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2008年06月27日(金)
映像制作会社 大阪
 「映像制作会社 大阪」というキーワードがログに有った。なんとかヤフーの1ページ目にヒットしている。そして問い合わせがあった。大手メーカーからのDVD制作だ。企画・構成・演出・撮影・編集・オーサリングだ。見積は出したが結果は分からない。数社と相見積をとっているそうで、その金額もお聞きした。かなり幅がある。  高く見積もれば外れるだろうし、安く見積もれば請け負った後に血を出さねばならない。つまり自社の適正価格で見積もって、あとは担当者、関係者の判断である。
 制作依頼といえば今日行われた某社の株主総会の中継はこのブログとホームページが生んだ仕事である。依頼主はずっと以前からこのブログを読んでいてくれ、「いつか一緒に仕事をしたい」と思っていてくれたそうだ。そして今日現場で「ブログに写真がのるのが夢なんです」とも。まぁほとんどお世辞ではあるが、上の写真にこっそりと写りこんでいる人物が制作責任者のY氏である。ただし、案件が株主総会ということで主催社名や会場名は機密保持から当然伏せざるを得ない。次回の現場では是非私とのツーショットを決めたいものである。今回はツーショットの変わりにあと1枚、キャメラの写真を載せておこう。
 DXC-637にテレ端160mmの望遠レンズを付けてビジョン11に乗せている。  ホームページの営業力が重要視されるこの頃だが、ブログもまた大切な営業ツールであり、そのためには質の高い情報、飾り気の無いストレートな情報提供が大切なのだろうと考える。ただし私に質の高い情報を求められても無理な話だ。せめてこんな唄を聴いて関西人の心意気を知ってもらいたい。この唄を歌っているミス花子、当時私の知り合いのプロダクションにいた。
河内のオッサンの唄

おー、よう来たのワレ
まあ上がって行かんかいワレ
ビールでも飲んで行かんかいワレ
久しぶりやんけワレ
何しとったんどワレ
早よ上がらんけオンドレ何さらしとんど
河内のおっさんの唄
河内のおっさんの唄

これから暑いのワレ
仕事がエライのワレ
もっと飲まんけオンドレ何さらしとんど
明日は休みやんけワレ
男はもっと飲まなあかんど
しっかりしたらんけワレ何さらしとんど
河内のおっさんの唄
河内のおっさんの唄

今日の競馬は取ったんけ
今日は良う荒れたのうワレ
ワイは全然さっぱりあかんだやんけ
おまんとこのおかん元気け
連れて来たったらええのにワレ
ごっつう久しぶりやんけ

おいカカア、もっとビール持ってこんかい
何されしてけつかんじゃい
裏の牛かてもうちょっと良う働くど
あんた今冷やしてまんねん
あんまりうるそう言わんといてか
うちかて忙しいんやでワレ
河内のおっさんの唄
河内のおっさんの唄

オイ、ワレ男っちゅうもんはな
酒の一升も飲んじゃってさ
競馬もやっちゃってさ
その為にさ思いっ切り働くんじゃいワレ
てやんでべら坊めやんけ

やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
ワレワレワレ そやんけ
やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
ワレワレワレ そやんけ
河内のおっさんの唄
河内のおっさんの唄

オイ、ワレもう帰るんけ
気ぃ付けて帰ったらんかい
前のドブ川にはまったらあぶないどワレ

また元気で仕事しようやんけワレ
働いて働いて銭ためて
蔵建てたろうやんけ


やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
ワレワレワレ そやんけ
やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
ワレワレワレ そやんけ
河内のおっさんの唄
河内のおっさんの唄
河内のおっさんの唄
2008年6月27日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年06月20日(金)
マグライナー
 「マグライナー」だ。業界モノのVシネ撮影現場を想定したVPをご覧いただいたようだ。そこに載っていたマグライナーはBackstage Equipmentのマグミッチカートだ。日本ではテイクトレーディングが扱っている。マグミッチカートはマグライナーを使用しカスタマイズしたカートであり、まさにアメリカ人の改造へのこだわりが感じられる製品だ。
 しかし高い。とにかく高い。これを買う予算があればまずエンデュラバッテリー10個と充電器を買う。つまりなかなかそこまで手が回らないのが現状で、やはりマグライナーは必要に応じてレンタルで済ませる事になる。
 とは言っても、やはり機材庫に1台は欲しいマグミッチカートであることも確かだ。財源さえあれば物欲に走りたくなるほど完成度の高い台車ではある。そこで私の会社でマグミッチの代りに導入した大径エアータイヤのアルミ二段台車がこれだ。マグミッチカート同様に、既製のアルミカートを改造して作ったものである。
 マグミッチとは似ても似つかないが、それなりに重宝する。最大積載量は資料では100kgで、私が乗っても十分耐えうる強度は備えている。
 ロケ車への搭載も写真のようにデリカD:5のサードシート半分のスペースにきっちりと収まり、カート搭載時も6名の座席、もちろんシートベルト着用が確保できる。
 これを一から作るとなるととんでもない費用がかかってしまうが、既製品を改造することで比較的ローコストで製作できる。私は自分が改造、加工したものに愛称を付けるのが好きだ。アルミモノレールドリーの「AYUドリー」や自転車部品を使ったキャメラサポーターの「アヘッドカム」などだ。そして今回の台車の愛称は・・・・そのまんまの「マグパッチカート」である。関西人なら「うんうん」ということになるだろう。
 パッチ物といえば凄いものが隣の国にあった。
http://www.vjcenter.com/kor/02_product/product_steadycam.php
Steadycamだそうだ。なんと、日本語のページもある。日本語では「6mm用 ステデーケム プロ」と呼ぶらしい。
本家のステディカムはSteadicamで、こちらはSteadycamだそうだ。さらにサイトにはプロモーションビデオも掲載されていて、聞き覚えのある音楽が次々と流れている。凄いものだ。
 逞しいというか、何というか、パッチ物を海外に格安で輸出していた高度経済成長期に向かった日本を思い出してしまった。隣の國は先進國だと思っていたが、少し上の大國となんら変わらぬ國であった。少なくとも映像製作に関する商品を売っているのだから、著作権、知的財産権等、コンプライアンスを重視しなければ世界には通用しないだろう。
2008年6月20日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |

2008年06月19日(木)
HVR-Z7J ショットトランジション
 「HVR-Z7J ショットトランジション」である。検索結果ではこのブログFieldReportが最上位になっていた。
 どうもHVR-Z7JとHVR-S270のショットトランジションは具合が悪い。HVR-Z1JやXDCAM EXで当たり前に出来る「ソフトトランジション」が割愛されてしまっている。ソニーに聞いても「設定メニューがありません」ということで、ファームウェアのアップデートも無いそうだ。やはりレンズ交換式による機能制限だろうか。
 しかしながらレンズ交換式のXDCAM EXのPMW-EX3ではレンズ交換式にもかかわらず、ショットトランジションにトランジションカーブの設定がある。これが出来なければショットトランジションの利用価値は無いに等しい。手動で動かした方がよほどましだ。
さてそこで、注目のPMW-EX3だが、先日価格が公表された
 税抜き98万である。もちろんショットトランジションのカーブはHVR-XJと同様にソフトトランスが設定できる。先日HVR-Z7Jを使って「ソフトトランスが無い!」と落胆したが、同様の思いをした人も多数いるだろう。間もなく発売のPMW-EX3には大いに期待したいところだ。
 PMW-EX3の様々なアシスト機能が紹介されている。
http://www.sony.jp/products/Professional/xdcamex/products/pmw_ex3/feature04.html
もちろん目玉はショットトランジションだ。
2008年6月19日 | 記事へ | コメント(0) |
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赤外線 ビデオ 撮影
 「赤外線 ビデオ 撮影」で検索されていた。さて、どこにそんなキーワードが有ったのかと思ったら「和太鼓ビデオ収録」だった。赤外線リモートを使ってVTRを同時スタートさせているという記述だ。
 検索していた人は、おそらくHα線を使った天体の撮影か、はたまたイベント譲の赤外撮影を探していたのかもしれない。Hα線を使った天体撮影は都会の夜間照明による影響や大気中の水蒸気や塵による影響を受けにくく、クリアーな天体写真に70年台に実用化されたように記憶する。私も学生時代にR-64フィルターを特注して赤外域による星野写真や天体写真を楽しんでいた。
 ところが赤外域による水着撮影はもっと歴史が古く、情報によると私が生まれる前からイカガワシイ業界では専門のマニアが居て、いわゆるブルーフィルムなどと同様にイカガワシイ市場で取引されていたようだ。この赤外線撮影が再燃したのがソニーのハンディーカムに搭載されたナイトショットだ。8mmビデオに搭載され、問題になってからは日中の赤外撮影が出来ないように改造されたが、初期モデルは闇の市場でプレミアム取引が行われていたらしい。しかしマニアの中でも電子技術に長けた人は自分で改造したり、改造品を闇の市場で入手し、それで赤外撮影を行っているらしい。
 私たちのイベント現場、特にレースクイーンや大勢のコンパニオンが居るイベント会場には必ずといっていいくらい、黒いフィルターを装着したオヤジや小僧が出没する。狙いは薄着のコンパニオンやレースクイーンの股間だ。当然「迷惑防止条例」に触れ、手が後ろに回る。しかし、彼らには「迷惑防止条例」など全く関係ないらしく、イベントの撮影タイムでは赤外は例外としても、至近距離から望遠撮影を行っている人がけっこう多い。Fetishismに没頭しているのだろう。しかしこれも状況で「迷惑防止条例」によって処罰されることになる。こういう撮影機材に最適な呼び名を思いついた!SukebeCAM:スケベーカムはいかがだろうか。
 
