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2012年05月08日(火)
今日は柔らかいもの
先日はとても硬い生地の縫製だったが、今夜はとても柔らかいものを縫っていた。とれはPCMレコーダー用のウインドジャマー。
明日からスタッフがZ5Jと560Vを持って撮影に行くにあたって、講演のライン音声バックアップ用として演台にPCMレコーダーを置く。それでPCMレコーダー用のスタンドとして使わなくなったミラーのヘソに自由雲台をつけてみた。若干重さが足りない感じなのでハンズで買った鉄の錘に3/8ネジを切ってヘソに付けてみたとことても安定がよくなった。


また、PCMレコーダーは屋外でも使うため、急遽ウインドジャマーを縫うことにした。材料はフェイクファーのハギレと音声用ウレタンフォーム。先端部が広がったり閉じたりするマイクなのでちょっと苦労したが一時間ほどで完成。

ジャマーの内部にはウレタンを入れ、ゴム紐を二重に通して脱落を防いでいる。技術的には以前NEX-5Nの外付けマイク用に作ったジャマーと同様の手法を用いている。

今日は風が凪いでいるのでテストは車の窓を開けて車中でカーステをかけながらペラペラと録音。ウインドノイズも少なく、会話も明瞭に録れた。

このPCMレコーダー、簡単な野外録音でとても役立ちそうだ。
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2012.05.19追記
「ジャマーの展開図もお願いします」という方がおられたので画像にしてみた。実際はこのPCMレコーダーに限らずマイクなど実物に合わせた立体裁断を行っているが、概ねこういった感じだということを知っていただければ幸いである。(画像をクリックしていただくと拡大します)


2012年5月8日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年01月03日(火)
冬休み工作V/NEX-5Nの音声同録モニター
NEX-5Nはあの小さなボディーで60P/60i/24Pが撮影できるようになったことで、560Vと同様に仕事で使うための仕様が必要になる。
収録時の音声モニターだ。NEX-5Nの外部マイクを装着したときにHDMIの小型モニターCLM-V55を経由することで音声のモニターができることに気づいた。HDMIのデジタル信号がアナログ音声に変換され、音量はCLM-V55で行える。内臓スピーカーではハウリングを起こしてしまうので、再生時とはちがってヘッドフォンやイヤフォンでのモニターになる。

NEX-5Nにはアクセサリーシューが付いていないのでL型ブラケットなどを使用する必要があったが、ちょうど手元に豆カムHDの照明セット用に作って縦型ブラケットがあったのでそれを流用した。その際にマンフロットのクイックプレートが取り付けやすいように1/4吋タップを使って数箇所ネ穴を増設した。

ニコンF用のマイクロニッコール55mmF3.5を装着したスタイルはなかなかのものだと思う。
音声はHDMIからアナログに変換されるので若干ディレーを生じるが、直接音と区別がしやすいので苦になることはないようだ。

CLM-V55はNEXやHDVなどのモニターとしても重宝するが、一眼レフのHDMIでも使用できる。便利な機能としてピーキングやピクセル等倍の表示も可能だ。また信号は60Pにも対応しているのでNEXなどにはもってこいだ。撮影のために遮光フードは外しているが、とても便利な遮光フードが付属する。
2012年1月3日 | 記事へ | コメント(0) |
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2011年08月15日(月)
こんなものが出てきた
アナログ地上波が停波し、東北地方の一部を除いて全てハイビジョン化したことで私の会社でも旧機を廃棄することにした。ベーターカム、DVCAM、DVCPROの編集機や録画機、パナソニックのSDシステムカメラや池上のデジタルプロセスカメラ、さらに中継用のスイッチャーやDVE数台、そしてコピー用のVTR十数台や測定器など。
全て稼動できるものだが、ハイビジョン時代には場所をとるだけである。売却しても二束三文で値段を聞くと悲しくなるのでまとめて廃棄業者にお願いした。

色々片付けているとこんな物が出てきた。
1970年代後半に発売されたワンポイントステレオマイクECM990Fである。当時はカセットデンスケなどを使った生録ブームだった。

