2007年10月18日(木)
営業 ブログ 活用
 「営業 ブログ 活用」である。検索結果を見るとWEB全体ではなく、blog.zaq.ne.jp/senriのサイト内検索だった。ブログを営業ツールとして考えている人の検索ではないだろうか。一つ前の記事でCMS【Contents Management System】について少し触れたが、CMSについてはThinkITの記事【第1回:CMSとは】を読んでいただくと良いだろう。他にも【第2回:CMSによるサイト更新】【第3回:ビジネスで使うCMSの最新トレンド 〜 前編】【第4回:ビジネスで使うCMSの最新トレンド 〜 後編】【第5回:事例からみるCMSの導入効果】【第6回:CMSの拡張と可能性】など、奥の深いコンテンツがある。
 昔はホームページを作るには人より少しだけコンピューターの知識があり、HTMLが理解できていなければならなかったが、CMSが登場することで誰もが簡単に、またわずかな費用で運営できるようになった。ブログユーザーならすぐにご理解いただけるが、CMSとはブログの基になるアプリケーションのことだ。つまりブログを更新する感覚でホームページを更新できるシステムである。
 サイト管理者、デザイナー、SEが居るか、もしくは委託業者を持てる大企業にはあまり関係ないように見えるCMSだが、近頃は大手企業であってもCMSを導入している。
 CMSを導入することで生じるメリットは専属スタッフや管理委託に掛かるコストの削減はもちろんだが、それよりも情報の鮮度が高いということではないだろうか。最近地球環境を考えたフードマイレージが話題になっているが、ホームページも情報を得てから更新するまでの時間やルートの短縮によって無駄なエネルギーやコストを抑えることが出来る。情報マイレージという考え方も今後のITには必要になるかもしれない。
 さて、CMSを用いたブログ形式のホームページだが、私がリンクに入れている海の写真屋さんはCMSを用いたホームページとしての完成度が高い。直接聞いた話ではEストアーが運営するサイトサーブ2を利用されている。サイトサーブ2のレンタルサーバーは、PHPやMySQLも標準装備、MovableType、XOOPSなどのブログ・CMSにも幅広く対応している。そして価格も非常に安い。WEBショップを運営しない場合なら10GBのディスク容量で月額3,980円〜となり、ショッピングカート付きでも8,800円〜となっている。
 またmyWeb Japanという会社の場合はオープンソースによるコミュニティサイト構築ソフトであるXOOPSの無料設置および設定サービスならびにサポートを付けてハードディスク容量100MBで月額1,200円〜と格安だ。そしてハードディスク容量500MBなら月額 3,500円〜で、何れもXOOPSCube Legacy 2.1.1プリインストールである。
 ここでオープンソースのXOOPSPloneについて少し書く事にしよう。オープンソースとはソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行なえるようにすることで、そのようなソフトウェアのことを言う。優れたハッカー達(ハッカー:hacker とはコンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題に対して最小限の手間で最大の効果を生み出す人々のこと。コンピュータを使って悪事をはたらくクラッカーではない)の手によって完成してゆくフリーソフトウエアだ。つまり無料ソフトということになる。有名なところでは前総理大臣の安倍晋三氏の公式サイトに採用したオープンソースがPloneだった。(安倍晋三氏のホームページ)他にも山形県庁日本貿易振興機構大型放放射光施設Spring-8の公式サイト等がPloneを用いて構築されている
 また有償CMSではシックス・アパートMovable TypeGENOVACMSというもの等がある。GENOVACMS株式会社GENOVAが提供するCMSで採用事例には大手のスタンレー電気もあった。こちらはGENOVA社長Blogである。リンク先には株式会社アイディーバンク代表取締役 村田和弘氏のブログ「海岸ではたらく社長のブログ」もある。やはりCMSを提供されている。まさにブログ商売大繁盛である。そして総務省は昨年「日本ブログ協会の設立」を発表し、本年9月7日に「地方公共団体におけるホームページ等ウェブアクセシビリティに関するアンケート結果」を公表した。その中で「CMSを導入している」地方公共団体は何と33.6%の割合を占めているとしている。他にも様々な研究成果が発表されているので、興味のある方はご覧戴きたい。WEB2.0を言われて久しくなるが、今まさにWEBはCMS時代に突入というか、CMS、Blogが熟し始めたようだ。
 現在ホームページを持たない方もCMSやブログで商売繁盛を考えられてはいかがだろうか。ただ、悲しいかな私はCMSのような雛形化されたホームページは好きになれない。もうしばらく自分らしさを維持してゆきたいと考えている。

