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2011年12月31日(土)
使える民生カムコーダーHDR-CX560V
仕事の大半はHDCAMやHDVといった放送用・業務用カムコーダー、それに中継用スタンドアローンタイプのカメラがほとんどだが、民生用の製品も色々と使う。例えばNEXシリーズの一眼スチル兼ムービーカメラや写真用のEOS5Dmk2やEOS7Dなど。
その中で一際輝いているのがハンディーカムのHDR-CX560Vだ。

極めてチープ(こういった言い方は失礼とは思うが、他に思い浮かばない)なハンディーカムだ。しかし安いと入ってもフルHDの60Pや24Pなどが撮れるうえに写真の撮影も可能である。この至れり尽くせりのところが一層チープ感を増しているとも思えるが・・・・
まあそういうことはおいておくとして、このHDR-CX560Vの何が凄いかといえば、その防振効果の威力だ。NEX-VG10/20でも18-200mmレンズでアクティブモードはサポートしているものの、動作はワイド端(最広角)の場合のみで、ズーム全域ではアクティブモードにはならない。ところがHDR-CX560Vではどの焦点距離にあってもアクティブモードが有効で、おもわずステディー装着なのかと勘違いするほどだ。
下のYouTubeは御堂筋イルミネーションをダッシュボードに置いたHDR-CX560Vで撮影したもので、最広角よりは少し寄ったサイズで撮影している。実はこのHDR-CX560Vに付いている14倍レンズはかなり広角になっていて、ワイドコンバーターの必要もない。
※写真の液晶モニターにカラーバーが表示されているが、このカムコーダーにカラーバーの表示機能は付いていない。USB経由でメモリーにARIB COLOR BARを書き込んだものである。HDMIから出力して液晶モニターの調整などに用いている)


撮影は1080×60Pでシャッター速度は1/60に固定、フォーカスはオート及びマニュアルの使い分け。ホワイトバランスは太陽光プリセットをWBシフトで−4に設定。AEシフトは+0.7EVで行った。そして手ぶれ補正はもちろんアクティブモードON。YouTubeを見ていただいて分かるように、とても小型の民生カムコーダーとは思えない映像が撮れたと思う。というよりも放送業務用ではジャイロなど、よほどのことをやらなければここまで安定した映像にはならないと思う。それほど今の民生機は進んでいるといえる。
このカメラはスチル予算の空撮で、ディレクターの希望に沿うために購入したものだが、到底ウエスカムには敵わないが、ヘリコスリーよりははるかに安定した動画が撮れた。また00:15〜00:21のフォーカスインでも合焦時のズーミングも少なく使いやすい。

もちろんこういったカメラだけでは仕事は出来ない。メインはHDCAMやHDVとなり、来年はXDCAMEXでの撮影も行う。しかしHDRやNEXといった民生機をうまく使うことで、というよりもHDRで、NEXでなければ撮れない撮影もあるということだ。HDCAMでなければ、HDVでなければ、P2でなければなどと同じように、HDRのアクティブモードでなければ撮れない世界があるはずだ。そういったことを理解して、クライアントに提案できればよいと思う。当然人件費は従来と変わらないし、周辺機器については普通の撮影よりも加算される。しかしオーバースペックな撮影機材を使う必要はない。

このHDR-CX560Vだが、私が購入して二週間ほどして生産完了となって量販店からは姿を消し、ソニーストアでも入荷未定となっている。560Vにファインダーとゼブラ表示が付いたHDR-CX700Vは今もソニーストアで売っているが価格は当然高くなる。
そんな状態だがアマゾンには今もまだ在庫があるようだ。もう一台はアマゾンで買うしかないだろう。
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冬休みの工作はNEX−5Nの外部マイク用ソフタイ型ウインドジャマーの製作
ようやく冬休みに入った。まずは頭の中にイメージできていたNEX-5Nの外部マイクECM-SST1の風対策のウインドジャマーの製作だ。

今年の締めくくりの工作として、メーカー製レベルのものになったと悦に入っている。というか、何処で売っているのかと聞かれそうな出来栄えにとても満足している。

ECM-SST1にはオリジナルのウレタン製風防が付いているが、やはりこれだけでは風に吹かれてしまう。

左がオリジナルの風防で、右が今回用意した粗目のスポンジ。板状のものをマイクに合わせてコップ形に加工した。これがウインドジャマーの内部に空間をつくる。オリジナルのウレタンスポンジでも良いが、ジャマーと併用するとどうしても高域が落ちてしまう。
粗目のスポンジはクーラーのフィルター用でホームセンターなどで入手できる。他のウインドジャマーでも使用しているが、音質的には高域の落ちも無く耐久性、耐候にも優れている。

