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2007年03月09日(金)
BVW-300
 「BVW-300」という検索があった。撮影機材のページが挙がっていた。
 ベーターカムが完全一体型になった初代のBVW-200に次いで発売されたキャメラがBVW-300だ。次いで400、300A、そして400Aとなり、カメラヘッドがデジタルプロセスのD600に進化した。ところが、そのスタイルはBVW-200以来殆ど変わっていない。つまり一体型キャメラとして完成された形といって良いだろう。その後発売されたデジタルベーカムやSX、HDCAMなどはテープが縦に装填されるようになったくらいで、極端なデザイン変更は無い。
 現在こういった一体型キャメラはナショナルとイケガミからも発売されているが、それらのデザインはほぼBVWシリーズに似たものになっている。形だけではなく、スイッチのレイアウトなども揃っている。いわば自動車のシフトパターンのようなものだ。これがメーカーごとに異なっていれば事故の原因になる。ようやく放送機器もメーカーの意地を捨てて使用者の立場にたって設計されるようになった。
 下の写真は今も私の会社で現役で動いているBVW-300だ。BVP-70にBVV5を一体化させたものに比べるとキャメラ部の高さが低くなって、担いだままキャメラマンの反対方向が確認できる。これはBVP70よりも優れた部分だが、肩に乗せたときの安定性はBVP+BVVに軍配が上がると思う。
 とはいいつつも、今では新人の練習用になったBVW-300である。このベーターカムというフォーマットは今後何年ほど使えるのだろうか?少なくとも2011年には地上波アナログ放送は停波することになっている。
2007年3月9日 | 記事へ | コメント(2) |
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2007年03月08日(木)
ノンリニア編集 音声 適正レベル
 「ノンリニア編集 音声 適正レベル」というキーワードである。昨日の検索とよく似たキーワードだ。おそらく同一の人物だろう。
 ノンリニア編集を行う場合、出力先がDVCAMやDVCPROの場合は-20dBが基準になる。しかし民生用DVやDVDの場合はそれよりも高い。-20dBを基準に作るとレベルが低すぎるのだ。どうもこのあたりがややこしいところで、多くの人が悩む部分になる。そのためにDVDを作る場合は私は-8dBを基準にしている。つまり-20dBの4倍のレベルだ。しかしDVCAMとDVDを両方出力する場合は音声レベルが異なる2種類の完パケが必要になる。これは致し方ない。要するに規格が違うのだ。
 また、デジタルになったことで映像の基準信号がこれまでと違ってきた。たとえばカラーバーだ。定常的なノイズが無いため、今までのように止まったカラーバーでは機器がフリーズしていてもわからない。そこで私のところでは下にあるような動画カラーバーを使用している。もちろんSVSオリジナルだ。動くカラーバーもなかなか面白いものである。

放送だけではなくインターネットでのライブ中継でも回線チェック用にこういうものは重宝する。普通のカラーバーでは回線が停止していても気付かない。
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2007年03月03日(土)
JVCが面白そうだ!
 今回はキーワードではない。インターネットの凄さである。
 JVC Professional New Homeというビクターの米国サイトで知りえる情報だ。インターネットのお陰で海外で先行発売されたものや新製品の情報が手に取るように分かるのである。
例えばhttp://pro.jvc.com/prof/attributes/features.jsp?model_id=MDL101623というページや、
http://pro.jvc.com/prof/attributes/features.jsp?model_id=MDL101625では日本ではまだ発売されていないGY-HD200UやGY-HD250Uなどが掲載されている。国内で発売されているGY-HD100に比べると大きくスペックが上がっている。
 GY-HD100を購入しようかどうしようかと思っていたところにこの情報が入ってきた。当然国内発売を待とうということになる。そして色々調べていると、どうやらHDVのフルサイズカセットが入る上位機種も開発されているようだ。URLを見ると品番はHD7000という事になるらしい。そしてVTRも60Pに対応しているものがあるようだ。ソニーがXDCAM-HDで上位機種を出してきたが、HDVの本家はやはりフルサイズHDVに進むのかもしれない。しばらくJVC(ビクター)から目が離せない。過渡期の面白さである。

GY-HD250のカタログはここで手に入る。ただし見ると欲しくなるので要注意だ。くれぐれもご用心を!
