2006年11月19日(日)
撮影 ケツカッチン
 「撮影 ケツカッチン」というキーワードだった。
 「ケツカッチン」とは次の仕事があるため、決められた時間内に終わらなければならない場合などに使う。ケツとはもちろん尻のことだが、カッチンは意外とあいまいなようだ。カチンコの音とも言われるし、終わりの時間がカッチリしているとも言われる。まあ、ケツのスケジュールがカッチンカッチンに決まっているというようなものだろうか。撮影で2現場を掛け持つことがあるが、そういう場合にもケツカッチンを使う。

 話が変わるが、このブログのアクセスが増えてきたようだ。これまではなかなか100/日を超えることは無かったが、最近は100を超える日が増えてきた。リピーターも15人くらい居られるようだ。会社のサイトからのアクセスが多いので、どうしても土日は減少する。ただしzaqのブロガリユーザーからのアクセスは10/日に満たないことが殆どだ。もうすこしブロガリユーザーが増えれば上位ランキングにも入りそうだが、コメント不精ゆえ仕方ないだろう。
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| 映像制作・撮影技術 |
2006年11月18日(土)
映像送出技術
 「映像送出技術」というキーワードだ。撮影技術もそうだが、映像送出も技術会社の重要な仕事だ。オープニングやエンディング、ライブ中継など、ステージの進行に合わせて様々なものを送出する。最近は送出現場にノンリニア編集機を持ち込むスタイルが定着したために送出だけではなく、現場での編集なども可能になった。
 昨日と今日はCATVショーの打合せだったが、今年は複数のPDPに別々な画像を送出するシーンなどもあり、明日はテクニカル部分の詳細を検討することになった。素材はDVCAM、DVCPRO、DVDなど様々なものが届いた。そしてまだ到着しないものについては現場でキャプチャーすることになった。便利にはなったが、その分仕事が増えたことも事実だ。どういうイベントになるかは公表できないが、今年も大勢の方に来て頂きたいと思う。
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| 映像制作・撮影技術 |
2006年11月15日(水)
動画配信 サービス 大阪
 
 「動画配信 サービス 大阪」というキーワードがあった。特に注目するようなキーワードではないが、検索結果が面白い。
 このブログの上位プロバイダーである関西マルチメディアサービスブログ形式のプレスリリースがヒットし、その下に「動画配信 サービス 大阪」とは関係のないSEO関について書いたKeyword Blogがぶら下がっているのだ。関西マルチメディアサービスがZAQの上位プロバイダーだから当然といえば当然だが、検索結果を見ると子会社のようだ。私の会社で関マルさんの撮影やJ:COM、ケーブルウエストの中継なども行うが、決して子会社ではない。ただのJ:COM&ZAQユーザーである。
 間もなくケーブルテレビショー2006が開催され、今回もまたたくさんの仕事を受けている。そのメインステージやサブステージ裏では私や私のスタッフが暗躍?することになる。また、中継スタッフに教え子や知人が居たりして楽しい現場になる。
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| コンピュータ・IT系 |
2006年11月14日(火)
撮影技術会社
 「撮影技術会社」というキーワードだった。このキーワードは月に20件ほど出現するが、今回はその検索元サイトが面白かった。
 そのサイトとは「Yahoogle!(ヤフーグル)」というサイトで、「Yahoo! + Google で検索しよう!」ということだ。同様なものにceek.jpなども有り「撮影技術会社」の検索結果では各検索エンジンでのヒット状況を見ることが出来る。
 「他人の褌で相撲を取る」というようにも見えるが、便利がいいことは確かで、しばらくはYahoogle!にはまりそうだ。
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| 検索エンジン・SEO |
2006年11月13日(月)
シンクロナイズドマルチメディア 動画
 
シンクロナイズドマルチメディア 動画」というキーワードだ。同じ日に「シンクロナイズドマルチメディア 案内」や「シンクロナイズドマルチメディア ビデオ制作」というキーワードもログに残っていた。検索されるサイトは2000年頃に作成した古いページで、今では殆どアクセスも無い私自身も忘れていたページだ。
 シンクロナイズドマルチメディアとはRealTextを使用したSMIL(シンクロナイズド・マルチメディア・インテグレーション・ランゲージ)によるシンクロページや、Windows Mediaによる動画とHTMLの同期のことだが、2000年あたりをピークにWEBから姿を消し始めたようだ。それはテレビの前でインターネット放送が無力のように見えたからだろう。つまりSMILのページで表示される動画が余りにも貧弱だったからだ。ADSL時代には56kの小さな動画でもそれなりに評価されたが、ADSLがCATVやFTTHに変わった現在では少なくとも500kbpsの動画でなければ視聴者に対して無力なものでしかない。
 それがGYAOを始めとする様々な高画質動画サイトが出現したことでインターネットがテレビ放送に立ち向かえるメディアに変わってきたのである。以前はIR関連にSMILが多用されたが、今はフルサイズのWMVで配信されることが多くなってきた。今年始めに制作したIRビデオも当初はSMILで配信予定だったが、私の会社の動画サンプルを見てビデオ配信に変更された。IRイベントの当日に使用されたパワーポイントの文字も十分読めると判断されたからである。
 先日映画関連団体の設立イベントで映像送出を担当したが、インターネットでの動画利用の形態が大きく変わってきた。YouTubeなどの動画投稿サイト等も今後益々拡大してくるだろう。
 だが、ここで忘れてはならないことがある。それはインターネット放送が「免許の要らない放送局」であるということだ。自由な世界であるインターネットだから、こういう発言はナンセンスと言われるかも知れないが、やはりモラルと品位は落としてはいけない。テレビの前でインターネット放送を無力にしないためにもこのことは重要だ。先日「三重県の私立メリノール女子学院中・高等学校の体育館で、大型スクリーンの映像を見ていた生徒約480人のうち50人以上が次々とめまいや吐き気などを訴え、13人が救急車で病院に運ばれた。」というニュースが流れていたが、時に映像は凶器に変貌することがある。この事件は生理的な障害をもたらした事故だが、過去にネットで配信された人質映像などはまさに凶器である。
 インターネット放送に放送免許が不要であっても、そこには大きな責任が存在する。注意しなければならない。
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| コンピュータ・IT系 |
2006年11月12日(日)
才能教育研究会 卒業式
 「才能教育研究会 卒業式」だ。鈴木鎮一さんが亡くなられて随分と経った。師がお元気だった頃が懐かしい。
 才能教育研究会、つまりスズキメソードだが、関西ピアノ科の撮影は随分前から行っている。毎年行われる卒業式や鈴木デー記念演奏会などだが、ステージにピアノが4台並ぶ斉奏は壮観だ。京都コンサートホールや、厚生年金会館、メルパルクホール、神戸文化ホールなど、様々なホールで撮影してきた。才能教育研究会の撮影は当初から放送フォーマットによる4CAM/EFPで行ったが、今ではこの撮影方法も定着した。お陰で才能教育研究会の担当者が変わっても、続けて私の会社が引き継いで受注させてもらっている。しかしそれは努力無しに継続されるものではない。スイッチングも重要だが、何よりもキャメラマン達の技術研鑽の賜物である。
 今日12日はスズキデー記念ピアノコンサートで【関西、中国・四国、九州地区】から沢山の鈴木チルドレンがやってくる。生徒達の日頃の努力の成果を今年からはDVDに収めることになった。そして今回からはキャメラのグレードをアップしたため、画質も一段と良くなるだろう。DVDはこれまでのVHSとは比較にならない高画質、高音質で納める事が出来る。これは制作する側にとっても非常に嬉しい。そして近い将来はこれらもハイビジョンに変わってゆくことになるだろう。夢は膨らむが、しかし現状では放送やイベント以外でハイビジョンは不可能といえる。問題は採算が取れるハイビジョンEFPシステムにかかっている。HD-SDIでCCUが使え、タリー、リターン、インカムを備えた業務用ハイビジョンシステムの発売を期待している。
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| 映像制作・撮影技術 |
2006年11月11日(土)
ZOOM DRIVE
 「ZOOM DRIVE」という検索だった。ヒットしていたページは技を支えるProToolとして、撮影に便利なToolを紹介しているページだ。
 そこで紹介しているZOOM DRIVEは正式にはFluid Zoom Driveという。Chrosziel GmbH製のもので、J15a-8やJ14a-8.5などに取り付けて使用する。シリコンオイルを使ったフルードドラグによってズームスピードをコントロールできる。ドラグ量はダイヤルの調整で無段階に行え、ズームレバーは長短2種類が付属している。
 これさえあれば監督からいくら超スローなズームワークを要求されてもワンテークでOKを取れるのである。レバーの停止位置を決め易いため超ハイスピードなズームでも同様だ。フィルムの世界ではかなり昔から普及していたが、ビデオではまだまだ普及していないのが現状だ。理由は色々考えられるが、一つは電動ズームの普及である。電動ズームもよいが、やはり職人技は手動ズームということになる。撮影技術の中でキャメラのパンやレンズのフォーカス、ズームはキャメラマンの技術が問われる部分で、キャメラマンそれぞれに拘る道具がある。
 こういう風に書くといかにも道具優先のようだが、キャメラマンにとって最も重要なことは何をどう撮るか、いかに映像表現するかであることを忘れてはならない。道具とはあくまでキャメラサポートに過ぎないのである。最近では自動機能が充実し、誰もが簡単にビデオ撮影が(それも非常に高画質で)出来るようになった。そのためか、5W1Hさえ知らないキャメラマンが居たりする。嘆かわしいことである。
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| 映像制作・撮影技術 |
2006年11月10日(金)
映像制作 価格 相場
 「映像制作 価格 相場」というキーワードだ。ハッキリ言えば相場というものは無い。余りにも価格差が大きいのである。
費用が必要なパートの種類は
 演出費(台本、監督費等)、出演者のギャラ、ナレーターのギャラ、スタイリストのギャラ、メイクアップのギャラ、撮影スタジオ費、キャメラマンのギャラ、ビデオエンジニアのギャラ、キャメラアシスタントのギャラ、音声技師のギャラ、照明技師のギャラ、照明助手のギャラ、撮影機材費、特殊撮影費(空撮、水中等)、特機費、特機オペレーターのギャラ、撮影時の特効費(雨、雪、煙、炎、爆発等)、音声機材費、照明機材費、材料費、車両費、交通費、宿泊費、制作進行管理費(打合せ、ロケハン等)、編集費、CG費、録音費、音源費、マスタリング費等である。
 1本の作品を作る場合、製作日数、スタッフのグレード、人数、使用機材のグレード等によって20万〜数百万の幅が生じる。これまで私の会社が引き受けた仕事にしても、内容によって大きく変わる。たとえば放送番組の撮影のみを10万前後で受けることもあれば、企業の案内ビデオの撮影(演出、編集は別)に50万以上かかった場合もある。また私が撮影を担当し編集まで全て引き受けたアミューズメント用の10分の映像作品でも500万円以上になった。つまり映像制作に相場は無いといえる。
 「会社案内を作りたいが、いくらかかりますか」という問い合わせがあるが「80万〜500万程度まで幅があります」としか答えようが無い。そこで「予算に合わせた制作方法で」見積もる事になるが、どう頑張っても80万円以下で会社案内は出来ない。ただし、それ以下の金額で引き受けたものもある。シナリオの作り方をご指導することで演出費を削減する方法だ。さらに撮影を業務用のHDVやDVCAMで撮影することで50〜60万円程度で制作することが可能になった。だがそれも無理な場合はネット上で超低価格を打ち出している制作会社で作っていただくのが良いだろう。
 映像制作は大きな費用がかかっても、プロに任せる意味がある。
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| 映像制作・撮影技術 |
2006年11月09日(木)
三つのあ 映像
 「三つのあ 映像」だ。三つの「あ」は様々な業界で様々なものがある。私が考える映像業界の三つの「あ」は次のことだ。
 1:挨拶、2:安全、3:後始末
これは映像に限らず全ての業界に通用すると思う。
先日ある現場へ派遣したキャメラマンから聞いた話だが、その現場50年に一度の大きな現場のため、色々な技術会社からプロが派遣されていた。機材屋から聞いた話だそうだが、一つで現場で有った話だ。
 某映像会社の社長が『撤収は聞いていない』と撮影終了後即座にバレたらしい。機材屋は実名付きで現場の様子を言ったようだ。これが音響や照明の撤収の手伝いなら仕方の無いこともある。だが、一つの現場を協力して中継を行った場合は、たとえ部署が照明部や制作部であっても、早く片付いたところは手伝ったりする。それが同じ映像チームの中で『撤収は聞いていない』では済まない。ましてや問題の人物は社長だそうだから、当然社員もそうだろうと類推することになる。後片付けまでやって仕事は完結する。
 まあ、業界でこういうことをするとそれなりのしっぺ返しはある。「あの会社が来たら豪い目にあわしたれ」である。これは昔から舞台関係では良く聞く言葉だ。業界とは楽しく面白い世界だが、一つ間違うと恐ろしい世界である。スタッフの口から実際には実名を挙げて伝達される。「人の口には蓋が出来ない」とはよく言ったものだ。ちなみにその会社は千里ビデオサービスからそう遠くない場所にあり、ホームページも公開している。
 挨拶、安全、後始末、きっちりと守らなければならない。
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| 映像制作・撮影技術 |
2006年11月07日(火)
平衡バランス 言葉
 「平衡バランス 言葉」である。何か可笑しい。
 平衡を英語にすればバランスだ。我々が良く使う言葉に「バランス接続」と「アンバランス接続」がある。音声伝達に使用するキャノン端子や110端子は平衡(バランス)であり、RCA(PIN)は不平衡(アンバランス)になる。屋外アンテナで受信したテレビ放送の高周波を屋内に引き込む同軸ケーブルも不平衡である。
 平衡バランスなどという言葉が何時ごろから使われだしたのだろうか。よく似た使われ方に「全自動オート」というものがある。「全自動オート」を検索すると約約1,630,000件ヒットする。全自動洗濯機ならいいが、全自動オート洗濯機は具合が悪い。それどころか「フルオート全自動」という言葉まであるようだ。フルオートで十分だしそれが正しい表現である。
 同様のことを以前にも書いたが、カタカナの言葉を安易に使うのは考え物である。今日、明日は和歌山のアミューズメントのオープニング中継だ。仕事内容は「2台のEFPキャメラのライブ映像中継」であり「ビデオ映像の中継」ではない。「生ライブ」や「ビデオ映像」などという言葉は少なくとも映像制作会社は使うことを避けるべきだ。
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| 音声・録音・音響 |
2006年11月06日(月)
映像制作 WEB制作
 「映像制作 WEB制作」だ。困ったものである。私の会社ではWEB制作は行っていない。検索されてくるページはトップページだが、今時のWEBデザインからは程遠いものだ。以前にも書いたがWEB制作は範疇ではない。もちは餅屋というか、ただ二足のわらじは履きたくないだけである。
 「映像制作 WEB制作」を見ると検索されたサイトは何と364万件である。中にはWEB制作・映像制作・印刷物まで行う会社や、SNS構築までやってのける会社まで出てきた。一体何時ごろから映像制作とWEB制作が繋がりだしたのだろうか。
 以前東京の映画監督が「映像屋さんはコンピューターが苦手なところが多い」と話されていた。理由を聞くと「未だにメールじゃなくてファックスなのよ」ということだった。確かにそうだ。撮影の連絡事項はメールよりもファックスが圧倒的に多い。だがコンピューターを使わないわけではない。たとえば編集用のテキストデータは勿論メールで送られ、画像や音源も今はインターネットを利用する。それどころか、仮編集の確認はWEBサーバーに高ビットレートのWMV動画をアップして行っている。これは米国に支店を持つ取引先との仕事においては必需品となっている。
 ところが撮影の業務連絡は何故かファックスが多い。特に私の会社が関係するTV放送の制作会社はそうだ。たまたまかも知れないがファックスが多い。やはり「確実に届いた」という安心感がその理由のようだ。ただし台本やコンテはメール添付のxlsやppt、doc、pdf、ai等になる。つまり敢てメールを避けているともいえる。利便性よりも確実性ということだろう。勿論そういった取引先へは私の会社からもファックスを送る事になるが、送信はファックス機からではなくマックOS付属ののAppleFAXを今も使っている。何故マックでファックスを送るかと言うと、AppleFAXやfaxSTFの場合は読み取りによる汚れやズレが生じないため、電話回線を利用した遠隔プリンター同等の高品位な印刷が可能だからだ。
 さて、映像制作とWEB制作がどうして同じ会社から生まれる事になったのかを考えよう。まず考えられることは「インターネットやコンピューターを使えば何でもできる」というPC会社の営業だ。以前こういった夢のような営業戦略に推されて専用線やサーバーなどに莫大な投資(今では微々たる投資で可能なことだが)を行った映像制作会社が採算が取れずに撤退していったことがあった。ところがWindowsやMacintoshが普及し始め、極めて安価なソフトウエアによって極めて簡単にWEBページが作れるようになった。さらに世の中の殆どの企業がホームページを保有していなかったという時代背景から、映像の数十分の一以下の設備投資と少人数の専従スタッフで運営できる収益性の高さによって、それまでWEBを扱わなかったプロダクションもこぞってWEB制作に乗り出したのである。このあたりが映像制作会社をWEB制作に走らせた起源ではないだろうか。
 そしてWEB制作会社が映像制作を始めた起源だが、それまでDTP分野で養ってきたコンピューターと画像処理のスキルをもとにWEBページの制作を始めたDVP分野に、Flashなどの操作を学んだ若者がSOHOとして進出してきた。つまりデジカメとパソコンさえあればWEB制作会社を始められるという起業ブームだ。そしてminiDVとiLinkの普及がWEB制作ベンチャーのDTV分野への進出を加速した。10万から20万程度の家庭用DVキャメラとプレミアをバンドルしたマルチメディア対応パソコンの普及がその原動力となったようだ。まだDVDが普及していない頃、バイオはDVで撮影した素材をiLinkでキャプチャーし、プレミアで編集の後、簡単にVideo CDを焼くことが出来た。当時DVとバイオを導入して映像制作をスタートさせたWEB制作ベンチャーはまさに雨後の筍だった。ちょうどその頃「アウトソーシング」という言葉が流行し、私の会社へも訳のわからない会社やSOHOからの撮影依頼が増え始めた。
 仕事が増えるのは良いが、業界の約束事を理解できていない上に、価格に対する基準も異なりすぎた。DV感覚の物差しではベーカムやデジベでの撮影費や照明費を理解することが出来なかったのである。つまり放送用キャメラは押せば写るものではないということが理解できていなかったのだ。VEやTD、LDなどという言葉や仕事どころか、演出ということの意味も知らずに「映像制作会社」の看板をホームページに挙げるという怖いもの知らずの営業ぶりだ。いくらアウトソーシングと言われても安すぎる仕事は断らざるを得ない。こいった会社がネット上に「価格破壊」を合言葉に機材費にもならない撮影、編集費を掲載したために、当然それなりの影響を受けたことも確かだ。クライアントによっては「ココがこれだけで撮影すると言っているんで」と値切られ、我々や我々の同業者(私の会社と同レベルかそれ以上の会社)は「それでは人件費にしかならない」とお断りした仕事も出てきた。仕事は増やしたいが、自らが血を流してまで安すぎる仕事を受けるようなことは避けてきた。
 こういう状況の下、映像制作に対する認識が薄いクライアント(代理店)は案の定格安業者の餌食となり、納品後顧客からクレームを付けられるという結果になってしまった。結局それらの仕事は再び我々へUターンとなったのである。しかし我々も低価格化への努力は行っていた。抑えるべき費用は抑えて、必要なものは必要とした「リーズナブルな価格」を打ち出したのである。「リーズナブル」=「低価格」と誤解している人もいるが「リーズナブル」=「納得できる」である。
 もしあの時代に見さかいも無く「WEB制作」や「価格破壊」を打ち出していたのなら、今頃千里ビデオサービスは消えていたのではないかと思う。私の会社はWEB用にはストリーミングファイルの提供とエンコードしか行わない。我々の仕事は映像制作であり、撮影技術会社である。
2006年11月6日 | 記事へ | コメント(2) |
| 未分類・エトセトラ.etc. |
2006年11月05日(日)
バリアフリーなウェブサイト Part2
 「バリアフリーなウェブサイト」のPart2だ。10/31の記事で「ブラウザで文字のサイズを変更できない」と書いたがInternet Explorer 7を使うとWEBのサイズを自由に可変できる。
ブラウザの右下にあるルーペをクリックしたり、Ctrlと+-キーを操作することで最大10倍まで拡大が可能だ。これはWEBの記述には関係なく動作し、また画像も拡大される。そういう点でIE-7はバリアフリーなウェブブラウザといえる。ただしまだ不確かなブラウザであり、私は試験機にのみインストールしている。
 残念ながらIE-7は2000以前のOSには対応していない。
・Windows XP Service Pack2用
・Windows XP Professionalx64Editionおよび
 Windows Server 2003 x64Edition用
・Windows Server 2003 Service Pack1用
・Windows Server 2003 ia64 Edition
 (Itaniumベースシステム用Windows Server 2003)用
ということになっている。
また私の会社のホームページへの10月のアクセスを見るとWindowsXP以外もかなり多い。

 そして現状ではIE-7ユーザーはWindowsユーザーの5.6%でしかなく、全ユーザーの中ではでは4.8%しかいない。
つまり「ブラウザで文字のサイズを変更できない」ホームページは今後も当分の間「バリアフリーなウェブサイト」とは言い難いのである。バリアフリーなウェブブラウザの普及が進むか、無知なウェブデザイナーが居なくなることがバリアフリーなWWWへ到達するための道ではないだろうか。
Internet Explorer 7 のダウンロードはここにあるが、不具合は自身の責任で解決しなければならない。
2006年11月5日 | 記事へ | コメント(0) |
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2006年11月02日(木)
10月のアクセス解析
 10月のアクセス解析を行った。アクセス数は10460で、ユーザー数は7524である。つまり全体の1/4がリピーターである。ページビューとは閲覧されたページの総数になり、ユニークユーザー数で割ったものが一人当たりの閲覧ページ数となる。
 時間別のアクセスは10時〜18時に多く分布し、曜日別では土日が少なく、月曜と火曜に集中している。企業サイトとしては妥当な結果だ。
 検索エンジンの方はやはりヤフーがトップになるが、Google.co.jpとGoogle.comを合計すればGoogleが最も多い。残念ながらMSNはかなり落ちる。リンク元のサイトを見ると下の画像のようになる。
 ヤフーもグーグルもかなりのイメージ検索がある。そして意外なものはブロガリである。このブログでのアクセス解析は行っていないので、数字はsvs.ne.jp及びwww2.svs.ne.jpへのアクセスだ。
 適当なことを勝手気ままに書き始めたブログだが、いつの間にか会社のホームページへのアクセス源としての役割を担っていた。心して書かなくては・・・とも思うが、アクセスの1/4がリピーターであることを考えると、やはりこれからも今までどおり勝手なことを書きまくることが良いだろう。そして「晴耕雨WEB〜TVキャメラマン笹邊幸人の日常写真館 」も今までどおりである。もちろんあのブログもそうだ。
 明日は厚生年金会館で収録がある。久しぶりに早く寝ることにしよう。
2006年11月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2006年10月31日(火)
バリアフリーなウェブサイト
 「バリアフリーなウェブサイト」という検索だ。
 インターネットはメールのやり取りやWEB、IP電話など、様々な形態で我々の生活を支えている。特に今日のWWWは文字や画像に限らず、動画、音声など動的なコンテンツが融合し、情報交換に無くてはならない存在になった。また遠隔操作によるセキュリティーへも発展し、現実としてのユビキタスネットワーク時代に入ったと言える。そしてこれらの根底に流れるものは「自由」である。多言語への翻訳プロキシーなどが一般化してきたこともあり、私はインターネットを「世界中を自由に移動できる情報ハイウェイ」だと考えている。ところが最近無知なウェブデザイナーによってインターネットの自由が脅かされているように思う。
 世の中には健常者だけではなく非健常者の数も年々増えている。何故増え続けるのかといえば、それは高齢化である。健常者として生活してきた人も年齢を重ねることによっていつの間にか視力や聴力が衰え、また時に歩行機能に障害を持つこともある。つまり健常者と言えども50歳を過ぎれば非健常者予備軍といっても過言ではない。
 私も例外ではなく、これまで普通に読めていた小さな文字のホームページが老眼鏡をかけても読みづらくなってきた。フォーカスではなく網膜の分解能(解像度)低下である。これを解決するにはブラウザで文字サイズを大きくするのが最も良い。ウインドウズの場合はCtrlキーを押しながらローラーを回すと文字サイズが大きくなる。これはエクスプローラーのバリアフリー機能である。賢いウェブデザイナーはバリアフリーについてもよく勉強していて画像にALTタグで代替文字も用意している。これは音声ブラウザに対応したバリアフリー対策である。
 2025年には65歳以上の人口が総人口に占める割合が27.4%になると予測されている。インターネットは自由だから、どういう風にデザインしてもかまわないが「ブラウザで文字のサイズを変更できない」ようにしたがるのは間違った考えではないだろうか。やはりユニバーサルデザインやユーザビリティを考える必要がある。「Webサイトも“バリアフリー”に できることから始めませんか」はかなり古い記事だが、こういうことを知らなかったり、興味さえ持たないウェブデザイナーが多いことは嘆かわしいことだ。WEBデザインナーを養成する各種専門学校においてはユニバーサルデザインやバリアフリーについての教育を充実させてもらいたいと望む。
 自由なネットワークであるからこそ健常者と非健常者をシームレスに繋ぐシステムが必要ではないだろうか。コンピューターを利用する企業は次の時代のためにバリアフリーなユビキタスネットワークを推し進めることが必要だと考える。バリアフリーに興味のある方にはhttp://www.infocreate.co.jp/bf/index.phpが参考になるかもしれない。私は以前からバリアフリー無料診断を利用しているがなかなか便利なものだ。
2006年10月31日 | 記事へ | コメント(0) |
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2006年10月30日(月)
代表取締役 年頭挨拶
 「代表取締役 年頭挨拶」だ。これはヤフーからのアクセスだが、グーグルからも「代表取締役 年頭挨拶」でアクセスされていた。
 そういえば明日で10月も終わり、徐々に年末の雰囲気になってきたようだ。大きな会社ではそろそろ社長の年頭挨拶も考えなければならないのだろう。大阪に本社がある大手キッチン用品メーカーの社長挨拶を収録するのも毎年12月初めだが、これらはやはり大きな会社の風習である。中小企業では年を越すまでに様々な業務があり、なかなか来年の挨拶など考えている余裕は無い。もちろん私も余裕など無いのだが、余り早くから準備し過ぎても具合が悪い。例えば一昨年のスマトラ沖地震は12月26日に発生し、殆どの企業は年頭挨拶を書き直したはずだ。だがWEB管理を外部委託している企業の一部は年が明けてから対応したようだ。
 今年も様々な事件が起こり、日々新しい問題が発生している。年頭挨拶は年が明けて元旦に書くから年頭挨拶だと思うが、ネタの収集はすでに始めている。年末ギリギリまで自分の考えも含めて収集して元日にまとめる。一応は私も準備に入ったといえるかも知れない。願わくばミサイルが飛んでくるような大事件は起きないでもらいたい。
2006年10月30日 | 記事へ | コメント(2) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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