2008年11月16日(日)
映像制作会社のブログ
映像制作会社のブログだ。まんまである。おかげさまでヤフー検索の最上位だ。
グーグルでもこのキーワード検索されていたが同様に最上位だった。
ZAQのブログは検索エンジンとの相性がいいようである。同じタイトルで他のブログを作ったりもしたがやはりブロガリが上位に来た。ZAQのSEO対策が優れているのだろうか。最近ZAQから他のプロバイダーへ乗り換える人が目立つが、私は今のところZAQ & J:COMから乗り替える気は無い。ただしホームページは別途サーバーを置いている。クララオンラインである。家本賢太郎君←あえて君である。彼がクララオンラインを15歳で立ち上げた二年後の99年からsvs.ne.jpを使用している。当時17歳の少年だった。あれから間もなく10年。
東京、名古屋、台北、シンガポールを拠点としてサービスを提供するサーバホスティング会社となり、合計5.1Gbpsの対外接続をすべて自社で運用し、国内外5都市6拠点のデータセンタ(東京×2、岐阜、シンガポール、台北、上海)でサーバを運用している。主に企業・法人向けのサーバ管理・運用事業を専門とし、日本国内で約4,000、東南アジアで約3,000の顧客を有するまでになった。素晴らしい若者である。
アジアN0.1を目指す家本賢太郎君のブログはこちら。
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キャノンケーブル 半田付け
キャノンケーブル 半田付けだった。
この仕事をしていて最も多い半田作業はキャノンケーブルとBNCケーブルだ。そして時々RCA(PIN)や標準プラグ(フォーン)などがある。
上は出来上がったキャノン(XLR)コネクターである。内部の半田付けは下のように行っている。
HOT、COLD、GROUNDの全てに熱収縮チューブをかけている。写真には写していないが、最後は被服を剥がした部分にも8Φの収縮チューブを被せてコネクターに組み込む。
現在私の会社で使っているコネクターはノイトリックのもので、用途に合わせてブッシュを黒ではなくカラーブッシュに変更している。
市販されているキャノンケーブルを購入すれば半田付けの手間は省ける。しかし申し訳ないが信用できない。一度作ったケーブルはたとえ途中で切断することがあっても半田付け部分のエラーによるNGは厳禁である。
ITTキャノンの場合もノイトリックの場合もキャノンコネクターを半田付けする場合の約束事としてGROUND(シールド)が他のHOT、COLDのリードよりも短くしなければならない。なぜなら強い張力がかかった場合に最も丈夫なシールド線で張力を受け止めなければならないからだ。断線防止の基本である。
残念ながら市販のケーブルをバラして見てもそういったところに気配りされたものは無かった。
半田付けを自社で行うもう一つの理由は自己責任である。万一トラブルが生じても責任は己にあるということだ。トラブルに遭いたくないからしっかりと考えて作る。
おかげさまで現在私の会社では老眼の域に入った私ではなく若い者がが私と同じレベルの半田作業が出来るようになり、キャノン、BNCについては任せられるようになった。ただし電子基板の半田作業はまだ暫くは譲れない・・・・否、譲りたくないのである。

※キャノンケーブルの作り方については様々な人が様々な形で紹介されていて、それぞれにそれぞれの方法と理由がある。これから半田付けに挑戦しようと思われる人はまず頭で考えて作業してほしい。半田は合金であり、混合比によって大きく特性が異なる。融点の違いや共晶点の違いなど、用途によって様々だ。もちろん作業に使う半田ごても様々なワット数があり、鏝先にも種類がある。
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2008年11月15日(土)
映像制作 三脚 転倒防止
映像制作 三脚 転倒防止だ。
三脚の転倒には二通りあると思う。一つはカムコーダーが載った状態での転倒。撮影中に人がぶつかってきたりすると有りえる事故だ。これは防ぎようが無さそうだが、三脚を立てる場所を十分考えることでリスクを減らすことは出来る。三脚の足元(スプレッダー部分)が人の通路に出ていたりすると引っ掛けられやすい。また、キャメラマンが離れるときに縦パンのロックが外れていたりするとキャメラがお辞儀していって最後にはバランスを崩して倒れてしまったりすることが考えられる。運用状態でキャメラから離れる場合は必ずCAを残すようにしたい。出来れば三脚からキャメラを下ろして離れるようにしたいものだ。
次にもう一つの転倒事故は使用していない三脚の転倒だ。三本の脚をたたんだ状態で壁に立てかけているところを取材現場などで見かける。これは厳禁だ。それよりも脚を開いて立たせておくほうが安全である。出来れば最短に縮めた状態で開いておきたい。
たたんだ三脚は立っている状態が最も不安定であり、立てて安定させるよりは倒しておこう。始めから倒しておけば倒れて壊れることは絶対無い。倒れるものは倒しておくが安定の基本である。

面白い写真を掲載しよう。
調理師学校で料理の撮影を行ったときのものだが、ライトスタンド用のカウンターウエイトを足もとに取り付けている。倒れて当たり前のスタイルで撮影しているが、重心をスプレッダーの中に持っていくことで転倒しないようにしている。ただし休憩中などで離れる場合は絶対にキャメラは下ろしておかねばならない。当然である。
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2008年11月14日(金)
NP型リチウムイオン
NP型リチウムイオンである。言わずと知れたNP-1タイプの羊羹型バッテリーのことである。
最近ではソニーのVマウントに付くエンデューラタイプが主流だが、私の会社ではDVCAMやHDCAMはIDXのNPタイプのリチウムイオンバッテリーを使用している。バッテリーケースはNP-1用にXマウントキットを取り付けてエンデューラと互換性を保っている。
何故NP型かといえば、予備バッテリーを携行しやすいためだ。羊羹型のNP-L7は71Wと高容量であるにもかかわらず、極めて軽量に出来ている。そのためズボンのポケットに差し込んでいても撮影の邪魔にはならない。一時アントンバウアーのバッテリーを使用していたが、ゴロゴロしていて邪魔になる。さらにニッカドタイプは容量が小さいくせに重量も大きい。やはり使い勝手の良さではNP型リチウムイオンに勝るものは無い。そして使い切ったバッテリーはただのオモリでしかないのだ。その点でも超軽量バッテリーは我々の強い味方である。
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2008年11月13日(木)
ビンテン メンテナンス
ビンテン メンテナンスだ。
いくら優れた三脚システムといってもメンテナンスを怠ればその機能は低下する。ドラグ用のオイル交換やOリングの交換、ブレーキディスクの交換など、定期的なメンテナンスは必要だ。今回検索のあったビンテン メンテナンスだが、ちなみに現在ビジョン11をビンテンジャパンへ出している。パンの動き出しが渋くなってきたためだ。見積はビジョン10の時とほぼ同額の10万強だ。見積内容の殆どは作業工賃で、部品代は極わずかだ。
ビンテンの作業料金はかなり高い。我々キャメラマンは時間単位の切り売りはしないのだが、1日の日当を8時間で割ると1H=4〜5千円である。ところがビンテンのサービスマンの作業料はおよそ我々の倍程になる。思わず文句を言いたくもなるが、サービスマンはフリーではなく企業の一員だ。ビンテンジャパンとして利益をあげなければ商売にならない。それよりは正しいメンテナンスを行って新品時のフィーリングを復活させてくれることが重要だ。
また、一概にメンテナンス費用が高いとは言えない。メンテナンスに出して見積期間から作業完了までの間は代替品を用意してくれている。
ちなみに代替品はビジョン11よりも数ランク上のビジョン100である。見積に出したときからすでに数週間使っている。願わくば十分な時間をかけてメンテナンスしていただきたいものだが、どうやら間もなく完了するようだ。もっとゆっくりでもいいんだが・・・・・
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2008年11月12日(水)
クレードルサスペンション
クレードルサスペンションで以前書いたクレードルサスペンションのページが検索されていた。
クレードル=ゆりかご
サスペンション=懸架装置
つまり「ゆりかご状の懸架装置」であり、床からの振動やブームポールのタッチノイズをマイクに伝わらないようにするものだ。
スタンドマイクだけではなく、ブームポール=竿の先に付けるショットガンマイクのMKH-416などにも付いている。
例えばライコートのソフタイもその一種である。
同じくライコートから出ているかごにもクレードルは付いている。
次の写真はかごの中にあるクレードルである。

