2007年03月22日(木)
JVC GY-HD250
 今日はキーワードではない。昨日書いたJVCのハイビジョンキャメラを外に持ち出した写真である。すでに昨日だが、会社のある箕面市と茨木市の境界付近の歩道橋の上から夕日を撮ってみた。何故夕日かといえば、一昨日の京都ロケの帰りに見た夕日が余りにも美しかったからだ。1800時頃に茨木ICを降り、国道171号線を走っていると映画のラストシーンのように大きな太陽が道路の真正面に見えた。助手と「明日のこの時間にJVCのHD250で撮ろう」と約束した。
 そして今日、茨木市清水の歩道橋の上から夕日を狙ってみた。レンズは1/3吋CCDのHD100に対してイメージサークルの大きい2/3吋用J14x8Bを使用した。見かけ上の焦点距離は2/3吋換算で224mmとなり、35mm換算では600mm程度の望遠レンズに匹敵する。ハイビジョンにSD用のレンズを使うわけだから、当然解像度は低くなるが、このJ14の場合はそれほど悪くはならない。さすがに蛍石ガラスをふんだんに使ったEFP用だけある。しかしHDVのボディーにはとてつもなく大きいレンズである。
 反対方向から眺めるとこういう感じになる。

 そして撮影した映像はこんな感じになった。歩道橋の上から撮影したので、大型車両が下を通ると激しく揺れてしまうが、シネマガンマとあわせることでなんとなく映画風のトーンにもなった。撮影は720/30Pで行い、1280×720のWMVにしている。
http://www2.svs.ne.jp/250/250-720P.wmv


 最後にヘッドライトを点けて走る車列を撮影して歩道橋をあとにした。撮影していて思ったのだが、見栄えのいいキャメラというものは確かにある。見た目のデザインではなく、機能が要求したデザインというものだろう。このGY-HD250、完全一体型ベーターカムに引けをとらないデザインではないだろうか。
2007年3月22日 | 記事へ | コメント(4) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月21日(水)
ジャイロ ジンバルとは
 「ジャイロ ジンバルとは」というキーワードだった。ヒットしていたページは「手軽な予算でステディーショットを実現するグライドカム 4000 Pro+スムースシューターの紹介」という長ったらしい名前のページだ。
 このページに紹介しているグライドカムを導入するまでは、なんとかジンバルを自作もしくは何らかの機械から流用してステディーカムを自作できないかと考えた。
 当時ステディーカムにはEFPというモデルと比較的小型のSKというモデルがあった。ステディーカムSKでも完全一体型のベーターカムならなんとか乗せることが出来、たまにレンタル会社から借りて使っていた。では何故自作を考えたかというと、ステディーカムが余りにも高価だったからだ。そして借りるたびに自社のキャメラ重量に合わせる調整がやっかいだったからである。
 ステディーカムのように移動撮影用のスタビライザーでには心臓部が2つある。一つはキャメラの重量を打ち消すためのカウンタースプリングだ。これはちょうどアームライトのスプリングのようなものだ。そしてもう一つがジンバルである。このジンバルとは三軸ジャイロと呼ばれ、XYZの各方向の回転軸が一点で交差しなければならない。一つの軸の回転部について言えば、ちょうど自転車の車軸にあるハブや、ペダルの回転軸にあるボトムブラケットのベアリング軸のようなものである。ところがジンバルとなると構造が複雑になる。色々考えたが、無駄な努力をするよりも既製品を購入することの方が良いという事になった。専用化したおかげで自社のキャメラに合わせたポジションを決めることが出来、スピーディーなセットアップが可能になった。2月に購入したグライドカム4000Pro+スムースシューターは今日の病院ロケまでに5日稼動している。病院ロケにステディーショットが喜ばれるのはやはりERの影響だろうか。
