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2008年08月03日(日)
驚異のスタビライザー?
 昨日コーナンで見かけたトレーニングマシーン「リストトレーナー」だ。
 手首の筋力アップ用らしいが、腕を通して負荷を与えると手首だけではなく、前腕から上腕にかっけての筋肉がキンキンに張る。腕全体の筋肉が緊張するのだ。価格は三千円余り。これで筋力トレーニングをするというのではない。これを使用したときの手首の安定感だ。手首の筋肉よりも上腕〜前腕の筋肉が手首を極めて安定した状態に保持してくれるのである。「驚異の安定感」といってよいだろう。さすがに最大負荷では5分程度で手首が疲労するが、負荷を抑えれば10分は大丈夫。トレーニング次第で30分も可能になる。
 これを小型カムコーダーのスタビライザーに使用できないか?・・・それに、最近筋力が落ちた腕のトレーニングも出来そうだ。
ということで、頭の中で概ね出来上がったカムコーダーの取り付け方法を思い浮かべて早速コーナンへ・・・・と思ったが、念のためにネットを検索してみた。
 同じものがアマゾンに有った。
シンワ パワーリスト STT-071価格は¥2,800(税込)だ。
 ところが同じアマゾンに
ALINCO リストストレッチャー EX-018というものが有った。
 とてもよく似ている。参考価格:¥6,300(税込)が価格:¥1,377(税込)1500円以上国内配送料無料ということだ。どおせ削ったり穴を明けたりして改造するわけだから、類似品で十分だ。それに失敗した時のことも考えて2個注文すれば1500円以上で送料も不要になる。
 考える事無くアマゾンに発注した。一応他のサイトも見たがアマゾンが最安値のようだ。数日後に送られて来るそうだが、とても楽しみだ。
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2008年08月01日(金)
フィールド用ミキサー
 「フィールド用ミキサー」だ。やはり思い浮かべるのはシグマのSS-302やSS-342などのコンパクトミキサーである。いずれも生産は完了し、現役はKS-342というところだろうか。KS-342を使ったことは無いがシグマの製品に間違いは無いはずだ。ただしどの製品も出力は2系統のステレオであり、1台で4CH音声出力の制御は不可能だ。
 ちなみに私の会社では4CH収録の際にはTS-4000Sのスタックや4CH出力可能なコンソールタイプを使用する。
 また、一時AZDENからデモ機をお借りして真剣に考えたENG MIXER FMX-42のスタックも一案である。
 ただしいずれの場合も電源が複数必要だったり、ヘッドフォンの差し替えが必要であり、最初の写真のように2ミックスを聞く為に別なミキサーを用意しなければならなかったりする。
 前出の記事とダブることになるが、フィールドレコーダーのR-44だ。このコンパクトな4CHフィールドレコーダーを4in4outのミキサーに使おうという算段である。もちろん4CH使用としてモニター系統のセレクターも充実している。記録メディアとしてシリコンメディアを使用したことが耐衝撃性が飛躍的に向上させ、パソコンとの親和性も非常に良い。ブロック図を見るとLINE OUTに達するまでにA/D⇒D/Aのプロセスを通ようになっていて、そのままミキサーとするには抵抗もあるが、DVCAMの場合4CH収録時のサンプリング周波数がが32kHzであることから、R-44を通過した音でも十分使用できると考えられる。それどころか、現在発売されているデジタルミキサーではA/D⇒D/Aは当たり前で、これが無ければアナログミキサーとして使用できない。
 そしてR-44はフィールド用ミキサーである。MA本番用にはSDHCカードに記録された非圧縮の48kHz以上の音声を使用できる。気になるSDHCカードだが16GBでも5000〜8000円というところで販売され、東芝の32GBのSD-HC032GT4も4万円台だ。
収録時間は16GB/SDHCカード使用時で
  16bit/48kHz ステレオ23時間
  24bit/48kHz ステレオ15時間
  24bit/96kHz ステレオ7.5時間
  24bit/192kHz ステレオ3.8時間
  16bit/48kHz 4チャンネル11.5時間
  24bit/48kHz 4チャンネル7.6時間
  24bit/96kHz 4チャンネル3.8時間
となり、32GB/SDHCカードでは上記の倍になる。
 またもや私の大好きな「目的外使用」が始まった。週明けにはこのR-44が届く。私の狙いが合っているか、そうでないかは収録現場で従来のスタイルと併用することで確認したい。ローランドのサイトではR-44のマニュアルの他、録音ガイド←(とてもよく出来ていると思う)などがダウンロードできる。A-4で20ページの冊子で、アマチュアの方には勿論だが、映像製作の技術者が読んでいても面白いし、おさらいとしても役立つ内容だ。R-44ユーザーでなくても自由にダウンロード可能となっている。
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2008年07月24日(木)
AHEADCAM ファイナルアンサー
 徐々に改良を加えてきたAHEADCAMがついに最終バージョンにまで成長した。私だけではなく、他のスタッフからも絶賛され、いよいよ自他共に認められる存在になった。
 改良点は長時間の撮影による手首への負担軽減だ。