右クリックで一旦保存してから見るほうが軽いだろう。
http://pro.jvc.com/pro/attributes/HDTV/brochure/gyhd250u_prelim.pdf
2007年3月3日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年02月27日(火)
SSG 信号
 「SSG 信号」というキーワードだった。
 SSGとは我々の間ではSync Signal Generatorであったり、Standart Signal Generatorであったりする。またSignal GeneratorとかSync Generatorとも呼ばれる。それらを略してシステム図ではSGと言う風に書かれる。

 写真はNTSC用のSSGで各種の基準信号を発生させ、VTRやモニターやモニターの調整に用いる。そして下の写真のようにBB(ブラックバースト)やSC(サブキャリア)等の同期信号も発生できるようになっている。

 同期信号とはジェンロック(ゲンロックGenerator LOCKの略)を行うもので、これが出来ないと様々な機器が自己のクロックで走るために、機器を切り替えるたびに画像が乱れたり、色が変わってしまったりする。そして、本来1秒間に29.97枚有るはずのフレーム画像が実際にはキャメラごとに枚数が異なったりする。
 例えば3台のカムコーダーで同じ現場を撮影しても1時間の総フレーム数が数コマ違ってしまうことになる。こういう状態ではアイソレーション収録したテープを編集する場合に大変苦労する。そのために複数のカムコーダーで音楽物を収録する場合は1台のシンクジェネレーターによってジェンロックをかけ、同時にそのジェネレーターによってジェンロックのかかった1台のタイムコードジェネレーターから各カムコーダーにタイムコードを送る。こうすることで全てのテープのタイムコードが時間軸上で揃い、音声の位相も統一できる。
 時々家庭用のMiniDVで撮影したアイソ撮りのビデオ素材を編集室に持ち込まれることがあるが、1時間の総フレーム数が数枚違うことなどはざらである。これは各カムコーダーのサブキャリアの周波数の違いによるものだ。放送機材のサブキャリアの誤差は3.579545MHz±20Hz 程度だが、民生用のカムコーダーでは3.579545MHz±100Hzほどの誤差があるらしい。条件が悪いと上限と下限の間で最大200Hzものズレが生じることもありうる。そういうことを防ぐために我々は同期に対してシビアにならざるを得ないのである。
2007年2月27日 | 記事へ | コメント(2) |
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2007年02月24日(土)
J14×8
 「J14×8」である。J14×8.5ではない。
 とても古いレンズだ。千里ビデオサービスが登記した頃はJ13×9が一般的で、その後BVW-200が出た頃J-13aが登場し、しばらくしてインナーフォーカスのJ14aが出てきた。しかしJ14×8は廃番にはならず、NHK御用達レンズとしてななり後までカタログに載っていた。大きさはJ20aと殆ど同じで、14倍レンズとしては異常に大きなレンズだ。もちろん価格も14aの倍ほどでJ20aと変わらなかった。
 何故にこのレンズが大きく高いかというと、光学設計にサイズと価格という制限を外したからである。小型化を目指さず、また光学ガラスにも蛍石(フローライト)を惜しげもなく使うことで当時最高の光学性能を出したのである。そしてこの性能は今のHDレンズに匹敵するものである。色収差はなく、撮像管時代に設計されたにもかかわらず、トラッキング調整の無いCCD時代でも十分以上の性能を誇っている。(トラッキング調整:撮像管の位置を前後させて、赤緑青それぞれの焦点に撮像面を合わせることで色収差を補正することだが、色分解プリズムに撮像素子を貼り付けた3CCDキャメラでは同様の調整が行えないために完璧な色収差補正が必要になった。この問題をクリアーしたレンズを当時CCD対応レンズと呼んだ。)