何れも振動が伝わりにくく良く出来ているが、やはりそれなりに重い。
そこで面白いものを紹介しよう。
廉価なマイクロフォンで最近人気のあるRODE(ロード)のクレードルである。
小型軽量で価格も安く手頃だ。
マイクはカムコーダーに付属していたガンマイクを取り付けている。重量はMKH-416にソウタイグリップが付いた状態の半分以下だ。
これをジッツォのカーボン6Xの竿に付けると驚くほど軽量なブームマイクになる。これがけっこう使いやすい。
下のリンクはサウンドハウスのRODEの商品群である。様々な商品が扱われている。
サウンドハウスのRODE商品
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2008年11月10日(月)
オイルダンプ ズームレバー
オイルダンプ ズームレバーだ。
写真はクロジール製のオイルダンプズーマーだ。VPや風景で超スローのズームワークをする場合に時々使用する。本来フォーカスサポート用のアームに取り付けて使用するように作られているものだが、レンズに直付けするアダプターを用いてワンタッチで装着出来るようにしている。
ダンピング量はノブを締めることで低トルクから高トルクまで連続可変できる。いわばビンテンのドラグ量調整と同じだ。このズームレバーのトルクも三脚のドラグと同様、硬さではなく速さの変化である。高トルクにすることで超スローな手動ズームに気持ちを伝えることが出来る。
レバーとズームリングの間に小さなギアが入っていてレバーの動作がレンズのズームリングと同じ方向になるため違和感は無い。またズームレバーも長短二種類があり、用途に合わせて取り替えて使用する。
機構に頼ることになるが、電動ズームとは一味違ったスローズームがたやすく実現できる。また、停止位置を事前に決めることで高速ズームインの決めもピタリと来る。
購入からすでに20年ほどになるが、一度オイル交換しただけで極めて好調なクロジールのオイルダンプズーマーである。

ちなみにebayを検索してみるとUS$299.00で即売US$499.00で出ていた。ただしCanonレンズ直付け用アタッチメントは付属していなかったので自作するしかなさそうだ。
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2008年11月04日(火)
耳鼻咽喉科のオペ:気の弱い人は読まないでください!
久しぶりに見る耳鼻咽喉科の手技。といっても今回は生の手技を見るわけではない。近くの大学病院の教授からお預かりした3/4吋UmaticのテープからDVD作成とファイル化である。
開胸、開腹に比べて、耳鼻咽喉科の手技は慣れない人は見ないほうがいい。まだ開頭のほうが見やすいと思う。というのも術野が顔であったり、喉であったりで、特に顔にメスを入れる瞬間はゾッとする。もちろん電気ではなく切れ味の鋭いメスだ。解剖で顔面の組織を取り、骨を鑿と金槌削っていくのも耳鼻科の仕事だ。耳鼻咽喉科といえば大きな手術など無い様に思われがちだが、そんな生易しいものではない。
これまでに見た手術手技で印象に残るものは概ね耳鼻咽喉科のものだが、歯科のそれもただ事ではない。眼科や脳外科もそうだが、やはり首から上を切るというのはゾッとする。話のついでにもうひとつ厳しかったものは睾丸を切り、さらにそれをバラバラに解して、そこから生きた精子を取り出すというもの。これは不妊治療のひとつだが、無精子症と診断された男性がこの治療と人工授精で子供を授かっている。
ここしばらくはこういった映像とのお付き合いが続く。今回はブログにアップするような画像ではないので文字だけにした。
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2008年11月02日(日)
この連休
この連休は連日現場が入っている。