 上の写真は今年のシクロジャンブルで入手した自転車パーツだ。どう使うかはそれほど考えていたわけではないが、じっと眺めているうちに閃いた。

 これが完成したAHEADCAM FINALだ。手前のパッド部分を両腕で挟むことで手首への加重は従来の1/3(体感)になった。

 両手で保持するスタイルだけではなく、椅子や台に座ってパッド部分を膝に載せるとハンディーとは信じられない安定したFIXを撮ることが可能になる。

 これがパッド部分。AHEADCAMの心臓部にサイクルパーツのアヘッドを用いたことで付けた愛称だが、このAHEADCAMを構成しているパーツのおよそ9割は自転車用部品もしくはアクセサリーだ。特に中央部のフネを支えているプレートは自転車を壁に吊るすための用品である。
 「そんなパーツでろくなものは出来ないですよ。それよりも既製品を探した方が・・・」と言っていたスタッフも「これ最高!何処にも売ってない!」と言いながら今ではAHEADCAMを愛用し「AHEADCAMがなかったらとてもZ1JやZ7Jでは手持ちは無理」とまで言ってくれる。変なオヤジ扱いされつつ開発してきたが、今の私は鬼の首を獲った気分である。いずれは何処かの撮影現場で使用した様子をShootingないしはField Reportで紹介しよう。
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2008年07月23日(水)
ローランドさん来社
 ローランドさんが来社された。といっても受注の仕事の話ではない。ローランドの仕事をしていても代理店を通さないで話をすることは商道徳を外すことになる。来られたのは先般行われた新商品発表会に招待していただいた大阪営業所のM氏だ。

 来社の目的は新製品発表会来訪者への挨拶回りである。明日からポスプロでMA、そして月末までVロケが立てこんでいるので、訪問していただくことが可能なのは今日しかなかった。M氏にとっても、私にとても、この挨拶回りというのは重要だ。会場で入手できなかった情報のキャッチボールである。M氏が嬉しいのは営業営業していないこと。技術面での知識に長けていて、私の技術的な質問にも的確に答えてくれることだ。さすがに技術の会社ローランドである。ちなみにローランドの役員の経歴を見ると、そのほとんどの方が技術系出身者である。

 今日お持ちいただいたカタログの中に先日の発表会で見たP-10もラインナップされていた。もちろん購入予定ではあるが、その前にまず買わねばならないものが二つある。
 まずは4CHフィールドレコーダーのR-44だ。私がこの製品のプロモーションビデオを撮った時から「素晴らしい」と思っていたものだ。レコーダーとしてだけではなく、4in4outのミキサー兼レコーダーとしての利用だ。出力がアンバランスのRCAということに抵抗を持つ人もいると思うが、業務用DVCAM VTRがアンバランス入力であることを考えればこの方が好都合だ。また、ENGでもケーブル長が短い場合はキャノン変換で十分だ。さらにミキサーとして各入力にそれぞれファントム供給が可能な上、許容入力の大きさも十分だ。スペックとしては次のようになる。
 規定入力レベル +4,-2,-8,-14,-20,-26,-32,-38,-44,-50,-56dBuの11段階
 最大許容入力レベル +24 dBu (センスつまみ +4dBu)