 写真用のレンズには様々な名玉がある。例えばコマーシャルエクター300mm、ビオゴン38mmSWCやプラナー120mm、そしてエルマリート50mmなどだ。ところがTVキャメラのレンズにはそういうものは無い。しかしこのJ14×8だけは唯一名玉だと思う。古いレンズだが、最新のDVCAM DSR-450でEFP運用する場合はこれが一番だ。ただしインナーフォーカスになっていないため、スナップオンタイプのマットボックスが使用できないのは玉に瑕というものだ。もちろん前玉や後玉に傷などはない。先日知り合いに譲って欲しいと頼まれたが、これだけは絶対に譲れない。
2007年2月24日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年02月20日(火)
駒村商会 ワイドコンバーター
 「駒村商会 ワイドコンバーター」である。駒村商会とはトプコンホースマンで有名な会社だ。私も写真時代にホースマン6x9やL45などを使っていた。その後動画に変わってからもアントンバウアーのバッテリーなど購入し、ミラーのビデオヘッドが本庄から駒村に替ったためにメンテナンスなどでも取引があった。その駒村商会が今はグライドカムやセンチュリーのワイドコンバーターも輸入している。
写真はセンチュリーのHD用ワイドコンバーターをHVR-Z1Jに取り付けたもので、ソニーの純正0.8倍に比べると格段に優れている。解像度はワイドコンバーターとしては申し分なく、ワイド端での樽型湾曲も少ない。特に純正の0.8倍のワイド端と同等の画角では皆無といっても良い。また、Z1Jに付けた場合4.5mmx0.7=3.15mmとなり、35mm換算で22.75mmの広角レンズに相当する画角を得ることが出来る。これはキヤノンXL H1用のHD6倍ズームXL3.4-20.4mmLのワイド端画角よりもまだ広いのである。総合的な性能を考えると現時点では最強のワイドコンバーターといえるだろう。
このセンチュリー0.7倍HDワイドコンバーターを最強たらしめているアクセサリーに写真の純正フードがある。これは先日駒村から届いたものだが、4x4のティフェンなどのフィルターも装着できる。内容的にはフードというよりもマットボックスといえるものである。ワイド撮影ではハーフNDなども良く使うが、ショートズームと違ってフィルターを装着しにくいワイドコンバーターにとっては最良の相方と言えるだろう。さすがに映画の国アメリカの製品である。
 明日スタジオでキヤノンXL H1とXJ G1の運用テストを行うが、センチュリーから近いうちにG1用の0.7倍HDワイコンが発売されるようだ。もちろん取り付けはZ1J用と同じバヨネット式である。
 映像制作にはキャメラ本体はもちろん重要だが、それ以上にキャメラワークを支える周辺機器が重要になる。駒村には今後もっと多くの周辺機器を取り扱ってくれるようにお願いしたい。
2007年2月20日 | 記事へ | コメント(3) |
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2007年02月19日(月)
AW-SW350 取り込み
 「AW-SW350 取り込み」という検索。
 AW-SW350とはナショナルのライブスイッチャーのことだが、前作のSW-300とは似て非なるものになっている。SW-300がフレームシンクロナイザーを1CH分しか入れていないのに対し、SW-350では5基搭載している。そのおかげで非同期の信号から非同期の信号へスイッチングする場合もジェンロックモードと同様、自由自在に切り替えることが出来る。ただしフレームシンクロナイザーで画像をメモリーに書き込み、読み出しを行っているために最大1フレームの遅れが生じる。ただしこれは民生用VTRやPC、DVDなどを入力する場合のことで、ジェンロックがかけられるTVキャメラやVTRの場合はフレームシンクロナイザーをバイパスできるため遅れは生じない。
 また、SW-350はYC信号を基本に考えたこれまでの廉価版スイッチャーとは異なり、コンポジット信号を主体に設計されているため、14.3MHzのサンプリングで色信号ごとDA変換を行っているらしく、コンポジット信号での画質が格段に向上し、ジェンロックモードに迫る画質をFSモードで実現していることは特筆に値する。もちろんライブスイッチャーに絶対必要なタリー出力やインターカム回路は内蔵している。
 私がSW-350で気に入っていることはこれだけではなく、USBによってPCから静止画をメモリーに取り込むことが出来る機能だ。.NET Frameworkをベースにしたオリジナルアプリケーションによって720×540ピクセルの静止画をフレームモードでSW-350のRAM/ROMに書き込むことでロゴマークやイベントタイトルなどの静止画を送出できるのである。イベントなどのV出し現場では大変ありがたい。時に現場でデジカメで撮った写真をロゴに加工して送出したりもする。このSW-350はこれほどの高性能に関わらず前作のSW-300と同価格で販売されたことは驚きであった。
 後から聞いた話では(あくまで噂だが)開発グループが望んだ価格を営業が強引に据え置き価格におとしたらしい。それはさておき、これほどの性能を持ちながら低価格で発売されたことは我々にとってはありがたい話だ。そして現在は350の後継機としてHD-SDI対応のマルチフォーマット超小型ライブスイッチャーAV-HS300を発売した。

 対応フォーマットはSD(480/59.94i,576/50i)
HD(1080/59.94i,1080/50i,720/59.94p,720/50p)ということで全世界のHD/SDフォーマットにマルチ対応が可能になっている。また6入力全てに10bitフレームシンクロナイザーを搭載し、屋外用のDC駆動、タリー出力なども装備している。価格は据え置きとは行かないが、それでも軽自動車程度に設定されていることは嬉しい限りだ。いわば松下の底力である。
2007年2月19日 | 記事へ | コメント(2) |
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2007年02月18日(日)
朗報!
 今回はキーワードではない。下のH1の運用テストに合わせてXH G1も1台貸してもらえる事になった。今日発送され明日にはG1が到着する。当日はH1 vs G1のキヤノン勝負になった。だんだん面白くなってきた。
 そのかわりに納得してもらえるレポートを書かなくてはならない。十分なテストが必要だ。
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2007年02月17日(土)
XL H1をテスト
 「XL H1をテスト」である。このブログに少し書いただけだが、早速ヒットしていた。どういう人からのアクセスかはわからないが、XL H1やXH G1に対する注目が大きいのだろう。もちろん私も注目している。
 キヤノンからXL H1が私の会社に来ているが今週三和スタジオで運用テストを行う事になった。現在キヤノンからは3機種の業務用HDVモデルが出ているが、今貸し出されているX1よりもG1が興味深い。HD-SDIはX1と同様に出力できタイムコードもスレーブ出来るようにIN/OUTを持っている。さらに本体に2.7インチLCDを備えている点はX1よりも優れている。また20倍レンズもG1のものは広角側がX1の5.4mmから4.5mmまで広角化され、これはHVR-Z1Jと同じになった。さらに4.5mmに0.7倍のワイドコンバーターを装着すれば3.15mmとなり、3.4mmの6倍ショートズームよりも広い画角を得ることが出来る。

 さらに今回最も注目しているCCUソフトのコンソール1.1をテストできる。なおH1ではサポートしていないカラーコントロールについては残念ながら次回G1で行う事になるが、それ以外の運用テストは可能だ。

(※カラーコントロールはG1/A1のみ対応)

 これまで高価なリモートコントロールでしか対応していなかったCCU機能がわずか7万円弱でノートパソコンをiLink経由のCCUにすることが出来るのである。さらにカスタムプリセットコントロール録画ビューワーは大型キャメラのCCUにも無い機能である。その上ベクトル&波形モニターまでデスクトップに表示できる。
 今回ののテストでは第一線で活躍されるVEさんや照明さん、キャメラマン、そして映像監督を交えてのテストとなり、タレント事務所からは看板女優もキャメラテスト用に出してくれる事になった。ひょうたんからコマというよりも、技術屋のワルノリ?が盛り上がったようなもので、業界スタッフ交流会になりそうな気配である。テストにはメーカーや販売店は関わらないため、思う存分評価できるのではないかと思っている。
