2012年01月28日(土)
技術会社のハンディーカムHDR-CX560V
ハンディーカムで最初に買ったものは10年ほど前のこと。TRV900という3CCDのカメラで、知り合いの技術会社から譲り受けたのが最初。特にどう使うというわけではなかったが、小さなボディーにしては3CCDということもあって良く撮れた。ロケハン用途がほとんどだったが、小柄なボディーと使える画質からオンボードカメラや簡易な水中撮影などには重宝した。
TRV900は一度ヘッド交換して時折ロケハンに持ち出していたが、さすがに4:3SDということで現在はお蔵入りである。まあよく仕事をしてくれたカメラだった。そして次に買ったハンディーカムは昨年のこと。
スチルの空撮の際に動画も撮れればうれしいという監督の要望に応えるためにアクティブモードの防振が効くHDR-CX560V。結果は大変良かった。静止画で予定していた部分のかなりが動画に変更になった。限られた予算で空撮動画を撮影することが出来た。そのHDR-CX560VのSVSスペシャルが次の写真。


改造こそ行っていないが、何箇所かに工夫を行っている。
まずは三脚のクイックリリースのためのスライドプレート。マンフロット577スライディングプレートアダプターの装着。そのままではHDR-CX560Vのカメラコントロールダイアルの操作に干渉するためにプレートのカメラ取り付けネジの位置を前方に変更している。

オリジナルのウインドジャマーと汎用アクササリーシューの取り付け。風きり音の低減と小型のカメラライトの取り付けでHDR-CX560Vの撮影範囲が広がった。そして最近行った加工というか、改良箇所はカメラコントロールダイアル。

このダイアルを調整することで絞りや去ったースピード、フォーカス、ホワイトバランス、シャッター速度など様々なパートが任意に設定できる。しかしそのダイアルが余りにも軽すぎる。機能を切り替えようとセンターのボタンを押した際に設定値が変わってしまったり、注意しないと撮影中不意に動いてしまったりする。また設定値を変更しようと回したときに思っている以上に回りすぎて+0.2EVのつもりが数EVも変わってしまったり・・・・
これではカメラコントロールダイアルというよりはCamera Runaway Dial(カメラ暴走ダイヤル)だ。
改善を要望しようにも、すでに生産完了モデルということで、現在の機種はカメラコントロールダイアルが割愛されたHDR-CX590Vになってしまった。カメラコントロールダイアルが付いた機種は上位機種の HDR-CX700Vや3月発売のHDR-CX720Vなどになってしまった。
仕方ないのでいつもの調子でDIM(Do it mya self.)でダイアルにフリクション機構を追加した。現在は露出補正で0.2EV、0.5EV、0.7EV、1EVなどの細かな設定が簡単に設定できるようになった。自分で言うのもなんだが、この加工はHDX-XD560Vにとっては画期的だと思う。この機能を追加したことでHDR-CX560Vは安心して使えるようになった。機構の心臓部は黒いパーマセルで覆っているため、外からは見ることは出来ない。いわば企業秘密?なので・・・(笑)
もちろんテープで固定しても良いのだが、それでは撮影中の微調整が出来ないし、音が出るような加工ではマイクが調整音を記録してしまう。こういった問題を全てクリアしたとってもスペシャルなフリクションコントロールである。もし本気でHDR-CX560Vを加工したいという方がいらっしゃればメールでお答えということに。



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| NEX・HDV・HDCAM / 映像制作・撮影技術 / 周辺機材 |
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