2010年08月14日(土)
中古ニッコールレンズが高騰?
最近の中古カメラレンズの市場を見るとニコンFマウントのニッコールレンズが昨年比で2倍前後に高騰しているように見える。そして私のブログや現場レポートなどが検索されるキーワードにもAiニッコールが多い。一例を挙げると
Ai Zoom-Nikkor 35-70mmF3.5SAi Zoom Nikkor ED 50-300mm F4.5Sニコン 25-50mmAi Nikkor 135mm F2.0SAi Nikkor 300mm F2.8SAi Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sai nikkor 16mm F2.8s等。他にも無数のニッコールキーワードが有った。
何故旧ニッコールが人気があるのかを考えるとAiニッコールや純正のAi改造されたマニュアルフォーカスのニコンFマウントレンズはD3やD700でフルサイズレンズとして今も使えることが最大の理由だと思う。また特殊なレンズであるNikon 5x F2.6EL-Nikkor 50mmF2.8なども検索されている。

殆どのレンズはF3Pとともに使用してきたものだが、最近になってWEBで購入したものもある。最近入手したNippon Kogaku Micro Nikkor Auto 55mmF3.5(Ai改)などはAi化されていなければ最新のデジタルでは使用できないがAi化されていれば問題なく使える。ヘリコイドにゴムローレットが付いた第二世代、第三世代よりも見た目がたくましいだけではなく、このレンズのみ露出倍数補正機能(近距離収差補正とは違う)が採用された大変珍しいマクロニッコールだ。UV-Nikkor 55mm f/4.0ととてもよく似ている。またNIKON F3と宇宙へ行ったレンズにも似ていてカッコイイというところだが、描写は現代にも通用する。こちらに宇宙へ行ったニコンの画像がアップされている。

旧ニッコールの人気が上昇した理由を次のキーワードから感じ取れた。
Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm EOSというキーワードだ。これはオートフォーカスのAFマクロズームである。このレンズは普通で言うマクロ機能が付いた廉価版のセットズームとは違って、接写のために設計されたマクロレンズにズーム機能を持たせたニコンの最高傑作だ。
左がNikkor 16mmF2.8S、右がAi AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mmをEOS 5Dに取り付けたもの。もちろんD3やD700で使用できる。物撮りの際に単焦点レンズでは頻繁にカメラと物の距離や三脚の高さ調整が必要になるが、このズームマクロを用いることでアングルを変えないで商品のサイズを変更できる。もちろん描写は簡易マクロではなく本物だ。
旧ニッコールがニコンのデジタル一眼レフで使用できること意外にEOSで使えるということが高騰の要因だと思う。Aiニッコールは最新のAF-Sとレンズと違って絞り環を持っている。カメラ側から絞り値を設定するAF-SではEOSやソニーの新しい動画カムコーダーNEX-VG10ではカメラ側からアイリス調整出来るのはミノルタのα用だけで、他社のレンズは電気的に接続できないため絞り環が付いたレンズであることが必要だ。
EOSで使えるということが旧ニッコールの中古価格を高くしてきたことに、9月に発売されるAPS-CサイズのカムコーダーSONY はNEX-VG10はニッコールレンズやOM、PENTAXなどの中古価格高騰を加速させるのではないだろうか。今のうちである。


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| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 写真撮影・カメラ機材 |
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