さらに、レコーダーとして2台のスレーブ動作が可能で8CHマルチトラックレコーダー動作が可能だ。そして何よりも嬉しいのは記録メディアが上位機種のハードディスクからSDカードに替わったことだ。これによって耐衝撃性が飛躍的に向上し、さらにメカノイズが消え、内蔵マイクも本編用に使えることだ。たとえばENG取材でR-44のRECボタンを押しておけば取材中の連続した環境音を押さえておくことが可能になる。これは音楽もののメーキングや、ドキュメンタリーの撮影、編集を考えれば非常にありがたい。
 また4CH記録のDVCAMでは32kHzでしか回らないものを、このR-44をミキサーとして使うことでサンプリング48kHz以上の非圧縮音声を別録音出来る。新製品発表会ではテレビ朝日映像がドラマの同録兼ミキサーとしてR-4PROを使用した導入事例が映像で紹介されていた。やはり技術系の人間が考えることは同じである。遅ればせながら、私の会社も今回このR-44導入の決済が下りた。

 そしてもう一つ購入を決定しているものがデジタル出力対応のM-10DXだ。私の会社での用途はナレ録り用のミキサーとしてである。これまでアナログインターフェースを利用してきた編集機のタイムライン入力を48kHzのデジタル入力にアップグレードできる。すでに編集機はデジタル入力に対応していたが、ミキサーがアナログ出力だったために勿体無いはなしである。先日ヨドブラ(ヨドバシ梅田の店内をぶらつきながら、商品情報を漁る事)でちょっと気になっていたアイテムだった。

 いずれの機種も早急に導入というつもりではなかったが、M氏の来訪はその時期を加速させるいいきっかけになった。口ではなく、足で営業する氏の姿勢にプッシュされたわけだが、足での営業はとても大切なことだ。
 先日の新製品発表会でローランドの役員の方と話すことが出来、その方が「いつもブログをよませてもらってますよ」と仰っていた。それゆえに今日はローランドの顧客として一言、M氏の「積極的に売らないが、十分な情報提供を行う」営業スタイルにはとても好感が持てるのである。
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2008年07月19日(土)
XH A1 コンソール1.1
 「XH A1 コンソール1.1」である。残念ながらコンソール1.1は2007年10月19日で販売を終了してしまった。残念な限りだ。手元にXL H1が無いにもかかわらず、先行してコンソール1.1を購入しておいたことが今思えば大変ラッキーで、Xシリーズのラインナップが充実したおかげで7万円の先行投資は非常に価値の有るものとなった。
 コンソール1.1はキヤノンのXシリーズのカムコーダーのIEEE1394に接続すればPCベースのCCU兼ストレージにするソフトウエアだ。購入した頃に比べてノートPCのパワーも飛躍的に向上したため、以前にましてサクサクと動く。コンソール1.1については会社のサイトにテスト運用のページをアップしている。PCのパワーが上がり.m2tファイルを直接扱える時代になったから、なおさらコンソール1.1の終了が惜しまれる。願わくばVer.2になってアップグレード、再発売されることを期待したい。

 ダウンロード販売のソフトウエアはインストーラやキーコードをしっかりバックアップしておかなければ大変な事になる。私はインストーラとキーコードを複数のハードディスクとCD-Rに保管している。