上記のコップ方に加工したスポンジを覆うのがいつも使っているフェイクファーだ。これは船場の生地屋などで容易に手に入り、価格も非常に安価だ。

型を出して切り出したフェイクファーをうまくスポンジが包めるように糸で縫う。面倒くさそうだが、実はとても楽しい。

縫い終わったフェイクファーを表に返してスポンジを入れればほぼ完成だ。注意点としてはフェイクファーの抜け毛がレンズ交換の際にカメラ内部に入らないようにすることだ。掃除機とガムテープを使って余分な毛を全て抜いて脱落毛の予防をしなければならない。マイクとレンズの距離が近いため、今回使用したロングファーではレンズ操作の際にファーに指が接触してしまうので毛足を1/2程に刈り込んだ。

出来上がったジャマーの内部にスポンジが入っているのが見える。

また、下部(レンズ側)についてはファーを特に短く刈り込んである。そしてその部分の防風効果が落ちないように別珍生地を縫い付けておいた。これによってレンズから発生する雑音を抑える効果を期待したい。NEX-VG10/20のマイクの場合もレンズ操作の際に指がファーに接触しないように同様の処理が行われている。

NEX-5Nに取り付けた上体を真横から見た写真。レンズとジャマーの間に十分な隙間が確保されている。

ウインドジャマーはシュアーのSM63Lの風防などと同様の調味料缶がピッタリだった。

さて肝心の防風効果だが、今年の暮れは風が穏やか過ぎて屋外でのテストは出来なかったため、屋内で様々な風を当ててテストしてみた。。
NEX-5Nでは録画中の音声モニター出力はデジタルのみしか出ていないので、DA変換してヘッドフォン使って同時モニターした。その結果、エアコンの噴出し口では全く吹かれはなかった。また撮影用の扇風機の前でも大丈夫だった。しかし送風用の強力ブロワー(モデルの顔に強風を当てて髪の毛をそよがせるもの)の噴出し口ではさすがに吹かれてしまった。もちろんそういう場合はライコートでも無理で、やはり籠ジャマーでなければ吹かれは防げない。この程度の防風性能が出れば屋外で音生きの撮影でも十分使えるということになった。

何故NEX-5Nのマイクにジャマー?と思われるが、NEX-5→5Nへの進化は旧のNEX-5の動画撮影がオートのみだったものが、5Nでフルマニュアル露出が可能になった。感度やシャッター速度、アイリスを固定して撮影できる。もちろんレンズは交換式でサードパーティー製の各種アタッチメントも充実している。さらにAVCHDでの記録が以下のモードに対応した。
1920 x 1080(60p, 28M, PS) 約28Mbps
1920 x 1080(60i, 24M, FX) 約24Mbps
1920 x 1080(60i, 17M, FH) 約17Mbps
1920 x 1080(24p, 24M, FX) 約24Mbps
1920 x 1080(24p, 17M, FH) 約17Mbps
これを使わずしてどうするかということだ。NEX-5Nは本気で動画が撮影できるカムコーダーになったというわけである。
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2011年12月20日(火)
NEX-VG20に有りえない機能割愛!最悪の判断と言わざるを得ない!
NEX-VG20の動画カメラとしての機能・性能・操作性は絶賛した私だが、とんでもない機能割愛が発覚した。
誰もそのことは言わないし、取扱い説明書にも記載が無い。
VG20を絶賛した私としてはそのことをこのブログを読んでいただいている方に伝えなければならないと思う。

何が割愛されたかといえば
静止画(写真)撮影後のプレビューで拡大表示が出来なくなったことである。ソニーの相談センターに問い合わせてみたところ担当者も即答できずに折り返して連絡を頂いた。「申し訳ありません。出来ません」回答してくれた担当者さえ不思議に思われたように見えた。
早速品川に電話をかけて改善を要望した。
VG10では出来なかったRAWデータの記録も可能になり、動画カメラとしてだけではなく、写真撮影用としても大きく進化し、動画、静止画をとる必要がある場合に同じ画角が得られることでも使い勝手は良くなっているVG20だ。

この問題が解決されるまで、私からNEX-VG20の購入はお薦めできない。
このままではNEX-VG20は「翼の折れたエンジェル」という他は無い。
このままでは決してうなずけないし、心が寂しいだけだ。
NEX-VG20には是非とも翔んで頂きたい。

iBookやiPhone、Androidなどでタップに慣れた感覚から言うと十字キーやローラーを使わないでタップで拡大できれば十分のはずだ。また今どきのNAVIのように画面の端をタッチすればスクロールも出来るはずだ。
1タップで5倍、2タップでピクセル等倍、10倍などに拡大されれば使いやすいだろう。拡大フォーカスや音声レベルのマニュアル設定、24Pのフレームレートなど動画カメラとしては素晴らしくなった。
しかしα担当の開発者なら写真のプレビュー時に拡大できないことに疑問ところか不満を持ったに違いないと察する。おそらく動画に重点を置いて開発が進められたと想像できる。

NEX-VG20はNEX-VG10になかった拡大フォーカスも搭載され、動画撮影においてはNEX-VG10の2倍は優れたカメラになった。
他にも多々優れた機能や性能が搭載され、NEX-5Nの4倍、NEX-7の3倍、NEX-VG10の2倍は優れていて欲しい(笑)
ハンディーカムであると同時にαシリーズと同様に写真カメラでもあるNEX-VG20なのだから、ここは早急にファームウエアで対応してもらいたい。先日のNEX-VG10のファームウエアアップデートのピーキング機能のように販売終了してからのファームウエアも嬉しいのだが、NEX-VG20の写真プレビューの拡大表示は一刻も早い対応が望まれる。

ブログで悪口を書いているわけではない。VGスタイルをこよなく愛するユーザーとして強く強くお願いしたい限りである。
宜しくお願いしますm(_.._)m

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2011年12月13日(火)
皆既月食をHDR-CX560Vで撮ってみた
先日の月食をハンディーカムHDR-CX560Vで撮ってみた。
なぜこんな小さなカメラで撮ったかといえば、広島県へロケにいっていて、カメラが制作会社の大きなカメラしかなかったためで、月食撮影はプライベートのメモ用に持っていったハンディーカム。
急遽入った大阪での中継を仕込んで宿泊地の新見市に着いたのは21:45。すぐさまホテルの駐車場で撮影した。カメラは超小型だったが、三脚はなんとVINTENである。CX560Vにはカウンターが強すぎてパンアップ/ダウンはできないが、FIXならとても安定する。
標準の光学10倍では寄り切れないのでデジタルズームを入れて撮影している。また皆既中の星空はナイトショットで撮影した。残念ながら月のそばに輝く昴(プレアデス星団)は動画には写らなかったが、新見の夜空はとてもきれいだった。貼り付けたYouTubeはご愛嬌ということで・・・・

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NEX-VG20はVGスタイルの完成形
NEX-VG10がようやく本気で使えるカメラになった。
フルハイビジョン、60p/60i/24p撮影がそのひとつ。VG10では30Pから生成した60iということで、実質30Pという状態だった。
次に動画時の読み出し範囲が拡大したことで、ワイド端撮影時の画角が16:9静止画撮影時と同等になった。これは画期的というよりも当たり前のことであり、今までVG10が動画撮影時に静止画撮影より画角が狭くなることがイレギュラーだったといえる。
そして何よりも大きな改善点はHDMI出力と本体のモニターが同時出力可能になったこと。実はこれも本来当たり前のことで、はいた関係にあったことの方がイレギュラーといえる。そしてVG10で強く望んだ拡大フォーカスやピーキングが標準装備された。これでこそビデオカメラのソニーである。
また、音声記録が5.1chサラウンドに対応したと同時に音声レベルのマニュアル設定が可能になった。これは同録には必要不可欠な機能だ。
他にも静止画のISO感度アップやRAWデータ記録なども特筆できるが、表には出ない部分では筐体やマウント台座、三脚取り付け部などが強化されたようだ。
残念ながら偽色によるモアレや感度ではNEX-FS100には及んでいない。またHDMI端子の強化は成されていないようなので自分で強化しなければならない。またVG10ではオリジナルのトリガーリモートを自作したが、VG20ではリモート機能が標準装備されている。さらにVG10ではHD専用だったが、VG20ではSDやAV出力にも対応した。
しかし総合的に見て非常によくできたカメラであることは確かだ。VG10がパイロット版、あるいはベーター版、機能評価版だとすれは、VG20はここにきてVGスタイルの完成版といって間違いないと思う。少なくとも私は絶賛する。

先日キヤノンから発表されたCINEMA EOSの内覧会の案内状が届いたが、ソニーのPMW-F3にしろパナのAF-105にしろ低価格といえども使用頻度を考えれば購入して保有するには高すぎる。NEX-FS100にしても価格はHDVクラスといいながら、私の会社での使用頻度はHDVやHDCAMが圧倒的に多い。HDVやHDCAMは自社保有してもデジタルシネマはやはりレンタルで使用すべきカメラだろう。
ところがNEX-VG10やNEX-VG20はちょっと違う。うまく使えばそれなりの映像が撮れて、なおかつ一眼レフ程度のコストである。こういったものはレンタルでは逆に馬鹿馬鹿しいものになる。もちろん様々なカスタマイズや改造も必要なためレンタルでは無理がある。ただ、NEX-VG20が安いからといって衝動買いはお勧めできない。
というのもこういったカメラではズームによるカメラワークではなく、決まった画角での画作りや移動ショットが重要になる。ロケハン、照明演出、レンズプランなどを十分に検討する必要があり、高倍率ズームによる現場対応には全く適していない。レンズプランでは画角だけではなくフォーカスの深度も重要だ。価格が安いだけにこういったことを十分に検討したうえで購入してもらいたいと思う。
それと、こういった小さなカメラを使う際の注意点を記しておこう。
カメラが小さいからといって、決して小型の軽量三脚はお勧めできない。写真の撮影なら軽い三脚で十分だ。写真のロケの際にアマチュアの方から「そんな細い三脚で大丈夫ですか?」と聞かれるほどの三脚を使っている。大きく重い三脚を持っていくよりは1本でも多くのレンズを持っていくほうが役に立つ。 しかし動画ではそうはいかない。特にHDで撮影したものを40インチ以上の大型液晶モニターで見ると風による揺れや、パンの操作のミスが嫌になるほどよく見えてしまう。 HDVなの場合は大抵VISION 3を使用するのだが、デジタル一眼の場合は最低でもVISION 3を使い、VPなどでは必ずヘビーデューティーの三段三脚に乗せたVIDEO 18 PLUSを使用している。(VISION 10や11ではカウンターが強すぎてバランスが取れない)動画の場合は小さなカメラほど大きな三脚を欲しがるといっても決して間違いではないと思う。しっかりした三脚と、滑らかなビデオヘッドは必需品である。
VG10ユーザーはわざわざ中国製のレンズがついたモデルは買わなくてよいだろう。ボディーのみで十分だ。しかしはじめてのユーザーには18-200mmのついたズームキットもお勧めできる。というのも18-200mmも発売から1年以上経ち、ズームのフィーリングもかなり改善されたように感じる。鏡筒は伸縮するものの、ズーム途中でのトルク変化もなくスムーズな手動ズームができるようになった。生産工程が熟したのか、作業員が上手になったためだろうか。VG10に付属していたものよりフィーリングが向上していた。

なお、注目の新型Aマウントアダプターだが、位相差検出による高速AFやハーフミラーによって撮像素子へのゴミの付着を防げると期待したが、動画をAFで撮る場合はアイリスが常時開放になってしまうらしい。やはりマニュアルフォーカスのニッコールやキヤノンFDレンズなどをサードパーティーのマウントアダプターを用いて装着するほうが良いようだ。なんといっても4倍の拡大フォーカスやピーキングはVG20のVG20たる機能である。

標準ズームとして3倍の18-55mmはよいレンズだが、新発売のEマウント専用マクロレンズはすばらしい。標準レンズとして最適な画角45度が得られ、等倍までエクステンションチューブやプロクサー無しで合焦できる。低分散ガラスや高度な設計によって大変滑らかなボケが得られる。
今後Eマウント専用レンズが新たに発売される。タイの洪水で大きな被害を被ったソニーだが、益々の躍進を期待したい。
なお注意点として互換バッテリーがNEX-VG20に対応していないことを記しておく。VG10で使えたものがVG20では使えないものがある。またCX560Vでは使えるのにVG20では使えないというものもある。
これはプリンターのインクと同様に本体の利益を抑えて消耗品で利益を上げるメーカーの営業戦略ということだろう。今しばらくは純正バッテリーに頼らざるを得ない。
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2011年11月15日(火)
NEX-VG20を触りまくった
何はともあれNEX-VG20だ。


ようやくその全貌を知った。 NEX-VG10で不満に感じていたことがほぼ解決されていた。タッチパネルは気に食わないが、映像の同時出力や拡大フォーカス、ピーキング、フレームレート、動画時の画角、マニュアル録音レベル、音声レベルメーター、三脚固定部やマウント部の強化、静止画のLAWデータ記録、さらに新型Aマウントアダプターではハーフミラーによる位相差検出のAFが可能で、かつ撮像面への塵の付着防止効果などなど。 業務用としてリリースされれば倍以上の価格になったはずだが、あくまでハンディーカム価格。しいていえば、実はここが大切なところだが感度とモアレによる偽色はNEX-FS100には及ばなかった。 しかし大判撮像素子を搭載したデジタル一眼動画カメラの前哨戦として現れたNEX-VG10を短期間にここまで完成度を高めたソニーを私は絶賛する。NEX-VG10を研ぎ澄ました形、それがNEX-VG20ではないだろうか。

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2011年11月07日(月)
HDDが高騰している
タイの洪水の影響でHDDが高騰している。にもかかわらず動画収録はハイビジョンが多くなり、写真のLAWデータも益々大きくなっていく。
先日まとめて10台ほどS-ATAのHDDを増やしたが、今後を考えるとまだまだ買い集める必要を感じている。
そろそろHDDではなくSSDへの移行も考える時かも知れない。

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2011年11月04日(金)
四連モニター、本物はどれ?
これは昨日の現場写真。


さて本物は?



正解は3番目。ある筋から入手したTFT液晶モニターを四連にしただけ。
現場の様子はコチラ
http://svs.ne.jp/cgi-diary/nicky.cgi

安いモニターだが液晶パネルのスペックはHIBINOが扱っている
RMS/RMD4342 4.3インチ4連モニターと同じ。ただしHD-SDIには対応していない。当然である。
しかしSDの映り具合は非常に優秀。16:9での画面サイズはPVM-6041Qを16:9で使用したときと同じ。抜群のCP製品である。
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見てのお楽しみ!


下の画像にNDフィルターやシャッター開角度、ビットレートなど、C300の詳細が垣間見られる。ただし、ある筋の情報によるとPVの映像はHDSDI出力を外部のレコーダーで記録したものが多いらしく、CFカードでどこまで高画質になるかは実機を見ないと判らないようだ。
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2011年10月30日(日)
フランジバックチャート何処ですか?
先日「フランジバックチャートを公開されていましたけれどもリンクが見つかりません」というメールをいただいた。

以前会社のトップページにおいていたがリニューアルした際にリンクを貼るのを忘れていた。勿論サーバーには残っていて、リンクを記述していなかっただけで、その方にはすぐにURLをお伝えした。
PDF形式だがイラストレーターで作成したベクトルデータだから、印刷しなくてもPC画面で拡大表示しても画像は荒くならない。http://svs.ne.jp/frangebackchart.pdf
実はこのチャートは普通に市販されていたり、放送カメラに付属している18本〜24本のものよりも細かい36本組で作った。特に違いがあってどうこうしたものではないが、精密な調整では精度に期待できる。昔のテレビカメラはSD(640×480ピクセル)の解像度だったが、今ではHD(1920×1080ピクセル)と大きくなったためSD時代のチャートでは頼りない気がする。
とはいっても、カメラマンは現場でチャートが無くてもフランジバックは合わせられなくてはならない。いつもチャートがあるとは限らないからだ。

最近ではEOSやNEX、マイクロフォーサーズの動画機能をマウントアダプターを使って他メーカーのレンズが使われることが多い。しかしマウントアダプターは概ねオーバーインフ(無限以上にレンズと焦点面が近づく状態)に設計されていることが多いので、ズームレンズではズーミングによってフォーカスがずれてしまう。
それを治すにはマウントアダプターの鏡筒とレンズマウント面の間に箔状のスペーサーを入れながら無限遠から近接までフォーカスがずれないように追い込まなければならない。
組んではバラして、また組んで調整といった根気のいる作業だが、しっかり設計されているレンズでは追い込みによって無限〜中間〜近接までフォーカスがずれないところまで追い込める。35mm一眼レフ用のレンズはフランジバック調整が無い分、互換性には優れている。
一度調整したマウントアダプターは同メーカーの焦点距離が異なるレンズに交換してもまず再調整の必要は無い。
こちらに昨年フランジバック調整を施したときの記事がある。
【映像制作フィールドレポートachives2010/10/10】

先日「NIKON-NEX マウントアダプター」という検索で「写録造」というページを見つけた。この方もマウントアダプターの追い込みを行ってNikkor 50-300mmをNEX-10で活用されていた。

これはEOS5Dmk2にFマウントアダプターを付けてNikkor50-300mmEDを装着したもの。この場合は構造的にアダプターが薄くてフランバック調整は難しいが、35mmフルサイズ同士ということで調整の必要は無かった。
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2011年10月25日(火)
撮影機材は適材適所
様々な撮影があるが、制作会社が指定すれば、カメラマンの好みには関係なくカメラは決められる。放送だから必ずHDCAMということは全く無く、HDVが指定されたり、P2であったりもする。特に制作会社からのオーダーでは局納品がHDCAMであっても制作会社の編集環境によるものと思うが、HDVやP2が指定されることもかなり多い。また最近ではEOSも指定される。また局デスクからのオーダーでもHDCAMに限らず、HDVが指定されたりする。
いずれの場合も撮影技術費はカメラ機材費が変わるだけで人件費は変わらない。あとはスタッフ人数や照明、特機、周辺機器のボリュームによって決まる。

HDCAMはHDW-700Aから更新したHDW-750を1台自社保有しているだけで、複数必要な場合はレンタルで対応する。私の会社のように小さなところではレンタル会社にお世話になるのは当然である。まず1台あれば何とかなる。そしてベーターカム一体型のカムコーダー時代からずっと継承された操作性は何より安心で使いやすいカメラだといえる。