 自作の話に戻るが、上でも自転車を例に取ったが、ジンバルはどこか自転車のパーツに似ている。そこで思いつくのがナショナル自転車だ。大阪の柏原市にあるナショナル自転車工業は昨年パナソニックサイクルテックに社名変更し、松下グループでもその歴史は古く、創業は昭和27年4月27日である。自転車一筋50年といったところだ。また、松下の創始者である幸之助氏が自転車店に丁稚奉公していたことや、自転車用の砲弾型電池ランプの開発などは逸話となっている。私が何故この話を持ち出したかといえば、パナソニックのビデオと自転車のコラボレーションを期待しているからだ。ナショナルのビデオキャメラと、同グループの自転車工業が全く新しいキャメラスタビライザーを作ってくれないだろうか?という期待である。電子技術の雄と金属加工の雄が作る移動撮影用スタビライザーとはとてつもなく素晴らしいものになるだろう。
 東大阪の機械技術は世界で高く評価されている。城東区の金属加工会社の技術もオンリーワンと評価されている。諏訪の精密加工技術が世界に知れ渡ったように、大阪も世界をリードする工業技術を誇っている。全てのものが開発され尽くしたように見える昨今だが、異業種のコラボレーションが進めば、今以上に画期的な製品がいくらでも生まれてくるはずだ。携帯電話のバイブレーター用モーターが小さな町工場で生まれた話のように、まだまだ多くの夢が埋もれている気がする。
 昨日私の会社に日本ビクターが海外のみで新発売したハイビジョンキャメラが届いて、月末までの空いた時間を使って製品の運用試験を行う。初見での印象はGood !!ファインダーがものすごく見やすい。他社の高額なHDVに付いているファインダーとは雲泥の差が有った。フォーカスもCRTと同等に気持ちよく取れる上に残像も無い。つまり60Pと30Pの差がはっきりとわかルファインダーだ。ナショナルのバリカムと似た感じだといえば良いだろうか。そして担いだ印象は普通の肩乗せと同じバランスである。NPケースにNP型のリチウムを入れてショートズーム(フジノン3.5mm13倍)をつけてもバランスは良い。ただ私には少し全体重量が軽いようで、BP90をつけた方が楽に担げる。ボディーの剛性感は他のHDV機とは全く別物で、放送機器のそれと同じものを持っている。私が宝物にしている少し古い2/3吋用のJ-14×8という2kgを超えるEFPレンズを取り付けてもマウント部分の強度に対する不安は感じない。剛性やバランスもさることながら、放送用のバッテリーを使えることが嬉しい。私の会社では2/3吋一体型キャメラにV座で使えるリチウムバッテリーを使っているので便利だ。
 ビクターGY-HD250だが、久しぶりにワクワクする製品に出会えた気がする。既存の技術にとらわれない新しい発想を生み出すビクター技術陣の開発精神を見たようだ。このハイビジョンキャメラを見ただけでも、まだまだ多くの夢が埋もれている気がする。大企業が最近流行になっている人材派遣に依存した体制を脱却し、人を育て、また社員とともに伸びてゆくのであれば、今後も多くの夢が実現していくはずである。
2007年3月21日 | 記事へ | コメント(5) |
| 未分類・エトセトラ.etc. / 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
2007年03月20日(火)
テナシティー 撮影機材
 「テナシティー 撮影機材」である。LOSTARROWのテナシティーパーカへのリンクからヒットしたのだと思うが、「テナシティー 撮影機材」というキーワードから考えるとテナシティーナイロンのカメラバッグやザック、もしくは「商船テナシティー」の撮影機材のことだろう。
 「商船テナシティー」は1934年のフランス映画だ。時々名画を見る会や映画祭で上映されているようで「商船テナシティー」を検索すると、映画だけではなく舞台公演などもされているようだ。さて、この映画ではどのような撮影機材が使われていたのだろうか。1934年といえば私が生まれる20年も前のことだ。全く知る由もない。しかしこの映画を所蔵しているところがある。それは早稲田大学の中央図書館だ。資料によると
-------------------------------------------------
商船テナシー<請求番号:VF3-66>
LE paquebot Tenacity.
1934 仏
監:ジュリアン・デュヴィヴィエ
原:シャルル・ヴィルドラック
出:マリー・グローリー/アルベール・プレジャン/
ユベール・プレリエ/ピエール・ローレル
B&W 字幕モノラル 74分 N0.A65L-7035
-------------------------------------------------
となっている。また大阪ヨーロッパ映画際のサイトでもLe Paquebot Tenacityとして概要が紹介されている。
 私の友人がフランス映画際に関わっている。今年はカトリーヌ・ドヌーブも来日するらしい。今日20日はTOHOシネマズ なんば及び同時開催のTOHOシネマズ 高槻も最終日である。残念ながら今日はロケで京都に行く。某光学機器メーカーのVPの撮影だ。映画祭をやっている友人とは昨年の現場以来会っていない。ロケが終わった後に会えれば嬉しい。
2007年3月20日 | 記事へ | コメント(2) |
2007年03月19日(月)
動くカラーバー
 「動くカラーバー」である。そしてまた「動くカラーバー ダウンロード」もあった。いずれの検索結果において、先日書いた「ノンリニア編集 音声 適正レベル」が上位に入っていた。やはりデジタル化が進むことで動画のカラーバーを求める声が出てきたのだろう。いずれ近い将来には業務用のキャメラにも動くカラーバーが書き込まれたROMが搭載され、デジタル放送のように斜めに動いたりするかもしれない。しかしキャメラのバーがそんな動きをすると、現場ではトラブルと勘違いしそうだ。いったいどういうものが搭載されるのだろうか。
 せっかく「動くカラーバー」を検索していただいたので、私が使っているものをサーバーにアップした。プラットフォームに係わらず再生できるように非圧縮のMOVとAVIをそれぞれアップしてある。いずれもリピート再生でいくらでも長さは伸ばせるように作っておいた。アップしたものは15秒のものだが、コーデックに依存しない非圧縮データのためそれぞれ400MBのサイズになる。ダウンロード後タイムラインに取り込んでレンダリングすればDVコーデックにも変換できる。ファイルはNortonAntiVirus2007で検疫してあるので安心していただいてよい。もちろん著作権など不要なフリーファイルである。ダウンロードはwww2.svs.ne.jp/cb/へアクセスしていただければ簡単だ。
2007年3月19日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月18日(日)
ビデオ レールドリー
 「ビデオ レールドリー」である。検索結果はなかなか嬉しいものになっている。40件中の1件目が「撮影現場の紹介」で2件目が「HDVキャメラを使ったお手軽特機撮影」そして3件目は私の会社のページではないが「グライドカム4000PRO 使用レポート」としてシステムファイブさんのサイトのインプレッションである。そこで、今回の検索キーワードの「レールドリー」にちなんで一つ新製品を紹介しておこう。
 これはビデオ三脚や箱馬に載せて使用する小型レールドリーだ。2/3吋標準スタイルの一体型カムコーダーから、HDVカムコーダーまで、様々なキャメラに対応した3mレールだ。当初レールと金属ローラーが発する音のため、同録には不向きだったが、先日バージョンアップしてサイレントモデルになった。
 写真は開発中の最終段階で、製作作業がほぼ完了した状態のものだ。2本の三脚の間にレールを渡すことで、狭いマンションなどでの使用も可能にした。写真には写っていないが、各コーナーにはウレタンスポンジの養生を付けて壁などを傷つけないための対策も行った。
 これはインテルのVP撮影で使った時の搬入の写真だ。人物の大きさと比較するとサイズが良く判ると思う。このレールの機材名は現在のところ「モノレールドリー」と呼んでいるが、実はこのレールよりも、最初の写真に写っているトロッコ(台車)に細かな工夫を施している。そして現在超低速で自走できるように新たな改造を考えているところだ。
 この「モノレールドリー」を使用した番組「教王護国寺・東寺 美に秘められた心の世界」〜虚空を結ぶ千二百年ロマン〜が今日のBS朝日で放送される。撮影は全編を2台のHVR-Z1Jで行った。放送時刻は1500時〜1630時の90分である。
2007年3月18日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
2007年03月17日(土)
らせん状に降下
 「らせん状に降下」は珍しくBIGLOBEサーチからの検索だった。検索されたページは「空撮(航空撮影)について:セスナ機使用」である。
 らせん状に降下とはスパイラルのことで、眼下の目標に向かって渦巻き状に降下することだ。時にセスナが墜落する場合にもこのスパイラルに陥るらしいが、幸い私は経験していない。以前冬の摩周湖にスパイラルで降下した時は強い季節風に煽られて、ピーピーとなるブザーの音で背筋に寒いものを感じたが、いつの間にか強いGに喜びを覚えるようになる。まるで宙返りするジェットコースターのようだ。