インテックス大阪で開催されているANIMICSだ。会場のエントランスに設置した大型映像や各ブースのプラズマモニターを全て引き受けた。

それと今回のイベントの記録映像、録音、記録写真などだ。また、初日はアスキーメディアのレイヤーズ誌の取材も担当した。
イベントステージの収録はHVR-Z1Jと単体VTRのHVR-M15Jを使用したハイビジョン収録。長時間対応のため収録はリレー録画。Z1Jのビフォアエンドアラームが点滅を始めると1394で繋がったM15Jが自動的に記録を開始する。
観客の導線を妨げないようにZ1J、M15Jにはラインを送らず、電源もバッテリーで駆動した。録音はベースでローランドのフィールドレコーダーR-44にAIRとLINEをそれぞれステレオで4CH録音した。サンプリングは96kHz/16bitで行い、記録映像の他、ラジオ番組にも使用する。今回の私の仕事と言えば映像システム全体の管理と本番中の録音である。

ENGはHDCAMである。放送以外の記録映像も確実にHD化の波が押し寄せてきた。

ENGはインタビューや各ブースの記録、インタビューなどをレポーターを使って撮影するが、ステージのZ1Jとのパラ撮りも行う。

今回のイベントでは仕込み9名、本番7名、撤収11名が動く。大所帯だ。
今回の模様は後日Field Reportに詳しく紹介するが、とりあえず2日目を無事終えたのでブログにて途中経過の報告である。2日目を収容して回ったテープはHDCAM/6本、HDV/10本に達した。編集はかなり急ぎになる。明日の最終日もけっこう回りそうだ。
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2008年10月29日(水)
RM-M7G
RM-M7Gだった。かなりというか、CCU-M7やDXC-M7時代のリモコンである。
私の会社ではDXC-637やDXC-D35WSL、DSR-570WSに付けて1CAM/EFP運用に使う。またラックマウントしたCCU-M5のコントロールにも使用する。
CCU-M5の場合は次の写真のようなスタイルになる。ラックに引き出しトレーをつけてVEが操作しやすいようにしたもので、モニターの配列とRM-M7Gの配列が一致している。
RM-M7Gを用いないでVEがCCU-M5のアイリス調整をする場合はアイリスVRが縦配置になり非常にやりにくい。
トレーに収まったRM-M7Gである。ソニーが凄いと感じるのは、DXC-M7と一緒に発売されたモデルがその後発売されたDXC-537、DXC-637、DXC-D30、DXC-D35など、後継機にも続けて使用できるところだ。CCU-M5もそうだし、その前のCCU-M7も同様に後継機にも続けて使える。メンテナンス(ボリュームやコンデンサーの交換)をきっちりすることで10年以上問題なく使用できている。DXC-M7でサポートされ、637では使用できなかったGAMMA調整もD35WSでは問題なく使用できることも嬉しい。
ただしこのRM-M7Gが使用できる一体型カムコーダーはDSR-570WSLが最終になってしまった。新しいDSR-450ではRM-B150やB750といったHDCAMと同じタイプを使用することになる。
デジベやベーカムで使っていたRM-P9は使用できない。
RM-M7Gが検索されるときにはけっこうヤフオクなどに出品されていることが多い。販売終了になった時に税抜価格95,000円だったものが今日なお5万円前後で取引されていることも驚きだが、またそれなりに納得も出来る。つまりCCU-M5やCCU-D50等でDXC-D35WS、D50WSをコントロールするにはRM-M7Gは必要不可欠のものであり、DSR-390やDSR-500WSL、DSR-570WSLなどの一体型でVEが付いたEFP運用するにもRM-M7は欠かせない。

現在私の会社ではRM-M7Gを5台と20mケーブル×2本、10mケーブル×2本、3mケーブル×5本を保有している。これらケーブルは今も現行で部品入手が可能だ。今しばらくRM-M7Gには働いてもらいたい。
RM-M7Gが載った最終のカタログはCCU-D50、CA-D50のカタログだと思う。息の長い製品である。
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2008年10月28日(火)
客席 VTR 最前列
客席 VTR 最前列である。
今では使うことが皆無になった※WV-F260やベーターカムなどが載ったページが検索されていた。
(※WV-F250BのCCDをオンチップレンズ付きFIT CCDに変更した高感度モデルで日本国内での販売は皆無。WEBを検索しても日本語ページは私のページしか出てこない。)

客席最前列での収録には大変気を使う。もちろん左右や後ろの観客に対してである。注意しなければならないポイントはキャメラマンの頭が左右の観客よりも低くなければいけない。そしてバックタリーはもちろんOFFにし、ファインダーの光が漏れないように深く覗き込まなければならない。DSR-450やHDVの液晶パネルなどはもっての外だ。もちろん本番中にインカムで話すことも禁物。
そこまで気を使っても様々な動作をしなければならないために後ろの観客には目障りだろう。少なくともキャメラ、キャメラマンの後ろ席3つは主催者に押さえてもらう必要がある。
それらのことを守って取れる画は非常に魅力的だ。もちろん客席後部や俯瞰のキャメラが加わって効果的な映像になる。
しかし、そういった場合に使う三脚は通常のものでは無理だ。
写真のようなベビー系の三脚が望ましい。少し分りにくいので別なアングルの写真もご覧いただきたい。
写真はメイプルホールの小ホールのステージ前に置いて撮ったものだ。左がジッツォの4段三脚に100oΦのワンを付けた物。右はマンフロットの三脚を切断して作ったオリジナル「桟敷三脚」である。下の写真は75mmΦのアダプターを介してビジョン3をつけた状態だ。
桟敷三脚は舞台での客席最前列だけではなく、レールドリーに載せたりする場合にも活躍する。

上で紹介したものは何れもキャメラマンが入って振ることを想定したものだが、時にリモコンヘッドなども使用する。特に舞台側から指揮者や演奏者を移す場合はキャメラそのものも小型のものにしなければならない。私の会社では2台のリモコンヘッドと松下のAW-E600とCCUを用意している。
いずれの場合も舞台収録で客席に置くのはTVキャメラとキャメラマンまで。スイッチャーやVTRシステムは客席外に組まなければならない。

写真は新世界の朝日劇場で劇団澤宗の座長襲名五周年公演を収録したときのベース。この時の収録では中継車を使用できなかったため可搬式のシステムをロビーに組んだ。芝居を上演する空間では客席も含めて舞台であり、決して乱雑、混沌とした舞台裏を観客に見せてはいけない。どうしても小屋に入場する観客に見切れてしまう場合は上の写真のように整頓した状態が望ましい。もちろん舞台裏であっても美しく整頓されたシステムは事故防止の為の「始めの一歩」である。
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AVI miniDV出力 左右に黒
AVI miniDV出力 左右に黒というキーワードが有った。おそらくキャプチャーした映像の左右に黒が顔を出していたのだろう。状態としては下の画像のような感じだ。黒バックであれば気にならないものが、白バックでは非常に気になる。

白バックの場合は次の画像のような状態が望ましい。

放送用といわれる機材であっても、意外と黒いブランキングが見えているものが多い。というのも、元々テレビで見ていた映像信号の有効画面は全画角の90%〜95%だったからだ。そのためにデジタル処理なども全画面をカバーしていなかったりした。
ところが近年になって動画がWEBで配信されたり、DVDをパソコンで見たりするようになった。それらの画面はフルスキャンの画面で、我々が制作時に見ているアンダースキャンのモニターと同じ範囲が見えていることになる。つまり安全フレーム、テレフレなどといったものが通用しないのである。また、最近の家庭用大型テレビにはアンダースキャンを選べるようになっている。そしてHD16:9画面にSD4:3の映像をはめ込む場合も左右の全画角が見える。YouTubeを見ていても左右に黒が顔を出しているものを良く見かける。

今回の検索で挙がっていたHDV方式業務用ハイビジョンカムコーダーHVR-Z1Jで私は
Z1Jで特筆すべきはストリーミング等に代表されるPC上でのフルフレーム表示(100%アンダースキャン)においてブランキングが見切れないという点ではないでしょうか。従来のキャメラの場合はPC上での再生を意識していないため、どうしても画面の端に黒いブランキングが顔を出して見苦しかったのですが、Z1Jではコンテンツ配信システムと謳うだけあって完璧に調整されています。
と書いている。
Z1Jだけではなく、ショルダータイプのDVCAMカムコーダーのDSR-450WSLでもブランキングが顔を出さないように作られている。これからの時代はWEBへの配信も多くなることから、パソコン上で再生しても左右に黒いブランキングが出ないものを選ばなくてはならないだろう。つまりコンテンツ制作用である。
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2008年10月27日(月)
アニミックス

今日はキーワードではなくアニミックスの紹介だ。
11月1(土)、2(日)3(祝)の3日間、南港のインテックス大阪で開催される。

名称 アニミックス 2008 in OSAKA(アニメと漫画の祭典)
開催期間 2008年11月1日(土)〜11月3日(月・祝)
開催時間 10:00〜17:00
会場 インテックス大阪
(大阪市住之江区南港北1-5-102)
入場料 当日:一般 1,500円(前売り 1,200円)
当日:小・中学生 1,000円(前売り 800円)
目標来場者数 30,000人
主催 アニミックス実行委員会
後援 中間法人日本動画協会
協賛 社団法人 日本漫画家協会、その他関連団体を予定
協力 日本声優事業社協議会、東京国際アニメフェア実行委員会事務局
 3日間のステージスケジュールは下表(クリックすると拡大)

また、各出展ブースでは様々なイベントが開催され、サテライトステージでも色々な映像が流れる。

今回私の会社はこのイベントの映像と機材と送出、記録を担当する。すでに台本や映像素材が届き、今も送出素材の編集を行っている。仕込みは30日からで映像機材は31日に仕込む。多くの人に来て頂きたいと思う。
ANIMICSを検索してみたら1,710件のヒットが有った。オフィシャルサイトや関連サイト以外の情報サイトや個人サイトなども数多くヒットしている。公式サイトでは見れない最新の出演者情報などが「アニミックスニュース」というブログに掲載されている。大竹宏・氷上恭子・松岡由貴、そして串田アキラ・宮内タカユキ等々。
宮内タカユキや氷上恭子さんに会える。私も楽しみだ。
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2008年10月26日(日)
生録 R-44
生録 R-44だ。けっこう上位に挙がっている。R-44とはこのブログでも何度も登場しているローランドの4CHフィールドレコーダーのことだ。

16GBのSDHCカードに48kHz/16bitなら11時間半ほどの非圧縮の4CH音声が録音できる。

上の写真は神戸のオルビスホールで録音のみで使用した時のもの。この時は96kHz/16bitで4CH録音した。編集はアドビのAuditionでライン系とAIR系のタイミングを調整した。

本来音楽録音に使うためのレコーダーだが、私の会社では最近レコーダー兼ミキサーでの使用が多い。写真は東京で芝居の公演を収録した時のもの。舞台に設置したアムクロンのマイクとSE系の4CH録音だ。アムクロンにはR-44からファントム48Vを送った。これも便利な機能だ。4CHは独立した4ファイルにすることも出来るが、ステレオを2系統にした2ファイルの4CHも設定できる。どちらかといえば我々の仕事にはこちらの方が便利だ。