 特にメールで送られてきたキーコードなどはヤフーメールやGメールなどに転送して万一に備える方がよいだろう。


追記:販売終了したコンソールだが、米国のキヤノンでダウンロード可能だ。
http://www.usa.canon.com/consumer/controller?act=ModelInfoAct&fcategoryid=269&modelid=12152#DownloadDetailAct
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2008年07月18日(金)
松下のMEDIA DESIGN 2008
 松下の展示会へ行ってきた。今回はインテックス大阪5号館A/B両ゾーンを使った大掛かりなものだ。
 言ってはなんだが、まず会場が暗い。頂いたカタログを読むにも苦労してしまう。まるで遊園地のアミューズメントのような感じである。これは演出だ、言ってしまえばそれまでだが、暗くしないとプラズマやDLPの映像がうまく見えないのだろうか?と心配になる。
 100吋のプラズマだ。隣に150吋もあったが、MCが居たので100吋の前で写真を撮った。搬入、搬出を考えてまず重さを尋ねた。100吋でパネルが200kg、土台が200kgだそうだ。職業柄仕方ない。で、肝心の画質だが、綺麗だ。逆に言うと素材の周辺解像度の低さが気になってしまった。こういうサイズで使用するハイビジョンコンテンツを作るなら、やはり1920×1080のキャメラとハイグレードなHDレンズが求められることを再認識した。
 見たかった製品はやはりスイッチャーとP2関連だ。ソニーもXDCAM EXを展開するように、松下はP2である。
 今回の展示会はナショナルの作る電化製品〜ITソリューションetc.とかなり多岐に渡っていて、実は見たい製品にたどり着くまでにかなり時間がかかった。大きな会場での展示会もよいのだが、私としてはもう少しジャンルを絞った展示会の方が都合が良い。しかし松下グループが「こんな製品も作っていたんだ」ということはよくわかった。
 新製品のAV-HS400だ。価格も安く、業務用の中継現場には手ごろな製品だ。P2関係で目新しいものは無かったが、P2対応のVSR(私の造語でVideo Silicone Recorderの意味)やP2ギアが興味深い。
 少々退屈気味な展示会だったが、それでも2011年を意識した技術革新が進んでいることは実感できた。また、現実的な製品にも触れることが出来た。今回の展示会場を歩くうちに、ソニーと比べてかなりローコストなHD製作環境が構築できた。もちろんソニーとも混在しつつ、収録、編集、HDCAM納品が可能なシステムだ。これをつかむことが出来ただけで十分に収穫があったといえるだろう。
 今回は残念ながらAVC社の下水流(しもづる)さんにお会いすることは出来なかったが、アナログ地上波が停止する2011年に向けた松下電器産業の新しい取り組みには大いに期待できる。
 松下電器産業と呼べるのももうしばらくだ。私としては社名に創業者の名を冠した企業を尊敬する。数え上げればいくらでもある。
 トヨタ=豊田佐吉/豊田喜一郎、本田=本田宗一郎、マツダ=松田重二郎、スズキ=鈴木道雄、伊藤忠=伊藤忠兵衛、武田=武田長兵衛、村田=村田吉良、塩野義=塩野義三郎、美津濃=水野利八、出光=出光佐三、山之内=山内健二、大塚=大塚武三郎、島津=島津源蔵、ヤマハ=山葉孝之助、清水=清水喜助、竹中=竹中藤兵衛正高、タキイ=瀧井治三郎、カシオ=樫尾忠雄、等等。
 松下=松下幸之助であってほしかった。そのうちパナソニック、ナショナルの創業者が松下幸之助であったことも忘れ去られてしまうことになるのだろうか。MATSUSHITA・MATSHITAは世界に通用するブランドだと思っているのだが・・・
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2008年07月15日(火)
ソニー内覧会
 仕事の帰りに大阪のスカイタワーで行われたソニーの内覧会へ立ち寄った。目的はこのカムコーダー。


 これまでの業務用XDCAMとは異なり、CCDのサイズが1/2吋ではなく、2/3吋でHDCAMと同じになった。またサンプリングも4:2:2でHDCAM-SRと同じ。つまり放送用XDCAMだ。