 空撮といえば舞州の小川航空がエアロスパシアルに搭載する三軸ジャイロを開発した。搭載するキャメラは池上の汎用ハイビジョンキャメラでHDCAMでの収録に対応している。ウエスカム並みの安定した映像を比較的低価格で撮影できるようだ。
2007年3月17日 | 記事へ | コメント(0) |
| 未分類・エトセトラ.etc. |
2007年03月16日(金)
とわの映像
 「とわの映」である。今日のテレビ放送では歌手:鈴木ヒロミツ氏の告別式を各放送局が流していた。人間にとわ永久というものは無い。いつかは命が尽きてしまう。しかし今は芸能人や政治家でなくとも永久的に映像を残すことが出来る。私も亡父の映像を放送フォーマットのベーターカムにして持っている。これは自分自身のてめではなく、亡父の孫、つまり私の子供たちに残すものである。
 写真は以前私が中継を行った某金融業会の重鎮のお別れ会の様子だ。告別式の後日行われたものだが、故人に係わる大勢の方々が参列された。この時の記録をDVDで納めたが、ご遺族にとってはかけがえの無い映像である。また、一昨日は歌手の鈴木ヒロミツ氏が逝去された。多くのメディアが氏の告別式を放送していた。ウエスタンカーニバルのモップス時代から見ているが、また一人惜しい人が先立てしまった。ご冥福をお祈りする。
 上で書いたような方や芸能人は昔から多くの記録映像が残っているが、今日では我々一般人も数多くの記録映像を残せるようになった。8ミリフィルムによる記録が中心だった頃は、なかなか一般の家庭では難しかった家族の記録映画も、ビデオキャメラの発達とともに放送と同等の品位で残すことが出来るようになった。さらに最近ではハイビジョンでも簡単に残せるようになった。画期的なことである。この先、日本や世界を破滅させるような事態にならなければ、メディアの変化似合わせて保存先メディアを更新して行くことで、未来に残すための、とわの映像も夢ではない。
 今日3月16日は49年前の1954年3月1日に、アメリカが行った水爆実験によって第五福竜丸の乗組員23人が被爆したことを読売新聞がスクープした日だ。アメリカは54年3月1日から5月14日まで6回の地上、水面の水爆実験を行い、3月1日の地上実験が最大の15メガトンだった。実験に際しアメリカ軍は、当日の気象などを参考に危険海域を設定したが、放射能物質の広がりは予測をはるかに超えたものであった。
 爆発時の状況を「核の海」(岩波書店)の著者、スチュアート・ファースは次のように書いている。「実験は広島の1000倍に匹敵する地獄さながらの光景をつくり出していた。直径が数キロもある巨大な火球が、その範囲内のすべての生物に死をもたらし、粉々に吹き飛ばした。熱風が四方八方に吹きまくった。1000キロ離れたところでも感じられたこの風は、爆心点で発生した時速3500キロの衝撃波によって発生した爆風だった。環礁の遠く離れた島々でも樹木がなぎ倒され、礁湖には高さ30メートルの波が発生した。大量の海水が蒸発し、サンゴ礁の一部も消滅して何億、何十億トンもの砂や土、サンゴが吸い上げられ、放射性の粒子となって空中を漂い始めた」と。
 1954年は偶然にも私がこの世に生まれた年だ。とわの映像を未来に残すためにも、再び起ころうとする核戦争を防がなければならない。核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を改めて思い起こした3月16日である。
2007年3月16日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月15日(木)
グライドカム
 「グライドカム」という検索が10件以上あった。他にも「スムースシューター」という検索も目立った。代理店の駒村商会のページでは美しい女性がスムースシューターを付けている写真が載っている。残念ながら私の会社のページにはそのような写真はない。
 では実際にグライドカムを使うとどういった映像になるのだろうか。テレビではERなどでお目にかかるが、専門のオペレーターでない者が使った場合はどうだろうか?そこで今回動画をアップした。
 それは先日志摩スペイン村へCMのロケに行った時に撤収の様子を撮影したものだが、気楽に撮影していてもけっこう安定している。よくサンプル映像が公開されているが、いずれもワイドショットが中心の歩きばかりで参考にはなりにくい。ズームで寄ってみたり、被写体の周りを移動しながらフォーローする方が効果的な映像になると思う。ズームリモコンにはWAKO DRM-1を使用している。
2007年3月15日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM |
2007年03月14日(水)
門田守人 著名
 「門田守人 著名」という検索だった。私ががこれまでに撮影させていただいた各界の著名な方々を載せたページがヒットしていた。門田守人先生は阪大の院消化器外科学教授である。この先生のオペを撮影したのはもう8年ほど前になるだろうか。約10時間ほどの開腹、開胸手術だった。素人の私が見ても素晴らしいオペで、肝臓の大部分を切除した後、血流を止めて切除した肝動脈を、ゴアテックス製の人工血管と入れ替える時は思わずため息が出るほどの見事な結紮であった。