※今回紹介したサイトサーブ2代理店募集の案内が掲載されているが、私も私の会社も代理店ではない。魅力的なビジネスだが撮影技術会社の業務ではないと考えている。ただしサーバーの再販ビジネスを考えておられる方には面白いアイテムではないだろうか。
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| コンピュータ・IT系 |
検索 上位表示 技術 関西
 「検索 上位表示 技術 関西」というアクセスだ。
 上の図は私の会社のホームページへの1ヶ月間のアクセスに対する検索エンジンの割合である。それなりにSEO対策を行っている効果があり、小さな撮影技術会社としてはアクセス数は多い方ではないだろうか。そして近年請け負う仕事もインターネットを介したものが増加している。
 あるブログで「ネットでいくら上位検索されたって地域で名前が通ってなければ意味がない。」「これからは地域で圧倒的なネームバリューを獲得する会社を目指すのだ。」と書かれていた。確かにこの考え方は正しい。グーグルやヤフーの上位に表示されて、アクセス数が多くなることは良いが、やはり地元代理店や制作会社に対する知名度、信用は重要である。実際私の会社でも売り上げは地元オーダーによるものが圧倒的に多い。これは大阪で20年以上映像制作会社を営んできた継続の結果である。一方ネット経由の売上が多くなった分、地元での売り上げが低下するかといえばそうでは無い。それより地元における売り上げでもネット経由のものが増えている。つまり「これからはインターネット及び地域の両方で圧倒的なネームバリューを獲得する会社を目指すのだ。」ということではないだろうか。
 現在私の会社はキーワードによるクリック広告は掲載していないが、NTTの電話帳広告は地元箕面だけではなく、大阪府下のビジネス版にも掲載している。広告費:電話帳経由の売上は赤字にはならない程度だが、ビジネス版の電話帳のおかげでカーナビゲーションでも電話番号のみで検索できる。これは顧客サービスとして大変重要だ。またSEO対策のおかげでインターネット上のグーグルマップMSNの地図で「千里ビデオサービス」と入力すれば瞬時に所在地が表示される。
 便利はよくなり、検索結果への上位表示のおかげである程度売上も増加した。従来に比べると東京からの依頼によるの仕事は多くなったし、東京へ行く仕事も多くなった。これはSEO対策における効果には違いないが、やはりある程度である。
 そこで検索エンジンに上位表示されたことをいかに受注に結び付けて行くかが大きな課題になる。これがSEM【Search Engine Marketing】である。IT用語辞典では「検索エンジンから自社Webサイトへの訪問者を増やすマーケティング手法」となっているが、私は「自社Webサイトへの訪問者をいかにして顧客にするか」と理解している。
 私は勝手にWCM【Web Contents Marketing】とか【Web Contents Managements】と言っている。CMS【Contents Management System】に似ているが、これはマシーンプログラムではなくヒューマンプログラム・・・←カタカナで書くとそれとなくカッコよく見えるが、つまりは更新作業のことだ。エディターで書くHTMLやビルダーで生成するHTMLであれ、CMSによるWEBページの生成であっても同様である。要するに「仕事に結びつくWEB」の更新だ。私の場合はShootingField ReportBlogがそれになる。今後はSEO対策ではなく、SEM、WCMが非常に重要な課題になるだろう。
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| 検索エンジン・SEO |
2007年10月17日(水)
AW-SW350
 「AW-SW350」だった。
 AW-SW350はナショナルのライブスイッチャーで松下通信工業の設計によるものである。とにかく便利がいい。5入力それぞれにFSを内蔵し、ライブ中継には多用している。写真はAPDW 2007で神奈川の病院と神戸ポートピアホテルで行った内視鏡手術のライブ中継の神戸側のスイッチャーである。上下(かみしも)2面のスクリーンの送出コントロールをこれ1台で行った。

 今回は4入力と5番目入力と切替で使えるフレームメモリーにイベントロゴを取り込んだ。
 私のブログのサイト内検索で5件が検索されるように、とにかくよく使う。しかし便利なFSもFSを使用しないジェンロックモードに比べるとどうしても周波数特性やS/Nは落ちる。やはりキャメラのスイッチングに用いる場合はキャメラにBBを送ってゲンロックする方がベストだ。愛用のSW-350は稼働率も高く、十分元が取れた機材だが、残念ながらこのスイッチャーはSD専用であり、新製品のAV-HS300のようなマルチフォーマットには対応していない。新規購入ではハイビジョン対応のAV-HS300が良いだろう。
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| 映像制作・撮影技術 |
2007年10月15日(月)
ハイビジョン ブライダル 映像制作 大阪
 「ハイビジョン ブライダル 映像制作 大阪」である。ハイビジョンで結婚式のビデオ撮影をする業者を探されていたのだろうか。もしくはブライダル業者からの検索かも知れない。だが、検索結果のハイライトにも表示されているように「勝手ながらブライダルはお断りしております。」である。にもかかわらずアクセスがあったのは、こういうことを明示する会社に対して不思議に思われたからかも知れない。これは私が会社が設立した時からのことだが、現実的には取引先との関係から断りきれない場合がある。またブライダルを生業とするビデオ制作会社からの派遣依頼があった(これも付き合い上断りきれない)時にはキャメラマンを出したり、マルチキャメラEFPを行ってきた。特に多かったのは写真関係の会社から議員や名士といわれる方の身内が挙式する場合の規模の大きい中継録画だった。それでも極力ブライダルはお断りしてきた。理由は会社案内に書いているように、基本は「キャメラマンの目がうるうるになってフォーカスが合わないため、勝手ながらブライダルはお断りしております。」であり、その文言は今も消していない。