 昨日までCMロケで志摩スペイン村へ行っていた。その近くのファミリーマートの写真だ。さすがにリゾート&レジャーの伊勢志摩だ。
 店内にはカラフルな浮き輪だけではなく、ゴーグルや水着なども数多く陳列されていた。
 そろそろ水着の季節だ。水着だけではなく、薄着の時も、黒いフィルターを装着したデジタルカメラやビデオキャメラには気を付けよう。薄い生地1枚程度は赤外線撮影ではシースルーに等しい。
 参考までに、デサントでは赤外線透過撮影を防止する「ビデオプルーフ」という素材を使った水着を商品化している。
2008年6月19日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年06月16日(月)
近所の鉄工所
 最近見かけなくなった鍛冶屋である。鍛冶屋と言うよりは鉄工所だ。騒音の関係から最近では住宅街から姿を消していってしまった。幸い私の会社がある箕面には昔ながらの鉄工所があり、切りたい、孔を開けたい、曲げたいなどのことを気軽にやってくれる。
 これは電動鋸。ループ状の歯が静かに回って鋼板を切断してくれる。
 今日は厚さ6mmの鋼板を125mm×125mmに切ってもらった。
 孔を開ける場所を計り、罫書きとポンチでマークを付けている。
 いよいよドリルが回りだす。これもベルトで減速した低速回転タイプで騒音は皆無だ。住宅地で営業するにはこれも重要な機構である。
 これが完成したもの。マンフロットの100mmボールレベラーに付くように3/8のネジを切ってもらい、その上に皿ネジで補強できるようにしてもらった。
 裏から見るとこうなっている。3番目の写真に写っているミカミの電動リモコン雲台がそのまま100mmのビンテンやミラーのプロジブに取り付けられるようになった。実は明日のスペイン村ロケでジブを使うに当たってクレーンカットのキャメラ動作を電動で行うために急遽お願いしたのだ。この鉄工所では昨年のモノレールドリーのトロッコ製作でもお世話になっている。
 思いついてから完成するまで約1時間。ハイテクでは不可能な「こんな感じ」とか「ここら辺に・・・」という曖昧な発想を具体化するには職人さんの「目分量」が重要だ。図面など無くても彼の頭の仲にはCADも敵わない立体座標が描かれているのである。
2008年6月16日 | 記事へ | コメント(0) |
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従来比約2倍の感度および低ノイズで高画質を実現した裏面照射型CMOS
 ソニーの2008年06月11日発表の報道資料だ。
「従来比約2倍の感度および低ノイズで高画質を実現した、裏面照射型CMOSイメージセンサー 新開発」
〜民生用のデジタルビデオカメラ・デジタルスチルカメラ向けにSN比+8dBを実現〜
 民生機で実用化され、それが業務用、放送用ビデオキャメラに導入されるまでそう時間はかからないだろう。撮像素子は画素数が多くなればなるほど感度が落ちると言うことはよく知られているが、従来の1080HDが一般化し、先端ではスーパーハイビジョンの4Kも実用化されている今日、高画素化:感度の相反する特性に苦しんできた制作者にとって、ソニーの報道発表には期待が膨らむ。
 興味のある方は下記をご覧いただくと良い。
Sony Japan|プレスリリース | 従来比約2倍の感度および低ノイズで高画質を実現した、裏面照射型CMOSイメージセンサー 新開発
 しかし感度が上がったからといって、ノーライトで全てが撮影できるわけではない。映像制作には照明演出は最重要項目である。ただし感度が上がれば、定常光をベースにした上で、補助光としての照明技術が重要視される。
2008年6月16日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年06月05日(木)
特機 クレーン 大阪
特機 クレーン 大阪」である。トップにヒットしているのは「HDVキャメラを使ったお手軽特機撮影」だが、このページではクレーンは使用していない。
 いわゆるミニジブである。基本的にキャメラマンの手が届く範囲でのキャメラワークに限定される。現在私の会社ではこのミニジブにミカミの電動リモコンヘッド(DC12V駆動)を追加し、クレーン動作に加えてハイアングルでの上下、左右、斜めパンが可能になった。
 「Panasonic AJ-HDC27F(バリカム)による720/60Pハイビジョン撮影」で紹介しているものは軽自動車に搭載された小型クレーンということになるが、どちらかと言えば高所作業車に近い。高所作業車としてはField Reportで掲載しているニッケンの28m高所作業車などはかなり高いところまで上がれる。
 これはバケットのリモコン操作でチルト、スイングなどが自由に出来る。この撮影はBS朝日の番組だったが、オペレーターのTさんの話では世界遺産のロケでは50mのクレーン車を使ったそうだ。ちなみに東寺の五重の塔の高さは54.8mで木造塔としては日本一の高さを誇る。高所作業車では到底及ばない高さだ。
 高さの話になってしまったが、クレーンショットで重要なことはその動きである。ここに高所作業車を使ったクレーンショットのサンプルがある。キャメラマンとオペレーターの呼吸を合わせることが大切だ。
 千里ビデオサービスのホームページのサイト内検索で「クレーン」や「ミニジブ」そして「高所作業車」を検索すると色々なコンテンツがヒットする。またブログ内を「クレーン」を検索しても色々出てくる。興味のある方はご覧いただきたい。
 現在私の工房ではラック&ピニオンと椿本の減速機を使った新しい特機を開発中だ。うまく行けば年内完成に持っていけるかも知れない。それと先日Shootingで紹介した
 マグミッチカートのバッタ物?であるマグパッチカートがほぼ完成した。総アルミ製の極太大径空気タイヤの二段台車だ。現在拡張機能などを追加中で、これは間もなく公開できる。総製作費はマグミッチカートの1/10程度に収まった。近日公開、乞うご期待としよう。
2008年6月5日 | 記事へ | コメント(4) |
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2008年06月01日(日)
リアルプレーヤー
リアルプレーヤーに関する検索がダントツ多い。
先日も「リアルプレーヤーが新しくなった」という記事を書いたが、とにかく凄い。YouTubeのダウンロードが出来るだけではなく、そのコンテンツの音だけをCDに焼いたり出来る。
 私はYouTubeからCDに焼いた音楽をデリカのミュージックサーバーに取り込んでいる。これは便利だ。音質もYouTubeで良ければ十分聴ける。で、驚きはこれだけではなかった。
 YouTubeに限らず、WindowsMedia、FlashVideo、QuickTimeまでもがダウンロード可能で、その上プラグインを追加すればDVDにまで焼けるのだ。
 無敵になったリアルプレーヤーで焼いたDVDをDVDプレーヤーで再生してみる。
YUKIのPVの再生画面には次のようなメニュー出る。勿論複数のタイトルをプレイリストに入れて焼けばボタンの数は増える。

半信半疑でボタンをクリックすると・・・・!
 DVDは何の問題も無くDVDプレーヤーで再生可能だ。「凄い!」「スゴイ!」周りに居たスタッフも感嘆、感動でだ。
 20吋の液晶テレビで再生したが、SD放送をVHSに録画した程度には見える。驚きである。ちなみにBURN PLUGINはROXIOのものだ。ROXIOといえばトースターやWINDOWSの書き込みソフトとして埋め込まれもしている。一流だ。
 昔はストリーミング=リアルプレーヤーだったが、WMVやFLVが一般化してリアルユーザーが激減してしまっていた。ここにきてリアルが打ち出したストリーミング⇒ダウンロード⇒DVD Video/VideoCD/AudioCDへ保存という技はどう進んでいくのだろうか。これまでのストリーミング=ダウンロード不可=著作権保護という定説が覆ってしまった。当然DVDに焼いたものはあくまで個人が趣味で見るものに限定されるが、ネット上に流れている映像、音楽が一人歩きすることは否定できない。世間はこのリアルプレーヤーをどう評価するのだろうか。もしかするとリアルプレーヤーそのものがDL不可になるかも知れない。
2008年6月1日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年05月22日(木)
初日終了
 東京ビッグサイトでの初日を終えた。FieldReportに載せる時間がないのでブログでの現場レポートだ。
 初日の朝、ホテルから見たヨーカドー。宿泊は大森海岸駅前のサンルート。朝が爽やかだと一日がいい感じになる。
 車でおよそ25分ほど走ってビッグサイトに到着。今回は最上階のイベント会場の西3が仕事場である。
 現場ではすでに舞台さんたちが入場口を作っていた。早朝から大変だ。
 現場でいきなり声を掛けてこられたイベント制作のO社のHさん。郵貯のイベントなどでお世話になっている方だ。遠くの現場で偶然の再会は嬉しいものだ。
 今回の私の仕事場。送出ミスを起こさないために、仕事のしやすい環境を構築することがイベントでは最重要だ。
 キャメラマンのMさんが中継リハを行っている。今回の仕事はこのインタビューを会場の各所に設置されたPDPにライブ中継することと、現場編集したインタビューをインターバルに再放送することだ。
 今回の中継では会場が広く、移動するケーブルを張ると危険なために映像及び音声をマイクロで伝送した。写真はAJ-SDX900に取り付けたソニーの2.4GHz帯の伝送装置。信号はSDIで映像と2CHのエンベデッドオーディオである。キャメラの最後部に付けたB帯のラジオマイクはレポーターのマイクを受けている。
 これはレシーバー。映像音声の受信だけはなく、インカム信号、タリー信号を送り返すこともできるが、今回はDVCPROカムコーダーを使用したためそれらは使用不可となる。
 信号の状態はレシーバーのディスプレイで確認する。受信アンテナの中にコンバーターが内蔵されヘテロダインされた中間周波がレシーバーに届く。そのために表示はRFではなくIFになっている。
 キャメラから送られてきた映像信号。今回はPDPのアスペクトに合わせて16:9での撮影になる。
 キャメラ内臓のインカムが使用できないため、インカムはワイヤレスを使用。ベースと出先の子機4台の5元双方向同時通話が可能だ。
 ワイヤレスインカムは収録用ミキサーのTS-4000Sと同じタムラ製。信頼性が高い。
 映像の最終確認をして仕込み終了。後は本番を迎えるだけだ。
 スイッチャーはいつも通りAW-SW350。フレームシンクロナイザーを5回路内蔵しているため、非同期のSD映像信号のスイッチングでは抜群の操作性だ。また、入力5にはPCからUSBで静止画を送り込むことができる。静止画をAW-SW350のROMに書き込むことで電源を切っても揮発しない。今回もロゴはスイッチャーに書き込んだものを使用している。
 ホテルに戻って夕食はインド料理のバイキング。またインドへ行きたくなってしまう。
 本番日の朝。少し早く着いたためゲート前で少し待機。タバコを楽しむMキャメラマン。朝の爽やかさがタバコを美味しくしてくれる。
 朝一番の仕事は開会式テープカットの中継。無事終了した。
 22日のインタビューを全て終えて初日は終了した。明日は三元ラセン管工業の高嶋社長のインタビューもある。楽しみだ。
2008年5月22日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |

2008年05月18日(日)
PMW-EX3
 PMW-EX3での検索が多い。多かったのはグーグルからだが、ヤフーでの検索もかなりあった。
 残念ながらまだ価格も発表されていないが、イギリスのWEB上に次のような写真があった。
 写真をクリックするとオリジナルサイトの大きな画像を見ることが出来る。このサイトにPMW-EX3のレビューがあるのでご覧頂くとよい。
http://www.dvuser.co.uk/content.php?CID=175
私のように英語が苦手な他人はヤフーの翻訳サイトが良いだろう。大方のことは判る。
 これまでHDVというフォーマットに不満は無かったが、時としてキャメラのクォリティーの限界は感じていた。HDCAMで撮影したものをHDVに変換した場合の画質の良さに比べて、HDVカムコーダーで撮影した場合は明らかにキャメラの性能の違いによる差が明確に現れたからだ。HDVも今はハードディスクやメモリーに記録することでテープ記録によるエラーからは開放されつつあり、より一層キャメラの性能が重要になってきたように思う。もちろんXDCAMの35Mモードは優れているが、やはり1/2吋の撮像素子への期待が大きい。
 PMW-EX3の発売まで後3ヶ月弱である。私のようにショットトランジションからイーズイン/イーズアウトが割愛され、PAL切替が有料オプションになってしまったHVR-Z7JやS270を買い控えて待っている人も多いだろう。ソニーの新しいハイビジョンカムコーダーはもう暫く様子を伺っていたい。さらにもう一つ気になるカムコーダーはやはりサンプリングが422になり撮像素子が2/3吋になったXDCAM 422=XDCAM FXシリーズだ。光学系が2/3吋になったことでレンタルレンズも使用しやすい。またソニーでも1/2吋が業務用として位置づけているのに対し、2/3吋のPDW-700/PDW-740はHDCAMと並ぶ放送用と位置づけている。特にFIT CCDを搭載したPDW-740は報道用として位置づけている。
 2011年に向けて各メーカーが(といっても他にはI社とM社しかないが)しのぎを削る中、ますます面白くなるソニーだと思うのは私だけではないはずだ。もちろん地元大阪のM社にも大きな期待は寄せているのだが・・・・下水流さんにも頑張って欲しいところだ。
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2008年05月17日(土)
オークションストアで驚きの安値
 オークションで買い物をした。友人がDV用にオークションで購入したものを見せてもらい、これは面白い!と2つも落札した。買ったものはこれ。
 「ある映像関係の通販サイトで69,800で売られているものとよく似たものが¥3,970で売っているところがある」と某巨大掲示板でも話題になったそうだ。友人もその掲示板を見て即買ったそうで、私にも薦めてくれた。どこで作っているかもわからない怪しい製品なので予備部品の意味合いも兼ねて2台の即決落札である。品物は2台同梱で送ってもらったために送料は1台分で済んだ。
 これだけのセットが¥3,970.-なら安い。安すぎる。安すぎるだけに怪しくも有る。しかし製品はしっかりしていた。写真のように小型カムコーダーを非常に安定して長時間保持できる。余りの安さにさほど期待していなかったが、送られてきた製品は期待していた10倍以上の価値があるものだった。正規品¥69,800.-というのもうなづける。
 「あるサイトで6万以上の品が、なんとオークションで4千円以下!」安い買い物を自慢する大阪人にとってこの上も無い商品である。もちろん友人も私に安い買い物を自慢したことは当然である。
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2008年05月16日(金)
HDVP
 ハイビジョンのVPの編集に追われている。映像の編集はモーション編集も終わり現在スーパー入れである。14日に三和スタジオで録ったオンリーのナレをタイムラインに並べてスーパーを入れるだけだが、ハイビジョンということでスーパーにモーションエフェクトを付けるだけで必ず計算時間が必要になる。それもこの作品は日、中、英の3ヶ国語。
 一旦白のムービーを書き出してから行うが、スーパーのレイヤーが8レイヤーになるため、日、中、英を別シーケンスにせざるを得ない。
 完成は週末で週明けにクライアントの最終チェック。完成したAVIファイルはFLVに変換されフラッシュコンテンツにオーサリングされる。来月に上海のショールムが完成して複数の40インチモニターにフル画面で表示される。
 私は最終チェックの翌日からは無線キャメラを使った中継のTDでビッグサイトに入る。まさにケツカッチンの編集作業である。
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2008年05月10日(土)
オープンロケ
 映像系の新製品のプロモーションのオープンロケだった。製品についてはNAB2008で発表されたばかりで詳しくは書けないが、このブログからもリンクを張っているHDV・ハイビジョンワールド・ブログhamaproさんが書かれているのでそちらをご覧頂くと良い。
 今回我々プロモーション制作チームは実際の使用状況を考えた構成でこの新製品を捉えてみた。
コンサートや長いセミナー以外でもこういったものが有れば有用な現場=Vシネマ、VP、Vドラマなどの現場だ。
 撮影に使用するキャメラは海外でも人気が高いキヤノンのXL-H1だ。JVCの海外モデルGY-HD250やソニーの最新型HVR-S270やHVR-Z7J等、H1以外にも様々なカムコーダーを用意したが、最終H1に白羽の矢が立った。

