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2012年08月02日(木)
色温度・光量連続可変のLEDビデオライトが激安
先般マトリクスライト社の小型LEDライトML-80を購入した。HDCAMのDタップから電源供給でき、マニュアルでのON/OFFと、RECを押すとLEDライトが自動点灯するAUTOモードが選べて便利だ。光量もけっこう強いうえに照射角は 水平方向110°とショートズームをカバーするまでに広い。7月に入ってからはHDCAM ENGの常備品になっている。

HDW-750に取り付けたMatrixLight ML-80 と HDSDI モニターTVLogic VFM-056WP

ただし価格は色温度3種切り替えのML-80 ENGパッケージで79,800円(システムファイブの税込み価格)と値が張る。そして色温度が200Kステップで可変できるML-7のENGパッケージでは\126,000 (税込)だ。さらにML-7のハンドヘルドパッケージだと\150,150 (税込)と非常に高価だ。

これまでLEDの光質や演色性で導入を足踏みしてきたがML-80がきっかけとなり色温度可変式LEDライトの有効性を遅ればせながら認識した。
こうなるとデジ(HDVやAVCCAMなど)ロケ用にもと考えるのは自然の流れというもの。しかし価格が障害になる。4〜50万のカメラに10万のライトは・・・・
そこで見つけたのがネットオークションの激安LEDライトだ。光量はML-80の半分ほどだが色温度、光量がVRで連続可変できる上に、ソニーのリチウムイオンバッテリーNEF-750や950/970などが電源として使用できる。幸い会社にはTRV時代に購入し、容量的にはまだまだ使えるNP-F750や950がゴロゴロしている。もちろん現役のNP-F970も併用できる。

こうなると買わないのはかえってもったいない。バッテリーが余っているならLEDライトを買おう!
届いたライトは金属筐体で冷却ファンが入ったマトリクスライトとは違って樹脂性の筐体で冷却も自然冷却とチープなもの。しかし加工精度もよく、分解して内部を検証したが基盤や配線もきれいに行われている。VRの動きも滑らかで精度の高さを感じられる。 ただし電源スイッチが光量調整のVRに抱かれているところはいただけない。電源OFFから実用照度(FULL)まで上げるために毎回ツマミを廻さなければならない。これは不便だし、現場ではイライラしそうだ。新品をバラバラにするのも気がひけるが、やはり手を加えて使いやすくしなければ現場では通用しない。この点はバッテリー取り付け部内部に空間があることとバッテリーの接/断で動作に支障がばいことを確認した。電源SWを増設することで使いやすくなるはずだ。
照射角は60度と狭いが初期のLEDライトよりは格段に広いし附属のディフューザーで角度と光質を和らげることができる。

マトリクスライト1台分のコストで10台ほど買えてしまうこのLEDライト、オークションに多数出ている。
ネットにレビューが無かったのでダメ元で購入したが、思っていたよりはるかにすばらしい製品だたっと思う。
本体にはディフューザーと小型自由雲台、バッテリー、バッテリーチャージャーも附属している。附属の小型自由雲台だが同様のものがヨドバシ梅田で3000円ほどの価格で売られていた。雲台の価格を引けば8000円相当のコストでバッテリー、充電器つきのLEDビデオライトが手に入るわけである。もう数台購入しても良いと思っている。
この話を知り合いの大手TV技術会社の報道部に勤めるHさんに話したら、その会社でもマトリクスライト4台と、この格安の同機を2台購入していたそうだ。つまりこのLEDライトは価格こそ格安だが、放送現場でも使われているということである。
GoProではないが、放送機器の一員として活躍している格安機材だ。
2012年8月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年08月01日(水)
LED水中集魚灯
映像制作とは関係ないものだが、実は大変関係があった。
この新製品は思い出深いものになった。全国の釣具店の店頭でプロモーションが流れている。


撮影現場はFieldReportに掲載している
2012年8月1日 | 記事へ | コメント(2) |
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2012年05月15日(火)
AHEADCAM FOR NEX-VG20
NEX-VG20などをオールハンディーで撮る必要が生じた。肩乗せ用のリグは今年始めに作ったPOODLEがあるが、もっと安定してハンディーで撮れるリグとしてHVR-Z5J用に作ったAHEADCAMというリグがあった。今回はそれをバージンアップしてZ5JクラスやNEX-VG20などでも使えるように加工した。

従来のものとはハンドルの天地が反転していてイージーリグのような形になっている。RECトリガーはLANC用のものをD型に変換して使用する。

カメラはソニーの純正クイックリリースの前部分にマンフロット#357を取り付けてリグからの脱着が敏速に行え、前後の重心調整もスライドで行える。

液晶にルーペを取り付けているのでフォーカスは確認しやすい。また後部に不要になったDXC-637用のショルダーパッドを取り付けて肩に乗せやすいようにしている。もちろん前後の調整も簡単に行える。

これが出来たおかげでVG20などのハンディー撮影の対応が良くなった。

色々なものを作るために良く使うものがマンフロットのクイックスライダー#357と#577だ。今回のリグには裏にソニーのアタッチメントを取り付けている。マンフロットのクイックスライダーはアルミダイキャストが柔らかいので若干強度に不安があるが、加工がしやすい。強度を考えて余裕をもって利用すると非常に便利なアイテムだと思う。
様々なものを作ってきて#357と#577の数はいつの間にか20個に届こうとしている。
2012年5月15日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年05月09日(水)
シェールロイドのミュージックビデオの舞台裏
シェールロイドのミュージックビデオの舞台裏がYouTubeにアップされていた。ステディーカムに乗せられたARRI ALEXAなどなど。

完成したPVはコレ
シェールロイドの可愛らしさを支えるスタッフたちがカッコいいと思う。
2012年5月9日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年05月02日(水)
ウルトラコンパクトなシネカメラと桜満開の知らせ
GWも後半にはいったところで雨。今年のGWはどこに出かけるわけでもなく、もっぱら編集と撮影で、あとはホームセンター通いをしてもの作りをたのしんでいる。

ずんごりむっくりのカメラだ。名前は【CINEX-5N MarkU】GW渾身の作品である。18-55mmズームレンズを装着した状態。まるで食玩のような可愛らしさを覚える。

蛇腹フードをテレ端に設定した場合の運用スタイル。写真はフルバージョンとしてキャリングハンドルや5.5インチの液晶モニターを装着しているが、キャリングハンドルやモニターを装着していないベーシックスタイルでの運用も可能で、その時の大きさは掌の乗るほどコンパクトに組めた。

今回のCINEX-5N MarkUは以前ニコノスレンズ専用として作ったCINEX-5NをベースにEマウントレンズ対応にした。改良といってもベースから新たに作り、流用したものは蛇腹フードだけで、旧作のベースは得機種モニターの延長ベース用に切削している。
グリップハンドルはカメラが軽いので#357クイックスライダーの側面にある予備ネジ用の穴を使ってで着脱式にした。アルミダイカスト製の#357の側面ネジ穴部の強度には不安もあるが、CINEX-5N本体重量が軽いので十分耐えられると判断した。
またハンドル部にベルトホルダーを付けてNEX-5Nのストラップで肩に掛けられるようにしている。ハンドルは他のリグなどと同様に木製で材質はヒノキを使用した。これもホームセンターで売っている半円形のものでベースの金属をサンドイッチ式に挟んでビス止めした。
HDMI-MINIのコネクターに挿したケーブルが飛び出すので、ハンドル基部にガードも付けてコネクターの損傷を防いでみた。これでシネサドルでCINEX-5Nを包み込んだ場合もコネクターに負荷がかからないだろう。
偶然だが、蛇腹フードの58mmアダプターの内径がEマウントレンズの外径より2mm弱大きく、Eマウントレンズが光線漏れなく前ぶちを挿入できる。まるで計ったような偶然の一致に嬉しくなった。
蛇腹フードにはEマウント18-55mm、マクロ30mm、16mmなどレンズが適合するが、CANONのLマウント85mmF1.9や135mmF3.5、
もちろんニコノス用の35mmや80mm、一部のFマウントニッコールも適合する。しかしCINEX-5Nほぼプライベート用として18-55mm、マクロ30mmさえ使えれば良いと思ってる。特に18-55mmには真鍮製のパイプで造ったズームレバーを付けてみまた。レバー先端のノブはたしかJ14aかJ15aに付いていたもの。