 その門田教授は現在日本外科学会の会長を務める重鎮である。そして間もなく第107回定期学術集会が始まる。私の会社も何かと阪大外科とは係わっていて、今回も学術集会の映像を作ったりするようだ。
 いつもはラフな服装で撮影している私も外科学会会長とお会いするにはネクタイを締めなければならないだろう。
2007年3月14日 | 記事へ | コメント(4) |
| 未分類・エトセトラ.etc. |
2007年03月13日(火)
ゲンロック 調整 VE
 「ゲンロック 調整 VE」というキーワードで検索されていた。近頃はデジタル化が進み、簡易な編集システムや収録用スイッチングシステムではジェンロック(ゲンロック)の調整も不要になりつつある。私もパソコンやキャメラが混在する中継ではフレームシンクロナイザーを全チャンネル内蔵したスイッチャーを多用している。音声に対して映像が1フレーム遅れるという欠点はあるが、映像に合わせて音声にデジタルディレィをかけることで対応できる。とにかく便利だ。
 しかし、SDIなどのデジタル化が進んでも、現場にはまだまだアナログスイッチャーは多い。そういうシステムの位相調整が今回のキーワード「ゲンロック 調整 VE」に関係する。つまりコンポジットビデオのSCHの調整だ。SCHはケーブルの長さや機器の状態によって異なり、入力された映像の同期信号部分をスイッチャーの同期信号に付け替えなければならない。だがVE(ビデオエンジニア)にとってSCHの調整は出来て当たり前、出来なければVEとはいえない。そしてもっと大事なVEの仕事は複数のキャメラの色合いの統一であり、ホワイトバランスを変えずに、望む色域のみの色相、彩度、明度の調整、一肌のディティール調整、そしてトーンカーブの調整などを行わなければならない。つまりジェンロックなどのシステム構築は最低条件であり、それよりも制作意図を深く理解し、映像を技術面でサポートすることである。
2007年3月13日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月12日(月)
リンク元URL
 キーワードではなく「リンク元URL」である。
 アクセス解析をして、もっとも気になるのが特定のサイトからのリンクだ。今回のリンク元は「価格.com」の「クチコミ掲示板」の書き込みである。アクセスは今日1日で100近くあった。私は価格.comのIDを取得していないので「ようこそゲストさん」ということになる。しかしこのBBSは某宗教団体の元最高幹部が脱会後加入したミクシィとは違い、会員以外の私でも読むことが出来る。
 もし今回のアクセス元がミクシィだったなら、一体何が書かれているのかが気になっても、そのリンク元にたどり着くことは出来ない。そういう意味では「価格.com」からのアクセスには気持ち悪さは無い。ではそこで何が書かれていたかといえば、タナゴの水槽を撮影して1024ピクセルx576ピクセルで配信している動画である。3500bpsで配信しているが、人によっては重いということもあるようだ。そういう意味ではとても参考になる書き込みでもある。
 自分が使っている環境が速くなると、つい世の中全体が速くなったと錯覚するが、まだADSLユーザーが多いことも確かだ。1920×1080や1280×720プログレッシブのフルサイズを配信するには、光ファイバーの普及は必須だがユーザーのパソコン環境も大きく影響する。今しばらく状況を見る必要があるようだ。
2007年3月12日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月11日(日)
マックでファックスを送る
 「マックでファックスを送る」というキーワード。同じキーワードがヤフーからも有った。グーグルは464件の中で3件目に挙がっていたが、ヤフーは私の書いたブロガリだけである。その違いはさておき、マックでのファックスである。

 今現在ファックスはFaxSTFを主に使っている。これは3COMのモデムに付属していたソフトだ。System7.5.3で使っていたものを、そのまま7.6〜9.2.2まで引きずっている。いずれも英語版のMacOSで使ってきたが問題なく動作する。

 以前GeoPortエクスプレスモデムを使ったMacではAppleTelecomを使用していたが、OS8.1までは使えたものの、OS8.5以降はGeoPortエクスプレスモデムを搭載したマックではOS自体が重過ぎた。そしてG3以降のマックではGeoPortモデムは廃止されてしまった。私的に言えばSTFよりもAppleTelecomの方が好きだ。ファクスは勿論、スピーカーフォンや留守番電話にもなる。この頃Windows95搭載のAptivaにもファックス&電話機能が搭載されていたが、快適さでは圧倒的にAppleTelecomが優れていたし、洗練されていた。残念ながら日本語ではまともに動かないが、OCR(文字読み取り機能)は面白かった。様々な機能を持ったAppleTelecomだが、AppleFAXやApplePhoneだけのために古いパフォーマを起動させておくのは時代に反した行為である。というわけで今はFaxSTFがメインのファックスになっている。