 テストに使用するものはXL H1本体/HD20倍 XL5.4-108mm L IS U/HD6倍 XL3.4-20.4mm L/モノクロビューファインダーユニットFU-1000/コンソール1.1となる。なおコンソールについては試用版ではなく正式版で評価を行う事になった。

追記:販売終了したコンソールだが、米国のキヤノンでダウンロード可能だ。
http://www.usa.canon.com/consumer/controller?act=ModelInfoAct&fcategoryid=269&modelid=12152#DownloadDetailAct
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2007年02月16日(金)
バケット 撮影機材
 「バケット 撮影機材」というキーワードだった。安全対策バリカムでの撮影現場が検索されている。下に掲載した写真は京都の東寺での収録の様子だが、バケット車を撮影に使用する場合は高所作業車の運転免許が必要になる。免許は作業床の高さが10m以上の高所作業車と作業床の高さが10m未満の高所作業車に別れ、写真のように20mを超えるバケットの場合は限定の無い10m以上の免許が必要になる。もちろん私は免許が無いのでオペレーターさんをお願いしなければならない。といっても免許があれば誰でもオペレート出来るかといえばそうではない。操作はキャメラワークと同様、演出に合った動きが必要だ。私がお願いしている戸高さんは歴史街道や世界遺産の撮影など、様々なオペレートをされているベテランである。
 さて、今回のキーワードで検索されていたページに面白いサイトが有った。Hironori Itoと題されたサイトである。これはFOSTEXのサイト内に有るFOSTEX製品ユーザーのページだ。
 録音技師:伊藤裕規氏の現場を紹介しているが、「北の零年」の現場が面白い。そしてその現場では撮影クレーンの他に高所作業車が場面に登場していた。色合いから見るとニッケンのようだった。
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2007年02月15日(木)
スムースシューター
 「スムースシューター」だった。ヒットしているのは先日グライドカムをテストしたページである。システムファイブからグライドカムをHVR-V1Jでテストしてもらえないかと言われたが、今はV1Jを必要としていないのでとりあえずZ1Jでテストする事にした。スムースシューターはテストした結果購入することになったが、搭載したキャメラがとりあえずHVR-Z1Jということの裏には私の中に少し目論みがあったからだ。それはキヤノンのHDVキャメラXL-H1をテストしてみたかったからだ。

 キヤノンとの交渉の結果明日私の会社に届くことになった。HD-SDIが出力できることですでにCMの収録などでも使用されているH1とはどのようかキャメラなのか興味津々だ。また広角系が弱いHDVキャメラにとってレンズ交換+ショートズームを完備している点も他の1080iHDVとは一線を隔している。
 予算が無ければHDV収録、予算があれば非圧縮のHD-SDI出力をHDCAMやDVCPROHDで収録が可能なXL-H1は大きな魅力がある。テスト結果次第では導入を検討する対象になるだろう。
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2007年01月31日(水)
映像制作 弘前市
 「映像制作 弘前市」である。ヒットしていたのはロケの利便性を図るために作った全国のフィルムコミッションリストだった。なぜかヤフーで3位に入っている。ところが弘前市のフィルムコミッションはURLが変わっていた。作成した時期が古いためいつの間にかリンク切れのページも出てきた。検索された方には申し訳ないと思う。早速更新しなければならないが、その前に大きな仕事をこなさなければならない。
 今回の仕事は超大手の教育産業のイベントの収録、送出、そしてストリーミング配信だ。プロジェクター2面、キャメラ2台、VTR7台、スイッチャー3台という内容だ。今日はしっかり休んで明日はノーミスの中継を行いたい。