で、何故にシネカメラ?ということだが、それは24Pが撮れる事。
不思議だが30Pよりフレーム数が少ない24Pの方が60iに乗せたときは滑らかだ。これは2-3プルダウンのおかげ?
映画の世界ではこれまで様々なコマ数が用いられたらしいが、結局24コマに落ち着いたそうだ。ということで24という数字はいわば神の数字らしい。まあ、こんなことはどうでも良いことで、学生時代にニコンで撮っていたスーパーエイトようにCINEX-5NマークUを肩に下げ、マンフロット505を担いで一人でぷら〜っと。(夢)

そこに届いた友人からの桜満開の知らせ。

八ヶ岳山麓の標高1000m程度の場所ではGWがお花見シーズン。
山小屋周辺の5/2現在の最低気温は−1℃、最高気温は16℃、積雪が35cmだそうだ。
やっぱりCINEX-5NマークUを肩に下げてぷら〜っといきたいところだが、明日は3カメスイッチングの本番。ぷら〜っとするのはGWが開けてからだろうか。
2012年5月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年04月20日(金)
【docomo de dolly】ぢゃなくて【docodemo dolly】だよ
ここ最近ブログの更新が滞っていた。はっきりいって忙しすぎた。その合間を縫って営業用の動画サンプルをアップしている。


先月出来上がった【どこでもドリー】のサンプル動画だ。
「カメラの進む先にレールを敷かずにドリーショットがしたい」という要望に応えるためだ。ステディーカムを使えば済みそうだが、ハイアングルや超ローアングルなど、様々なアングルに対応しなければならないし、香盤が激しく、通常撮影〜移動ショット〜通常撮影と忙しい。しかしステディーのオペレーターを用意する予算は厳しい。
知恵を絞るしかなかった。
docodemo dollyをdocomode dollyと読んだ人がいた。当初「無限ドリー」と名付けたが、どこでもドアよろしく【どこでもドリー】である。
ドコモでドリーではない。
現在どこでもドリーは70%程度の完成度で現場投入したが、あとの30%で微振動は無くなる予定でいる。
撮影現場の様子はいつも通りField reportにアップしている。
2012年4月20日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年03月07日(水)
他社製のレンズを使用して不具合が生じた場合はそのレンズメーカーへお問い合せ下さい
他社製のレンズを使用して不具合が生じた場合は、そのレンズメーカーへお問い合せください
これはキヤノンEOS5DMarkVのスペックのページに書かれた一言。
これまでの7Dや5DUにはこういった記述は無かったように記憶している。
いよいよキヤノンも現場の状況を公に認めたということだろうか。
私はもちろんアダプターでNikkorを使うことになるが、
EF使用で61点高密度レティクルAFも魅力的だ。

2012年3月7日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年03月06日(火)
シャローフォーカス
最近シャローフォーカスを望まれることが多い。
シャローフォーカス(Shallow focus)のshallowとは浅いということでつまり被写界深度が浅い=フォーカスが合う範囲(深さ)が浅いこと。逆に全体にフォーカスが来た状態をパンフォーカスやディープフォーカスということになる。
シャローフォーカスはもともと映画で使われていた言葉のようだが、写真でも最近は料理やインテリアでも深度の浅い写真がをよく目にする。また、フォーカスが深くガチガチにピントが来た写真を昔風と言う人もいるくらいだ。しかし何でもかんでもシャローフォーカスというのはいかがなものかと考える。要は適宜選択ということである。
ただ、動画の世界や写真でシャローフォーカスが流行であることは確かで、その理由の一つに大口径の明るいレンズが比較的入手しやすくなったことと、動画撮影が出来るデジタル一眼カメラの撮像部の面積が映画用カメラと同等もしくはそれ以上になり被写界深度の浅い撮影が出来るようになったことだと思う。EOSやNEXなど、コンシューマーモデルが動画撮影に使われることも肯けるわけである。

TV放送を見ていてカメラが狙った被写体の背景がシャープすぎるよう感じる。相撲中継でそれほど広角で無いにもかかわらず砂被りの観客の表情までがはっきり見える。それはそれで良いのだが、インタビューなどでもカメラの撮像素子が小さいことと、カメラの感度が高くなって露出オーバーにならないように小絞り(F値が大きい)まで絞り込まれることも被写界深度の深い映像になる。それがハイビジョンであることで背景の情報が増えすぎるように思う。
以前のSD(640x480)解像度時代ならフォーカスが来ていても小さな部分ははっきり見えずにすんだが、HD(1920x1080)ではまさに“見えすぎちゃって困るの”ということになる。