 優れた複合機が出回っているにも関わらず、何故私がマックのファックスを使うかといえば、送信した書類の品位である。送信先のファックスがあたかも遠隔プリンター並みの美しさで印刷される。そしてFaxSTFには「カラーのグレイスケール出力」という機能もあり、マックの中にある写真データも美しいモノクロ写真として送信できる。
 インターネットが進み、大きなファイルも添付できるようになり、見積書などはエクセルで送るのだが、見積書はメールよりもファックスを好む顧客が多く、その点においてもマックから送るファックスは価値が有るといえる。つまり通常のファックスで送られた、傾いたり汚れたりした見積書より、同じファックスが受信しているにもかかわらず、プリンター並みに印刷された見積書では第一印象が違うはずだ。
2007年3月11日 | 記事へ | コメント(0) |
| コンピュータ・IT系 |
2007年03月10日(土)
とわのえにし
 「とわのえにし」である。色っぽいキーワードだ。このブログの「月下美人開花」がヒットしていた。

 記事の中で
とわのえにしは 望んじゃおらぬ せめてひととき そえりゃいい 
というどこかで聞いたどどいつを書いているが、今年もまた、たった一夜のえにしを楽しませてくれるに違いない。そしてビデオキャメラはこの一瞬をとわの映像としてアーカイブできる。月下美人の開花まであと四ヶ月あまり。ついこの前に咲いたように思うが、月日のたつのが早くなった。やはり歳のせいだろうか?
2007年3月10日 | 記事へ | コメント(2) |
| 自然環境・自然科学 |
2007年03月09日(金)
BVW-300
 「BVW-300」という検索があった。撮影機材のページが挙がっていた。
 ベーターカムが完全一体型になった初代のBVW-200に次いで発売されたキャメラがBVW-300だ。次いで400、300A、そして400Aとなり、カメラヘッドがデジタルプロセスのD600に進化した。ところが、そのスタイルはBVW-200以来殆ど変わっていない。つまり一体型キャメラとして完成された形といって良いだろう。その後発売されたデジタルベーカムやSX、HDCAMなどはテープが縦に装填されるようになったくらいで、極端なデザイン変更は無い。
 現在こういった一体型キャメラはナショナルとイケガミからも発売されているが、それらのデザインはほぼBVWシリーズに似たものになっている。形だけではなく、スイッチのレイアウトなども揃っている。いわば自動車のシフトパターンのようなものだ。これがメーカーごとに異なっていれば事故の原因になる。ようやく放送機器もメーカーの意地を捨てて使用者の立場にたって設計されるようになった。
 下の写真は今も私の会社で現役で動いているBVW-300だ。BVP-70にBVV5を一体化させたものに比べるとキャメラ部の高さが低くなって、担いだままキャメラマンの反対方向が確認できる。これはBVP70よりも優れた部分だが、肩に乗せたときの安定性はBVP+BVVに軍配が上がると思う。
 とはいいつつも、今では新人の練習用になったBVW-300である。このベーターカムというフォーマットは今後何年ほど使えるのだろうか?少なくとも2011年には地上波アナログ放送は停波することになっている。
2007年3月9日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 |
2007年03月08日(木)
ノンリニア編集 音声 適正レベル
 「ノンリニア編集 音声 適正レベル」というキーワードである。昨日の検索とよく似たキーワードだ。おそらく同一の人物だろう。
 ノンリニア編集を行う場合、出力先がDVCAMやDVCPROの場合は-20dBが基準になる。しかし民生用DVやDVDの場合はそれよりも高い。-20dBを基準に作るとレベルが低すぎるのだ。どうもこのあたりがややこしいところで、多くの人が悩む部分になる。そのためにDVDを作る場合は私は-8dBを基準にしている。つまり-20dBの4倍のレベルだ。しかしDVCAMとDVDを両方出力する場合は音声レベルが異なる2種類の完パケが必要になる。これは致し方ない。要するに規格が違うのだ。
 また、デジタルになったことで映像の基準信号がこれまでと違ってきた。たとえばカラーバーだ。定常的なノイズが無いため、今までのように止まったカラーバーでは機器がフリーズしていてもわからない。そこで私のところでは下にあるような動画カラーバーを使用している。もちろんSVSオリジナルだ。動くカラーバーもなかなか面白いものである。

放送だけではなくインターネットでのライブ中継でも回線チェック用にこういうものは重宝する。普通のカラーバーでは回線が停止していても気付かない。
2007年3月8日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/433/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
前へ 次へ
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー