2007年03月07日(水)
VTR編集 音声レベル管理
 「VTR編集 音声レベル管理」だった。
 音は普通目には見えない。そのためにレベル管理は視覚で確認できるオーディオメーターやオシロスコープで行う。最近は編集システムがアナログからデジタルに変わり、殆どの人はデスクトップに表示されるオーディオメーターで行っているようだ。しかしデスクトップに表示されるメーターはその殆どがピークレベルメーターであり、VUメーター(ボリュームユニットメーター=音量単位計)で見ることはまず無いだろう。
 ところが実際の音量感はピークレベルでは管理できない。例えば小鼓の音などは感じている以上に強いレベルで録音され、ピークでは他の楽器よりもはるかに高いレベルを示す。録音時、特にデジタル録音時は許容範囲を超えると機器によっては歪だけではなく、音の消失などを起こすものがあり、必ずピークレベルを管理しなければならない。しかし編集時にはそうはいかない。トータルの音量感を管理し、圧縮などもかける必要がある。このときに重要なメーターがVU計である。VU計の振りは人間の感じる音量感とよく似ていて、ピークレベルとは全く異なった振りを示す。ピークレベルばかり気にしているとなんとも情けない、迫力に乏しい音に仕上がってしまうのである。もしピークレベルのみで管理しているのであれば、是非VUメーターを体験していただきたい。
 (少し強引な表現だが)電圧=エネルギーで、パワー(電力)=電流×電圧である。ピークレベル(電圧)ばかり気にしていてはパワー不足となる。必要な電流を流してこそ強大なパワーが生まれるのだ。
 「VTR編集 音声レベル管理」だったので、メーターのことばかりを書いたが、メーターよりも重要なものはやはり人間の聴覚である。聴きなれたモニタースピーカーと、歪の無いアンプが何よりも大切なことは言うまでも無いことだ。数年前に日立のHS-500のウーハーが飛んで以来タンノイのSTRATFORDを使っているが、今ではこの音をリファレンスとして聴けるようになった。音声の編集では自分の耳をメーター以上に研ぎ澄ます必要がある。

 写真は私の会社のノンリニア編集室で使用しているサウンドクラフト製のVUメーターである。
2007年3月7日 | 記事へ | コメント(0) |
| 音声・録音・音響 |
2007年03月06日(火)
カリマー サイクルバッグ
 「カリマー サイクルバッグ」という検索だ。
 私が北海道をツーリングした時の写真が出ていた。検索結果の他のハイライトを引用すると「1946年、チャールズ&メアリーのパーソン夫妻によってカリマーは誕生。ランカシャーのサイクルワークショップにおいてその歴史が始まった。タフで機能的なカリマーのサイクルバッグの評判は、瞬く間にクライマーたちにも届くこととなる。」と書かれている。ところが何処を探してもサイクルバッグの写真が無い。グーグルの画像検索でも上がってこない。そこで今回はお宝公開である。押入れから引っ張り出して写真を撮ってみた。

これはハンドルに付けるフロントバッグ。上蓋は例に漏れず地図を入れられるようになっている。そして当時としては珍しい反射テープが前面と側面に貼られていた。

Universal 3というサイドバッグ。私は北海道ツアーにこれを持って行った。小さい割には容量が大きく、次の写真のサドルバッグを合わせて1ヶ月のツーリングを行った。

これがサドルバッグだが、単なるズタ袋である。しかし単純な構造だけにたっぷりと荷物が入った。

これは北海道ツーリングには使わなかったIberian Rear Pannier、振り分け式のパニアバッグである。

一世代古いパニアバッグ。大阪のテイジンが輸入し、政子ちゃんが「うちのお父チャンが・・・」と元気だった頃に帝人ビルでサンプルを譲ってもらった。

少しマニアックな見方をしてみよう。
フロントバッグのロゴである。

パニアバッグも同様の刺繍がされている。

下の写真はサドルバッグの刺繍である。
古いバッグの刺繍は旧のロゴマークが使用されている。登山用に持っているジャガーも似たような刺繍だった気がする。
そしてもっとマニアックに見てみよう。

パニアバッグの中についているタグだ。UKで作られ、オーダー番号も記載されている。カリマーのサイクルバッグの写真を探されていた方には役に立ったかもしれないが、そうでない人にとっては全く無意味なネタであった。しかしカリマーというメーカーは初期のエディバウアーのように人をマニアックにさせる魅力を持っていることは確かである。