これはHDV第二世代のHVR-Z5J。初代のHVR-Z1Jと並んで非常に稼働率が高い。Z1JでもZ5Jでもきっちり使えば番組はもちろんCMにも使用できる。この二機種には非常に滑らかな超スローなズームが可能なショットトランジション機能が搭載されていて、いわゆる「ジワズーム」が静止部分の長さ、ズーミングの長さを数値で指定できる。上位機種のZ7JやS270では出来ない滑らかなスタート・ストップのカーブ(イーズイン、イーズアウト)も設定できる。またZ5Jでは60iだけではなく30Pや24Pも設定可能であり、さらに滑らかなスローモーションが可能なSmooth Slow Rec.機能も搭載されている。もちろんガンマカーブや色調整、スキンディティールも備えていて「HDV恐るべし」といわしめたカムコーダーである。先般撮影したCMでもZ5Jの機能を使いこなすことで制作会社やクライアントには大変喜ばれた。

HVR-Z5Jの機能を飛躍的に高めているのがRM-1000BPというリーモーとコマンダーである。ズームやフォーカス、アイリスだけではなく、ショットトランジションやスムースレック、ピクチャープロフィールの設定が本体で行うよりも遥かに使いやすくなり、結果的に撮影時間の短縮が出来る。

Z5Jでの撮影現場はこんな感じになる。CMではHDSDIで技術モニター、HDMIで制作モニターに出力する。
CMではRED ONEARRIシネアルタが定番だが、フォーカスプラーはおろか、セカンドやサードも付けられない小規模撮影ではこういった機材が重要になる。

また民生機として登場したデジタル一眼のNEX-VG10(まもなく60Pや24Pが撮影できるNEX-VG20も発売される)などはHDCAMでは不可能なシフトレンズやチルトレンズ、そしてマクロレンズやベローズを使った撮影を可能にする。もちろんオンボード用のGoProHD豆カムHDなども撮影次第では最適機材として選択することがある。

写真は民生カメラのEOSを使ったインフォマーシャルの撮影。商品に糸巻きや樽型の湾曲収差が出ては具合が悪いのでEOSが選択された。
撮影という仕事では予算はもちろんだが、演出意図、撮影方法に合わせた適材適所の機材選択、対応がとても重要でではないだろうか。

一部の制作の方には(制作に限ったわけではないが)「機材が良いと作品のクォリティーが上がる」と思われる方もいるようだが、撮影に最も適したカメラを選ぶことこそが作品のクォリティーを上げることだと信じている。もちろんテクニックも重要だし、センスも重要。さらに演出意図をいかに理解するかがなによりもカメラマンに求められることだと思う。昔々のことだが、私がまだ駆出しの頃(今も大して変わらないが)
演出に「どんな感じに撮りましょうか?」と聞いて「それはカメラマンが考えることやろ!」と怒られたことがある。
どんな感じ、どんなアングル、どんな画角、どんな色、どんなカメラワークで・・・・
まずは考えることが一番大切なこと。演出意図を正しく読み取って理解して「どんな」を解決するのが我々の仕事だ。そして経験や技術、カメラの機能や性能がそれを支えてくれる。

実は先ほどの昔の話だが、数年後にその演出から「ぜんぜんプランが無かった・・・・あの時は助けてもらった」と聞かされて驚いた。
今もあの時の言葉「それはカメラマンが考えることやろ!」はその後のカメラマンとしての生き方に大きな影響を与えてくれた言葉だったと感謝している。
2011年10月25日 | 記事へ | コメント(0) |
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2011年10月15日(土)
激安を探している人が多いのは当然か
昨日のブログアクセスのグラフだ。

異常に伸びている。お蔭様というわけではないが、激安映像制作というキーワードが要因だった。激安を探している人が多いのは当然かと納得した。
このことに群馬の福田カメラマンが反応している。

彼も言う。
不景気とは言え「適正価格」というものはある。
「激安映像制作」ではそのどこかを削ることになる。
削った部分は必ず作品の質に現れるものだ。
皆さん同じことを考えていらっしゃる。

今日明日私は編集業務。スタッフはバスケットボールの中継に出向いている。激安はさておいて、仕事に専念。

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10/15追記:長野にお住まいのAカメラマンから非公開のコメントをいただいた。
いつも拝見しています。長野県のスチルカメラの○○と申します。
激安の件、深く同意しています。
(中略)
常識という言葉が私はひっかかってまして、クリエイターって常識にとらわれないところに良さがあったりして、クリエイターの側が常識を持ち出してくるとちょっと萎えてしまいそうです。
(後略)

ということで、軽い私はすぐさま記述の変更。
先ほど訂正いたしました。
たしかに常識という言葉も曖昧ですし、クリエイターという立場を考慮すれば常識は打ち破るべきものですね。
ただし人件費や機材費などを発注・受注を含めて経営者の都合で常識を逸脱されては生活が脅かされます。
適正価格で仕事をするため弊害、あるいは敵を確実に伝えるためにターゲットを明確にしました。
その結果下記のように訂正しております。
※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、価格破壊・激安といわれる低予算でのご発注はお断りしております

2011年10月15日 | 記事へ | コメント(2) |
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2011年10月14日(金)
激安ホームページ制作→激安映像制作・激安ビデオ制作
激安映像制作で検索するとなんと今日書いたこのブログがヒットしている。激安を探されていた方には申し訳ない限りだ。

激安映像制作や激安ビデオ制作・激安DVD制作がどうして生まれてきたのかを考えると、どうやら元は激安ホームページ制作から始まったように思う。
ホームページ制作という分野はここ十数年の業界で、私がホームページを作った1998年頃にはWEBデザインを行っている会社も数えるほどだった。当時は1ページ3万〜などという金額でホームページを作っていたようだが、GoLiveや Dreamweaverなどの優れたビルダーソフトが出ることによって専門学校を出たばかり、あるいはコンピューターに親しんだ若者たちがこぞって起業して競争が激化したように思う。
始めは動かないホームページだったが、GIFからFlash、Javaなどが多用された「動くホームページ」になり、接続回線の高速化やCPUの高性能化によって動画コンテンツが使われだした。

さて、ここからが問題だ。といってもクイズではない。コンピューターに慣れ親しんだWEB制作のスタッフならAfterEffectsやPremiere、そしてFinalcutなどいとも簡単に使いこなす。自分たちで撮影した写真屋ビデオを使ってWEB用動画などすぐにつくってしまう。
ここまではよかった。ところがそういったことが出来ると知った営業職の人々は「商品紹介や会社案内もできるはず」と考えたに違いない。
これも少数の人たちだけであれば激安など生まれなかった。
雨後の筍のがとく起業するWEBやIT関連企業、個人ななどがこぞって映像制作をうたいはじめた。結果は知っての通りだ。これに対して我々の周りでも「激安」「格安」「破格」を看板に対抗する映像制作会社やビデオ制作を行う個人事業者が出てきた。
結果は機材費どころか人件費さえまともに計上できない予算での受注が行われることになった。また時を同じくして事業仕分けの嵐が吹き乱れた。その結果入札システムは「最低落札価格」という縛りのなかでどんどん価格低下を始めた。デフレスパイラルの価格低下である。

余談だが空撮の時に1点を目指して降下していくことをスパイラル降下というが、普通の降下に比べて極めて短時間に降下することが出来る。
話が横道にそれてしまったが、今の価格低下は何処に向かって降下しているのだろうか。空撮の場合はある高度まで降下した時点で機体を立て直して高度を上げていく。しかしいまの激安スパイラルは降下していくばかりで、全く上昇する気配が無い。行き着く先は墜落である。

せめて自分の会社は回りに迷惑を掛けず、スタッフの生活や人件費は守っていきたい。そして【プロに任せる意味】を売っていきたい。その結果が
【※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、常識外の低予算でのご発注はお断りしております】
という言葉になった。

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10/15追記:長野にお住まいのAカメラマンから非公開のコメントをいただいた。
いつも拝見しています。長野県のスチルカメラの○○と申します。
激安の件、深く同意しています。
(中略)
常識という言葉が私はひっかかってまして、クリエイターって常識にとらわれないところに良さがあったりして、クリエイターの側が常識を持ち出してくるとちょっと萎えてしまいそうです。
(後略)

ということで、軽い私はすぐさま記述の変更。
先ほど訂正いたしました。
たしかに常識という言葉も曖昧ですし、クリエイターという立場を考慮すれば常識は打ち破るべきものですね。
ただし人件費や機材費などを発注・受注を含めて経営者の都合で常識を逸脱されては生活が脅かされます。
適正価格で仕事をするため弊害、あるいは敵を確実に伝えるためにターゲットを明確にしました。
その結果下記のように訂正しております。
※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、価格破壊・激安といわれる低予算でのご発注はお断りしております



2011年10月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / CEO・映像技術職人 / 検索エンジン・SEO |

申し訳ありませんが激安映像制作には対応しておりません
【申し訳ありませんが激安映像制作には対応しておりません】という一文を会社のホームページのトップに掲載した。
それを見た監督から提言があった。
「対応しておりません」という否定的な表現より、むしろ自信のほどをあらわしたほうがいいのではないでしょうか?
たしかにその通りだ。
そこで監督からの提案はこうだ。
【ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、常識外の低予算でのご発注はお断りいたします】

考えた結果、トップページは
【申し訳ありませんが激安映像制作には対応しておりません】を留保して、価格のページと制作部のサイトに以下の一文を掲載した。

※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、常識外の低予算でのご発注はお断りしております

こういうことを掲載すれば当然問い合わせは減少する。しかし激安=常識外の低価格で技術提供するにはクォリティーを下げざるを得ない。また企画・構成やコピーライトなど、考える仕事に時間を掛けられなくなる。つまりやっつけ仕事が当たり前になってしまう。

