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2008年09月22日(月)
ビデオ 大阪
 「ビデオ 大阪」である。お蔭様で1ページ目に入っていた。トップは「ビデオアップ」さんだ。知っている会社で仕事をお願いしたこともある。学校関係の発表会やリサイタルをよく撮影されている会社で、スイッチャーさんはスコアを読みながらスイッチングされている。以前現場でお会いしたときは録音技師が来られていて、客席にノイマンを立てておられた。
 私の会社でもU-87や67をホールでお借りして録音するが、保有機材にするには高額すぎる。下の写真は私が気に入っているECM-56をオリジナルのステレオアームに取り付けたものだ。
 鉄板を加工して作った自作のステレオアームだ。
 パーツの大半はコーナン、五階百貨店、サウンドハウスで入手したものである。最近のメーカー製ステレオアームと大きく異なる点は全金属製ということになる。
 全金属性にした理由は強度だ。三点吊りを行った場合の安全面を考慮して、ワイヤーを通して吊り具にビレーを取れるようにしている。
 オリジナルのステレオアームとしては他にも下の写真のようなものも作っている。
 指向性の強いガンマイクを使用し、音楽だけではなく、野外の環境音の録音などにも使いやすいようにLRそれぞれにライコートのウインドジャマーをかける事が出来る。このマイク、実はDXC-637の付属マイクだ。これまで何度もDXC-637から外して録音に使ってきたが、ECM-672よりも許容音圧レベルにも余裕がある。ENGキャメラ用に左右の指向性を変えてあるが、ステレオで使う場合は一方の転地を反転することで音場がシンメトリーになる。現在DXC-637が6台もあり、殆どをEFPで使うためにマイクが余りに余っていた。そこで有効利用としてステレオアームに載せている。以前デジベ3台のアイソレーションで使って以来大変気に入っている。637の付属マイクとして一般には知られていないが、音楽ものでも使える音が録れる。ソニーが637を発表したときに「新開発のファントム専用のカメラマイク」と謳ったものだ。
 スタンドの取り付け部はECM-56用と同様に1/2(BTS)にした。なぜそうなのかは、コーナンの売り場を良く知っている人なら簡単に理解できるはずだ。キャノンコネクターのホルダーも勿論コーナンで入手したものである。
 マイクホルダーはAKG用の3/8のネジにノブスターを被せている。市販品よりも遥かに締め付けやすい。メーカー製のものでは「帯に短し、襷に長し」ということがよくある。やはり自分の現場スタイルに合ったチューニング、自作が必要だ。
 映像制作は映像だけが仕事ではない。音も映像と変わらないウエイトを占める。映像と同様に様々な工夫が求められえる。
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2008年09月17日(水)
ビデオ 音声 逆相
 「ビデオ 音声 逆相」である。逆相とは位相(フェイズphase )が反転していることだ。
 例えばステレオのスピーカーケーブルを片方だけ+-を逆に接続したのと同じ状態でである。定位がおかしくなり、鼓膜が引っ張られたような違和感がある。また音声ラインのような電気信号で逆相のものをミックスすれば、信号が互いに打ち消しあって消滅してしまう。
 逆相が起こる原因の多くはケーブルの製造ミスや2番ホットと3番ホットの機器が混在した場合だ。最近では3番ホットの機器が少なくなり、大半はケーブルが原因の場合が多い。
 我々の現場では音響さんからラインをいただくことが多い。LRの2ミックスでいただいたものをヘッドフォンで聞くとやたらボーカルが弱いことがある。ミキサーのPANをセンターに持っていくと案の定レバルが極端に下がる。・・・・・逆相だ。
 ただしこんなことに文句を言ってはいけない。ほとんどの現場は音響さんに無償で制作協力していただいているのだ。いただいた音の位相はこちらで反転すれば解決できる。
 解決にはこういうケーブルを使用する。XLR-11c〜XLR-12cを短くつないだ変換ケーブルだ。雄雌いずれかのケーブルを2番と3番を逆にして作ったものだ。つまり2番ピンに入力したものが3番ピンに出力し、3番ピンに入力したものが2番ピンに出力するだけである。
 他のノーマルケーブルに混入しないようにしっかりと表記し、ブッシュの色やコネクターの色を変えて変換ケーブルであることが判りやすいようにしている。表記シールはテプラで作り、剥がれ落ちないように熱収縮チューブでカバーしている。
 このような位相反転ケーブルや、両側とも11cや12cにした雄雌変換ケーブルなども常時携行しておいた方がいい。めったに使うことは無いが、時として「有ってよかった」という現場に出くわすことがある。いわば技術会社の七つ道具のひとつといえるだろう。

2008.9.22追記
逆相の音声についてNMT8.2iさんがアーケードゲーム戯言としてたいへん解りやすく書かれている。特にここの逆相について説明動画(22.4MB)は素晴らしい!
日本音響家協会会員として頭が下がる。位相に関心があ方は是非ごらんいただきたい。
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2008年09月16日(火)
MDR-7506
 「MDR-7506」である。これは私がハワイロケに行った時に現地の音声さんに薦められえて買ったヘッドフォンである。現在2台使用しているが、ENG用にもうひとつ必要になったため新調しようと思った。
 音質も気に入っていたが、なによりも気に入っているのは民生モデルでは大きな文字でSONYと表記されているところが7506ではSTUDIO MONITORになっていることだ。

 しかし当時は逆輸入品でなかなか入手できなかった7506もMDR-CD900STが生産完了となって、これからは国内でも7506が一般化するというはなしだ。ある筋によると逆輸入の7506のマグネットがサマリウム コバルトだったものが、国内向けではネオジウム マグネットになっているらしい。まあ、そんなことはさておき、こうも一般化してくると「他人と違ったものが欲しい」私はついつい他のものを物色してしまう。で、見つけたものは松下、基い、PANASONICのステレオヘッドホン RP-HTX7である。音質はどうかといえば・・・・まあそれなりだが、ENGミキサーのモニターとしては必要にして十分である。店頭で視聴したものに比べ、購入したものはかなりドンシャリに思ったが、丸一日エージングしたことでけっこう聞きやすくなった。
 何が気に入ったかといえば、1.2mのストレートケーブルであることとデザインだ。それと単純で壊れる部分が無いように思えるところである。
 なんとも古臭い感じがいい。ほとんどアシダのインカムである。

 カラーはブラック以外に4色が用意されている。けっこうおしゃれなカラーリングで女性の音声さんにも好まれそうだ。
-A モデスティブルー
-C プレピィベージュ
-G ビーンズグリーン
-W ホワイト
黒は
-K ブラックである。

 気になる価格だが、MDR-7506の1/3程の格安で入手できる。
 ENGの音声で主に投資するのはマイクとミキサー、竿、そしてヘッドフォンだ。定番のラムサのラジオマイクやゼンハイザーのMKH-416やライコート、そしてシグマのSS-302と竿を買えば後はヘッドフォンだ。エレガーが好きな人、ゼンハイザーが好きな人、SONYが好きな人とこれは多種多様だ。いずれにしてもヘッドフォンは消耗品的なアイテムであるが、体に装着するものとしてこだわるものでもある。その分遊べるアイテムであることも確かだ。
 しばらくはENG用にインカムそっくりのヘッドフォンを楽しむことにする。
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2008年09月08日(月)
SONY MXP-29
SONY MXP-29」だった。
 飛び抜けて高性能なミキサーではないが、必要にして十分な性能を持っている。もともと編集用に開発されたミキサーで、編集機からコントロール出来るようにリモート用のコネクターもあるが、フィールド用ミキサーにも使用できるよう、DC12Vでも使用できる。
 私の会社ではSKBのキャリングケースに収めて現場用にしている。

 普段の収録では4in2outで十分だが、時に8CHすべてを使用することがある。こういう場合もSKBのキャリングケースはマウント部分がリフトするので使いやすい。
 MXP-29で便利な機能はファントム電源を各チャンネル毎にON/OFFが可能な点だ。小型ミキサーでは一括ON/OFFになっているものが多くて、コンデンサーマイク、ダイナミックマイク、ライン系が混在する収録用とでは重宝する。また1kHzのオシレーターを内蔵していたり、トークバック用マイクを内蔵し、トークバックもMASTER/SUB/AUX/MONITORを選んで返すことが出来る。考え抜かれた映像制作の現場用ミキサーと言えるだろう。PA/SRといった音響さん用のミキサーとは設計思想が違っている。
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2008年08月13日(水)
4CH フィールドミキサー
 「4CH フィールドミキサー」ローランドの4CHフィールドレコーダーが運用可能になった。忙しくて梱包したままになっていた16GBのSDHCカードを開梱してR-44に挿入した。

 16bit/48kHzの非圧縮で694分のステレオ収録が出来る。4CHでも347分の録音が出来る。もちろんビデオと相性のいい48kHzだ。
 今から40年近く前、4CHオーディオが流行った頃があった。ビクターのCD-4やサンスイのSQ4、そしてテレコを使ったディスクリート4CHオーディオ。当時使ったのはSONYのオープンリールテープコーダー(SONYはテープコーダーと言っていたように記憶する)TC-6364という1モーターメカのものだった。2CHのTC-6360Aと並んでアマチュアに人気のあったモデルだ。その当時は及川公生氏(私が所属する日本音響家協会の名誉会長)の雑誌記事などを貪り読んだものだ。
 R-44に話を戻そう。4CHフィールドレコーダーとしてTC-6364と比べることは全く意味の無い話だが、R-44を眺めていると、あの大きな7号リールのテレコを持ち出した苦労がつい昨日のように思い出されるのである。僅か数平方センチのチップに7号リール20本分以上の、それも飛躍的に向上した音データを記録できることが不思議だ。もちろんこのチップに数時間の圧縮したハイビジョンデータも記録できるのである。恐ろしい話だ。
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2008年08月01日(金)
フィールド用ミキサー
 「フィールド用ミキサー」だ。やはり思い浮かべるのはシグマのSS-302やSS-342などのコンパクトミキサーである。いずれも生産は完了し、現役はKS-342というところだろうか。KS-342を使ったことは無いがシグマの製品に間違いは無いはずだ。ただしどの製品も出力は2系統のステレオであり、1台で4CH音声出力の制御は不可能だ。
 ちなみに私の会社では4CH収録の際にはTS-4000Sのスタックや4CH出力可能なコンソールタイプを使用する。
 また、一時AZDENからデモ機をお借りして真剣に考えたENG MIXER FMX-42のスタックも一案である。
 ただしいずれの場合も電源が複数必要だったり、ヘッドフォンの差し替えが必要であり、最初の写真のように2ミックスを聞く為に別なミキサーを用意しなければならなかったりする。
 前出の記事とダブることになるが、フィールドレコーダーのR-44だ。このコンパクトな4CHフィールドレコーダーを4in4outのミキサーに使おうという算段である。もちろん4CH使用としてモニター系統のセレクターも充実している。記録メディアとしてシリコンメディアを使用したことが耐衝撃性が飛躍的に向上させ、パソコンとの親和性も非常に良い。ブロック図を見るとLINE OUTに達するまでにA/D⇒D/Aのプロセスを通ようになっていて、そのままミキサーとするには抵抗もあるが、DVCAMの場合4CH収録時のサンプリング周波数がが32kHzであることから、R-44を通過した音でも十分使用できると考えられる。それどころか、現在発売されているデジタルミキサーではA/D⇒D/Aは当たり前で、これが無ければアナログミキサーとして使用できない。
 そしてR-44はフィールド用ミキサーである。MA本番用にはSDHCカードに記録された非圧縮の48kHz以上の音声を使用できる。気になるSDHCカードだが16GBでも5000〜8000円というところで販売され、東芝の32GBのSD-HC032GT4も4万円台だ。
収録時間は16GB/SDHCカード使用時で
  16bit/48kHz ステレオ23時間
  24bit/48kHz ステレオ15時間
  24bit/96kHz ステレオ7.5時間
  24bit/192kHz ステレオ3.8時間
  16bit/48kHz 4チャンネル11.5時間
  24bit/48kHz 4チャンネル7.6時間
  24bit/96kHz 4チャンネル3.8時間
となり、32GB/SDHCカードでは上記の倍になる。
 またもや私の大好きな「目的外使用」が始まった。週明けにはこのR-44が届く。私の狙いが合っているか、そうでないかは収録現場で従来のスタイルと併用することで確認したい。ローランドのサイトではR-44のマニュアルの他、録音ガイド←(とてもよく出来ていると思う)などがダウンロードできる。A-4で20ページの冊子で、アマチュアの方には勿論だが、映像製作の技術者が読んでいても面白いし、おさらいとしても役立つ内容だ。R-44ユーザーでなくても自由にダウンロード可能となっている。
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2008年06月14日(土)
AMX4S
 今日は早朝より阪大医学部の肝臓癌オペの編集をしていた。昼に作業を完了できたので少しアクセス解析を覗いてみた。そこに面白いキーワードが有った。AMX4Sだ。
 「AMX4S」とはタムラ製作所の音声ミキサーのこと。TS-4000Sをマイナーチェンジしたものでブラックフェイスが精悍だ。検索結果として唯一出てくる写真が「いい音タムラ”80年のあゆみ」に掲載された小さな写真だ。それ以外はほとんどが私の会社のサイトや、このブログに掲載した写真である。そのことから、AMX4Sの出荷量が非常に少なかったといっていいだろう。使われていたとしても報道用のミニ中継車やラジオカーあたりではないだろうか。
 さて、今回のキーワードで面白かったのは検索結果を表示したGoogleのページだ
 フレームを使用したページであることに注目してほしい。「フレームを使ったホームページは良くない」とか、「SEOにフレームはご法度」などと色々言われるが、私はフレームが好きだ。もちろん会社のホームページでもフレームを多用している。
 「ホームページ ガイドライン フレーム」を検索すると役所を中心にフレームを悪いものとしたようなページが検索される。挙句はW3Cが勧告で「フレームはダメ」と定義していると勘違いしている人もいるようだ。ここにW3Cの勧告を邦訳したページが有る。リンクはフレームの概説を訳したページだ。HTML 4仕様書邦訳計画補完委員会委員長 内田明氏の翻訳によるものだ。
 SEO的には不利であっても、コンテンツと一緒にメニューまでもがスクロールしてしまうブログのようなページよりもフレームを使用したページが好きなのは私だけだろうか。たとえフレームを使用していても<NOFRAME>の代替ページを用意すれば音声認識等のバリアフリーもクリアできるはずだ。それどころか、デザインを重視した結果、文字サイズを固定し、閲覧者が文字サイズを拡大変更しようとしても大きくならないページの方がよほど非バリアフリーだと言えよう。(このブログや私の会社のページはCTRLを押しながらマウスのローラーを回したり、ブラウザの表示メニューで文字のサイズ=最大:大:中:小:最小を選ぶと変化する)
 文書を複数のビューで提供でき、ある情報を表示させておきながら他の情報をスクロールしたり置換えたりするような文書設計が可能になるフレーム記述は決して衰退すべきものではなく、バリアフリー、ユニバーサルデザインを考慮して発展させるべきものではないだろうか。ましてや昔のように640×480や800×600といったパソコンも無くなり、最小でも1024ピクセルの表示幅をもったディスプレーが使用される今日なら、なおさらフレーム表示の方がユーザーには都合が良いと思う。下の図は私の会社のホームページ閲覧者の画面解像度の一か月分の解析結果だ。1280×1024がもっとも多い。
 AMX4Sの検索結果からGoogleがフレームを使用していたことにフレーム表示の維持に勇気付けられた。
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2008年04月20日(日)
フィールドミキサー 定番
 「フィールドミキサー 定番」だ。上位3つがこのブログである。フィールドミキサーはプロテックの商標だから「フィールドミキサー 定番」という表現は間違っている。「野外用ミキサー 定番」や「ENG用ミキサー 定番」というのが正しいことになる。日本ではシグマが定番ということになると思うが、これは現場の音声さんの意見を聞くのが良い。ただ、私の周りの技術会社やMA会社(同録からMAまで引き受ける会社ではENGやEFPの現場へ出向くことが多い)ではやはり圧倒的にシグマである。もちろん私の会社もシグマを使う。

 ところがアメリカでは違うようだ。マイクやカートリッジで有名なSHUREが定番だそうだ。SHUREのミキサーも確かにシンプルで使いやすい。やはりアメリカでは自国製のSHUREということだろうか。