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2007年01月29日(月)
HVR-V1J
 「HVR-V1J」である。HVR-V1Jは昨年システムファイブに予約したが、未だに迷っている。というのも今現在Z1Jで仕事は回っていて、かつ3CMOSの演色性や低照度時の画質について導入に踏み切れない部分がある。そして水中ブリンプが未だ発売されていないことも要因だ。そして先日システムファイブからグライドカム4000PROとスムースシューター、センチュリーのワイドコンバーターを購入したことがV1J先送りの最大要因である。さらにV1JがZ1Jほどに稼いでくれるだろうかという不安も残る。
 しかし確実にV1JがZ1Jよりも優れている点が一つある。それはLCDモニターの純正フードだ。Z1Jには純正品が無く、納得できるものが市場に出回っていない。そういった状況だが、先日急遽LCDフードが必要になりZ1J用にヨドバシでV1Jの純正LCDフードを購入した。一応は装着できたが、やはり専用ではないため一部分をヤスリで削って取り付けた。もちろんZ1Jではなく、4200円で購入したフードの方をを削った。
 今回それを少し改良したので紹介しよう。出来上がりはおそらく市場に出回っているサードパーティー製のZ1J用LCDフードより優れていると自負している。下の写真が改造したHVR-V1J(HDR-FX7兼用)用のLCDフードだ。
 フードの下部にグライドカムを運用する場合に便利なようにシンワの水準器を取り付けた。実際にZ1Jに付けた常態はまさに純正品という仕上がり、というよりも水準器が付いている分、より高性能である。

 改造前はLCDフードのスプリング付きの爪でZ1JのLCDを挟んで取り付け、パーマセルテープで外れないようにしていたが、今回ベルクロテープを取り付けることで簡単に脱着出来るようにした。千里ビデオサービスオリジナルのZ1J用LCDフードだが、市販しても良いくらいの出来栄えだと思っている。制作費は本体4,200円(ヨドバシ)とシンワ製水準器840円(コーナン)、ベルクロテープ(適当な余り物)で合計5,040円となった。安く出来たことを自慢したがる大阪人の私は大満足している。
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2007年01月23日(火)
映像制作 相場
 「映像制作 相場」である。
 「相場」とははてなダイアリーによると
1.市場で決まる商品の値段、価格
2.市場の変動を利用して差益を得ようとする投機的引
3.妥当とされる金額や方法
ということだ。つまりこの場合は3の「妥当とされる金額や方法」ということになる。
 ネットを検索すると映像制作の費用はピンからキリまで、かなり大きな開きを生じているのが判る。中にはVP1本7万3500円(シナリオ別)や、70,000円でキャメラ2〜3台。スタッフ1〜2名で撮影し、さらに編集したDVDが10枚もいただける夢のような価格が出てくる。ところがある会社ではVP1本100〜200万円とも書いている。ではどうしてそんなに大きな開きが出るのであろうか。
 たとえば人件費について言えばキャメラマンの相場は3万円〜3万5千円/日であり、ビデオエンジニアや音声技師、照明技師もほぼ同額である。監督にいたってはVPの場合拘束日数5日で25〜30万、10日拘束する場合はシナリオ込みで50万ほどになる。つまり原稿料と演出費である。またナレーターは44,444円〜77,777円、ネイティブイングリッシュの人になれば10万以上となる。
 VPを作る場合、この他にも特機、ヘア・メイク、スタイリスト、さらには出演者のギャラや制作スタッフ(ADなど)が必要になる。
 人件費だけでも1日の撮影で15〜30万は必要になる。そして機材費である。キャメラ、三脚、モニター、測定器、照明機材、音声機材、特機など10〜40万は必要だ。さらに撮影後の録音、編集、音源費などが必要であり、安く見積もっても50万は下ることは無い。