面白いYouTubeがあったので見ていただきたい。
Studio Chamberlinさんの動画“Canon XF105 vs Sony NEX VG20 - Noise Management”
もともとCANON XF105とSONY NEX-VG20の感度とノイズを比較したものだが、XF105(1/3吋)とNEX-VG20(APS-C:インチで言うと4.9インチ?)同絞りでも深度の違いが良くわかる。

Studio Chamberlinさんはフランスの方でディレクター・カメラマン ・プロデューサー・ミュージシャンということである。他にも色々面白い比較動画をアップされている。





他所様の動画ばかりだが、私のところも間もなく新兵器?のサンプル動画をアップさせていただく。
歴史的な街道、建築物などのドリー撮影で数十〜数百メートルを可能にするために開発したドリー「無限ドリー」である。アングルも目高だけではなく、超ローアングルから3mのハイアングルドリーショットを可能にする夢のドリーだ。もちろんスタビライズも万全である。夢のようなドリーだが、開発は悪夢のようなものであったことは確かだ。悪魔のドリーといった方が良いかもしれない・・・・
今回の特機は極めて重要な企業秘密を含むゆえに撮影サンプルのみの“乞うご期待”とさせていただく。
無限ドリーまもなく公開:乞うご期待!

発見は常識を覆すところに見つかる。発明は非常識を常識に転換させること。そして非常識は熟成すると常識になる。(千里)
2012年3月6日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年02月25日(土)
完成NEX-VG20用ショルダーリグRev.3
α版からβー版、そして先日現場投入した結果に基づいて改良を加え、ようやく性能評価版のリビジョン3が完成した。

SVSオリジナルVGRIG:NEX-VG20用ショルダーリグ【POODLE】


EOS7DやPMW-F3、NEX-FS100などのショルダーリグは様々なものが開発、発売されている。しかしいずれも両手でフォローする形式がほとんどであり、カメラマン自身がフォーカスやズームを操作するのは難しいようだ。フィルム映画の人たちは慣れていて問題ないらしいが、私は撮影中に、特にハンディー撮影中に横から手が入ってくるのは苦手だ。
そういたことからこのリグは右手と肩でカメラを保持してRECトリガーを押すようにした。そして左手はフォーカスやズームリングなどを操作したり、カメラ保持の補助を行うように考えた。
リビジョン3で何処が大きく変わったかといえば、リグの最後部にウエイトが付いたこと。これで前後バランスが整って長時間のハンディーも苦ではなくなる。
この動画には写っていないが、タムロン18-200mmにはフィルムカメラの水中ブリンプで使っていたフォーカスギアがズームリングにぴったりだったので、それにズームレバーを取り付けてCineTamronとしている。レバー1本のことだが、スローズームにも対応できたのは大きな進歩だと思っている。
この動画の撮影はNIKON D300で行った。もちろんD300Sではないから全て静止画でのコマ撮り。照明は連続発光のハロゲンではなくストロボを使用した。
2012年2月25日 | 記事へ | コメント(4) |
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2012年02月19日(日)
いよいよNIKON D800 17日の内覧会
私はロケで17日から伊勢志摩へ行っていたが、ジュニアが17日に開催されたニコンの新型フルサイズデジタル一眼レフNIKON D4とD800の内覧会とセミナーに参加してきた。東京では2月7日と8日の二日間の開催だったが大阪では一日だけとちょっと寂しい。

会場にはモデル2名と専門の説明員5名などを配したブースを用意したそうだ。売れ筋のD700後継機というだけあって力が入っているようだ。

これまで上からしか読めなかったモードスイッチはD7000のように背面からも読むことが出来るようになり、使い勝手がよくなったという。そして光学ファインダーの視野率はこれまでのD700とは違い、100%表示になった。一応は誤差を考慮して約100%ということだが、ジュニアの話ではファインダーと液晶の表示範囲は完全に一致してしているいうことだった。

またD800/D800EもSDカードとCFカードではあるがデュアル記録が可能になって安心度が高まった。まぁ、マスターとスレーブ?の区別がしやすい点では異種のカードでよいとは思う。そして高解像化したD800EはノーマルのD800とフランジバックを一致させるために光学ローパスフィルターを無くしたわけではなく、効きを抑えた光学ローパスフィルターを採用しているらしい。
しかし実際のところノーマルのD800を購入するか、偽色が出ても解像度の高いD800Eを購入するかは大変迷うところではある。動画のことを考えれば若干ノーマルの方が良いとは思うが、いずれにしてもHDの必要画素数の10倍ほどの画素数を持った撮像素子ではモアレや偽色については大差は無いだろう。やはりこれは写真用のカメラというところが妥当ではないだろうか。
あと大きく改善された点はライブビューでの動作だそうだ。これまでのようにミラーが戻ることなく、デジタル一眼(NEX等)のように使えるそうだ。そして通常の撮影で重要になるフォーカシングスクリーンは新開発のものになり、マニュアルフォーカスでピントのピークが捕らえやすくなったということである。よいこと尽くめでどうやらD800は購入必至という感じだ。
しかし今はキヤノンの動向も気になるところでもある。動画撮影で使用したい私にとってはAFの必要は無く、ボディーがニコンであってもキヤノンであってもニッコールは全て使用できるわけである。

これは会場に展示されていた宇宙へ行ったNIKON F3だそうだ。今も手元にNIKON F3PやNIKON F、F2などがあるが、1959年に発売されたNIKON F以来、最新のD800においてもNIKON Fマウントは基本的には継承されている。NIKON Fマウントは「不変のマウント」と言われるが、ニコン製一眼レフ全てに共通する「普遍のマウント」といえるのではないだろうか。ここが日本光学の素晴らしいところだと思う。
2012年2月19日 | 記事へ | コメント(2) |
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2012年02月14日(火)
NEX-VG20のオリジナルリグ“VGRIG”完成
先日書いたリグが完成した。
このリグの特徴をメーカー風に言うと
1.RECトリガーをNIKONピストルグリップで行える。

2.音声はCH-1/CH-2にそれぞれ別な音を記録できる(ワイヤレスPINとショットガンやミキサーからの音声など。

3.音声レベルをチャンネル毎にそれぞれ調整できる。またイヤフォンでCH-1/CH-2を切り替えてモニターできる。

4.液晶モニターのルーペはスライドインタイプの着脱式で、タッチパネル操作用にルーペを枠ごと跳ね上げられる。

5.ファントム48V電源を搭載し、市販のショットガンマイクを取り付けられる。また過大入力を防ぐための-10dB/-20dBのアッテネーターを内臓。

6.リグのマイクホルダーは方向を自在に調整できるので、カメラの向いた方向とは違った方向の音も狙える。

7.バッテリーライトや小型モニターなどを取り付けられるアクセサリーホルダーを装備。

8.ハンドルには放送用ワイヤレスマイクのレシーバーをワンタッチで取り付けられる台座を装備。

9.三脚への着脱にクイックリリースを採用。

10.HDMI出力端子とXLR音声端子はリグ最後部に配置して現場運用性を考慮。

11.A・V/R端子を装備したHDR-CX560V等の小型カムコーダー(最後の2枚の写真)の搭載も可能で、RECトリガーや外部音声などもNEX-VG20と同様に扱える。
ということになる。POODLEの由来は最後の写真を見ていただきたい。
ようやく出来上がったといった感じだ。明日からこのスタイルでの撮影が始まる。とても楽しみな現場になりそうだ。
2012年2月14日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年02月05日(日)
HDR-CX560V/NEX-VG20/10、そしてLUMIX GH2対応のリグ
HDR-CX560Vが続いてしますがお許しいただきたい。実はこの小さなHDカメラで撮影しなければならない案件が出てきた。
求められているのは小さなカメラとしての撮影ではなく、大きなカメラと変わらないカメラワーク。それは無理というもので、いくらアクティブモードの防振機構があってもデジはデジである。
カメラ機材費は民生カメラのレンタル代に合わせて1万円以下としても、人件費は大きなカメラと変わらない金額がいただけるわけで技術会社としてはやはり何とかしてご要望にお応えしなければならない。そこでこんなものを作ってみた。
現在進行中のデジリグはHDR-CX560VやNEX-VG10/20に対応する。
今後の計画としてグリップとハンドル、液晶ルーペ、背面モニターなどを取り付けて完成する。名付けてVGRIGでどうだろうか。
リグ付きショルダースタイル、リグ付き三脚運用、リグ無し単体運用は瞬時に切り替え可能になっている。

Future VGRIG STYLE
今週中には完成する予定で進めている。

2012年2月5日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年01月28日(土)
技術会社のハンディーカムHDR-CX560V
ハンディーカムで最初に買ったものは10年ほど前のこと。TRV900という3CCDのカメラで、知り合いの技術会社から譲り受けたのが最初。特にどう使うというわけではなかったが、小さなボディーにしては3CCDということもあって良く撮れた。ロケハン用途がほとんどだったが、小柄なボディーと使える画質からオンボードカメラや簡易な水中撮影などには重宝した。
TRV900は一度ヘッド交換して時折ロケハンに持ち出していたが、さすがに4:3SDということで現在はお蔵入りである。まあよく仕事をしてくれたカメラだった。そして次に買ったハンディーカムは昨年のこと。
スチルの空撮の際に動画も撮れればうれしいという監督の要望に応えるためにアクティブモードの防振が効くHDR-CX560V。結果は大変良かった。静止画で予定していた部分のかなりが動画に変更になった。限られた予算で空撮動画を撮影することが出来た。そのHDR-CX560VのSVSスペシャルが次の写真。


改造こそ行っていないが、何箇所かに工夫を行っている。
まずは三脚のクイックリリースのためのスライドプレート。マンフロット577スライディングプレートアダプターの装着。そのままではHDR-CX560Vのカメラコントロールダイアルの操作に干渉するためにプレートのカメラ取り付けネジの位置を前方に変更している。

オリジナルのウインドジャマーと汎用アクササリーシューの取り付け。風きり音の低減と小型のカメラライトの取り付けでHDR-CX560Vの撮影範囲が広がった。そして最近行った加工というか、改良箇所はカメラコントロールダイアル。

このダイアルを調整することで絞りや去ったースピード、フォーカス、ホワイトバランス、シャッター速度など様々なパートが任意に設定できる。しかしそのダイアルが余りにも軽すぎる。機能を切り替えようとセンターのボタンを押した際に設定値が変わってしまったり、注意しないと撮影中不意に動いてしまったりする。また設定値を変更しようと回したときに思っている以上に回りすぎて+0.2EVのつもりが数EVも変わってしまったり・・・・
これではカメラコントロールダイアルというよりはCamera Runaway Dial(カメラ暴走ダイヤル)だ。
改善を要望しようにも、すでに生産完了モデルということで、現在の機種はカメラコントロールダイアルが割愛されたHDR-CX590Vになってしまった。カメラコントロールダイアルが付いた機種は上位機種の HDR-CX700Vや3月発売のHDR-CX720Vなどになってしまった。
仕方ないのでいつもの調子でDIM(Do it mya self.)でダイアルにフリクション機構を追加した。現在は露出補正で0.2EV、0.5EV、0.7EV、1EVなどの細かな設定が簡単に設定できるようになった。自分で言うのもなんだが、この加工はHDX-XD560Vにとっては画期的だと思う。この機能を追加したことでHDR-CX560Vは安心して使えるようになった。機構の心臓部は黒いパーマセルで覆っているため、外からは見ることは出来ない。いわば企業秘密?なので・・・(笑)
もちろんテープで固定しても良いのだが、それでは撮影中の微調整が出来ないし、音が出るような加工ではマイクが調整音を記録してしまう。こういった問題を全てクリアしたとってもスペシャルなフリクションコントロールである。もし本気でHDR-CX560Vを加工したいという方がいらっしゃればメールでお答えということに。

2012年1月28日 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年01月20日(金)
進化するCINEX-5N
キネックス5Nがやたら面白い。やはり60Pと24Pの魅力に引き込まれている。

今日ニコノスニッコール80mmF4のフォーカスノブにツマミをつけた。

ツマミといってもただのギアだ。椿本チエインの製品で日本橋のジャンク屋で手に入れたものだ。名神高速の長岡京付近を走っていると大きな看板に椿本チエインと書かれている。しかし作っているのはチェーンでありチエインではない。HPでもチェーンである。つまり社名だけがチエインということだ。
WIKIによると
1917年(大正6年)12月 - 大阪市大淀区(現・北区)で創業。
1941年(昭和16年)1月 - 「株式会社椿本チヱィン製作所」として会社設立。
ということでチヱィンがチエインになったようだ。
関連会社もチエインを使っている。歴史、伝統がある社名を時代に合わせてか安易に漢字からカタカナにしたり、慣れ親しんだ名称をCIなどと言って頭文字だけにする会社もあるが、私は椿本チエインの字面、響きが好きだ。
余談になったが、このツマミを取り付けることでニコノスニッコールの操作性がすこぶる良くなった。またアイリスにクリックが無いところも動画的向けで気に入っている。
ツマミを回すとこんな風に光学系だけが前後して鏡筒は回転や伸縮をしない。構造はインナーフォーカスではなく、全玉繰り出し式である。

4コマGIFアニメでダイヤルは少ししか回っていないように見えるが、実際は無限から至近距離まで2回転と90度回転する。

もう一つNEX-5Nを使いやすくした周辺機器を紹介しよう。


NEX−5用のサードパーティー製折りたたみ式液晶フードだ。NEX-5でも同じものを使っているが、NEX-5、NEX-5Nに装着してもすぐに下部の引っ掛かりが外れてしまう。つまりそのままでは使いにくい言うか、全く使えないといってもいいだろう。ただし加工は綺麗で作りもしっかりしている。
NEX-5でもそうだが、下部を10mmのパーマセルテープで固定している。NEX-5Nを使ったCINEX-5Nでは上部もパーマセルで固定して、さらにフードを開きやすいようにパーマセルでベロを付けてみた。
外れる心配が無いのでこのベロを引っ張ることで簡単にフードは開く。また、ローアングルで液晶を起こすときはフードの下部にある爪部分を引っ掛けて起こすことが出来る。

GIFアニメはローアングルのポジションだが、液晶の上部を引っ張りだして下に向けるとハイアングル対応になる。


可動式の液晶パネルが付いたデジカメはCybershot DSC-505からDSC-707、DSC-828、そしてDSC-R1と使ってきた可動式液晶モニターはこのNEX-5Nなどにも引き継がれている。このスタイルは八ッセルブラッドに慣れ親しんだ私にとっては最も使いやすいスタイルでだと思う。
そのままではうまく付かないが、工夫できる人にはお薦めの液晶フードである。フードを折りたたんだときは完全に液晶をカバーしてくれるところも良いと思う。
もう一度言っておくが、そのままではNEX-5やNEX-5Nにそのままではすぐに外れてしまう。改造や加工が好きな人なら重宝するのではないだろうか。
SONYのロゴが入った液晶保護パネルとセットでよく似たものが売られているが、評判は良くないようだ。
とにかく加工や改造が嫌な人には絶対にお薦めは出来ない。

1/21追記
CINEX-5を作るのに使った蛇腹フードについて問い合わせがあったので紹介させていただこう。
製品はマミヤのもので【Mamiya 蛇腹レンズフード G-2】という名称。58mmの取り付けリングが付属しているので49mmや52mmのステップアップリングを使うことでニッコールやNEX用のレンズにも使用できる。


更新のついでにNIKONOS用レンズのNEX-eマウントのアダプターを紹介。焦点工房さんが扱っているが、Amazonや楽天には見当たらず、ヤフオクの方にあった。オークションになっているが全て出品価格での即決になっているので競り合うことも無い。

レンズなども出ているが、水中専用のものは陸上では近接撮影しか出来ないので要注意だ。
2012年1月20日 | 記事へ | コメント(2) |
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2012年01月14日(土)
シェールロイド可愛い
シェールロイド Cher Lloyd 1993年7月28日生まれ。
まだ19歳だそうだ。YouTubeにWant U BackのPVがメイキングと合わせてアップされていた。とても可愛い。


こちらはメイキング映像。とても楽しそうな現場だ。

撮影はRED ONEでモニターの表示を見るとやはり24fpsになっていた。モニターはTVLogicが使われているようだ。
2012年1月14日 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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