 下の写真は私が音声を務めて梨田監督(当時)を取材した時のものだが、この日のミキサーはSHURE FP-32である。ちなみにSHUREのENGミキサーを設計したのが日本のタムラ製作所だということはあまり知られていない。
その記念すべきFP-31は最近まで現役だったが、今では私のコレクションになろうとしている。(FP-31は昨年メンテナンスし、ガリやノイズは出ない)
 最近知ったのだが、田村がT's Barというコミニティーを開設している。「管球アンプを中心にオーディオを楽しむ方々のための情報共有コミュニティ」だそうだ。興味のある人は覗いていただきたい。蛇足だが、私の会社ではタムラのフィールド用4CHステレオミキサーTS-4000Sが2台とも現役で活躍している。丈夫で長持ちするため設計が施された全チャンネル平衡トランス装備の堅牢なミキサーだ。今のフィールド用ミキサーに比べるとかなり大きいが、006P3本での乾電池運用が可能だ。
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2008年04月10日(木)
放送用フィールドミキサー
 「放送用フィールドミキサー」というキーワードである。ヒットしていたページはこのブログの放送用フィールドモニターの記事だった。
「放送用フィールドミキサー」というキーワードで「放送用フィールドモニター」がヒットしていては具合が悪いが、これは検索エンジンの問題だ。放送用フィールドミキサーといえばやはりシグマのポータブルミキサーSS-302であろう。
 フィールド用ミキサーとしての機能が優れていることは、このSS-302に良く似た類似品が出てきたことで十分肯ける。しかしフィールド用ミキサーといってもこのSS-302はあくまでENGミキサーで、出力は2CHである。これがEFPになれば時に4CHの出力が必要な場合もあり、その時には302ではなく、DC駆動可能なフェーダータイプを用いることになる。
 ミキサーではないが、最近私が撮影したEDIROLの新製品でR-44というフィールドレコーダーがある。SDカードに最高192kHzのサンプリングで非圧縮の4CHデジタル音声が出来る。我々が映像で同録に使うなら48kHzが標準になり、8GバイトSDHCカード使用時で347分の4CH音声が記録できる。
正確なスペックとしては下のようになる。
■8GバイトSDHCカード使用時
●ステレオ録音
16bit/44.1kHz :755 [分]
16bit/48kHz :694 [分]
24bit/48kHz :462 [分]
24bit/96kHz :231 [分]
24bit/192kHz :115 [分]
●4チャンネル録音
16bit/44.1kHz :377 [分]
16bit/48kHz :347 [分]
24bit/48kHz :231 [分]
24bit/96kHz :115 [分]
である。
 レコーダーとしての機能もさることながら、このコンパクトなレコーダーはXLR(キャノン)/TRS(フォーン)コンボタイプの入力を4CH備えXLRではそれぞれ独立してファントム電源も供給できる。コンパクトなボディーのため、出力はPINになるが、
・入力センスつまみ
・入力レベルつまみ
・モニター・レベルつまみ
・ファンタム電源スイッチ(チャンネル1/2/3/4)
・リミッター・スイッチ
・ローカット・スイッチ
を備えていて各入力にPANも付いている。
さらに
・3バンド・イコライザー
・6バンド・グラフィック・イコライザー
・ノイズ・ゲート
・エンハンサー
・コンプレッサー/ディエッサー
・MSマイク・ミキシング
といった機能も備えているのだ。もちろんモニター系の切り替えもある。
これを4in/4outのフィールド用ミキサーとして使わない手は無い。出力をキャノンに変換するボックスを自作して抱き合わせてもフィールド用として十分コンパクトだ。いいかえれば4CH録音機能を備えたフィールドレコーダーミキサーということになる。
「どの子も育つ育て方しだい」という鈴木慎一の言葉があるが、機械も同様だ。いくら優れた設計、製造がなされていても、使い方しだいでは家庭用以下にも放送用以上にもなる。というか十分な能力も発揮せずに使い捨てられることもあれば、能力以上の活躍をして伝説の名器と語られる場合もある。私がプロモーションを撮影したという身贔屓ではなく、純粋に技術屋として惚れ込むことが出来た製品がこのR-44である。