[Karrimor Bike]で画像検索してこういうページを見つけた。
http://www.bikeit.eclipse.co.uk/bike2005/mechanics/bikes.htm
ここにはIberian Rear Pannierが付いたタンデムバイクに乗った親父が写っている。

そして
http://www.bikeit.eclipse.co.uk/bike2005/mechanics/packbikes.htm
このページにもカリマーが付いた立派なタンデムバイクがあった。

詳しく見ていくとギャラリーのページ
http://www.bikeit.eclipse.co.uk/bike2005/gallery/campo_imperatore.htm
ここに親父とタンデムとそしてカリマーの勇姿がいっぱい写っていた。思わず親近感を覚える親父である。
2007年3月6日 | 記事へ | コメント(0) |
| シクロ・銀輪・チャリ |
2007年03月05日(月)
海外とのファイル共有
 「海外とのファイル共有」である。
 ファイル共有といえばどうしてもWinnyやShareを思い浮かべる人が居るが、MacもWindowsもファイル共有は多用している。そして共有の方法も様々で、最も簡単なものは直接ハブに繋がったコンピューターとTCP/IPやApple Talkを使って共有することだ。またDAVEやSAMBAなどを使って異なったプラットフォームでのファイル共有も簡単に出来る。
 今では閉じたネットワークだけではなく、インターネットを使ったファイル共有も普通に行われている。私の会社でもWindowsとMac、そしてUNIXがインターネットを介して自由にファイルの共有を実現している。また一旦WEBサーバーにアップすることで専用のアプリケーションに依存する事無くファイルの交換が出来る。そして最近ではビデオ作品の試写などもインターネットを利用して行うため、わざわざ納品に行く手間と時間を省くことが出来るようになった。数年前には考えられなかったことが普通に行えるのである。状況によっては非圧縮のAVIやQTムーにーなどの納品も可能だ。これらはインターネット環境さえあれば国内、海外を問わず、何処からでも可能である。
 現在私の会社では2つのサーバーを国内に置いているが、西海岸にも1台預けている。しかし操作は国内、海外を問わず全てリモートで行えるため、海外のサーバーとの間に1万km以上の距離があることすら忘れてしまう。それほどインターネットは高速になったということだ。ただし残念なことはいくらインターネットが進んだといえども、臭いや重さは現在の技術では共有することが出来ない。これが可能になればまさにスタートレックの転送である。面白い事に、うちの社員の一人は数年前までファックスは紙が切り刻まれて電話線を伝わっていくと信じ込んでいたそうだ。しかし科学技術が進めば、日本に居ながら、瞬時に南極の氷やヒマラヤの雪を手に入れられる時が来るかもしてない。科学者の人たちにはそんな夢をいつまでも持ち続けて研究に勤しんでもらいたい。私は今尚何時の日か車輪の無い自動車(エアカー)がThe Fifth Elementのように空中を行き交うことを夢見ている。これは小学生の時からもち続けている夢である。
2007年3月5日 | 記事へ | コメント(0) |
| コンピュータ・IT系 |
2007年03月04日(日)
福知山線列車事故 怪奇現象