BEのロゴが示すようにバックエレクトリックコンデンサーマイクを搭載し、ロータリースイッチによって集音角度を90度/120度/150度/180度と4段階に切り替えることが出来る。ファントムには対応せず単三乾電池1本で駆動する。出力は不平衡の標準プラグでLRが出る。
メインに使っていたダイナミックマイクのF115に比べると吹かれには弱く、屋外ではタオルやウールで包まなければならず、もっぱら屋内使用に限定された。
いたずら半分にローランドのデジタルレコーダーで録音してみたが、まさか30年を経過したマイクとは思えない音がした。廃棄される運命から急遽反転して吹かれ対策を施す。例のフェイクファーを用いたウインドジャマーの製作だ。いつものように男の裁縫箱が活躍する。籠ジャマーの時に余ったフェイクファーなどを使ったので「家庭科の時間」の手間だけで出来た。
ECM990Fに合わせて裁断したフェイクファーを袋状に縫って綴じ紐をトうせるようにした。約1時間の作業。出来上がったワンポイントマイクジャマーがこれ。↓

クーラーの噴出し口で吹かれをみたが良好に抑えられている。音質も大きな劣化はないようだ。
早速自宅前の植え込みでセミの鳴き声を録音。R44で録ったWAVファイルをMP3に変換しただけのファイルをアップしてみた。遠くでヒグラシの声も聴こえる。

http://svs.ne.jp/ecm990.mp3

http://svs.ne.jp/ecm990-2.mp3

テレビカメラやVTRはフォーマットが変われば一気に価値が低下し、挙句の果ては廃棄の運命になる。しかしマイクロフォンはかなり長く使うことが出来る。それはフィルムカメラやレンズに似ている。
色々なSEが手軽に録れることはとても有難い。しばらくはECM990とR44の可愛いセットにはまりそうだ。

ECM990Fの英語版マニュアル
2011年8月15日 | 記事へ | コメント(0) |
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2011年06月27日(月)
アオバズクが消えた
近所の神社からアオバズクが消えた。5月に来て6月半ばまでは時々見かけた。この神社の傍の元医院の奥様の話では「写真を撮りにきた人が眼を開けたアオバズクを撮るために色々音を出して脅かした」そうだ。しかし実際に居なくなった理由は判らない。その後も数回見かけたりもしている。
アオバズクは人里に渡ってきて繁殖することで知られこの神社も両隣に大きなスーパーマーケットがあり、夜遅くまで営業している。駐車場の稼働率も高く、騒音、ヘッドライト、排気ガスなど決していい環境ではないはずだ。
また「野間の大けやき」で有名なアオバズクスポットも「特別天然記念物」の大ケヤキを見るために観光バスも訪れる。また休日にはツーリングのバイクも沢山やってくる。それでもアオバズクは平気で下界の喧騒をよそ目に昼寝をする。
近所の神社のアオバズクも何らかの理由で不在なだけで、その内留守宅に戻るとは思う。もし戻らなければ木の洞の雛は育つことが出来ない。元医院の奥様が仰っていることが原因ならアオバズクが巣を放棄するほどのよほど酷い脅かし様だったことになる。

下の動画は6/25に野間で撮影したもの。眠っているアオバズクも待っていれば眼を開けてくれる。カメラは小型デジカメのNEX-5を使った。手軽に撮影することが出来る点では大ケヤキはお手軽な観察スポットといえる。シーズンには数十人のカメラマンが並ぶとも聞いている。


撮影はこんな感じで行った。NEXが小さいので、レンズにカメラが付いているといった感じになる。東京オリンピック時代の古いレンズなので色収差は良く出る。それでもたまには陽光に晒してやらねばレンズにカビが発生してしまう。

こちらはNEX-5の写真モードで撮ったアオバズク。
古い600mmF5.6にTC-16Aを装着して960mm相当になる。APS-Cなのでフルサイズ換算では1440mmということになる。超望遠にはなるが、実際にはお手軽撮影ということがいえる。古い割にはデジタルのおかげでけっこう写るものだ。

生き物つながりで今日の「パンダ先生の“学べる!どうぶつ園」テレ東制作の番組で大阪ではテレビ大阪でオンエア。担当したのは姫路セントラルパークのホワイトライオン。とても可愛かった。 で、番組の最後に流れるエンドロールなのだが、あ゛〜〜〜 千里ビデオセンターになっていた。正しくは千里ビデオサービスなのだが、けっこう間違えられることが多い。この際センターに変えたほうがいいのだろうか・・・・
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2011年05月09日(月)
ニコン マルチフォト風 NEX マクロフォト 動画対応
日本光学のマルチフォトをご存知だろうか。1968年に発売され1994年頃までカタログに載ってたそうで、当時180万〜だそうだ。大学の研究室等に納入されていた大型マクロ写真撮影装置でマイクロニッコールとは別物で顕微鏡対物マウントのマクロニッコール19mmF2.8、35mmF4.5とライカLマウントの65mmF4.5、120mmF6.3の4種が用意されていた。
心あたりに声をかけて探しているが、中々見つからない。まぁあ、頸を長くして待っていればいずれは入手できるかもしれない。しかしこのマルチフォトが必要な撮影が来てしまっては断るわけには行かない。私の会社は撮影技術会社なのだ。 そこで出来上がったものがこれ。
【SONY NEX MacroPhoto System】本家マルチフォトの足元にも及ばないが、それでもレンズが良ければ高精細なマクロフォトが撮影できる。
ベローズは手元にあったアサヒペンタックスのもの。モニターはNEX-VG10用に購入した5インチの液晶CLM-V55をHDMIで接続している。写真はカメラ部にNEX-5を装着しているが、もちろんNEX-VG10も装着可能である。ただし拡大フォーカスやRAWデータ記録など、写真用途ではNEX-5が便利だ。

どことなくニコンのマルチフォトに似ていないだろうか。

ベローズのスライドコピーアタッチメントの取り付け部分を利用して専用のスタンドを作った(作ってもらった)
工作はいつものように井上鉄工所の井上さんにお願いした。

適当な材料の中からスタンドの台に丁度いいものを探して必要な長さに切断。鋼材の厚みは4mmあり、こんなものは自分では絶対に切れないがさすがに鉄工所である。羊羹を切るようだ。この時の様子をキッズ携帯 F-05Aのカメラで撮ってきた。

10mmボルトを取り付けるためにボール盤で穿孔してタップを立てる。

最後はグラインダーで角を整形して材料の錆を落とす。材料費と加工賃は○秘だが、昼定食並み。錆を落としてつや消しブラック塗装を施した後に溝状のゴムを貼り付けて完成。

このシステムで使用するレンズはオリンパスのマクロシステム用のOM System ZUIKO MC MACRO 1:3.5 f=38mmが便利。RMSマウントをL39に変換して、さらにL39→M42変換アダプターでペンタックス用のマウントに取り付けている。
また低倍率の撮影や、高倍率の撮影のためにELニッコール50mmF2.8やキヤノンのマクロフォト用20mmF3.5などがこのシステムでは便利だ。
左がキヤノン20mmF3.5でマウントはRMS。右はELニッコール50mmF2.8のNEWタイプ。また、最近手に入れたコダックのエクターレンズ(1954年製の引き伸ばし用レンズEastman KODAK Enlarging Ektar 50mm f4.5)などでも好結果を得ている。1954年というのは私が生まれた年である。

透過式の撮影には富士カラーの4×5吋フィルム用のビューワーを使用した。最近全く使うことの無い4×5だがビューワーは重宝する。

下の写真はこのシステムで撮影したテスト。

これはジッポライターの飾り。

高倍率でのテスト撮影。


なおNEX-5にはケーブルレリーズが無いため、シャッターはαシリーズ用のワイヤレスリモコンRMT-DSLR1で行う。

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2011年05月01日(日)
物凄いケーブル:LANC延長 150m以上
この写真、普通の人にとっては何の役にも立たない「金属から紐がでたもの」だと思う。しかしこれは凄いケーブルに違いない。ただし、すごいというのは他人がその凄さを認めて初めてすごくなるわけで、そういう意味では現時点ですごいかどうかはわからない。

ただ、一部の、ほんの一握りにも満たない人にとっては画期的とも言えるケーブルに違いない。
だからこれは私にとっては【物凄いケーブル】である。


このケーブルは急遽この連休に60mのカメラリモートが必要になり手に入れた(作った)もの。連休で販売店が休みだったためにメーカー製の30mケーブルが入手できず困っていた。そのとき、まったく持って瓢箪から駒と言っていいことから生まれた。(誕生秘話はまたいずれ)
このケーブルはRM-1000BPのコントロール信号をマイクケーブルを使って行える。
出来たものを実際につないで、RM-1000BPとHVR-Z5Jを30m刻みで延長してテストしたところ150mでも全く問題なく、全てのカメラコントロールが動作した。それ以上は必要も無いし、面倒なためテストは150mで終えた。
30mのLANCケーブルは1本1万5千円ほどする。2本なら3万円だ。でもこれを使えば手持ちのマイクケーブル(平衡仕様のもの)でいくらでも延長できる。
普通の人にとっては何の役にも立たないものではあるが・・・・