 展示されていたモデルにはHD-SDIをIEEE1394に変換するコンバーターも搭載されていて、比較的安価にHDVもMPEG2TSにリアルタイム変換できる。
 PDW-700で注目すべきはボディー側面の小窓ディスプレー。
 DSR-450や1/2吋XDCAM HDで割愛されたTC/BATTの情報がピクチャーモニターとは別に常時表示される。これは便利だ。というよりも、無ければ困る。
 上の写真のようにステータス&ピクチャーモニターを閉じていてもTCやバッテリーの状態、ディスクの残量が確認できる。
 機械の設計はどうしてだか、技術が先行してしまう傾向がある。技術の都合でレイアウトが決められては困る。まずは使い勝手である。スイッチ、ディスプレーなど運用に関わる部分は機械が人間に合わせるべきで、サーキットデザインはそれに追従すべきだと思う。
 放送用のベーターカムが今日でも使われているのは基本性能の高さとデザインではないだろうか。そしてそのデザインはHDCAMまで踏襲されている。全てについて言えるかどうかは別にして、映像機器については価格とデザインは比例していると言えるようだ。

 今回もうひとつ見たかったものはPMW-EX3用にフジノンから供給されているマウントアダプターACM-21だ。これがあるとPMW-EX3に2/3吋のレンズが使用可能になる。どこが見たかったかと言えば、レンズの電気系統のコネクターだ。
 マウントに付いたコネクターはホッとシューの電気系とつながっていて、汎用2/3吋レンズでもアイリスやズームの電気制御が可能になる。RM-B150でVEがキャメラをコントロールするにはレンズがキャメラと電気的につながっていなければならない。もちろん付属の標準レンズや、新しいショートズームでは問題ないが、汎用レンズでも付属レンズと同様にVEがコントロールできる。で、ACM-21の気になる価格だがやはり高い。そう多くは出ない商品だけに高価である。

 しかしACM-21は2/3吋用で1/2吋用は何故かホットシュー専用と言うことになっている。どういう制限からそうなったのかはわからないが、ここは1/2吋用変換アダプターも12PINに対応してもらいたい。
 下の写真は私が以「PMW-EX3 新型XDCAM EX」を書いた時に想像したイメージだが、これを望んでいるのは私だけではないはずだ。ここは開発の方々にもうひと頑張りしていただきたい。もちろん写真のようなものではなく、ACM-21と同様の堅牢なものであって欲しい。
 夢の12PIN対応1/2吋レンズマウント変換アダプターである。
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2008年07月14日(月)
撮影現場
 「撮影現場」や「撮影 現場」が常に多い。
 撮影技術会社だから当然だが、全ての現場をWEBに掲載するわけにはいかない。相手が企業だから機密保持契約があったりするし、タレントを起用した現場ではタレント及び事務所の承諾が必要だ。ただしインターネットを通じて私の会社を見つけてくれた相手の場合はスムーズにOKが出やすい。
 普段の撮影現場では記録担当が写真撮影時に極力スタッフ以外が写らないようにしてくれているので「日々好日」には載せやすいが、「Shooting」ではそうはいかない。また、記録も常に行えるわけではない。ただ、WEB公開をしない場合であっても記録は非常に重要だ。

 大きなイベントはほぼ年間1回が普通で、1年もすれば記憶も薄れて「あの時はどうしたのかな」となる。この場合に役立つものが記録だ。台本、進行表、仕込図、見積書、そして現場写真だ。

 マックのデジカメで撮った現場写真のディスクも今では4万枚近くになった。これ自体が私の会社の大きな財産である。
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2008年07月13日(日)
1/2吋オープンリールVCR SONY AV-3500
 前の記事でナショナルのNV-3120のことを書いた。
 1/2吋オープンリールのビデオテープレコーダーはNV-3120の他にソニーのAV-3500を保有している。ネットで検索してみたがオークションの出品物の写真が上がるくらいで、そう多くヒットしない。そこでアーカイブスの意味も含めて写真を撮ってみた。
 保有していると言っても、これは購入したものではない。10年ほど前のある日、某大学の研究室が保有していたものを廃棄の際に頂いたのである。高度経済成長期で予算が余っていたのか、とりあえず購入はしたものの、殆ど使用されること無く年数だけが経過していったようだ。まるで新品と思えるほどの備品、ではなく美品である。「ビデオデンスケ」と呼ばれ、発売は1969年。この年はアメリカのケネディ宇宙センターを飛び立ったアポロ11号によって、人類が始めて月面に立った年である。まさに現代科学文明の幕開けの年だ。
 教授から頂いたものはAV-3500本体とキャリングケース、電源アダプターAC-3500、バッテリーBP-20だ。私の趣味で保有しているが、ソニー博物館にある同機よりも綺麗なように思う。

 少しアップして撮ってみた。奥行29p、幅約26cm、厚さ約15cmの本体には5号リールが収まり、RFコンバーターとバッテリーが内蔵されている。非常に機能的、かつ美しいデザインである。

 走行系のカバーを外すと回転ヘッドや固定ヘッドなどが露出する。ベーターマックス同様にヘッドシリンダーは回転せず、上シリンダーと下シリンダーの間の隙間をヘッドが回転するようになっている。

 発売後40年近くになる機械だが、最近の機械のようなチップ部品や微細部品が使用されていないので堅牢だ。電源を入れればモーターが回り、テープが走行する。半世紀近い時を経てもその美しいデザインは私の心を魅了する。
 オークションでは5万円前後で取引されているようだが、そんな安い金額で取引されてはAV-3500が可哀想だ。なんといっても、ソニーが初めてカラー化に成功した家庭用ポータブルビデオであり、単管のテレビキャメラAVC-3500と組み合わせることで、ワンマンでカラー収録が出来た記念すべきポータブルカラービデオカメラシステムだ。
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1/2吋オープンリールVTR
 稀に来る仕事に古いフォーマットのビデオ変換がある。年に数回も無い1/2吋オープンリールビデオのDVD化である。幸い私の会社にあるNATIONAL←もちろんパナソニックではなくナショナルのNV-3120が健在で、今回も活躍してくれた。
 ただしテープの状態が悪いとすぐにクロッグ(目詰まり)してしまう。
 今回も何度も目詰まりを起こしたが、直接コピーせずに一旦PCのHDにキャプチャーしていくので、昔のように苦労はしない。詰まれば一旦中断してクリーニングを行って続きをキャプチャーしてタイムラインで繋ぐだけだ。
 今回の収録内容はある中学校の30周年記念の文化祭だ。近く行う同窓会でこのビデオを上映するそうである。ただし中学の同窓会といっても出席者は40年前の中学生である。会社に変換を依頼してこられたご老人はその子?達の先生であろう。再生不可能なビデオといえども、大切に保管されていて良かった。40年後の上映が感動の瞬間になってくれれば私も嬉しい。
 それにしてもハイカラな学校である。私も40数年前は中学生だったが、学校にビデオなどというものは無かった。あったのは古い16mm映写機だったと記憶する。
 そういえば上の写真にあるNATIONALの文字だが、松下、ナショナルはパナソニックに呼称が統一されるようだ。社内で松下、ナショナルが禁句になれば、いよいよ「パナソニック幸之助」が現実になるのかも知れない。
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2008年07月12日(土)
デジタルベーカム
 「デジタルベーカム」だった。
 最近ENGでデジタルベーターカムを使うことは全くといっていいほど無い。これは私の会社に限っての話だが、他社でもそう多くは無いと思う。というのも現場でデジタルベーターカムのENGクルーに会うことが皆無だからだ。どちらかといえばHDCAMやDVCAM、DVCPROということになる。また、現場によっては今尚BVW-400AやBVW-D600といったアナログのベーターカムを時々見かける。それどころか今年になってからも東京の現場でドッカブルタイプのBVV5を使っているクルーを見かけた。
 では、いったいデジタルベーターカムは何処へ?ということだが、SDの局納品は現在デジタルベーターカムが主流になりつつある。今日納品したCMもデジタルベーカム指定であった。ポスプロさんの話では「デジベが増えてD-2が減りました」ということだ。もちろんHDはHDCAMなのだが、HDW-M2000等、下位互換のあるVTRであればデジタルベーターカムをHDにアップコンバートすることも容易で、受け入れフォーマットとしてはD-2よりも便利が良いのだろう。
