2010年10月31日(日)
NEX-VG10 拡大アイピース
ということで、VG10のページではとなっている。
だが、よく考えて欲しい。オートフォーカス対応よりも、その前にレンズ交換の意味を考えてマニュアルフォーカスで正確なフォーカス調整を行えるようにしてもらいたい。それが出来なければレンズ交換式の魅力は半減ところか皆無といわれえても仕方ないだろう。
たとえばZEISSのプライムレンズにオートフォーカスはあるだろうか?
PLマウントレンズにオートフォーカスレンズを欲しがる人が居るだろうか?
EOS5D2や7Dでもそうだが、こういうカメラにマニュアルフォーカスレンズを使うことは当然のこと。意図したところに正確にフォーカスが来てこそ演出というものだ。だからこそアウトフォーカス、被写界深度が生きてくる。判りきったことである。映画を見ていればよく判るが、そのカメラワークのどれを見ても、決してAFで出来るものではないはずだ。
と言えば「NEX-VG10はあくまでコンシューマーモデル」という返事が帰ってくるだろう。でもEOS5DMk2やEOS7Dはどうなのか?プロも使うが、結局はコンシューマーモデルではないのか?
ソニーはシネアルタで映画の世界もリードしているではないか。PLマウント対応のF35SWR-9000PLを創り出した会社じゃないか!
世界のソニーから「コンシューマーモデルだから・・・」なんていういい訳は効きたくない。
さて、少し怒りモードも入ってしまったが、1.35倍のマグニファイヤーを取り付けて、ほぼ実用出来るファインダー倍率になった私のNEX-VG10でも、とかく人間は欲深い。一つ手に入れるとすぐに次のものが欲しくなってしまう。暗いところでは1.35倍でもファーカスが判りにくく、ここは何とかしなくてはならない。とはいってもロケハンレベルの撮影でモニターは大げさで負担も大きい。やはり小さいカメラはフットワークが大切だ。

思いついたのは余っているもう一つのKPSだ。1.35倍に拡大するマグニファイヤーを二枚重ねすれは1.35×1.35= 1.8225倍に!そう考えて重ねてみたところ見事に拡大できた。そして画像は周辺まで歪みや滲みも無くクリアーだ。小さいながらもさすがにレンズ構成3枚だけのことはある。1.35倍で計算しているが、代理店のベルボンでは約1.3倍とうたっている。1.3倍としても1.3×1.3=1.69ということで約1.7倍となり問題は無い。
早速取り付け方法を検討し、結果は次のようになった。
二枚重ねにすると視野角が狭くなって全視野が見えないかと心配したが、NEX-VG10のファインダーアイピースは元々倍率が低く、1枚使用の1.35倍でもかなり周辺に余裕があり、今回の状態でも全視野が見渡せた。ただしメガネを付けて覗くと周辺でケラレが生じる。
取り付け方法だが、マグニファイヤーに付属していた取り付け部品をVG10のアイピース部に取り付けることで対応した。ただしオリジナルのままではVG10の接眼部と干渉を起こすために切削加工を施した。
アイピースとの固定にはマグニファイヤーの取り付け部品のネジ穴とビスを使用した。また、1.8倍が不要な時は増設マグにファイヤーを外してNIKON F3P用の接眼部保護レンズ(素通しガラス)そのまま装着できた。また接眼部のネジサイズがニコンと共通になったことで35mm一眼レフ用のニコン製マグにファイヤーも使用できるようになった。手元に変倍アングルファインダー DR-5が有ったので試したところ、より一層のフォーカス精度を得ることができた。ただし DR-5はL型のため実際には跳ね上げ式のDR-2ということになるが、これは手元に無いために今回はお預けである。
さて、このNEX−VG10用の高倍率拡大アイピースの使用結果だが、
【面白いほどマニュアルフォーカスのピントが合う】
ということをご報告しよう。
次の2枚は室内での絞り開放。写真は大きなサイズにリンクしている。


次に野外でのテスト。フォーカスは遠くの鉄塔に合わせた。こちらも写真は大きなサイズにリンクしている。

次は手前の電柱に合わせたもの。18-55mmのコンパクトズームで焦点距離は55mmで絞りは開放(F4.5)

ちなみにこのKPSマグにファイヤーだが、販売店によってかなりの価格差がある。
自分で改造しようと考えている人もいると思うので、安いショップのリンクを貼っておくことにする。それほど大変な作業ではないし、私が行った作業ではNEX-VG10に削ったり穴を開けたりの加工は加えずオリジナルのままだ。他にも様々なチューニングを行ったが、基本はVG10には加工を加えずである。
ただしこういう作業はお約束どおり「あくまで自己責任で行ってください」という但し書きが付く。作業は慎重に行っていただきたい。

メーカーが拡大フォーカスを装備し忘れた?ために色々工夫しなければならないのは決していいことではない。ソニーにあっては一日も早く拡大フォーカスと音声入力レベルののマニュアル調整、そして24Pに対応したファームウエアを公開していただきたい。
現にCANONはEOS5DMk2において下記のファームウエアアップデートを行い、現在はVersion 2.0.8に上がっている。
NEX-VG10においては再生時の拡大機能は備わっているが、撮影時は使えない。しかし動画で使用する際のPHOTOボタンはクイックフォーカスに割り当てられているが、動画撮影では未割り当て。また静止画撮影時のRECボタンは全く割り当てが無い。このあたりを拡大フォーカスに割り当ててくれれば使いやすい拡大フォーカスになるはず。
この機能もNEX5では備わっているのにVG10に無いというのはいささか疑問である。
NEX-5のページより引用また音声レベルはメニューの追加となるが、それほど大変なものではないと思う。
CANONに出来てSONYに出来ないはずは無いと私は期待している。

2010年10月31日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / NEX・HDV・HDCAM / 写真撮影・カメラ機材 |
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