 実売価格はかなり安く、おおむね7万4千円代である。
2CHの同録に4CHを加えて6CHにするもよし、HDVのようなMPEGオーディオに不満を持っている人が非圧縮の4CHを同録に用いても良い。また私のように4CH出力を持ったフィールド用ミキサーとして考えるのも有効な用途である。もちろんサウンドオンリーでのハンドリングも優れている上に、駆動系を内蔵していないので高感度な内臓マイクを使った環境音の録音の場合にもメカノイズを気にせずに使える。これは「使い方しだいでどんどん育つ」可能性を持ったフィールドレコーダーであるといえよう。
2008年4月10日 | 記事へ | コメント(2) |
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2008年02月28日(木)
MA編集
 MA編集である。久しぶりに検索キーワードをネタにした書き込みだ。
 写真は一昨日三和ビデオセンターで行ったMAとナレ録りの様子である。約7分のVPで日本語版、英語版だ。最近はMAは編集コンピューターで行うため、スタジオの利用はナレ録りが主な内容だ。
 この日もMAルームは総勢10名での作業となり、これを会社の編集室で行えば広さは勿論だが、椅子の数さえ足りなくなってしまう。やはりクライアントに快適な立会いをしていただくにはポスプロの環境が必要になる。特に商品名のアクセントなどクライアント立会いで録音していかなければ後で余分な費用が発生してしまうことになる。
2008年2月28日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年12月09日(日)
映像制作 録音 重要
 「映像制作 録音 重要」である。ミキサーに関することが続いたところにこのキーワードが来た。映像制作における音の重要性については今更述べるまでもないが、ここで改めて考えてみよう。
 我々撮影技術に携わるものは一般からは映像の専門家と思われがちだが、実は映像に比べて音の占める割合は映像以上に大きいと言える。例えばテレビのボリュームを絞って画面だけを見ていた場合、内容はほとんど解らないだろう。しかし画面が見えない場所でもその番組の音声を聞くことが出来れば概ね内容は理解できる。

 私はNHKのラジオドラマが好きだ。最近ではラジオドラマとは言わず、オーディオドラマと呼ぶようだが、「青春アドベンチャー」や「FMシアター」、そしてAM放送の「ラジオ文芸館」も面白い。聞いていると情景が見えてくる。つまり音のクォリティーが高く、臨場感があるということだ。さらに我々が持つ「印象」に訴えてくる音作りが見事だ。
 映像屋がこういう風に言うと、映像を疎かにしていると誤解されかねないので言っておくが、ビデオプログラムはAV=Audio & Visualといわれる様に、音と映像が融合したメディアであり、一方が欠如したのでは成り立たない。映像を支える音であり、音を支える映像が必要である。つまりそれぞれの割合ではなく、それぞれが10割を担っているのである。
 少し外れるが、沖縄の海をビデオに記録してもなかなかイメージどおりのコバルトブルーにはならない。「青い空、白い雲、青い海、白い砂」という印象色が不可欠になる。そのためにフィルターワークやカラーコレクションを行う。
 音も同様に「印象音」というものがある。小川のせせらぎをそのまま取ればまるで水洗便所のような音になる。銃声もそうだ。以前生駒にある大阪府警の施設へ撮影に行ったが、決して映画のような音はしない。録音技術だけではなく、音効も必要になる。
 話を実際の録音に戻すが、我々の耳には様々な騒音から目的の音を聞き分ける能力がある。反射の多いライブな部屋であってもうまく残響を除去してくれるのだ。言ってみれば「クリーンフィルター」である。ところがキャメラに付いた鼻マイクでは残響やノイズもそのまま録音してします。それを「印象音」に近づけるためにワイヤレスやゼンハイザーを用いる。これが音声技術、録音技術であり、一般に言うPAやSRとは異なる。