 あまりお目にかからないデジベだが、ポスプロ〜放送局の間ではたいへん良く動いている。また、D-2と違ってコンポーネントデジタルのデジタルベーターカムはDVCAMとの相性も良い。SDIを1本接続すれば映像、音声がつながる。
2008年7月12日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年07月07日(月)
営業ツール ブログ
 ブログやホームページ、メルマガを営業ツールとして位置付けているWEB制作者や企業経営者は多くいる。もちろん私もそう思っている。また、ブログを運営する人の多くはホームページも保有し、ホームページにおいて会社案内や商品紹介などを行っている。では、営業ツールとしてのブログとはいったいどんなものか?
 確かにブログを通じて決まった仕事も数多くあるが、ブログの名が示すとおりウェブログであり、ログLOGとはIT用語辞典によると「コンピュータの利用状況やデータ通信の記録を取ること。また、その記録。操作やデータの送受信が行われた日時と、行われた操作の内容や送受信されたデータの中身などが記録される。」ということだ。私がログロ言う言葉と初めて出会ったのは今から40年近く前、アマチュア無線局を開局していた頃で、電波法により交信履歴を業務日誌に記録しなければならなかった。交信相手、周波数、電界強度、了解度etc.だったと記憶する。
 再びIT用語辞典によるとブログとは「個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なWebサイトの総称。内容としては時事ニュースや専門的トピックスに関して自らの専門や立場に根ざした分析や意見を表明したり、他のサイトの著者と議論したりする形式が多く、従来からある単なる日記サイト(著者の行動記録や身辺雑記)とは区別されることが多い。
 また、CMS(コンテンツマネジメントシステム)としての側面を重視し、時系列にページの自動生成する機能や他のサイトの記事との連携機能(トラックバック)、コメント機能などを備えたブログシステムで運営されているものはすべてブログだとする立場もある。」
となる。
 私の場合、業務日誌的なものはFieldReportがそれにあたり、これは事例紹介や、技術紹介などが中心で営業ツールとしての色合いが強い。そのため「デス、マス」という語調が基本になっている。それに対してブログは自らの専門や立場に根ざした分析や意見を表明を意識して「ダ、デアル」という語調を使用している。
 また、内容も「こんなことが出来ます」とか「映像制作はお任せ下さい」といった営業的なものは排除している。「ビデオ制作は是非とも千里ビデオサービスに」など書いたとしても決して受注には結びつかないだろう。
 では何故ブログを書き続けるのか?
 生き様などというと堅苦しく重々しくなるので使いたくは無いのだが、これは私の生き様の記録である。経営者としての生き様、キャメラマンとしての生き様、人としての生き様が伝わればそれでよい。顧客へのメッセージなどとは考えていない。それよりは私の後を追い始めた息子達に、父親の生き様、人生観、写真観、映像観が伝われば良いと思っている。千里ビデオサービスの代表者が普段何を考え、何を思いながら仕事をしているのかが顧客へのメッセージといえなくも無い。ただここでは顧客やユーザーに迎合したり媚した記述は今後も排除していくつもりだ。「撮影技術会社のCEOがHPへの検索キーワードをネタに言いたい放題!」が基本である。
 ブログを始めて3年を経過した今、記事数は630件に達した。自分で読み返してみて「この時はこんなことを考えていたのか!」と思ったりもする。ブログは人生のログだと感じるこの頃である。
2008年7月7日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |

2008年07月02日(水)
ファイル変換サービス 大阪
 「ファイル変換サービス 大阪」である。様々なファイルを異なった形式に変換することや、アナログデータ、例えばビデオテープから動画ファイルに変換である。
 実は今、長大な変換作業がスタートした。今回は第一弾として2000タイトルの変換である。1タイトルの長さは約10分強、つまり2万分ほどの素材だ。国立病院の資料室に溜まった、もしくは貯まったビデオテープの映像をMPEG2に変換する仕事だ。効率よく作業するために一人が専従して、パソコンを2台を割り当てて進めている。
 大変貴重な資料だが、今すぐに必要というものではないらしい。しかしビデオテープのまま放置しておけば、いずれは廃棄せざるを得なくなる。大量のテープもデーター化することで数テラバイトのハードディスクに保存できる。安全のためミラーリングで保存しておけば、定期的にハードディスクを交換すれば長期に渡ってアーカイブスとして維持できる。そしてアーカイブ作成は今しか出来ないのである。
 ビデオ制作を生業にしていて、その仕事が医学や科学に貢献していると感じられる時、それはクリエイティブな仕事とはまた違った喜びになる。研究用映像、実験映像とはそういうものである。

2008年7月2日 | 記事へ | コメント(4) |
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2008年06月30日(月)
監督からご指名
 これまでに何本も撮影を共にしてきた監督から、また撮影依頼をいただいた。マイクロソフト、インテルなど、とにかくコンピューターやITに関することに強い人である。
 今回もコンピューター関連のVPだ。これまでは池上、松下を多用し、前回初めてHVR-Z1Jを使用した。「ソニーはどうもね」という監督だったが、新製品のZ7Jの画像は「けっこういけるよ」とお気に入りの様子である。月明け早々に和歌山、京都のロケになるが、今回はDVCAMのDSR-450WSLを使用する。設定はディティールを低めにし、彩度は少し高め。450WSLは「真言宗法衣の着方」セルビデオや社会福祉法人の案内DVDに使用したが、これまでのソニー業務用とは一線を隔した画質だ。池上が現役を離れた今では、おそらく450WSLが最もよいと思う。
 今月いっぱいが忙しさのピークかと思っていたが、7月もどうやらこのまま連チャンでバタバタしそうな勢いである。今回のロケに向かう前日まで得意先の全社大会のビデオ編集や、VPの編集、DVDオーサリング等を終えねばならない。といいつつも今夜もこのブログの更新は忘れない私は大阪のオッサンである。
2008年6月30日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |

2008年06月29日(日)
excel 香盤表
 「excel 香盤表」でのアクセスが35件も有った。1日のアクセス総数の1割近くに達してる。検索結果では何と「日々好日」アーカイブ by 千里ビデオサービス:撮影技術会社が1番上に在った。
 香盤表はエクセルが最もポピュラーだ。もちろんパワーポイント、イラストレーターやファイルメーカープロでも構わないが、ソート機能と普及度を考えるとエクセルであろう。もちろんエクセルを持っていない(まあ居ないだろうが)スタッフにはPDFに変換して送る事になる。

 最近多くなってきたのがOffice 2007で作った拡張子にxが付く2007のファイルだ。やはりWindows Vistaが普及してきたことによるのだろう。しかし送付先の環境を考えると、ここはまだ従来の.xls/.doc/.ppt形式が良い。またはマイクロソフトのFileFormatConverterを案内してoffice2007形式のファイルを開くためのアップデータがあるURLを知らせるべきである。
Macintosh用のURLはMactopiaにある。
 現在Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 1 (SP1)も提供されているのでMicrosoftアップデートも行う必要があるだろう。Microsoft Office 互換機能パックをインストールすることでOffice旧製品でも最新の2007形式で保存も可能になる。
 昔はマックにあってウィンドウズに無いもの=ファン(MacFanをもじった皮肉だが)と言ったりしたが、互換性を重視する最近のマイクロソフトWindowsのファンは格段に増えてきたようだ。もちろん私もその一人である。逆にクラシック環境を見切ったアップルに対しては何かと不満の声を耳にする機会が多くなった。
2008年6月29日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / コンピュータ・IT系 |

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