2010年02月06日(土)
たまには童心に還って
子供の頃憧れていたもの。人それぞれ色々あると思う。そして憧れたけれども手に入れられなかったもの。私の場合はベレットGTR、ギャランGTO-MR、コリンズのHF通信機、天賞堂HOゲージ鉄道模型全種、MGCのランダル他ウインチェスター全て、オルトフォンのトーンアームとカートリッジ、スズキのハスラー400、まあ色々ある。考えると物欲の沼だ。
その中でずっと気になっていた垂涎のアイテム。それはオリンピックを始めとする大きなスポーツの祭典が行われるたびにメーカーカタログや新聞やメーカーカタログに掲載されたフォーカシングユニットが付いた超望遠レンズ。
東京オリンピック(1964)の時はアベベが走る姿を学校のテレビで見た記憶があるくらいで、そこで使われているカメラなど記憶に無い。後の1968年に行われたメキシコ(夏)の頃は中学生で写真に興味を持ち始めたころということもあり、ニコンにカタログを送付してもらったりもしていた。そして決定的なのはやはり1972年の札幌(冬)のジャネット・リンではなく、報道カメラの砲列だった。大手の報道陣にはプロトタイプの300mmF2.8が配られたらしいが、大半はフォーカシングユニットを使う600mm前後とミラーレンズだったと思う。
(写真をクリックすると拡大します)
これは今回運良く入手した中古のNikkor-P Auto 600mm F5.6だ。先のオーナーが大切にしていたそうで、鏡筒の傷も僅かで、レンズの傷やカビは皆無。更に運良くというか、フォーカシングユニットがニコンFマウント用ではなくペンタックス67用になっている。これについては後で説明するが、ニコンではゼンザブロニカシリーズ用に40mm〜1200mmのレンズを供給していて、400mm〜1200mmはイメージサークルに余裕があるため、6×6用のフォーカシングユニットを取り付けてブロニカから発売していた)私はその頃はまだアマチュアでハッセルブラッドは高嶺の花で中版はブロニカS2とECを使い、レンズはニッコールの40mm、50mm、75mm、200mmだけであり、とても600mmなどは買えなかった。もちろんニコンFも最長はNikkor-P Auto 300mm F4.5止まりである。F2を購入した時はレフレックスの500mmF8で、やはりフォーカシングユニットの付いた超望遠レンズは垂涎の存在だった。
その後写真を生業にし始めた20代前半にハッセルブラッド、ローライフレックス2.8F、ペンタックス67、マミヤRZ67、そしてニコンF3P等を使い出したがそのときにはED化され、AIタイプのフォーカシングユニットAU-1を付けた超望遠レンズは姿を消し、購入したのはAi Nikkor ED 400mm F3.5S(IF)、Ai Nikkor ED 600mm F5.6S(IF)で後にAi Nikkor ED 300mm F2.8S(IF)、そしてニコンF4の時にAF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF)を挿入して400mmは小さなAi Nikkor ED 400mm F5.6S(IF)、そして音が煩いAF Nikkor ED 300mmと300mm+テレコンでカバーできる600mmはハッセル用のリンホフと大判レンズ類購入の下取りに出してしまった。
結局私はニコンF時代から今までフォーカシングユニットを使う超望遠とは縁が無かったのである。それが先日素晴らしい中古に出合えたのである。それもペンタックス67用のフォーカシングユニット付でだった。
(写真をクリックすると拡大します)
フォーカシングユニットはペンタックス67の200mm以下用のバヨネット内爪ではなく、望遠用のバヨネット外爪に取り付けるスビゴットマウント(キヤノンFDマウントを大型化、もしくは池上のB3マウント状態)になっている。もちろんこのままではニコンFマウントには取り付けられない。ただしこれが運悪く?ニコンF用の旧フォーカシングユニットCU-1ではNikon D700に装着しようとすると、AI連動爪を壊してしまうため取り付けられない。また新型のAIタイプのAU-1ではD700のボディーと干渉するらしく取扱い説明書にも不可と書かれている。



そこで登場するのがKIPONとうメーカーのペンタックス67→NIKON-F変換マウントアダプターだ。上の2枚は中国の通販ショップのもの。
KIPONはドイツの光学機器メーカーでバヨネット変換アダプターやレンズ他いろいろな物を作っているメーカーだ。現在直販サイトは無いが、日本では焦点工房というところが扱っている。
このアダプターはニコンFマウント用だが、Fマウント部分を交換することでEOSにも使用可能と言うことだ。
今時EDでもない600mmをどうするの?と言われてしまうが、憧れのレンズが40年近い歳月を経て手に入れることが出来た上に、さらに最新のデジタル一眼レフ、それもニコン、キヤノン双方に使えるわけわけだから良いのではないだろうか。とはいいつつも非EDの600mmレンズが今時のレンズと張り合えるものではない。仕事ではなく、全く私の趣味の世界、大人買いの1本。
・・・だから今回は【たまには童心に還って】ノルタル爺である。

ちょっと追記しておきたい事がある。上に書いた内容だと私が余りにもニコン一辺倒と思われてしまうので少し学生時代からのフィルムカメラ遍歴を書かせてもらおう。(緑字は現有)
コニカVAコニカ現場監督コニカレコーダー、コニカC35
ヤシカTL、ヤシカエレクトロ35
オリンパスペンDオリンパスペンEE-3、オリンパスペンF、オリンパスペンFT
オリンパスM-1(OM-1ではなくてM)、オリンパスOM-1、オリンパスXA
キヤノンダイアル35、キヤノネット、キヤノン7S、キヤノンEX、キヤノンFTb、キヤノンF1、キヤノンA1
ペンタックスS2、ペンタックスSV、ペンタックスSP、ペンタックス67
ミノルタSR1s、ミノルタXD、ライツミノルタCL
マミヤスーパー23、マミヤRB67、マミヤRZ67
トプコン ホースマン970
ローライ35、ローライフレックス2.8F、ワイドローライ、テレローライ
リコーオートハーフ
アグファオプチマ1035
ニコンF、ニコンS、ニコンS2、ニコンFフォトミックFTn、ニコマートFTn、ニコマートEL、、ニコンF2、ニコンF2フォトミック、ニコンF2フォトミックAs、ニコンEM、ニコンFA、ニコンF3、ニコンF3HP、ニコンF3P
フジGW690、フジGS645、HD、HD-1、HDM
ハッセルブラッド500C、ハッセルブラッド500EL、ハッセルブラッド500CM、ハッセルブラッド500ELM
リンホフスーパーテヒニカ45、リンホフカルダンB
ジナーS、ジナーP
トヨビュー4x5、トヨビュー4x5G、トヨビュー8x10G、トヨフィールド4x5
思い出せた分だけ書いてみた。
他にもムービーのフジカGZ1000やニコンR8ニコンR10等も使っていた。
このニコンの8mmカメラは機会を見て写真を掲載してみたい。

2/11追記
こちらに写真を掲載しています http://svs-p.jp/blog/


2010年2月6日 | 記事へ | コメント(0) |
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