 私が会社の基本姿勢としてブライダルを断るのには「うるうる」の他にも理由がある。まず日程が土日祝に集中し、安定した人材確保が難しいことだ。ブライダルの場合は全てがワンテークとなり、キャメラマンのポジション移動や「デス」「マス」のきっかけでカットを割ってゆくにはきっちりとしたENG経験が必要であり、ワンマン作業になるため音声やVEとしての経験も豊富でなければならない。そういったキャメラマンばかりを集めるのはかなり難しい。
 もうひとつは私の会社の取引先の多く(特に東京方面)が「ブライダルをやっていないから安心した」という意見を述べられている点である。詳しく聞いてみると制作会社によってはブライダルや幼稚園の発表会を撮影する業者のことを「ブラ屋」とか「ビデオ屋」と見て「プロダクションとは考えていない」ということらしい。これは大きな間違いで、ブライダルや幼稚園の発表会であっても撮影の全てにおいて高い技術や経験が求められるのである。しかしそれを説明してもなかなか理解されないことも確かだ。このことについては「地方プロダクションの映像制作」の福田さんが意見を述べられているので参照していただきたい。
 また、ブライダルや発表会といった業種に低価格で高画質な民生DV機材と簡単なパソコン編集システムを引っさげたド素人業者が参入してきたことも大きな影響を与えている。影響とは「価格低下」である。最近では「5カメ6万」なんていう論外の金額でビデオを作る業者が出没しているらしい。さらにブライダルや発表会のビデオを求める顧客もビデオ制作のコストに対する認識が無いことも問題だ。数枚、数十枚程度のビデオに対してコンビニやソフトショップで売られているDVDの価格で予算を立ててしまう。そして業者も「仕事が無いよりは・・・・」というわけで泣く泣く請け負ってしまうらしい。まさに悪循環である。
 先日ある企業の依頼で3分ほどのVPを製作させていただいたが、完成版DVDとコピー数枚で100オーバーのコストがかかった。内訳は企画構成ディレクション、制作進行管理、出演者&ナレーター、撮影技術、照明技術、音声技術、編集技術etcである。これでも当初見積より2割ほど引いている。
 ブライダルや幼稚園の発表会に関して、「映像制作には金がかかる」ということを説明するよりも「ブライダルや幼稚園の発表会はお断りしています。」としたほうが、顧客に嫌な思いをさせずに済むという判断である。ただし、ブライダルフェアのプロモーションや、園児獲得のための案内ビデオはその限りではない。当然クレーンや特機などが必要な撮影になる。
2007年10月15日 | 記事へ | コメント(2) |
| 未分類・エトセトラ.etc. |
2007年10月14日(日)
ステディーカム バランス 調整
 「ステディーカム バランス 調整」での検索だった。
 ステディーカムとは、キャメラ用の防振装置(スタビライザー)のことで、昨日放送していた「踊る大捜査線」でも各所に用いられていた。映画撮影においてはステディーカムは必要不可欠なものとして定着している。だが、ステディーカムは高い。高すぎる。Steadicam Flyerシリーズでも130万〜300万、Steadicam Clipperシリーズでは500万〜700万、Steadicam Ultra2シリーズに至っては800万〜1100万という価格である。中にアマチュア向けのSteadicam Merlinが本体14万とMerlin用 アーム&ベスト34万で格安だが、やはり機構はそれなりである。他にもABCなどから様々なスタビライザーが出ていたりするが、スタビライザーにとって「バランス」は非常に重要で、時にテープの残量によってバランスが変化して再調整を余儀なくだれることもあるくらいだ。
 以前はステディーカムSKを使用し、ベーターカムを搭載していたが、ステディーカムSKがレンタルだたっために借りる度にバランス調整を余儀なくされた。時に1時間近く費やすこともあった。さらに毎日トレーニングをしてステディーカムをオペレートしているわけではないから、体力的にもきつく、また普段使用しない筋肉を使うために撮影後は極度の疲労のために一般撮影との併用は不可能に近かった。それでも若かったおかげで、歌手「金田たつえ」さんのロケでは通常撮影とベーターカムを搭載したステディーカムのオペレートを私自身が行った。今ではそんな無茶はやらないし、また出来ないと思う。
 ところが昨年、システムファイブの担当者とのやり取りのなかでグライドカム4000PROとスムースシューターの話が持ち上がった。ちょうどその頃は前年に導入したソニーのHVR-Z1Jの可能性追求に積極的で、様々な専用特機も開発中だった。早速その話に乗り、グライドカム4000PROとスムースシューターのテスト運用を行った。結果は自社保有という判断に至った。その時のレポートがシステムファイブのサイトにある。
 グライドカムを自社保有し、HVR-Z1Jに専用化したことで調整時間も皆無といえるほど短縮でき、非常に効率的な撮影が行えるようになった。キャメラが軽量化したためにトラクターの前に乗ってオペレートしたり、
 車椅子に乗ってスムーズなドリーショットも簡単になった。グライドカム&HVR-Z1Jは体力の消耗も少なく、長時間にわたって装着した後も違和感無く通常撮影が可能だ。