※LANC端子には電圧がかかっている。カメラ側をXLR3-11C(メス)ノイトリックの場合はNC3FXX(FEMALE)にして、電源を受けるリモコン側をXLR3-12C(オス)ノイトリックの場合はNC3MXX(MALE)にしなければならないのは当然だが、マイクケーブルに逆相のものや不平衡のものが混在した場合はカメラやリモコンを壊してしまう可能性がある。自作される方はくれぐれも注意していただきたい。もちろんどんな場合もDIYは自己責任である。
2011年5月1日 | 記事へ | コメント(0) |
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2011年04月27日(水)
ソニーNex.Eマウントアダプター
ソニーNex.E(NEX-3/NEX-5/NEX-VG10/NEX-FS100用)マウントアダプターの特集
見かけの焦点距離が35mmフルサイズに対して1.5シフトするNEXの場合、写真の標準といわれる50mmに相当する焦点距離は35mmになる。私は35mmF1.4が気に入っているが35mmF2.8や28mmF3.5もよく使う。また20mmF2.8なども気に入っている。そして55mmF1.2や60mmマクロなどが弱望遠となり、85mmF1.4が135mmの代用になる。フルサイズのNikonD700では135mmF2.0ということになるが、NEXの場合は128mmF1.4という非常に明るい望遠レンズを得たことになる。ついでにいえば200mmF2.0があの幻のレンズ300mmF2.0に相当する。NEXが気に入っているのはまさにこういったところである。

私がAiニッコールなどで使用しているマウントアダプター。

ニコンFマウントのレンズをNex.Eマウントのボディーに付けるアダプター
使用できるレンズ
ニコンFマウントのレンズ.※Gシリーズのレンズは使用できません
使用できるボディ
Sony Nex-5.Nex-3.Nex-VG10
KIPONはペンタックス6×7→NIKON Fマウントアダプターやハッセルブラッド→NIKON F変換なども作っているメーカーである。

左はCANONのFDマウントレンズをNEX-Eマウントに変換するアダプター。

キャノンFDマウントのレンズをNex.Eマウントのボディーに付けるアダプター
使用できるレンズ
FDマウントのレンズ<NFDマウントレンズも対応できます>
使用できるボディ
Sony Nex-5.Nex-3.Nex-VG10
私のようにFDマウントレンズを多数持っていてCANONがEFマウントへ移行したときに悲しい思いをした方も多いと思う。なぜかといえば同じCANONでありながら旧FDレンズが新しいEFシリーズで見切りを付けられたからだ。それがNEXやマイクロフォーサーズで復活できる。

サウジアラビアから世界一周したFDレンズとCANON A1(世界一周したのは40年の友人U氏で私ではない)

左は絞り環の無いNIKON Gレンズ用のKIPON製NEXアダプター。
ニッコール18-200mmや18-70mm、マクロ60mmなどで使用する。このアダプターが無ければGレンズの絞りは閉じてしまって撮影できない。

ニコンFマウントのレンズをNex.Eマウントのボディーに付けるアダプター
使用できるレンズ
ニコンFマウントのレンズ

Gシリーズのレンズは、アダプターの絞りレバーで絞りを変更できます
(絞り値は表示されません)

使用できるボディ
Sony Nex-5.Nex-3.Nex-VG10


これはミノルタのSRシリーズやMDシリーズのレンズをNEXで使用するためのアダプター。ロツコールの鷹の眼、緑色のコーティングに魅せられた方も多いだろう。XDシリーズでは篠山紀信の「広角はぐっと寄って・・・」のCMが印象的だった。