 「福知山線列車事故 怪奇現象」というキーワードがアクセスログに有った。リンク先に行ってみると、何と私が書いた2006年の年頭挨拶が318件中1件目でトップになっていた。多くの方が亡くなられた事故について怪奇現象などという記事は書いた覚えは無い。もし書いていたなら不謹慎というものである。そこでキャッシュのページを開いたところ、確かに「福知山 線 事故 怪奇 現象」が色付きでハイライトされていた。その中での怪奇現象とは以降全国各地のでガードレールに付いていた尖った金属片のことだった。福知山線列車事故で怪奇現象があるとすればJRの体質そのものが怪奇現象である。
 モラルといえば今日こんなことがあった。神戸で営業されている会社の社長さんの書き込みだ。
「今日は神戸で大東亜戦争時の米軍の不発弾処理があり、取材に行ってるENG班の助手から同行の記者が、『爆発したらおもろいのになぁ。』とのたもうてるので殴っていいですか?とメールが来ました。」
 当然である。助手君に拍手だ。しかし今の時代に暴力はよくない。だが何らかの形で告発しても良い言動である。以前サンゴにイタズラ書きをしたキャメラマンや、放火しては取材していた記者がいたが、メディアにおいてモラルは最重要の課題だ。モラルの低下した職員を抱えているのはメディアだけではなく、役所や公共機関も同様だ。今では学校の教師にさえとんでもないやからが居る。
 昨日NHKで:日本の、これから「いじめ どうすればなくせますか」という番組を放送していた。番組は子供達を置き去りに進行して行き、最後にようやく子供たちの意見が聞けた。少々物足りないところは有ったが、こういう取り組みを始めていることは評価したい。
総合テレビでは3月21日(水・春分の日)に“学校って何ですか?”と題して以下の時間帯に放送がある。
 【第1部】午後7時30分〜8時44分
 【第2部】午後10時00分〜11時29分
どういうものかは見てみないと分からないが、今の時代はメディアが率先してモラルを高めて行かなければならないと思う。
2007年3月4日 | 記事へ | コメント(2) |
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2007年03月03日(土)
JVCが面白そうだ!
 今回はキーワードではない。インターネットの凄さである。
 JVC Professional New Homeというビクターの米国サイトで知りえる情報だ。インターネットのお陰で海外で先行発売されたものや新製品の情報が手に取るように分かるのである。
例えばhttp://pro.jvc.com/prof/attributes/features.jsp?model_id=MDL101623というページや、
http://pro.jvc.com/prof/attributes/features.jsp?model_id=MDL101625では日本ではまだ発売されていないGY-HD200UやGY-HD250Uなどが掲載されている。国内で発売されているGY-HD100に比べると大きくスペックが上がっている。
 GY-HD100を購入しようかどうしようかと思っていたところにこの情報が入ってきた。当然国内発売を待とうということになる。そして色々調べていると、どうやらHDVのフルサイズカセットが入る上位機種も開発されているようだ。URLを見ると品番はHD7000という事になるらしい。そしてVTRも60Pに対応しているものがあるようだ。ソニーがXDCAM-HDで上位機種を出してきたが、HDVの本家はやはりフルサイズHDVに進むのかもしれない。しばらくJVC(ビクター)から目が離せない。過渡期の面白さである。

GY-HD250のカタログはここで手に入る。ただし見ると欲しくなるので要注意だ。くれぐれもご用心を!
右クリックで一旦保存してから見るほうが軽いだろう。
http://pro.jvc.com/pro/attributes/HDTV/brochure/gyhd250u_prelim.pdf
2007年3月3日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月02日(金)
川西 映像制作会社
 「川西 映像制作会社」での検索だった。他にも「川西 映像撮影会社」というキーワードも有った。どういうキーワードが作用したのかわからないが、制作作品の一部のページがヒットしていた。川西市にも取引先は多いが、これまでに川西市で行われたイベントや取材は無い。
 川西・宝塚・池田といえば宝塚大劇場やバウホールがあり、池田はアゼリアホールがある。しかし宝塚大劇場の舞台機構に敵うホールは近隣はおろか、近畿においては飛天かキャッツ・シアターくらいだろう。それほど多くの舞台を知っているわけではないが、宝塚大劇場の回り舞台や銀橋、大階段は迫力である。
 池田市や川西市、だけではなく、北摂の各市にはもちろん大きなホールはあるが、基本は成人式が行える場所である。ただし箕面市のメイプルホールは別だ。市民会館とは違い、まさに音楽ホールである。木目を生かしたデザインと気持ちのいい残響は素晴らしい。そして何よりもベーゼンドルファのインペリアルが素晴らしい。これまでに何度か収録で聴いたが、ホールとの相性も素晴らしいと思う。
 余談だが、メイプルホールは箕面だけではなく青森県六戸町(ロクノヘマチ)にもある。六戸町文化ホールは町の木「楓」にちなんで名付けられたメイプルホールの愛称で親しまれている。こちらのピアノはカワイのEXである。六戸町文化ホールで聴いたわけではなく高橋成典・曜子さんのリサイタルの収録で初めて聴き、その後彼方此方のホールも聴くようになったが、素晴らしい響きのピアノである。ただし側面の大きな金文字だけは映像的にはいただけない。十分に素晴らしいピアノだから、わざわざKawaiの大きなロゴは不要というより蛇足ではないだろうか。
2007年3月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年03月01日(木)
危ない人 CCU
 「危ない人 CCU」だった。CCU違いである。我々がいうCCUとはCamera Control Unitの略で、ナショナルではRCU=Remote Control Unitとも言っている。
 今回検索されていたCCUはCoronary Care Unitの略で冠状動脈疾患管理室のことだ。つまり心筋梗塞などの患者が入るところである。ICUとCCUを混同する人がいるが、ICUはIntensive Care Unitの略で集中治療室だ。事故などで危なくなった人が運び込まれるところである。また国際基督教大学(キリスト教大学)もICUということになる。
 我々が使うCCUだが、たしかにCamera Control Unitではあるが、VEがキャメラを集中管理するサブ(復調整室)はいわば映像のICUということになろう。ところで検索されたページに載っている「危ない人」だが、S氏は現在フリーで活躍されている。しかしどう見てもこの写真は「危ない人」である。
2007年3月1日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年02月28日(水)
2月のアクセス解析
 2月のアクセス解析である。
 ほぼ連日300台をキープし、400を超える日も数日あった。そしてアクセスは平日に集中している。アクセス元を見ると
 