暴利を得るために出した方針ではない。発注額の低下の底がわからない状況では業界全体の将来が危ぶまれる。
価格を下げるための努力は常に行っている。仕事のクォリティーを下げることなく、予算を考慮した演出方法、撮影方法、編集方法を考えていくのは当然のことだ。
もちろん激安・超低価格・破格・価格破壊のいずれも自由競争だから否定はしない。しかし激安合戦に参戦するほどの経済力や人材は抱えてはいない。
激安に対抗するには仕事に対して適正な対価で、よりクォリティーの高いものを提供するしかないだろう。技術研鑽、思考錯誤に労を惜しまないことが必要だと思う。

今回掲載した一文は経営者として業界の将来を考えた結論である。

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10/15追記:長野にお住まいのAカメラマンから非公開のコメントをいただいた。
いつも拝見しています。長野県のスチルカメラの○○と申します。
激安の件、深く同意しています。
(中略)
常識という言葉が私はひっかかってまして、クリエイターって常識にとらわれないところに良さがあったりして、クリエイターの側が常識を持ち出してくるとちょっと萎えてしまいそうです。
(後略)

ということで、軽い私はすぐさま記述の変更。
先ほど訂正いたしました。
たしかに常識という言葉も曖昧ですし、クリエイターという立場を考慮すれば常識は打ち破るべきものですね。
ただし人件費や機材費などを発注・受注を含めて経営者の都合で常識を逸脱されては生活が脅かされます。
適正価格で仕事をするため弊害、あるいは敵を確実に伝えるためにターゲットを明確にしました。
その結果下記のように訂正しております。
※ご満足いただける品質と表現力をご提供するため、価格破壊・激安といわれる低予算でのご発注はお断りしております


2011年10月14日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 写真撮影・カメラ機材 / CEO・映像技術職人 |

2011年10月09日(日)
買ってよかった周辺機器紹介
カムコーダーのレインカバーは意外と高い。1万〜3万が相場といえる。
中国製というと抵抗もあったが、互換バッテリーや周辺機器など、安くてよい物もある。最近ではパナソニックのLIMIX純正バッテリーも中国製だし、ソニーの放送カメラHDCAMの三脚アタッチメントも実は中国製である。

中国で競泳用水着を作っている会社が作ったらしいカムコーダー用のレインカバーを買った。結論から言えば「国産よりいいと思う」だ。
先日の台風のような状況で撮影することはまず無いが、叩きつける雨を想定して事前のテストを行った。カメラの代わりにカットスポンジを詰めて、浴室でのシャワー攻撃だ。
結果から言うと縫い目部分の浸水は要対策だった。露出部分のファスナーは防水ファスナーの効果があって滲み込む程度。生地の放水は問題ない。撥水は新しいだけに良くはじくが耐久性は判らない。雨具と同じく古くなると撥水効果は無くなると思う。やはりレインガード等でメンテナンスしなければならないだろう。
一番問題になる縫い目部分の浸水だが、私は登山用品の防水テープを用いた。日清紡ケミカル株式会社シーリングテープ直売も行っている。日清紡ケミカルは大阪市中央区にある会社だ。
レインカバーなどはエマージェンシーグッズというわけではないが、やはり「想定外」想定した製品にしてもらいたいところだ。なお、この件については一応改善をお願いしておいた。

購入するとEMSで中国から送られてくる。振込みは日本の銀行なので安心だ。到着まで一週間ほど。
他にもデジタル一眼レフ用のレインカバーや大型カムコーダー用もある。
買ってよかったので紹介させていただいた。とはいえ、やはりオークションでの購入であり、自身での防水対策の追加などを含めて、十分検討した上で「自己責任」で購入していただかなければならない。またブリンプなどと同様、漏水によって機材がダメージを受けてもメーカーは責任を取ってはくれない。
「使ってよかった」と言いたい所だが、雨天での撮影が無い。さらに連日秋晴れが続いている。そういうわけで今回は「買ってよかった」ということになった。
入札が少ないので開始時の価格で落札できた。

実際にショートズームを装着したHDW-750に被せてみた写真はこれ↓(クリックで拡大)


ショートズームでもなんとかカバーできる。


レンズ部分は二重構造でフォーカス操作し易い。左手挿入部は筒状になっている。


右手のグリップ部分はギャザー縫いになっていて内部が広く操作しやすい。
降雨も含めてまだテストのみだが、けっこう細かなところまで気を使っているように感じる。というか、昔の日本製に見られた作り手のこだわりを垣間見ることができた。最近の中国は価格競争だけで勝負してくる国でないことは確かだ。
私が良く見るCCTVの放送を見ていても技術力の高さが良くわかる。カメラや機器は概ね日本製だが、この状況もいつひっくり返るかわからない。頑張れ日本の工業製品、電子製品と言いたい。
2011年10月9日 | 記事へ | コメント(0) |
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都道府県:関西・大阪府
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(株)千里ビデオサービス
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