2008年06月20日(金)
マグライナー
 「マグライナー」だ。業界モノのVシネ撮影現場を想定したVPをご覧いただいたようだ。そこに載っていたマグライナーはBackstage Equipmentのマグミッチカートだ。日本ではテイクトレーディングが扱っている。マグミッチカートはマグライナーを使用しカスタマイズしたカートであり、まさにアメリカ人の改造へのこだわりが感じられる製品だ。
 しかし高い。とにかく高い。これを買う予算があればまずエンデュラバッテリー10個と充電器を買う。つまりなかなかそこまで手が回らないのが現状で、やはりマグライナーは必要に応じてレンタルで済ませる事になる。
 とは言っても、やはり機材庫に1台は欲しいマグミッチカートであることも確かだ。財源さえあれば物欲に走りたくなるほど完成度の高い台車ではある。そこで私の会社でマグミッチの代りに導入した大径エアータイヤのアルミ二段台車がこれだ。マグミッチカート同様に、既製のアルミカートを改造して作ったものである。
 マグミッチとは似ても似つかないが、それなりに重宝する。最大積載量は資料では100kgで、私が乗っても十分耐えうる強度は備えている。
 ロケ車への搭載も写真のようにデリカD:5のサードシート半分のスペースにきっちりと収まり、カート搭載時も6名の座席、もちろんシートベルト着用が確保できる。
 これを一から作るとなるととんでもない費用がかかってしまうが、既製品を改造することで比較的ローコストで製作できる。私は自分が改造、加工したものに愛称を付けるのが好きだ。アルミモノレールドリーの「AYUドリー」や自転車部品を使ったキャメラサポーターの「アヘッドカム」などだ。そして今回の台車の愛称は・・・・そのまんまの「マグパッチカート」である。関西人なら「うんうん」ということになるだろう。
 パッチ物といえば凄いものが隣の国にあった。
http://www.vjcenter.com/kor/02_product/product_steadycam.php
Steadycamだそうだ。なんと、日本語のページもある。日本語では「6mm用 ステデーケム プロ」と呼ぶらしい。
本家のステディカムはSteadicamで、こちらはSteadycamだそうだ。さらにサイトにはプロモーションビデオも掲載されていて、聞き覚えのある音楽が次々と流れている。凄いものだ。
 逞しいというか、何というか、パッチ物を海外に格安で輸出していた高度経済成長期に向かった日本を思い出してしまった。隣の國は先進國だと思っていたが、少し上の大國となんら変わらぬ國であった。少なくとも映像製作に関する商品を売っているのだから、著作権、知的財産権等、コンプライアンスを重視しなければ世界には通用しないだろう。

2008年6月20日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
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