 ブロガリからのリンクが第4位に喰いこんでいる。つまり検索エンジンにこのkyewordBlogがヒットして、一旦kyewordBlogへアクセスした後に会社のサイトへ来てくれているということだ。そういうアクセスが2月には500ほど有ったということになる。次にブロガリのアクセスを見ると以下のようになっている。
 ほぼ連日100以上をキープしている。おかげでブロガリのランキング上位100以内には入っている。ところがブロガリユーザーのアクセスは日に数件というありさまである。いかに地域に密着していないかが良く判る。もう少し地域に根ざした記事も書かなくてはいけないかも知れない。
2007年2月28日 | 記事へ | コメント(2) |
| 検索エンジン・SEO |
2007年02月27日(火)
SSG 信号
 「SSG 信号」というキーワードだった。
 SSGとは我々の間ではSync Signal Generatorであったり、Standart Signal Generatorであったりする。またSignal GeneratorとかSync Generatorとも呼ばれる。それらを略してシステム図ではSGと言う風に書かれる。

 写真はNTSC用のSSGで各種の基準信号を発生させ、VTRやモニターやモニターの調整に用いる。そして下の写真のようにBB(ブラックバースト)やSC(サブキャリア)等の同期信号も発生できるようになっている。

 同期信号とはジェンロック(ゲンロックGenerator LOCKの略)を行うもので、これが出来ないと様々な機器が自己のクロックで走るために、機器を切り替えるたびに画像が乱れたり、色が変わってしまったりする。そして、本来1秒間に29.97枚有るはずのフレーム画像が実際にはキャメラごとに枚数が異なったりする。
 例えば3台のカムコーダーで同じ現場を撮影しても1時間の総フレーム数が数コマ違ってしまうことになる。こういう状態ではアイソレーション収録したテープを編集する場合に大変苦労する。そのために複数のカムコーダーで音楽物を収録する場合は1台のシンクジェネレーターによってジェンロックをかけ、同時にそのジェネレーターによってジェンロックのかかった1台のタイムコードジェネレーターから各カムコーダーにタイムコードを送る。こうすることで全てのテープのタイムコードが時間軸上で揃い、音声の位相も統一できる。
 時々家庭用のMiniDVで撮影したアイソ撮りのビデオ素材を編集室に持ち込まれることがあるが、1時間の総フレーム数が数枚違うことなどはざらである。これは各カムコーダーのサブキャリアの周波数の違いによるものだ。放送機材のサブキャリアの誤差は3.579545MHz±20Hz 程度だが、民生用のカムコーダーでは3.579545MHz±100Hzほどの誤差があるらしい。条件が悪いと上限と下限の間で最大200Hzものズレが生じることもありうる。そういうことを防ぐために我々は同期に対してシビアにならざるを得ないのである。
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| 映像制作・撮影技術 |
2007年02月26日(月)
タムラ TS-4000S
 「タムラ TS-4000S」というキーワード。15年ほど前に購入したミキサーだが安定している。現在2台使用しているが、先日現場で1CHの調子が悪くなった。仕込日で時間が合ったため、現場でバラしてみるとボリュームの足の半田が浮いていた。簡単な修理ですぐに復帰して問題はなかった。TS-4000SはENGミキサーよりふたまわりほど大きく、ICは使用されていないためにゆったりとした構造になっている。これがENGで使用しているシグマSS-302ではそうもいかない。かなり小さく、複雑な構造になっているために、メーカーのサービスマンでなければ触れない。
 EFP収録で私がTS-4000Sに拘る理由はヘッドが広く、さらにトランス式のバランス入力回路を持っているために電位差があってもノイズが乗ったりしないからでる。先日テレビレンズの名器としてJ14×8を挙げたが、このTS-4000Sもいわば名器である。メンテナンスさえきっちりしておけばまだまだ使用可能なミキサーと言えるだろう。
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| 音声・録音・音響 |
2007年02月25日(日)
キヤノン コンソール1.1
 「キヤノン コンソール1.1」である。検索されていたのは掲載ページではなく、このブロガリである。しかし掲載ページ「Canon製HDV(コンソール1.1)の運用テスト」へのアクセスはは掲載後1週間ほどしか経っていないにもかかわらず、すでに150以上に達している。やはりこのブロガリのSEO効果は絶大である。ちなみに1ヶ月ほど前に掲載した「手軽な予算でステディーショットを実現するグライドカム 4000 Pro+スムースシューターの紹介」はなんと500近いアクセスがあった。
 いずれにしても新製品や余り出回らない製品をテストしたり、紹介しているページに対する注目は大きい。
 私の会社はとても大きいといえるような会社ではないが、撮影技術会社として今後も様々なものを使用者の立場で検証、運用試験などを実施したいと考えている。当然だが、2chでも話題になっている大明神のようなメーカーや販売会社に媚した評論は書かない。自分が良いと思えば当然誉める。しかし欠点は指摘させていただく。あくまで良い製品を提供していただくためである。今回XL H1やXH G1を提供していただいたキヤノンには申し訳ないが、欠点は指摘させていただいた。


追記:販売終了したコンソールだが、米国のキヤノンでダウンロード可能だ。
http://www.usa.canon.com/consumer/controller?act=ModelInfoAct&fcategoryid=269&modelid=12152#DownloadDetailAct
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2007年02月24日(土)
J14×8
 「J14×8」である。J14×8.5ではない。
 とても古いレンズだ。千里ビデオサービスが登記した頃はJ13×9が一般的で、その後BVW-200が出た頃J-13aが登場し、しばらくしてインナーフォーカスのJ14aが出てきた。しかしJ14×8は廃番にはならず、NHK御用達レンズとしてななり後までカタログに載っていた。大きさはJ20aと殆ど同じで、14倍レンズとしては異常に大きなレンズだ。もちろん価格も14aの倍ほどでJ20aと変わらなかった。
 何故にこのレンズが大きく高いかというと、光学設計にサイズと価格という制限を外したからである。小型化を目指さず、また光学ガラスにも蛍石(フローライト)を惜しげもなく使うことで当時最高の光学性能を出したのである。そしてこの性能は今のHDレンズに匹敵するものである。色収差はなく、撮像管時代に設計されたにもかかわらず、トラッキング調整の無いCCD時代でも十分以上の性能を誇っている。(トラッキング調整:撮像管の位置を前後させて、赤緑青それぞれの焦点に撮像面を合わせることで色収差を補正することだが、色分解プリズムに撮像素子を貼り付けた3CCDキャメラでは同様の調整が行えないために完璧な色収差補正が必要になった。この問題をクリアーしたレンズを当時CCD対応レンズと呼んだ。)
 写真用のレンズには様々な名玉がある。例えばコマーシャルエクター300mm、ビオゴン38mmSWCやプラナー120mm、そしてエルマリート50mmなどだ。ところがTVキャメラのレンズにはそういうものは無い。しかしこのJ14×8だけは唯一名玉だと思う。古いレンズだが、最新のDVCAM DSR-450でEFP運用する場合はこれが一番だ。ただしインナーフォーカスになっていないため、スナップオンタイプのマットボックスが使用できないのは玉に瑕というものだ。もちろん前玉や後玉に傷などはない。先日知り合いに譲って欲しいと頼まれたが、これだけは絶対に譲れない。
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| 映像制作・撮影技術 |
2007年02月20日(火)
駒村商会 ワイドコンバーター
 「駒村商会 ワイドコンバーター」である。駒村商会とはトプコンホースマンで有名な会社だ。私も写真時代にホースマン6x9やL45などを使っていた。その後動画に変わってからもアントンバウアーのバッテリーなど購入し、ミラーのビデオヘッドが本庄から駒村に替ったためにメンテナンスなどでも取引があった。その駒村商会が今はグライドカムやセンチュリーのワイドコンバーターも輸入している。
写真はセンチュリーのHD用ワイドコンバーターをHVR-Z1Jに取り付けたもので、ソニーの純正0.8倍に比べると格段に優れている。解像度はワイドコンバーターとしては申し分なく、ワイド端での樽型湾曲も少ない。特に純正の0.8倍のワイド端と同等の画角では皆無といっても良い。また、Z1Jに付けた場合4.5mmx0.7=3.15mmとなり、35mm換算で22.75mmの広角レンズに相当する画角を得ることが出来る。これはキヤノンXL H1用のHD6倍ズームXL3.4-20.4mmLのワイド端画角よりもまだ広いのである。総合的な性能を考えると現時点では最強のワイドコンバーターといえるだろう。
このセンチュリー0.7倍HDワイドコンバーターを最強たらしめているアクセサリーに写真の純正フードがある。これは先日駒村から届いたものだが、4x4のティフェンなどのフィルターも装着できる。内容的にはフードというよりもマットボックスといえるものである。ワイド撮影ではハーフNDなども良く使うが、ショートズームと違ってフィルターを装着しにくいワイドコンバーターにとっては最良の相方と言えるだろう。さすがに映画の国アメリカの製品である。
