2008年11月16日(日)
キャノンケーブル 半田付け
キャノンケーブル 半田付けだった。
この仕事をしていて最も多い半田作業はキャノンケーブルとBNCケーブルだ。そして時々RCA(PIN)や標準プラグ(フォーン)などがある。
上は出来上がったキャノン(XLR)コネクターである。内部の半田付けは下のように行っている。
HOT、COLD、GROUNDの全てに熱収縮チューブをかけている。写真には写していないが、最後は被服を剥がした部分にも8Φの収縮チューブを被せてコネクターに組み込む。
現在私の会社で使っているコネクターはノイトリックのもので、用途に合わせてブッシュを黒ではなくカラーブッシュに変更している。
市販されているキャノンケーブルを購入すれば半田付けの手間は省ける。しかし申し訳ないが信用できない。一度作ったケーブルはたとえ途中で切断することがあっても半田付け部分のエラーによるNGは厳禁である。
ITTキャノンの場合もノイトリックの場合もキャノンコネクターを半田付けする場合の約束事としてGROUND(シールド)が他のHOT、COLDのリードよりも短くしなければならない。なぜなら強い張力がかかった場合に最も丈夫なシールド線で張力を受け止めなければならないからだ。断線防止の基本である。
残念ながら市販のケーブルをバラして見てもそういったところに気配りされたものは無かった。
半田付けを自社で行うもう一つの理由は自己責任である。万一トラブルが生じても責任は己にあるということだ。トラブルに遭いたくないからしっかりと考えて作る。
おかげさまで現在私の会社では老眼の域に入った私ではなく若い者がが私と同じレベルの半田作業が出来るようになり、キャノン、BNCについては任せられるようになった。ただし電子基板の半田作業はまだ暫くは譲れない・・・・否、譲りたくないのである。

※キャノンケーブルの作り方については様々な人が様々な形で紹介されていて、それぞれにそれぞれの方法と理由がある。これから半田付けに挑戦しようと思われる人はまず頭で考えて作業してほしい。半田は合金であり、混合比によって大きく特性が異なる。融点の違いや共晶点の違いなど、用途によって様々だ。もちろん作業に使う半田ごても様々なワット数があり、鏝先にも種類がある。

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