 冒頭に書いた超低価格な制作費を考えるとキャメラマンと助手の人件費に民生用のDV機材で終わってしまう事になる。もし業務用や放送用の機材を使うのであれば人件費は一切出ないことになる。また逆に人件費を中心に考えれば、機材費は無料という事になる。宝くじでも当たらなければまず不可能である。ただし学生や素人が趣味でボランティア活動としてなら可能かも知れない。
 別に私は怒っているわけではない。こういった価格設定がインターネット上を一人歩きし、本職として映像制作を行っているプロフェッショナル達や業界に迷惑をかけているということを自覚してもらいたいのである。もちろん自由競争の世の中だから、どういう価格設定をしてもかまわないが、機材費も出ない撮影を行った場合、機材の更新やメンテナンスも出来ない。ということは将来値上げするか廃業せざるを得ない事になる。ということは業界だけではなく、クライアントにまで迷惑をかける事になるのだ。
 多くの人達は一度下げた値段は上げることが難しいということを価格破壊の時代に学習したはずだ。また、超低価格で獲得した顧客は価格が上がれば離れるということも知っている。我々技術会社は常に高額な機材、設備投資に追われ、決して大きな利益は得られないが、少なくとも長期間にわたって営業を続けることが出来る利益だけは確保しなければならない。そして経営者は常に従業員やスタッフ、その家族の生活を支えているという意識を持つ必要がある。
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2007年01月20日(土)
ウェーブフォームモニタ とは
 「ウェーブフォームモニタ とは」である。ウェーブフォームモニター(wave form monitor)とは波形モニターのことで映像信号の波形を表示して機器の調整や動作を監視する測定器である。
 こう書くと難しそうだがそんなにややこしいものではない。テレビの画面を左から右(もしくは上から下)へ掃引(スイープ)して画面の位置に相当する部分のビデオ信号電圧を画像として表示する測定器・・・・・よけいにややこしくなったようだ。
 簡単に言えばテレビ信号の電圧計である。テレビ(ビデオ)の信号には業界の標準が決まっていて、それからはみ出したものは電波の周波数を多く使い過ぎたり、ブラウン管や液晶では表示できなかったりする。しかしそれをテレビ画面だけで見ていた場合、明る過ぎたり、暗すぎたりすると、それが信号の所為なのかテレビモニターの所為なのかがわからない。そのために映像制作する技術者は絶対的な信号電圧を監視し、規定の範囲(値)に調整しなければならない。
 これはウェーブフォームモニターに基準信号であるSMPTEカラーバーを重ねてみたものだ。(実際にはこういう表示をするものはない)見て判るようにそれぞれの色や明るさに対応して波形が表示されている。カラーバーではなく、実際の映像もこの規格に収まらなければ不良素材として放送できないのである。
 昔は波形モニターやベクトルスコープ、もしくは一体化されたモニターは非常に高価だったが、今ではコンピューターのビデオ編集ソフトにも内蔵されていて、趣味でビデオを編集する人も知識さえあれば簡単に利用できる。実際デジタルビデオを自分で編集し、コンピューターで加工したグラフィックスや写真を使って編集している子供たちもいるくらいだ。しかしコンピューターはRGBそれぞれ256段階の信号を合成して色や明るさを表現していて、そのままビデオに入れるとNTSC(日米標準テレビ方式)の基準値を超えてしまう。そのためにCGを作る場合は各色とも16〜235の範囲に収めなければならない。
 もしビデオ編集をファイナルカットやカノープスでされている方がいて、波形モニターやベクトルスコープを使っていないのであれば、是非一度開いてもらいたい。また、私が相互リンクしている「地方プロダクションの映像制作」の福田氏の勤める群馬県の会社には素晴らしく、また解りやすいテクニカル・レポートがあるので参照されたい。
2007年1月20日 | 記事へ | コメント(4) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
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代表取締役&
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