 明日スタジオでキヤノンXL H1とXJ G1の運用テストを行うが、センチュリーから近いうちにG1用の0.7倍HDワイコンが発売されるようだ。もちろん取り付けはZ1J用と同じバヨネット式である。
 映像制作にはキャメラ本体はもちろん重要だが、それ以上にキャメラワークを支える周辺機器が重要になる。駒村には今後もっと多くの周辺機器を取り扱ってくれるようにお願いしたい。
2007年2月20日 | 記事へ | コメント(3) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
2007年02月19日(月)
AW-SW350 取り込み
 「AW-SW350 取り込み」という検索。
 AW-SW350とはナショナルのライブスイッチャーのことだが、前作のSW-300とは似て非なるものになっている。SW-300がフレームシンクロナイザーを1CH分しか入れていないのに対し、SW-350では5基搭載している。そのおかげで非同期の信号から非同期の信号へスイッチングする場合もジェンロックモードと同様、自由自在に切り替えることが出来る。ただしフレームシンクロナイザーで画像をメモリーに書き込み、読み出しを行っているために最大1フレームの遅れが生じる。ただしこれは民生用VTRやPC、DVDなどを入力する場合のことで、ジェンロックがかけられるTVキャメラやVTRの場合はフレームシンクロナイザーをバイパスできるため遅れは生じない。
 また、SW-350はYC信号を基本に考えたこれまでの廉価版スイッチャーとは異なり、コンポジット信号を主体に設計されているため、14.3MHzのサンプリングで色信号ごとDA変換を行っているらしく、コンポジット信号での画質が格段に向上し、ジェンロックモードに迫る画質をFSモードで実現していることは特筆に値する。もちろんライブスイッチャーに絶対必要なタリー出力やインターカム回路は内蔵している。
 私がSW-350で気に入っていることはこれだけではなく、USBによってPCから静止画をメモリーに取り込むことが出来る機能だ。.NET Frameworkをベースにしたオリジナルアプリケーションによって720×540ピクセルの静止画をフレームモードでSW-350のRAM/ROMに書き込むことでロゴマークやイベントタイトルなどの静止画を送出できるのである。イベントなどのV出し現場では大変ありがたい。時に現場でデジカメで撮った写真をロゴに加工して送出したりもする。このSW-350はこれほどの高性能に関わらず前作のSW-300と同価格で販売されたことは驚きであった。
 後から聞いた話では(あくまで噂だが)開発グループが望んだ価格を営業が強引に据え置き価格におとしたらしい。それはさておき、これほどの性能を持ちながら低価格で発売されたことは我々にとってはありがたい話だ。そして現在は350の後継機としてHD-SDI対応のマルチフォーマット超小型ライブスイッチャーAV-HS300を発売した。

 対応フォーマットはSD(480/59.94i,576/50i)
HD(1080/59.94i,1080/50i,720/59.94p,720/50p)ということで全世界のHD/SDフォーマットにマルチ対応が可能になっている。また6入力全てに10bitフレームシンクロナイザーを搭載し、屋外用のDC駆動、タリー出力なども装備している。価格は据え置きとは行かないが、それでも軽自動車程度に設定されていることは嬉しい限りだ。いわば松下の底力である。
2007年2月19日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年02月18日(日)
朗報!
 今回はキーワードではない。下のH1の運用テストに合わせてXH G1も1台貸してもらえる事になった。今日発送され明日にはG1が到着する。当日はH1 vs G1のキヤノン勝負になった。だんだん面白くなってきた。
 そのかわりに納得してもらえるレポートを書かなくてはならない。十分なテストが必要だ。
2007年2月18日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
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