2008年12月12日(金)
SONY C-74
SONY C-74だ。ソニーの随分古いマイクである。私の会社では月に1度程度しか使うことが無い。このクラスのショットガンマイクとしてはゼンハイザーのMKH−416を標準的に使うが、時として数が足りない場合にはこのC−74やECM−672を使う。
大きさは太さ、長さともMKH−416の倍ほどもある大きなマイクだ。先端のウインドシールドは今もSONYから供給されていて、それなりの数字は出るようだ。つまりまだC−74のユーザーが多くいるということだ。先日も現場で某国営局のクルーを見かけたが、C−74を竿に付けて使っておられた。けっこう重そうである。
私の会社でC−74を使うのはほとんどEFP収録の現場で長尺のブームスタンドに取り付けて使用している。いわばスタジオマイクである。古いマイクであり、一度ユニット交換をしているが、結果は大して変わらなかった。C−38Bと並んで耐久性は良い。

ただしこのマイクに使う乾電池H−7Dはすでに製造中止となり、代用品を探さねばならない。H-7Dは昔のEEカメラの定番電池だったH-D(1.35V)を7個入れた積層タイプの水銀電池で9.45Vである。LR-44などを6個入れるケースを入手すれば乾電池での運用も可能だ。ただしC−74は48Vファントムに対応しているため、まず電池で使うことは無い。
このC−74を屋外で使用するとその指向性の鋭さに驚くだろう。虫や鳥の鳴き声が極めて鮮明に録音できる。昔SONYのF-115をパラボラ集音器に取り付けてデンスケを持って出かけたことに比べればフィールドレコーダーとC−74だけで遥かに高品位な自然音を収録できる。ただ、C−74も優れたマイクだが、今はサンケンのステレオショットガンマイクCSS−5とSONYののECM−680Sとが欲しい。

2008年12月12日 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/773/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
C-74をファンタムで使うときは電池を入れて通電されている状態じゃなきゃダメだったような記憶がありますが・・・。電池いれなくても大丈夫でしたっけ?
おはようございます。
>C-74をファンタムで使うときは電池を入れて通電されている
>状態じゃなきゃダメだったような記憶がありますが・・・

大丈夫ですよ。
いつも問題なく使っています。
ミキサーはシグマのSS-302です。
(AB-12Vはだめですよ)
fukudaさんのところにもC-74ありますよね。
かわいがってやて下さい。
このところC-74を使う機会がないのですが、
何かの時に使ってみよっと。(^^
懐かしいですね〜、C-74。
あの電池、そのへんに売ってるもんでは無く、
予備を忘れるとエライ目に遭うので、絶対
忘れないようにしてましたっけ。

48vで動くのは知りませんでした!

当時自分の周りの416は、殆ど12v仕様でした。
こんばんは。
今日の現場を終えて帰ってきました。
C-74、416に比べると大きくて大変ですが、ECM-672にせよ、C-74にせよ416に比べるとタッチノイズが少なくて好きです。
416はライコートでマウントしてもけっこう竿のもちかえに気を遣います。

>当時自分の周りの416は、殆ど12v仕様でした。
映画系はAB-12VのTが主流でしたね。その影響でしょうか、
SS-302もレンタルはAB-12Vが普通でした。
うちのSS-302は48VでタイプでABは使えませんでした。
レンタルのT型にはFP-31で対応してました。
それと音響関係の仕事も有ったため、必然的に
P-48の416を購入しました。
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー