2007年05月14日(月)
DV Storm バージョン 比較
 「DV Storm バージョン 比較」である。
 DVStormはDVStormRTに始まりDVStorm2、DVStorm3と進化していった。ハードウエア面で細かな変更は行われているがやはり大きな違いはプラグインやドライバーのバージョンの変更だ。プラットフォームもWindows2000からXPに変わり、ドライバーも順次アップデートしていった。
 ドライバーのアップデートによって一番大きく変わることは互換性と安定性の改善である。現在カノープスのWEBでダウンロードできるドライバーは2.01のベータ版だが、その後2.01のパブリック版が出ている。ただしこれはダウンロードによる公開ではなく、ULTRA EDIT 2 with DVStormとして製品にパッケージされたものだ。ULTRA EDIT 2のインストールCDを使うことで2.01.503にアップデートが可能になる。
 このドライバーで良くなることはPCI EXPRESSでのグラフィックボードの諸問題が解決できることだろうか。一時PCI EXPRESS用のGForceでオーバーレイできないということが報告されていたが、最新のドライバーによってこれらの問題はクリアーされる。
 DVStormは現在HDV対応のVELXUSやDVStormXAにその座を譲ったかに見えるが、巷では今尚愛用者が多い。私の会社でもDVStormRTやDVStorm2が現在6台稼動していてSD環境のノンリニアシステムの中核となっている。DVStormがあったからこそノンリニアに移行出来たといっても過言ではない。もちろんHD環境はVELXUSを使ったシステムでP2CAMやDVCPRO HDのVaricmまで対応している。
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2007年05月13日(日)
3次元 リニア編集室
 「3次元 リニア編集室」だった。私の会社でもめっきり使用頻度の落ちた機材である。しかし電源は毎日ONし、月に数回は稼動している。写真はソニーのDFS-500という3次元特殊効果装置で、かってはデジタルスパイサーという愛称で親しまれた機種である。私の会社のDFS-500はフルオプションに加えてデジタルクロマキーヤーのDCK-500を追加しクロマキーの他にカラーコレクションにも対応している。
 ハイライトのビデオレペルを規定にするとどうしても中間部が暗くなり、DCK-500のガンマ補正で中間調を持ち上げ、セットアップは規定どおりにするという機能に加え、ビデオキャメラが撮影した映像を印象色に補正することも出きる。これまでに沖縄方面のビデオを多数仕上げたが、海や空の色はキャメラのオリジナルでは出ない。監督が「沖縄の空はもっと青い!海はコバルトブルーだよ!」という要求にもこれで応えることが出来た。
 ところがいつの間にか編集はノンリニアへ移行し、3次元のエフェクトやカラーコレクションもプラグインで簡単に行うことが出きるようになった。結果リニア編集システムはほぼ不要なものになったと言えそうだ。実際稼働率だけではそういう風に見える。しかしこれが無ければかなり不便なことも確かで、信号方式の変換やDVCAMから急ぎのベーカム編集など、キャプチャーが不要な作業のおかげで大変助かる。
 また、ベーターカム、DVCAM、DVCPRO、その他のフォーマットのVTRがDFS-500を介して全てつながっていて、ノンリニア編集システムともシームレスな環境を構築した編集室は様々な条件に柔軟に対応することが可能だ。いくら世の中がデジタル化していっても、まだまだアナログは健在である。大事なことはアナログとデジタルの融合ではないだろうか。

 アナログからデジタルへ移行する中、今日はNHKの教育で「日曜フォーラム〜完全デジタル時代の放送コンテンツ」という放送を行っていた。完全デジタル時代の幕開けが迫っている。ITデジタル化が本格化する中で必要な番組ソフト・コンテンツサービスとは何か、そして、それをどのように提供するのかを考える。という内容だったが、フジテレビ、ビーエス・アイ、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、日本テレビ、吉本興業、NHKを交えたフォーラムは大変アナログな内容であった。2011年もま近に迫ってきたが、アナログ無くしてデジタル無しだと思う。
 映像を作る我の環境も激しくデジタル化されていくが、新しい物をゼロから作り上げてゆくのはアナログを代表する我々人間の頭脳であることは確かである。
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2007年05月11日(金)
ステディカムオペレート 大阪
 「ステディカムオペレート 大阪」だった。このキーワードで4件の検索があり、検索結果にはこのブログと「HDV方式業務用ハイビジョンカムコーダーHVR-Z1J」が挙がっていた。程なくしてグライドカムのオペレーター依頼の仕事が入った。SEO対策によるWEB効果というものだ。
 今回の仕事は24PということでキャメラがHVR-Z1Jではなく、ナショナルのDVX-100が指定されている。つまりZ1J用のリモートコントロールが使用できないため平和のズームリモコンを借りる事にした。そして今回ヘッドマウントファインダーとしてソニーのグラストロンを使用する。
 もう10年も前の製品だが今尚健在である。元々超パーソナルなビデオシアターとして開発されたものだが、ローアングル撮影やバイク撮影では局でも使用されていた。すでにバッテリーは終了モデルになっているものと思っていたらHVR-Z1J用のNF-F970がそのまま使用出来、発売当時の3倍以上の連続動作が可能になる。つまりグラストロンはまだまだ使えるということだ。そしてボロボロになっていたイヤーパッドや頭頂部サスペンダーなどの消耗部品は今も供給されている。製造を打ち切ってから久しくなるが性能維持部品が供給されていることは嬉しい。
 グライドカムのオペレートにおいて、撮影技術会社としては他社が使用していない機材を使用することも差別化として非常に重要なことでは無いだろうか。ただし街中でスムースシューター付のグライドカムをグラストロンをかぶってオペレートするとまるでロボコップである。下手をすれば通報されかねない。幸い今回の出演者はタレント以外は全てエキストラということでその心配はなさそうである。
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2007年05月07日(月)
大阪府教育委員会
 今回はアクセスキーワードではない。私が「大阪府教育委員会」という検索をグーグルで行った。何と、トップに挙がってくるサイトは大阪市教育委員会ホームページ(トップページ)であり、大阪府教育委員会のトップページは上がってこない。関連検索として 「大阪府教育委員会 講師登録」 「大阪府教育委員会 収賄」 「大阪府教育委員会 接待」などが下部に表示される。そこでヤフーで「大阪府教育委員会」を検索すると大阪府教育委員会がトップになっていた。
 大阪府教育委員会が「大阪府教育委員会」というキーワードでグーグルで挙がらないと言うことはいったいどういうことなのだろうか。SEO対策不足?そんなことはあるまい。固有名詞での検索だから当然トップにならなければおかしい。それとも例のグーグル八分?か何かのペナルティーだろうか。確かに不祥事には事欠かない役所ではあっても、まさかグーグル八部になるわけはないだろう。普段グーグルを使っているだけに今回の検索結果はとても不可解な結果である。
 という風に思っていたところ、www.pref.osaka.jpにアクセスするとこんなことが書いてあった。
不正アクセスによる障害発生のため、ホームページのサービスを下記のものに限定しており、ご迷惑をおかけしております。現在全面復旧に向けて、被害状況の調査及び対処方策の検討を進めているところですが、5月9日以降に一部を除き、復旧する予定となりましたので、お知らせいたします
ということだ。いったいどういう不正アクセスが有ったのだろうか。
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2007年05月05日(土)
茨木ザリガニ捕り
 「茨木ザリガニ捕り」だった。さすがにゴールデンウイークらしいキーワードだ。私の会社が在る箕面から茨木の水路ではいたるところでアメリカザリガニが獲れる。

ザリガニは獲れるが、タナゴやメダカ、ドジョウなどはめっきり少なくなってしまった。いてもモチゴやフナ、ヨシノボリなどである。
 今日午前中はDVD化する芝居の打合せで市内に出かけていたが、帰りがてらに茨木の北部へワラビとタラの芽を採りに行った。少し時期が遅かったために少々開きすぎているが、天ぷらなら十分に食べることが出来る。
 昨日茨木の「彩都」が「地球温暖化対策・ヒートアイランド対策モデル地域」としてテレビで紹介されていた。先住者のエゴだとは思うが、彩都建設による自然破壊は数字では計り知れないものがある。それまで緑に包まれた里山がバブリーな時代の開発計画によって丸裸の山と化してしまい、そこに生息していたタナゴやドジョウ、ヤマドリ、フクロウ、キツネ、ノウサギが姿を消し、タナゴがいっぱい獲れた池からもタナゴが産卵するはずのカラス貝が消えてしまった。そして私の子供たちの遊び場だった植生豊かな湿原も彩都開発のために消滅している。以前は身の丈1mに達するワラビが両手に余るほど採れる斜面があったのだが、ここも完全に削り取られてしまい、昔の面影など全く残っていない。開発は彩都エリアに限らず、万博公園から延びたモノレールと道路は里山の生き物たちの住処を真っ二つに分断してしまった。はたしてこれらの開発が「時代を先導するユニークな都市づくり」と言えるだろうか。さらにこの町の北部には(独)医薬基盤研究所という施設があり、遺伝子や免疫などの高レベルな研究が行われているらしい。十分な防御システムがあるとは思うが、こういうことに対してレベル4をイメージするのは私だけだろうか。スパイダーマンのプロローグで遺伝子操作された15匹の蜘蛛が1匹逃げ出して、見学に来ていた主人公を咬むシーンを思い出した。
 ちなみに彩都の公園にある人工池にはメダカがうようよしている。なぜこれほどまでに大量に繁殖しているのかは判らない。
2007年5月5日 | 記事へ | コメント(3) |
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2007年05月02日(水)
AJ-HDC27F
 「AJ-HDC27F」という検索が20件以上有った。検索されたページは「Panasonic AJ-HDC27F(バリカム)による720/60Pハイビジョン撮影」である。今更バリカムを語る必要もないほど業界に浸透したキャメラである。何故20件も検索が有ったのか?調べて見るとヤフーオークションである。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k45281617
こんなものがオークションに出品される時代になったということだろうか。いったいいくらで落札されるのか見ものである。
2007年5月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年04月30日(月)
撮影現場
 「撮影現場
 今月最もアクセスの多かったキーワードだ。1ヶ月間の集計で131アクセスである。何処かの専門学校が新入生か進級した学生にレポートか何かの課題を出したのだろう。2位がハイデラバード、3位がXDCAM EXである。とにかく色々なキーワードでのアクセスがある。
 今月はアクセス総数は11261件で、ユニークユーザー数は6521で、この数字からするとリピーターが多いといえる。詳しく見るとほぼ毎日アクセスしていただいているクライアントが10ほどあり、ここのところ更新が疎かになっていることが恥ずかしい。現場が落ち着けばホームページも更新しなければならない。
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2007年04月29日(日)
ファミリアRS RE-01R
 「ファミリアRS RE-01R」だ。RE-01RとはブリジストンのスポーツタイヤPOTENZAを代表するタイヤだ。私は普段の足にマツダファミリアRSを使っていて、その足回りがこのPOTENZA RE-01Rである。それほどパワーのある車ではなく、サイズも205/50/15という細めのものを選んでいる。1回目の車検で195/60から205/50のRE-01Rに履き替えて、先日の2回目(5年目)車検で再び205/50のRE-01Rに更新した。つまり気に入ったタイヤということである。
 これまでランサー、ゴルフ、スーパーシビック、リべロなどを乗ってきたが、エンジンには一度もチューニングを施したことは無く、いつもブレーキとタイヤのみに止めている。理由は簡単である。車は走るよりも止まることの方が重要だからだ。もしエンジン周りをチューニングしたならRE-01R程度では止まりきれないに違いない。しかしファミリーカーにしてみればPOTENZA RE-01Rは十分に高性能なタイヤだ。ファミリアに乗っている限りはしばらくこのタイヤを更新していくことになるだろう。
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2007年04月28日(土)
3009 オイルダンプ
 「3009 オイルダンプ」である。SME9009にオイルダンプが採用されたのはシリーズVからだ。しかし一時シリーズUのオプションとして、というかユーザーの要望によってオイルダンパーが販売されたこともあった。
 シリーズVのオイルダンパーはいたって簡単なものだ。トーンアームのベース側(動かない方)に粘性を持ったシリコーングリスの桶があり、トーンアームに小さな櫂(ボートでいうオール)のようなパッドを取り付けてオイルの中に浸す構造になっている。
 このダンパーによってトーンアームはゆっくりは動くが、早い動きは抑えられることになる。自動車のスタビライザーのようなものだ。パッドは大きさによって3種類あり、白、黒、灰に色分けされている。反りの無いレコード盤では最も大きい物が使えるが、反りが大きいレコード盤ではトーンアームが反りに追従できず、カートリッジのカンティレバーに負荷がかかることになる。そのために超低域の信号が発生すると同時に、トレース能力も低下してしまう。またオイルが柔らかすぎたり、パッドが小さすぎてはオイルダンパーの意味を成さない。意外と調整が面倒である。しかし程よく調整された状態ではトーンアームの共振も抑制されてトレース能力は向上する。そしてオイルダンパーの最も効果が現れる低域の過渡特性が格段に向上する。チューニング如何によっては良くもなれば悪くもなる。つまり両刃の刃である。
 3009シリーズVのシステムはF1カーのサスペンションのようだ。レコード盤がサーキットで、スタイラスがタイヤであり、カンチレバーとゴム、トーンアームの水平回転部分のマイクロピポット、垂直支持部のナイフエッジとオイルダンパーが懸架装置になる。路面(盤面)状況や気温によってベストなチューニングを求められるオーディオなど、今の若者に理解してもらえるだろうか。だが3009の動きは見ているだけで楽しいのである。
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| 音声・録音・音響 |
2007年04月27日(金)
4G63 ノンスリップデフ
 「4G63 ノンスリップデフ」である。何と、会社の車がトップで挙がっている。4G63とは言わずと知れた三菱の名エンジンだ。日産プリンスで言えばS20といったところだろうか。ランサーEX2000ラリーターボから後の三菱のスポーツエンジンはこれを外しては語れない。そのパワーを生かしたコーナーの立ち上がりにはノンスリップデフ(リミテッドスリップデフ)は必須のものである。
 私がデリカ4WDをディーゼル車ではなくガソリン車を選んだのも4G63とLSDを搭載していたからだ。すでに10万キロを超えて乗っているが元気そのものである。厳しくなった排ガス規制もガソリンエンジンのおかげで今後も乗れそうである。あまり目立つ車ではないが、意外と根強いファンがいるようだ。
DEEオヤジの挑戦←私など足元にも及ばない。
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2007年04月23日(月)
XDCAM EX
 「XDCAM EX」だった。そして逆引きをすれば、検索元はなんとsony.co.jpだった。詳しく見ると今月だけで225件ものアクセスである。
 どれほど世間に注目されているかを調べているのだろうか。まあ、心配御無用、十分以上に注目されている。
 問題は先に発売されているナショナルのP2CAMとどう勝負するかというところだろう。こちらはMPEG2ではなくバリカムと同じ100MBPSのDVCPRO HDである。

 しばらくは様子を伺い、市販モデルがどういうものになってくるかを楽しみにしたい。巷の情報によると$8000程の価格で1/2インチの撮像素子らしい。1/2インチで5,8mmの引きなら2/3インチの7.8mmに相当する。放送用の標準ズームと同じ画角になる。これは期待できそうだ。
 話は変わるがサイバーショットが新機能を盛り込んだ。以前ブログで書いたが、新しいサイバーショットはビデオ出力がSDからHDに変わった。アナログコンポーネント出力が加わったことでフルハイビジョンの静止画をモニターに出せるようになった。アルファに上位機種を譲ったかに見えたが、リアルタイムビューのサイバーショット健在である。 一年前のこの記事に追記するが、2008年4月にレンズ交換式のPMW-EX3が発表された。2月に発売されたレンズ交換式のHDVのHVR-Z7JやHVR-S270の持つテープメディアの限界に対してPMW-EXの登場はありがたい。XDCAM EXが今後どう伸びるかはメディアの価格にかかっているだろう。  先日ブログでXDCAM EX PMW-EX3のことについて触れてみた。
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2007年04月22日(日)
簡易中継
 「簡易中継」という検索があった。最近は簡易中継というとインターネットを使ったIP中継を思い浮かべる。中継といっても様々なものがあり、衛星回線を使ったSNG(サテライト・ニュース・ギャザリング)中継からマイクロ回線を使ったFPU(浮動小数点ユニットではなく、フィールド・ピックアップ・ユニット)中継、また光ファイバーや同軸ケーブルを使った有線中継など様々だ。
 上の写真は映像をRFに変換して同軸ケーブルで行った簡易中継の現場だ。そして下の写真はマイクロ波を使ったFPU中継だ。FPU装置は池上通信機のアイリンクだが、NECからもパソリンクというFPU装置が出ている。しかし最近ではHD化が進み、現行は2.4GHz帯HD FPU装置になる。

 かなり昔、私がまだ映像制作を始める前になるが、よく衛星通信を行っていた。衛星は86年にH-1ロケットで打ち上げられた日本アマチュア無線連盟のJARL衛星JAS-1だ。仰角をつけたアンテナで144MHz帯の電波を送信し、衛星のレピーターによって28MHz帯にヘテロダインされて降りてくるのである。この方法を用いることで微弱な電波にもかかわらず、日本の各所と通信することが出来て感動したものである。今はこんな努力もなしにSNG会社がハイビジョンの衛星中継を行ってくれる。宇宙も身近になったものだ。
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2007年04月21日(土)
ハイビジョン中継車
 「ハイビジョン中継車」で私の会社のサイトが検索されていた。それもかなり上位だ。もちろんこんな立派な中継車は私の会社には無い。当然大手の技術会社にお借りしたものである。
 この仕事は大手レコード会社のパッケージDVDとオンエアの制作だが、なぜこの仕事を私の会社が受注できたのか、その理由は簡単だ。過去の舞台公演の収録実績である。つまり映像収録は機械が行うものではなく、人間が行うものであるということだ。カメラマンにしろ、スイッチャーにしろ、これまで経験してきたことが技術となり、能力となる。
 大手レコード会社→中堅制作会社→千里ビデオサービス→大手技術会社という流れになり、一見して最後の二つが逆転しているように見える。しかし、大手技術会社といえども、実際にキャメラを振るのは私の会社のキャメラマンと変わらない。それよりもキャメラマンの経験が重要になる。この日のキャメラマンのMやOもこれまでに100本以上の芝居を経験し、私もそれ以上の現場でスイッチングしてきたのである。
 こういうスタッフを支えてくれるのが大手技術会社のスタッフ(VE、VTR)ということになる。
 これが技術さんの仕事場である。ここにVEさんとVTRさんが専従し、機器の調整と収録の管理を行ってくれる。
 ここが私(スイッチャー)と音声さん、ディレクターの仕事場である。ここで4台のハイビジョンキャメラから送られてくるライブ映像をリアルタイムに切り替える。
 最後は本番中のVE卓。さながら潜水艦である。(実際には潜水艦など乗ったことも無いが、映画を見ての印象ではこんな感じではないだろうか)ソナーの音よろしく、私が叩くスイッチの音だけがカチッ、カチッと暗闇に響き渡る。
 「ハイビジョン中継車で上位ヒットしたおかげで又新たに中継の依頼が浮上してきた。我々スタッフは再び闇の中に潜行することになる。
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| 映像制作・撮影技術 |
2007年04月20日(金)
DSR-1
 「DSR-1」とはソニーの一体型用DVCAMドッカブルVTRである。現在ソニーが出しているフィールドでのHDCAM-SR収録を可能にするポータブルレコーダーSRW-1が残っているだけで、ドッカブルVTRのDSR-1は市場から姿を消してしまった。つまりDXC-D50と一体化するDVCAMは無いのである。姿を消した理由は簡単だ。売れないからだ。新規にDSR-1を購入する金額に数十万円を上乗せすれば完全一体型のDVCAMが購入出来るのである。ところが我々技術会社の要望は少し違う。
 キャメラと完全一体型になったキャメラには放送用のHDCAM、BETACAM、DVCAMなど、様々なものがある。DVCAMではDSR-450やDSR-400などが現行モデルで、一体型としての完成度は高い。しかしBVP-90やBVP-70など、これまでベーターカムのドッカブルVTRと一体化してきたキャメラはVTRを交換することで新しいフォーマットに変更が可能だ。(※ハイビジョン化は無理)
 私の会社の場合、BVP-70は今もBVV5と一体化しているが(時にベーターカムでの撮影依頼があり、BVW-300や400とともに今も稼動している)
IKEGAMIのHC-D45は当初一体化していたBVV5をDSR-1に換装した。つまりHC-D45は池上純正のDVCAMアダプターを装着することでDVCAM一体型に生まれ変われたのである。下の写真はHC-D45にDSR-1とB帯ワイヤレスレシーバーを装着したものだ。
 もしもHC-D45がベーターカム完全一体型であったなら、今頃は現役を退いているかもしれない。HC-D45は52万画素CCDを採用し、水平解像度900本、S/N63dB、感度F11、ダイナミックレンジ600%を達成したキャメラで、今も第一線で通用する性能を保持している。
 上の写真はヴィッセル神戸の取材風景だが、HDCAM、ベーカムなどに混ざって千里ビデオサービスのHC-D45wDSR-1今も現場で活躍している。
 分離、一体型のVTRは我々技術会社にとって強い見方であり、フォーマットの変化に追随できることは結果として機材コストの抑制となり、顧客にとっても良い結果に結びつくのである。
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2007年04月19日(木)
HDV Vision3
 「HDV Vision3」である。これまでHDVのHVR-Z1Jにはマンフロットの#505を使用していたが、キャメラマンの要望でVintenのVision3を導入した。HVR-Z1Jに放送用の舟(VCT-14)を使用した場合は3kgのスプリングで完全バランスする。もちろん#505も3kgに設定しているので完全バランスするのだが、以前Jリーグの取材でガンバ大阪へ行った時(この日は池上のDVCAM)に東通さんがHVR-Z1JにVision3を持ってこられていて、その白い美脚に魅了されたということだ。カーボンファイバーを使った黒い三脚も軽くて良いのだが、やはりビンテンカラーが美しい。そして軽いキャメラの場合にはアルミ三脚の方が安定感がある。
 さて、肝心のキャメラワークだが、水平/垂直/斜めのパンはさすがにビンテンである。これで上手く振れなければ人生の終わりだ。そしてスローパンのためにドラグを強めに設定してもバックラッシュも無く自然に止まる。もちろん動き出しもスムーズだ。
 さて後に残った#505だが、その運命やいかにである。しかし最近はHDVの仕事が多く、さらにHDVのマルチ収録にも複数のHDV三脚が必要になる。#505も益々活躍してもらわなければならない。そうは言っても今後Vision3の使用頻度が高くなることは間違い無い。当然だが笹邊も美脚好きである。
2007年4月19日 | 記事へ | コメント(0) |
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