 今回のオープンロケは再現ではなく、まさに本編撮影として取り組んだ。何故なら「よいものを作るのは技術者だけじゃない、使う人も一緒になって創っていくのだ」という小幡修一氏の精神を踏襲し「本当の使用現場を見せなければユーザーは納得しないだろう」というのが私の発想である。
 出演している役者、スタッフは全て本物である。この撮影では撮影部、照明部、特機部など、スタッフが主役になる。
 屋外だけではなく、屋内はホールを貸切で使用し、カーブレールと弊社オリジナルのAYUドリーを使用した。収録素材6本をキャプチャーしたが、我々の狙いは外れていなかったと思う。

 後は編集室のシーンを撮影すれは作業は編集作業に入る。完成版はNTSC日本語版、英語版、PALなどでグローバルに配信される。今回の撮影の詳細は会社のホームページのShootingに詳しく掲載している。興味のある方はご覧頂きたい。
2008年5月10日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年05月07日(水)
笹邊@撮影中
 判る人には判る某スタジオの一角。今日はスタジオ撮りの一日だった。
 撮影物のディスプレーの色温度が高いのでスタジオの照明には全てBフィルターを入れて色温度を合わせている。撮影は今回もHVR-Z1Jである。
 撮影はDVCAM 16:9で行い、モニターは放送用のCRTタイプBVM-9045QDを技術モニターとし、制作モニターはPVM-9045を使用した。波形モニターはテクトロを使用している。
 撮影は殆どを三脚で行うが、こんなこともやってみた。
 FOBAの撮影スタンドにビンテンを取り付けて簡易型クレーンだ。ショルダータイプのカムコーダーではバランスしないが、Z1Jクラスならスチル用撮影スタンドでもリフトカットが出来る。そのままでは揺れが気になるところをZ1Jのステディーショットを利用することでクレーンのような動きが可能になる。もちろんショットトランジションをソフトトランスにしてA⇒Bでズーム、フォーカスをコントロールする。様々な新製品が出てくるが、HVR-Z1Jの底力には驚く。
 1が付く機械は開発者やメーカーの思い入れが強く盛り込まれ、時に価格以上の性能が埋め込まれているそうだ。HVR-Z1JはまさにそんなHDカムコーダーではないだろうか。まだまだ稼いでもらいたい一押しの機材だ。
 明日は天気も良さそうだ。予定通りのオープンロケを行う。直線32feet、カーブ16feetのレールが見せ場になる。さて、その前に明日の早朝に届けるDVDの出力をしなければならない。今日の更新はこのあたりで終えよう。
2008年5月7日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年05月06日(火)
HDV大集合
 ガラクタ市ではない。HDVハイビジョンカムコーダーの大集合だ。
 左からソニーのHVR-S270、HVR-Z7J、そしてJVCのGY-HD250、CanonのXL-H1だ。
 中でも左のソニーの2機種は出たばかりの最新機種である。また、以前私のホームページで紹介したこともあるGY-HD100の海外向け60P対応のGY-HD250は特別に用意してもらった。
 で、こんなに沢山のHDVカムコーダーで何をするかといえば新製品のプロモーションビデオ・・・それ以上はまだ公開できない。撮影は明日から始まりる。何れまたFieldReportで撮影現場を報告できるだろう。
2008年5月6日 | 記事へ | コメント(2) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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