2010年12月07日(火)
VG10でモノクロ写真
NEX-VG10はHandycamということで基本はビデオカメラということだが、これで写真を撮るというのはものすごく楽しい。
3吋の液晶パネルは上から覗くとちょっと八ッセルブラッドかローライフレックスの気分。感度は12800に設定し、クリエイティブスタイルはB/W。ノイズの乗り方がトライXやイルフォードのHP-4を3200くらいに増感した感じ。コントラストを調整して、シャープネスは現像液のエッジ効果といったところか。12800といえば3200よりも2スピード高感度で、ノーマルのHP-4(HP-5)に比べると5スピード高感度になる。 暗視鏡ではないが、夜間のスナップは非常に快適だ。
気分が乗ったので南方のクライアントの事務所付近をVG10片手にスナップしてみた。
写真はそれぞれクリックすると大きなサイズでご覧いただけます)
 
 
 
NEX-VG10 / SONY E18-55mm F3.5-5.6 OSS / ISO 12800 With DxO Filmpack v2

このカメラ、もしかするとストリートフォトに向いているのかもしれない。

ひとつ面白いソフトウエアを紹介したい。 DxO FilmPack 2というDXO Labsのソフトウエアだ。これを用いるとさまざまな定番銀塩フィルムのスタイル、カラー、粒状感をデジタル画像に忠実に再現できる。私はV1から使ってきたが、モノクロだけではなく、エクタクロームやコダクローム25/64など計50種類のフィルムレンダリングが可能で、異なったフィルムレンダリングやフィルムの粒状感を組み合わせることも可能だ。扱えるファイル形式はJPEG及びTIFF。RAWデータは扱えない。操作は極めて簡単でマニュアルなど必要ないほど簡単だ。
しかし考えてみるとフィルム時代、特に印刷原稿のポジフィルムでは撮影時に正確なカラーバランス、露出を決めなければならないのは当たり前だった。4×5等で二枚撮りしたとしても減感1/3、増感2/3が限界だった。
近頃のデジタルカメラのようにRAWデータ記録することで露出やカラーバランスを後から修正できることは確かに便利かもしれないが、RAWデータカメラマン達は撮影後に撮影に要した以上の時間をデジタル現像に費やしているようだ。以前は撮影済みのポジフィルムをラボの集荷に渡せばその日の仕事は完了した。翌日に現像の上がったフィルムをチェックしてショーレックスに入れてマウントすれば納品出来たのである。昔のように撮影と現像、レタッチ作業は分業出来ていたほうが良かったのではないだろうか。
若いカメラマン達がRAW現像に追われている姿を見ると気の毒にさえ思えてくる。ちなみにNEX-VG10はRAWデータは記録できない。JPEGのみしか撮れないことがかえってフィルムっぽいと感じている。

 ソフトウェアトゥー DxO FilmPack v2

 ソフトウェアトゥー DxO FilmPack v2

価格:11,814円(税込、送料別)



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