 検索にあった「ステディーカム バランス 調整」だが、スタビライザーにとって最も重要な事柄がいとも簡単に行えるというのは素晴らしい。ちなみに若いキャメラマンに「グライドカム+スムースシューターだと楽でしょう」と印象を聞くと「それは笹邊さんだからそうなんですよ。やっぱりキツイ」という答えが帰ってきた。だが実際に楽であり、体力も消耗しない。そこで考えてみると、それはステディーカムSKやEFPにベーターカムを搭載した経験がグライドカムを楽に感じさせているのかもしれない。同様にベーターカム一体型(BVP-70/BVV5)等を担いできた経験がHDCAMやDVCAM一体型を軽いと感じさせているのだと思う。確かに私はベーターカムを10年以上担いできた。

 他にも私の会社では小型ハイビジョンキャメラと特機を組み合わせた撮影方法を色々提案している。例えばミニジブを使用した現場や、レールドリーを使用した撮影などだ。


 また必要に応じて長尺のJIMMY JIBなども用意する。もちろん予算次第だ。そして当然だが、通常撮影+グライドカムオペレーションの場合は通常ギャラでは行えない。キャメラマン人件費+オペレーション料ということになる。下は龍谷大学の修景事業のVPと同時進行したK塾のお天気フィラーのクレーン撮影。WISHの西社長のオペレートである。見事な軌跡を描かれていた。
2007年10月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
2007年10月13日(土)
映像制作会社 ブログ
 「映像制作会社 ブログ」である。昨日の記事で「いかにブログがSEO対策に効果があるかということではないだろうか」と書いたが、それに連動するかのような検索だった。
 映像制作会社だけではなく、中小企業にとってブログは大変重要に思う。私がリンクに加えさせていただいている三元ラセン管工業高嶋さんのブログ、群馬の映像制作会社ライブフォー[live-4.jp]福田さんのブログなど、いずれもCEOやCOOクラスの責任者によるブログである。ブログが動的なWEBサイトとして、RSSを自動生成することは良く知られているが、このおかげで検索エンジンとは相性がいい。また、ホームページ自体をブログ形式にした水中カメラ専門店「海の写真屋さん」もRSSを生成している。だが、このSEO効果に優れたRSSも記述がなければ意味が無い。つまりテキストの重要性だ。RSSに限らず、HTMLやPHP、XML等の拡張子を持つWEBサイトはテキストの記述があってこそである。そしてブログから発信される情報は会社の理念、コンセプト、実績だけではなく、性格や個性までが発信されるのである。
 個人のブログであれば匿名で結構だし、更新も気まぐれでよい。だが企業のブログはそれでは無意味だ。まして同じウインドウに開くブログは企業のホームページの一部どころか、大きなウエイトを占めていると言ってよいだろう。テレビやラジオ、新聞、雑誌、そしてWEBに広告を出さずして広告活動も行えるホームページ(ブログ)はまさに無料の宣伝媒体といっても過言ではない。
 私はこれまでグーグルヤフーといった検索エンジンのキーワード広告は出したことが無い。だからこそSEO対策は重要だ。そして勿論私のグーグルでは「撮影技術会社」というキーワードや「ビデオ制作 大阪」を検索してもクリック広告は出ない。Googleの財源の大半は広告収入だというが、自由な空間であるべきインターネットへの広告費は私の理念に反する。もちろんアフィリエイトなどはもってのほかと思っている。しかし決してクリック広告を否定するつもりは無い。三元ラセン管工業高嶋さんのブログに登場する三和メッキ工業さんはヤフーのスポンサーサイトを導入することでサイトを通じた受注が、売上の5%から10%に倍増しているという。月あたりの平均注文数は、5件から50〜60件と10倍程度に増えたそうだ。投資すべきところに投資するのが経営だと考える姿勢が無ければ経営は成り立たない。このことはYahoo!ビジネスセンター -スポンサーサイト-成功者の声としてヤフーに掲載されている。ちなみに三和メッキ工業さんは私の会社も関わっている、「マイクロソフトのIT導入事例」にも紹介されている会社でもある。
2007年10月13日 | 記事へ | コメント(0) |
| 検索エンジン・SEO |
2007年10月12日(金)
映像 撮影技術会社
 「映像 撮影技術会社」だった。久々の快挙である。
 なんとヤフーの上位1〜4を独占し、6の「みんなでつくる映像制作コミュニティ」、7の「受注者詳細情報」 、そして10の「ビデオ制作::KONDO-NET Search」も私のサイトだった。これでは行き過ぎである。といって過剰なSEOではない。いかにブログがSEO対策に効果があるかということではないだろうか。キーワードを簡素にして「撮影技術会社」でも1位、3位、4位にランクされている。

 余談になるが、最近WEBデザインの会社からの営業が後を絶たない。そこで各社の制作実績を見ると、どれも似たり寄ったりというか、ほぼ雛形が完成していてコンテンツを差し替えただけというものが目立つ。どうやらこれはW3Cの影響のようだ。最近はWEBページのデザインがCSSによって表示され、従来のテーブルなどを使ったものから大きく変わってきた。そしてW3CにはオンラインでCSSの検証を行うサービスもある。たしかに便利で、CSSによってデザインされたページのユーザビリティーは優れている。だが結果としてWWWの没個性化の原因にもなっているようだ。
 確かにVoiceXMLなど、バリアフリーなWWWへの貢献は素晴らしいと思う。だがそういった最先端の動きから取り残されたWEBデザイナーには大変な環境である。実際に多くのWEB制作会社がCSSとXMLに長けた人材を求めていることから納得できる。WEBデザインは21世紀のドル箱には違いないが、落ちこぼれれば最悪だ。
 さて、ここで私の持論を展開しよう。私は「WEBはデザインではない」と考える。「WEBとは出版」であり、さらに印刷と異なる点は「文字サイズを読者が決定できる」ものである。我々のような中小企業のWEBを構築するSOHOスタイルのWEB制作会社に求められるものは、取材力、構成力、文章力である。しかし悲しいかな、現在のWEBデザイナー養成機関ではコーディングが重要視され、論理的な思考力や国語力の養成については手薄なことが多い。技術を身に付ければ確かに優れたオーサーにはなれるだろう。しかしそれでは本当の意味でのWEBデザイナーにはなり得ない。「WEBをデザインする」ということは、企業の理念を理解し、正しく伝え得るWEBを構築することではないだろうか。クライアントである企業もパッと見の派手さではなく、優れた取材力、構成力でWEB制作会社を選ぶべきであろう。大金を溝に捨てないために・・・・・。
 今日は話がキーワードからそれてしまったが、ムカつく電話営業が私にこういう文章を書かせてしまったと思って勘弁してもらいたい。
(※今日の記事はディレクターやコピーライターを擁するまっとうなWEB制作会社には当てはまらない。一部の、特に今日私の会社に電話をして来たような学習能力の無い会社に向けた勧告である)
2007年10月12日 | 記事へ | コメント(0) |
| 検索エンジン・SEO |
手術手技中継 配信
 「手術手技中継 配信」である。昨日「医龍-Team Medical Dragon2」を放送していたからだろうか。もちろん私も見ていた。興味があったのは明真大学の医療レベルを全国にアピールするための公開手術(手術の映像を別会場に生中継)である。というのも、来週NTTの光ファイバーを用いた手術手技双方向ライブを行うからだ。関東にある某病院の複数のオペ室と関西にある1000人以上のキャパを持つホールを双方向で繋ぐのである。受信映像が2回線、送信映像が1回線で音声は6回線となる。衛星を使わないので天候には左右されないが、回線数が多いので複雑である。私が担当する関西では大型スクリーンを2面とライブキャメラ1台、そして動画用のコンピューターがソースになる。本番を控えて目下イメージトレーニング中である。

↑これは肝臓切除術のワンシーンだ。
グロテスクにならないように画像は色情報を抜いている。
2007年10月12日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年10月11日(木)
パソコン 熱暴走 ピー
 「パソコン 熱暴走 ピー」がキーワードだった。ヤフーの50件目に有ったが、よほど困っているのだろう。そしてグーグルから「リテンション 478 手順」でのアクセスが続いていた。ヒットしていたページはどちらも「日々好日」アーカイブで、「Windows 大暴走」という05/15の記事である。

 ソケット478もノースウッド時代はそれほど温度上昇しなかったが、プレスコットになってからは50℃前後が通常動作となり、CPUリテンションが熱の影響で疲労してしまうようだ。ソケット775のPentium4(プレスコット)やPentiumDもそれ以上に高温だが、ソケットの形状が異なったため冷却効率が良い。
 熱暴走といえば安価な石としてバカにされ気味なCeleronDだが、私は大変気に入っている。5千円ほどのCeleronD/2.53GHzをASUSのベアボーンキットに組み込んで使っているが、CPU温度は30℃弱と低く、ファンも極めて静かだ。作業的にもオフィスは快適に走るし、WMVのエンコードなども少し時間はかかるものの、十分実用になる。またオンボードのIEEE1394を使ってDVの取り込みや、Photoshopでの写真加工も快適だ。Celeronユーザーは一般的にメモリーの増設などしない事務職の人が多いようだが、十分なメモリーを搭載することで非常に快適に使える。以前このブログで紹介したものがそうだ。よほどクロックアップしない限りCeleronはノースウッドよりも低温で動作する銘石だと思っている。
2007年10月11日 | 記事へ | コメント(2) |
| コンピュータ・IT系 |
2007年10月10日(水)
北摂地域情報
 「北摂地域情報」は検索キーワードではなく、私が今日出かけた茨木市大岩の事である。
 高槻の得意先メーカーへDVDを数百枚納品し、今日の仕事はこれで終了ということで「見山の郷」へ「山菜天ぷらうどん」を食べようと車を走らせた。休みというわけではないが、東京の仕事で消えてしまった世間で言う三連休の代わりである。「見山の郷」へ向かう途中の道端に「ひまわり」という矢印が立っていた。

 車を停めて下を見ると見事なひまわり畑が出現した。北海道で見るひまわり畑ほどは大きくないが、今が旬といわんばかりに沢山のひまわりが咲き乱れている。野原に咲くヒマワリということから思わずシンちゃんの妹を思い浮かべてしまった。

 平日のヒマワリ畑には誰も居ないと思っていたら、こんな優雅な人が居た。爽やかな秋風に吹かれながらのスケッチはいかにも気持ち良さそうである。

 私もすかさずデジカメでひまわりと空を撮ってみた。見事な咲き具合である。昔秋山庄太郎氏が「花は散りかけが美しい」と話されていたが、ひまわりは違うと思う。やはり旬である。それも大地に根を下ろした状態がベストだ。

 花畑を出たところにこんな看板が立っていた。

 正面から見るとこうである。

 場所はこの辺りになり、10/14にはバーベキュー大会も行われるらしい。 
2007年10月10日 | 記事へ | コメント(0) |
| 自然環境・自然科学 |
2007年10月07日(日)
吉祥寺アニメワンダーランド
仕事で井の頭公園に来ている。今回の映像スタッフは私1人である。
 仕事は吉祥寺アニメワンダーランドの井の頭公園「森のわくわくステージ」で行う「森の映画館」の映写技師。つまり仕込が終わった日中は仕事がない。
 そこで日中は主催者のオフィシャル記録を担当。わくわくステージの横に「わくわくバザール」が出来、各アニメスタジオなどの吉祥寺ならではの露店が並ぶ。アニメイトのブースではこんなかわいいメイドさんがチラシを配っていた。

 他にも声優の大竹宏さんや氷上恭子さんたちのステージ↓

 「メイジーちゃんショー」↓、「ボノロンといっしょに遊ぼう」などがあった。

17時半からいよいよ映画館の開演になる。スクリーンは4:3の200インチ。井の頭公園の野外ステージには十分な大きさである。さすがに10月だけあって、日が落ちると肌寒い。それでも大勢の親子ずれが最後まで観てくれた。
 映写は無事終了し、その後は大竹さんたちを囲んだ打ち上げである。楽しい一時だが、私は翌日も映写がある。7日はケンシロウ、もとい、神谷明さんのステージだ。氷上さんともお会いできたし、今回は楽しみながらの4日間である。
本来Field Reportへの掲載とするところだが、出先のためブログにアップした。
2007年10月7日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年10月04日(木)
宇宙線 メモリ 破壊
 「宇宙線 メモリ 破壊」で検索があった。
 映像制作に核物理など全く関係ないと思っていたが、今ではそうとも言えない。確かに撮影では加速器などもあるが、それはあくまで被写体のことであった。それが今、自分たちが使用する機器に核物理が係わって来ているのである。とは言っても、これはあくまでハードウエアメーカーにとっての話であり、撮影技術とは異なる。
 宇宙線 メモリ 破壊でヒットしていたのはXDCAM EXのPMW-EX1について書いたページだ。そこではメモリーカードにおける宇宙線の影響によるデータ消失等の不安を書いている。宇宙線の及ぼすメモリーへの影響はIT用語辞典では下記のように説明されている。
ソフトエラー
電子機器中のメモリチップなどが何らかの原因で誤動作する現象のこと。回路に致命的なダメージを与える「ハードエラー」と違って一時的なものであり、すぐに故障の原因となるわけではない。
 ソフトエラーにはいくつかの原因が考えられているが、地上まで到達する二次宇宙線が大きな原因である。地上まで到達する宇宙線のうち、電荷を持つα線などはメモリセルに衝突した際にメモリセルに蓄えられた電荷量の値を乱してしまうためにメモリエラーの原因となる。また、電荷を持たない中性子線などはメモリのシリコン基板に衝突した際に基板原子を破壊してしまい、その際のエネルギーにより発生したイオンに由来するメモリエラーの原因となる。

とても解りやすく書かれている。
 物理に興味が無い人でも原子核乾板という言葉を聞かれたことはあると思うが、ガラスやアクリル板の上にゼラチンに溶かしたハロゲン化銀の乳剤を分厚く塗ったものだ。乳剤の中を高エネルギーの荷電粒子(宇宙線)が通過すると、乳剤中の電離作用によって銀粒子に依る飛跡が記録(感光)される。これを現像して解析することでエネルギーや素粒子の質量を計算することが出来る。私は専門家ではないので、この程度しか知らないが、名古屋大学理学研究科・基本粒子研究室のサイトでは原子核乾板写真集を見ることが出来る。