ミノルタMD・MC・SRマウントのレンズをNex.Eマウントのボディーに付けるアダプター
使用できるレンズ
ミノルタMD・MC・SRマウントのレンズ

使用できるボディ
Sony Nex-5.Nex-3.Nex-VG10


これはオリンパスのOMマウント用のアダプター。

オリンパスOMマウントのレンズをNex.Eマウントのボディーに付けるアダプター
使用できるレンズ
オリンパスOMマウントのレンズ

使用できるボディ
Sony Nex-5.Nex-3.Nex-VG10
「メニュー」-「セットアップ」-「レンズ無し時のレリーズ」を「許可」にしてください
私が使っていたのはライツからクレームが付く前のオリンパスM-1というものでMマウントと呼ばれた。とてもいいカメラだったが、四度調整レンズを付けるアダプターがボディーの裏蓋と干渉するために、フィルム交換の際に毎回アダプターを外さなければならず、結局後期方のNIKON FやNIKON F2を常用した。


このほかにも焦点工房さんでは様々なアダプターを扱っておられる。

上の写真はM42アダプターによってベローズタクマーを取り付けたFUJICAのコンパクトベローズをNEX-VG10に装着している。
KIPONの正規代理店としてオークションストアなども運営されているが、返品規定やカード決済などを考えると楽天の方が安心な気がする。
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2011年04月25日(月)
リラの花咲く頃
ライラックが咲く頃になった。このほかにも庭に色々な花が咲き始めた。

ライラック(リラ)                           クリスマスローズ 
       五月半ばになると札幌ではライラックまつりが始まる。今年こそ行ってみたい。         

     ツルニチニチソウ                         毎年美しい花を咲かせるボケ  

年寄りくさいが、ライラックが咲くと思い出すのはNHKの「ラジオ歌謡」からヒットした岡本俊郎さんの歌。私が生まれる前の話だが何故か記憶にある。たぶんナツメロ番組が好きだった母が聴いていたのだろう。

2011年4月25日 | 記事へ | コメント(0) |
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2011年04月07日(木)
私たちの望むものは(岡林信康) COVER、松山千春
40年ほど前によく歌った歌に岡林信康の「私たちの望むものは」がある。偶々聴きたくて探していたら松山千春がカバーしていた。オリジナルの歌詞は反戦運動が活発で学生運動も盛んだった。一方松山千春の歌詞はオリジナルから少し変更されている。岡林の歌も好きだが、松山千春の爽やかで前向きな歌はとても気に入った。大きなお世話かもしれないが、被災地の方に聴いてもらいたい気持ちもある。

YouTubeには2つアップされていたが、音質の良いものは埋め込みが禁止されていたために貼り付けることが出来ない。下に埋め込んだものは音質が悪い方だが聴いてもらえれば幸いだ。


音質の良い物は下記のリンクで聴いてください。
http://www.youtube.com/watch?v=vTdLlC-mMv0

話は変わるが「私が望む物は」はこれ。(写真をクリックしていただくと大きな画像が表示されます)


ソニーから発売されたHDMI入力の5吋モニターのCLM-V55である。ソニーのα55やNEX-VG10用として開発されたもので、モニターというよりはファインダーとしての機能が盛り込まれている。カメラへの取り付けはソニー専用のアタッチメントの他に、EOS7DやNIKON D7000他に対応できるように汎用のアクセサリーシュー用アタッチメントも付属している。またワンタッチで開くサンシェード(モニターフード)も付いている。若干浅いが屋外でも十分役立つし、ブラックメタルをパーマセルで貼り付ける手がかりとして深くすることも簡単だ。


ファインダーとしての機能でまず挙げられるものはピクセル等倍による拡大表示。液晶のピクセル数は800×480だからフルHD(1920×1080)の画像の場合は約2.5倍に拡大される。NEX-VG10を使っていて本体のLCDモニターではフォーカスに不安がある。しかしこのCLM-V55を使えばフォーカスに対する不安は容易に解決できる。
また全画面を確認しながら正確なフォーカスを得るには「ピーキング」機能が非常に役立つ。ピーキングは業務用や放送用のファインダーでは付いていて当然の標準機能だが、民生機ではほとんどサポートされていない。オートフォーカスが当たり前の民生機では当然といえば当然の機能割愛だ。しかしマニュアルフォーカスを使うデジタル一眼レフやミラーレス一眼による動画撮影ではピーキングは必要不可欠な機能といえる。NEX-VG10に拡大フォーカスやピーキングが装備されていない理由は、後日このCLM-V55を買ってもらうための仕込だったのだろうか?まっそんなことはあるまい。
そのピーキングだが画面をモノクロ表示にして輪郭に赤いピーク信号が付く。実際使ってみると拡大フォーカスよりも素早く正確なフォーカスが得られる。そして拡大表示させている場合にもピーキングを設定することが可能になっているのも嬉しいところだ。
その他の機能としてフレームマーカーの表示。
16:9(90%及び80%)4:3(90%及び80%)そして表示無しが設定できる。
そして小型スピーカーを内蔵していてHDMIのエンベデッドオーディオが出力できるうえにヘッドフォン端子も装備されている。
輝度やコントラスト、色合いの調整、バックライトの照度の調整の他に色温度が9300k/7200k/6500kが選べるようになっている。
これだけの機能を持っているにも関わらず価格は税別40,000円(実売3万余りと破格の設定だ。
試作機ではカメラへの取り付けアタッチメントの強度が不足していたが、製品版ではとてもしっかりしていてグラグラすることは無くなっていた。
まさに「私たちが望む物」である。CLM-V55のないデジタル一眼なんて、とても古い表現だが「クリープの無いコーヒー」といえる。
購入はいつものようにシステムファイブで2台を購入した。画像をクリックしていただくとシステムファイブのCLM-V55のページが開きます。
付属品はHDMIケーブルと収納ポーチ、モニターフード、バッテリーガードだけだ。残念ながらバッテリーや充電器、ACアダプターは別売となっている。指定バッテリーはNP-FM50シリーズだが、サイバーショットDSC-717/DSC-828/DSC-R1などと共通なので私の場合はバッテリーや充電器をすぐに買う必要は無かった。
メーカーの仕様では
NP-FM500H:約3時間/NP-QM71D:約5時間/NP-QM91D:約8時間となっている。
またCLM-V55はバッテリー背面がオープンタイムのため、仕様にあるFM-50シリーズだけではなく70や90の大容量タイプも使用できる。
わたしも5時間程度はバッテリー交換せずに使用したかったために購入後NP-FM70互換のバッテリーを4個購入した。90シリーズは重量が大きくなるのでカメラにアタッチメントで取り付けるには不向きだと思う。もちろん互換性に問題なく、残量表示にも対応している。
下に購入したショップのリンクを貼っておくので参考にしていただきたい。単品もあるが2個セットが安い。

2011年4月7日 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年10月22日(金)
SONY F-115 現場
【SONY F-115 現場】での検索。F-115とは1974年に発売され、2003年に販売終了したソニーの防滴型の全天候ダイナミッマイクのこと。

発売当時標準プラグの付いたF115Aとキヤノンプラグが付いたF-115があり、さらにステレオ録音を考慮して特性が揃った2本をペアにしたF-2115があった。
私が最初に購入した学生時代は生録ブームで、デンスケとともにF-2115を買った。それから15年ほど後に会社を作った時に購入したものがF-115である。タッチノイズや風雑音に強く、もちろん防滴構造だから農作業の取材でも活躍した。全天候型の強靭なマイクだが一つ欠点があった。防滴構造ゆえにケーブルはコネクターを介さずに直接出ているのだが、このケーブルが癖の付きやす。音質には影響ないが、映像的には見栄えが悪い。癖が付いたケーブル外してカナレーのケーブルに交換した。1本はミキサーに接続するためにXLRコネクタのままだが、もう1本はワイヤレスマイクのトランスミッターに直接挿せるようにRAMSAのコネクターにしている。メンテナンスのおかげで今も現役でクリアーな音が収録できるが、見栄えが必要な場合はシュアーのSM-63Lを使う。あくまで無骨な全天候マイクである。

惜しまれつつ姿を消したF-115だが、それには理由があった。ソニーのサイトによると
「ソニーがグリーンパートナーということで、無鉛化をはじめとした環境対策に取り組むことになったのが理由です。プロオーディオの製品は何百種類にもなりますから、主にビジネス的な観点で優先順位をつけて対応することになり、残念ながらF-115の順位は下げざるを得なかったということです。サービスパーツを用意しておけば、10年ぐらいは大丈夫だろうとの判断でした。」
ということだ。まさか環境問題から製造を終了したとは知らなかった。大変残念なことだった。
しかし2009年3月、放送界のサウンドエンジニアの復活に期待する熱い思いが伝わり、30年余り愛用され続けて姿を消した"防滴マイク"F-115が復刻モデルとして"防沫マイク"F-115Bが発売になった。
それは単に再生産というものではなかった。
すでに当時の設計者は在職せず、その状況からF-115の音、耐候性・耐久性、信頼性をそのまま復刻するために「プロジェクトX」クラスの苦労をされたようだ。
このことは「F-115B」誕生の軌跡としてサイトで紹介されている。読んでいるととても感慨深い思いになる内容だった。