この写真は同時通訳が入った国際会議。オリジナル音声、英語→日本語、日本語→英語、そしてショットガンマイクで拾ったAIRを独立したモノラルファイルとして録音した。

上の写真は先日撮った大衆演劇の座長公演でのR-44だ。やはり舞台框に置いたアムクロンにファントムを送り、残りのチャンネルに役者に付けられたラジオマイク、そしてSEとMをミキサー卓のAUXからPOSTで入れた。この時はあと2CH欲しいと思った。手段として収録に用いたVTRの音声トラックに客席向けのアムクロンの音をENGミキサーで入れて対応した。
この時もそうだし、それまでの現場も全てR-44をミキサーとしても使用している。イレギュラーな使用方法かも知れないが、R-44のRCA出力をmonitorから4-indivにすることで4in/4outのミキサーとして使用できる。DVCAMのDSR-45とは相性がいい。
先日の現場で「R-44を買おうと思うんだけど」と同業さんから相談された。悩むことはないだろう。1台あって邪魔にはならない。それどころか、有って助かることの方がはるかに多い。もちろんビデオ撮りだけではなく、単三乾電池で駆動してワンポイントステレオマイクを持てば簡単に生録が楽しめる。そして価格も極めてリーズナブルな設定である。しいて欠点と言えば、keyをHOLDスイッチででロックし状態でモニターの切り替えが出来ないことだろうか。録音レベルは触れるのだが、モニターが切り替えられないのは不便だ。もちろんファームウエアの書き換えで簡単に対応できるはずなので、機会があれば開発の方に提言してみたい。
2008年10月26日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年10月25日(土)
セミナー 映像制作会社 大阪
「セミナー 映像制作会社 大阪」での検索。同時に「セミナー 映像制作会社 関西」でも検索があった。
実は今日、大阪市内でセミナーの収録を行っていた。有料セミナーのため内容は公開できないが、技術面を少し紹介したい。
撮影はソニーのHVR-Z7Jで収録はDVで行った。HVR-Z1Jに比べると若干感度が高く、照明の少ない現場では有りがたい。また「照度変化が大きい場合のMPEGノイズ低減対応」のバージョンアップも終えているので画像が破綻する不安はない。
収録は32GBのCFカードを2枚用いて、テープはバックアップ用に回した。32GBのカード1枚で140分の記録が出来る。収録時間でもテープメディアを上回ったためにテープの存在意義が薄れてしまうが、やはりデータ消失などの不安を考えるとやはりテープに残ることは安心だ。CFカードからコンピュータのハードディスクにコピーしてもハードディスクが壊れてしまえば収録素材の消失になる。そのためにミラーリングしたハードディスクや別メディアにバックアップすることになるが、テープとメディアの両方に記録しておけばテープをバックアップとして残すことが出来る。
EDIROLのハードディスクレコーダーF-1のデモビデオを作ったときに「これからはテープがバックアップになる」という言葉を台本に入れたが、まさに今がそういうとときだ。
今回のセミナーでは会場が小さいため音響設備を使用していない。そのため音声はラインではなくB帯のラジオマイクを講師に付けて録音した。制作会社が用意したマイクはソニーの民生用だがダイバシティータイプになっていてデッドエリアも無く使えた。普段使っているRAMSAのENG用のB帯が1セット100万だったことに比べると1/10以下の製品だがセミナーレベルであれば十分に使える。映像制作費のコストが下がるのも当たり前だと納得。
三脚はマンフロットの#519というヘッドだ。カウンターバランスがビンテンのビジョン10ように連続可変になり、スプリングを交換することでショルダー型のカムコーダーにも対応出来るそうだ。ただしボールレベラーは軽量カムコードー用の75mmΦのためしっかり締めないとスリップしてしまう。
私の会社ではHDV用にビンテンのビジョン3とマンフロットの#505を使用しているが、#519のような連続可変は無く、カムコーダーの重量に最適なスプリングを選択することになる。#519の機構は結構便利なようだが、調整範囲が広い分、いささか動作が大雑把な感じだ。バックラッシュなどが気になった。軽量クラスのカムコーダーの場合はやはりビジョン3のように単純な構造が向いていると思う。
今回は制作会社が用意した機材でメニュー設定などいささか手間取ったが収録は予定通り無事終えることが出来た。CFカード記録は便利だという結論である。
2008年10月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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