↑上の写真は研究室から拝借したもの
 もしかするとサイトにある写真のような現象がメモリーやCPUの内部で頻繁に起こっていて、それを補正できなかった時にメモリーエラー(ソフトエラー)が生じてしまうのかもしれない。宇宙線によるソフトエラーの発生確率は、高度に依存する。海面高度よりも標高の高い山岳地帯の方が、宇宙線によるソフトエラーの発生確率が高い。ということだが、確かに宇宙線の研究は地上を飛び交う低エネルギーの素粒子の影響を避け、地下深くにある鉱山のトンネル等で行われている。地球を突き抜けて行くほどの高いエネルギーを持った素粒子が宇宙線である。

 映像制作には関係ないような核物理だが、コンピューター、デジカメ、ビデオキャメラ、携帯電話等、我々の身の回りには宇宙線の影響をうけかねないハイテク機器がゴロゴロしている。そして宇宙線はハイテク機器だけではなく、生物(動植物)の突然変異にも影響することが知られている。
2007年10月4日 | 記事へ | コメント(0) |
| 技術系・ハイテク系 |
ハーフ版 銀塩 スキャン
 「ハーフ版 銀塩 スキャン」だった。
 デジカメ全盛になってもやはりフィルムによる銀塩写真は捨てがたい。もちろんトーンなどの描写製、原子レベルの画素が持つ情報量の多さなど、デジカメにない優位性もある。だが実際の仕事では私も99%以上をデジタルで撮影している。にもかかわらず、どうして銀塩写真なのだろうか?
 私が思うに、1本36枚ということから生じる1カットの重みだろうか。これが35mmではなく6×6のハッセルなら1本12枚。6×7のマミヤなら10枚だ。それこそ4×5や8×10吋のリンホフやデュアドルフならフォルダーの表裏を合わせて2枚しか撮れない。1カット1カットを確実に撮ってゆかなければならない銀塩に比べるとどうやらデジカメは安易過ぎるようである。
 先日EOS30Dに4GBのCFカードを入れて若いスタッフが撮影に行ってきたが、撮ってきた写真の枚数はなんと1400枚である。フィルムなら約40本に相当する。必要な枚数はおよそ50枚なのに・・・・。連写も出来、露出もフォーカスもオートだから気楽に撮れるかもしれないが、選ぶ作業が大変だ。まさに1日仕事である。そしてこれがもし銀塩ならフィルム代と現像代だけで7〜8万円の出費になってしまう。選び出しに懲りて、現在はJPEG/L+LAWに設定して4GBで約350枚に制限している。つまり手持ちフィルム10本という状態だ。
 さて「ハーフ版 銀塩 スキャン」というキーワードから、おそらくオリンパスペンやリコー、コニカ、キヤノンなどのハーフ版ユーザーであろう。私はこれまで35mmフルサイズはミノルタのクイックスキャン35でスキャンしていたが、最近はポジよりもネガで撮ることが多いため(印刷原稿ではなく、デーア化が多いので)フジの同時スキャンでデータ化してる。手間もかからず、同時作業のため埃の付着も少ない。だが、残念なことにハーフ版への対応はしていない。今回のキーワードでヒットしたページは息子がオリンパスペンで撮影した写真を掲載しているが、ここには私がキヤノンダイヤル35で撮った写真を掲載している。そこに書いているようにハーフ版ネガカラーのデータ化はフォトドペックス全店舗で対応してくれる。大安売りのチラシのようなホームページがいかにも関西らしいと言った友人がいたが、まさにその通りではないだろうか。ハーフ版の銀塩写真を愛するものにとっては強い味方のフォトドペックスである。下の写真はダイヤル35にネガカラーを入れて撮影した東京ビッグサイトだ。
2007年10月4日 | 記事へ | コメント(0) |
| 写真撮影・カメラ機材 |
とわの映
「とわの映」である。下は昨日のアクセスログのグーグルからのキーワード解析だ。
 トップが「大阪 カメラマン 映像」だ。これは撮影技術会社においては妥当なキーワードと言える。そして2番目が「とわの映」である。検索結果の2番目に「月下美人の開花」がヒットしている。ところがこのページには「とわの映」というキーワードは一言も無い。キャッシュを見ても「とわの映」というキーワードはハイライトされないし、テキストのみのキャッシュにも「とわの映」は含まれない。いったいどうなっているのだろうか。それどころか、「映像制作 とわの映」を検索すると最上位で「月下美人の開花」がヒットしてしまう。
 試しにヤフーで「とわの映」を検索してみるとやはり「月下美人の開花」がヒットしている。どうなっているのか判らない。ソースにももちろん「とわの映」は含まれていない。ちなみにトップにヒットしているとわの映フォトログ「神と人の手仕事」 は映像作家の藤原次郎氏の写真ブログである。私の会社でキャメラを振っているM君も何度か藤原氏の演出で撮影を行っている。私も江坂の事務所で二度ほどお会いしたことがある。
 藤原次郎氏の話はさておき、どうしてコンテンツに全く含まれない「とわの映」で私の会社のページがヒットするのか、グーグルやヤフーの検索結果が不可解だ。確認のためMSNでも「とわの映」を検索してみると、やはり光ファイバーコンテンツ「月下美人の開花」がヒットしていた。益々判らなくなってきた。
 何か関連ページが影響しているのかと思い、トップページからサイト内検索を行ってみた。その結果がこれだ。どうやらブログの記事中にある「とわの映像」が関係している可能性がある。たとえばこのページのキャッシュを見てみよう。某金融業会の重鎮のお別れ会の中継を扱った記事に「と」「わ」「の」「映」が無数にハイライトされている。そしてこのページでは「と」「わ」「の」のみがハイライトされ「映」についてはハイライトされていない。しかし上部の説明にこう書かれていた。
ハイライトされているキーワード: と わ の
このページへのリンクにだけ含まれているキーワード: 映

リンクにだけ含まれているキーワードが「映」ということの意味がはっきり判らないが、映像制作会社のホームページゆえに「映」という文字が入ったページは数限りない。
 このことから考えられることは「該当するキーワードがページに含まれない場合でもリンクに含まれる場合は検索結果に影響する可能性がある」のかも知れない。
 どうやらヤフー、グーグル、MSNのいずれの検索エンジンも新しいアルゴリズムで動き出したようである。詳細どころか、アウトラインさえ不明だが、SEO対策に新しい要素が加わりそうな気がする。日々変化する検索エンジンを相手に商売をされているWEB制作会社にとってはまたひとつ課題が増えたようだ。

 SEO対策についてはサイトで下のように書いている。
 弊社ホームページはCEOの趣味からスタートしSimpleTextとJ-Edit、そしてWindows附属のワードパッドで作成しています。まれに他社様からSEO対策についてのお問い合わせがありますが、撮影技術会社としての業務が繁忙のため他社様のホームページのSEO対策は行っておりません。
 私の会社においてSEO対策は私の趣味であり、営業品目ではない。そして趣味ゆえに様々な実験、そして失敗も面白いのである。もちろん成功した場合は限りなくうれしいのは当たり前である。
2007年10月4日 | 記事へ | コメント(0) |
| 検索エンジン・SEO |
2007年10月02日(火)
地上波デジタル vs アナログ地上波
 気になることがあったので試してみた。地上波デジタルとアナログ地上波の画質比較である。当然地デジはHDで、アナログ放送はSDだから地デジが優れている。実際ハイビジョン液晶テレビで地デジとアナログ放送を見比べるとSDは甘いというよりも汚いと感じるのだ。ところがアナログ放送をブラウン管で見る限りはかなりきれいに見える。しかし今後新しくブラウン管テレビを購入する人はよほどの変人かマニアに限られるだろう。やはりハイビジョンに特化した液晶パネルやPDP、有機EL等ではSDのアナログ放送は見るに耐えないのだろうか。つまりアナログ地上波が停波する2011年を待たずしてSDは衰退してしまうのか?
 見るに耐えないSD画質ではこれまで放送局が蓄積してきた膨大な映像資産(SD)は宝の持ち腐れとなってしまう。それどころか、番組でよく使われるVX2000やPDによる取材、そしてビデオジャーナリストによるSD映像も存続が危ぶまれる。最近仲間内で「今後は4:3のSDは無くなるのだろうか?」とか「本当に2011年にSD放送は無くなるのか?」などということが囁かれている。はたしてどうなのか。私は2011年には確実にアナログ放送は止まると思う。しかし4:3のSD取材は暫定的に続きそうな予感がする。
 実は今日、志村けんのバカ殿を地デジで見ていた。ハイビジョン放送への4:3はめ込み画面で当然素材はSDである。だが液晶で見ていてもけっこうきれいに見える。同じ放送をアナログで見るとやはり汚い。双方を比較するために画面を撮影してみた。

これは地デジのハイビジョン放送にはめ込まれたSD素材の画面だ↓

そしてこれは地上波アナログ放送の画面↓

全体を見る限りはさほど違わなく見えるが、部分を比較するとその差は大きい。

地デジハイビジョン放送にはめ込まれたSD素材の部分拡大↓

これは地上波アナログ放送の部分拡大↓
 部分を見ると確実に差があることが判る。いずれもD2のSD素材だと思うが、ハイビジョンにアップコンバートされた地デジの場合はブラウン管で見ていたものと変わらない解像度を示している。これならテレビ放送がすべてデジタルハイビジョンになっても4:3のSD素材は十分活用できるだろう。それどころか、液晶で見る限りSDをきれいに見ることが出来ないアナログ放送は一日も早く止まって欲しいと思ってしまう。
 結論を言うと、アップコンバートされたSD素材は液晶モニターでも十分高画質に鑑賞できるということだ。実際これまでにHDCAMで取材した番組もディレクターはVX-2000を回していた。国営放送を除けば今しばらくSDによる取材は並行するのではないだろうか。
2007年10月2日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
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ニックネーム:SENRI
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映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
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北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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