世の中に出回っている製品、人が造った製品には必ずドラマがある。そしてF-115Bのドラマはエミー賞ものだと私は思う。
2010年10月22日 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年04月11日(日)
マイクブーム カウンターウエイト
マイクブーム カウンターウエイト】での検索があった。一昨年の記事がヒットしている。
会社ではこれを「シズちゃん」と呼んでいる。どういうものかといえば次のようなものになる。
マイクのブームポールのマイクと反対側に取り付けて重心をマイクから離すことがこのウエイトの役割だ。東急ハンズで買ったウエイトを加工して作ったものだが、今では音声の必需品になっている。
HKH-416を取り付けても2mほどに延ばしたポールの一段目に付けたウレタンスポンジの位置でバランスが取れる。バランスが取れるということは片手で持てるということだ。つまり収録中も空いた片手でフィールド用ミキサーの操作が可能になる。両手でブームポールを持っているときはマイクの位置や向きを操作してレベルと調整するが、どうしてもフェーダーを操作したくなる時がある。
ガンマイク用ブームポールのグリップエンドバランスウエイト=シズちゃんは音声現場の強い味方である。
2010年4月11日 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年04月02日(金)
EOS5DMkUファームウエアでマニュアル録音レベル対応
64段階のマニュアル録音レベル調整に対応したVersion 2.0.3に不具合があり、それを修正したVersion 2.0.4が公開された。
映像のみの撮影では問題ないのだが、同録が必要な撮影では自動録音レベルのみでは無音時に感度が上がりすぎて音の頭でクリップしてしまう。AVCHDファイルに記録された音声はあくまでガイド用で、本編には別に録った音声を使わざるを得ない。
Version 2.0.4でマニュアル録音レベル調整機能が追加されたことでEOSで同録が出来そうだ。下は先日のEOSでの撮影現場。

同録用にアッテネーターとフィールドレコーダーのローランドR-44を使用している。うまくいけばVersion 2.0.4で同録のスタイルがシンプルになるかもしれない。
左は収録ベースのパナソニック17インチHDモニターや電源類で右がR-44とアッテネーター。
2010年4月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年02月20日(土)
EOS5DmkU動画撮影
EOS5DmkU動画撮影】というキーワード。暫くぶりの動画ネタだが、写真との関連が強い。ログを見ると最近はEOS5Dの動画撮影関係の検索が多い。いよいよ本格化してきたようである。

EOS動画導入に当たって様々なテストや検証を行い、30Pのカクカク感の克服や動画カメラとは全く異なるEOSを動画撮影で使いこなすために様々な問題を解決してきた。
ようやく問題なく扱える体制になった時、それに合わせるかのようにオンエアの案件が浮上した。当初HDCAMを予定していたが、制作の意向もあり今風?のEOSに白羽の矢が立ったのである。
カメラはフルサイズが撮れるEOS5DmkUに決定した。物撮りはAi AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6DニコンF→EOSマウントアダプターを介してマウント変換する。
マウントアダプターは運用の利便性を考慮し、5個を用意した。レンズはほぼ全てAIニッコールである。
当日使用するものは
Ai Nikkor 15mm F3.5S
Ai Fisheye Nikkor 16mm F2.8S
Ai Zoom Nikkor 25-50mm F4S
Ai Zoom Nikkor 35-70mm F3.5
Ai Zoom Nikkor ED 50-300mm F4.5
Ai Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S等になる予定。
ズームレンズが多いのはズーミングするためではなく、香盤がスムーズに行えるための選択。他にもそして時間が有れば照明部が入った状態でEFレンズがどういった描写をするのかを試す目的でEF70-200mm F2.8L USMもスタジオへ持って行くつもりだ。

