。AM専用でもちろんICなど無かった時代のもの。大きさはコンパクトデジカメのサイバーショットとほぼ同寸。当時とすれば贅沢品であっただろう。
2008年12月24日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / コンピュータ・IT系 |
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