冒頭の写真ではVINTENのVISION 3に乗せているが、色々検証した結果、VINTENよりもSachtlerの大き目のほうが良いことが判った。カメラが軽いので小さな三脚でもよさそうに思うが実は逆だった。三脚はsachtler VIDEO 18Vとカーボンのへビィーデューティー三脚を使用する予定。
モニターはHDMIをHD-SDIに変換して、カメラ用に7.9インチ液晶、技術用にCRTの9インチのD9H1、制作用にHD-SDI対応の17インチ液晶を用意する。
他にも音声入力用のキャノン→Miniステレオ変換&トランスなどの周辺機器を作らねばならない。
こうして見ていくとEOS5DmkUの動画撮影におけるEOS5DmkUの役割とは一体何なのだろうか?
レンズはニコン、モニターは本体のファインダーや液晶は使えず、全て外部モニター、もちろん三脚のSachtlerも他社製品。何よりもEOS5DmkUの一眼レフとしてのカメラ機能は使用していない。
つまりEOS5DmkUで必要なものはレンズマウントと撮像素子、画像処理回路、記録メディアということになる。

現在EOS5DmkUや7D、1DmkWなどが注目されているが、動画に必要な機能を搭載した箱にマウントを付けて電子ビューファ、HD-SDI出力を搭載してくれればもっと使いやすい動画カメラになるように思う。もちろんミラーやプリズム、AE機能やAF機能も不要だ。出来ればAVCHDではなく、RAWデータで記録できれば理想的だ。そんな期待をさせてくれるEOS5DmkUである。
2010年2月20日 | 記事へ | コメント(3) |
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2009年11月15日(日)
オーディエンスマイク SENRI
オーディエンスマイク SENRI」というキーワード。リンク元はGoogleのイメージ検索だった。
沢山写真がヒットしていて驚いた。色々アップしているものである。
オーディエンスマイクは観客の歓声を収音する場合と、会場の壁や床の反射による間接音などで生じる音場を表現する場合がある。
拍手や歓声はマイクが近いとマイク近くの音ばかりが強調されるので、天井に吊ったマイクやハイスタンドに取り付けた指向性の鋭いものを使用している。
写真はショットガンマイクをワンポイント仕様にしたECM-6372。

屋外で風が強い場合は籠にジャマーを被せたMKH−416なども使う。

屋内のコンサートなどではオーディエンス用といえども、音場を意識して収録する。

籠だけでは殆ど効果が無いと思ってよいだろう。

ECM−56Pは大きな音圧にも耐え、非常に気に入っている。他にもECM−23FUやAKG−451を4本立てたり、C−38Bを天井から吊ったりもする。

どちらかといえばコンデンサー型のマイクをよく使うが、ダイナミック型のSHURE SM−57はPA用として有名だがオーディエンス用としても十分使えるマイクだと思う。以前PAさんにお借りした時に気に入って、今年4本購入した。
4本といっても@7000円程度だからコンデンサー型1本よりも安いわけで、価格対性能比は非常に高い。今マイブームは何かと聞かれたら迷わずSM−57と答える。この後もBETAシリーズを色々欲しいと思っている。
2009年11月15日 | 記事へ | コメント(0) |
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2009年11月14日(土)
圧電 マイク 特徴
圧電 マイク 特徴だった。検索結果にあったページの写真はAquarian Audio ProductsのH2a-XLR-15 Hydrophoneという水中マイク。

ピエゾ効果を用いた圧電マイクロフォンだ。
無線機の発信機や時計のクォーツに使われている水晶振動子は代表的な圧電素子である。私が子供の頃はこの水晶は非常に貴重品で、アマチュア無線の送信周波数はこの水晶振動子によって決めていた。可変周波数発振機のVFOなどもあったが、周波数変動が多いために皆水晶を使って送信していたものだ。また、高価なムービングコイル型のダイナミックマイクは買えず、もっぱらクリスタルマイクやジャンクのカーボンマイクを使っていたが、クリスタルマイクも圧電マイクの一つだ。
アマチュア無線局を廃局してすでに30年ほど経つが、まさか今頃になって圧電マイクを購入するなどとは全く持って想像もしなかった。水中録音ということが再び圧電マイクと私を結びつけたと言ってよいだろう。
私の会社が賛助会員として加入している「日本音響学会」の「連載企画−音の博物館」にもよく登場する(財)小林理学研究所の「ピエゾサロン」を読むと最新のピエゾ事情が良くわかる。興味のある方はアクセスしていただきたい。

圧電、ピエゾなど「そんなの関係ねぇ」と言われるかもしれないが、我々生物の聴覚などもある種の圧電現象だそうだ。世の中に「関係ないこと」は少なく、いろいろなものが様々な形で関連しているところが面白い。
2009年11月14日 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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