 また、音楽物のライブではPA卓からの2ミックスのラインではどうしようもない音になる。ステージの生音、ホールの反射音などのエアをミックスしなければならない。そしてラインとエアのディレーも補正する必要がある。例えば和太鼓の場合PAさんは皮から出る音をオンで拾って増幅し、それをスピーカーから生音に加える。つまりSRである。ところが録音では全く考え方が異なる。太鼓の直接音で揺るがされた小屋の響きを録らなければ映像と結びついた音にはならない。つまり、フェスにはフェスの響きがあり、歌舞練場には歌舞練場の響きがある。行ったことは無いがカーネギーホール、トロポリタン・オペラハウス、ウイーン国立歌劇場など、皆それぞれに固有の響きがあり、その違いを録れなければ録音芸術にはなりえないのである。
 話が大げさになったが、我々はピアノの中にマイクを突っ込む形では録音しない。(PAさんから2ミックスを頂く場合は別)アコースティックなものをアコースティック録ることが第一である。
 昔はビデオといっても映画と同様に撮影部、録音部は分業していた。撮影にはMAスタジオから録音技師が来て同録し、映像編集が終わったものにナレーション、BGM、SEを入れて完パケになる。しかしノンリニア編集の環境が進み、市販のほとんどのアプリケーション(FinalCutPro、EDIUS、PremierePro、AVID等)がマルチオーディオトラックを自在に追加できるようになり、映像編集と音編集が同一環境で完結するようになった。つまりキャプチャーから編集、3DFX、文字入れ、MA、DVDオーサリングまで、全てを同一マシーン上で作業できるのである。そうなると編集オペレーターが「音はわかりません」や、MAオペレーターが「映像はどうも・・・」などと言っておられない。これからのオペレーターは映像、音の両方に精通したキャリアとスキルが求められるのである。特に制作予算が限られたVPではなおさらである。

 偉そうなことを書いてはいるが、「どういう音が必要か?」「どういうマイクレイアウトがいいのか?」「マイクは何を?」「ミキサーは何を?」「リミッターは必要か?」「サンプリングは?」私も常に音では悩んでいる。悩んで、考えて、考えて・・・・である。
 音は目に見えないだけにその影響力は大きい。映像からは簡単に目をそむけることが出来るが、音はよそ見をしていても聞こえてくる。耳をそむけることは出来ないのである。
2007年12月9日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年12月08日(土)
アツデンのFMX-42レポート
 アツデンFMX-42のレポートである。
 価格は安いが、音質等に問題はない。操作性もまずまずだ。風貌は価格以上だと思う。田村のTS-4000SもしくはAMX4Sをふた周りほど小さくした黒いボディーはけっこう精悍なイメージだ。仕上げも美しい。
 送られてきたデモ機に同梱されていた付属の専用ケースもなかなか良く出来ているが、ケースに収めるとファントム電源のON/OFFがやりづらい。また、ボリューム操作ではフリクションが少ないようである。もう少しボリュームに手ごたえが欲しいと感じた。ボリュームの耐久性については使い込まなければ判らないので今回は保留である。
 リミッターはチャンネル毎に装備されていて、ENGなどでは便利だが、チャンネルリンクが無いようで、音楽物のステレオ収録では定位が崩れるので使用は控えたい。というか、音楽物の収録ではリミッターは効かせるべきではないだろう。
 実際の運用で気になったのは入力レベルである。+4dBは標準だが、-30dBと-50dBというのは物足りない。トリムが無いので、感度の低いマイクでオフの場合は-60〜-70dBは欲しいとことだ。希望としては+4dB/-10dBまたは-20dB、そして-60dB〜-70dBの3段階で、出来れば20dBのパッドを装備してもらいたい。
 出力レベルについても+4dBはよいが、-36dBは中途半端な気がする。-36dBはワイヤレスマイクに入れるには高すぎるし、民生器のRCAには低すぎる、民生器用に-10dB及びマイク用の-60dBを選べるようにしていただきたい。しかし現状で仕事が出来ないわけではない。実用的には価格以上の性能は備えていて、CPの高さはダントツである。

 わたしがこのリーズナブルなミキサーに注目した理由はENGではなくEFPでの運用である。最近HDCAMやDVCAMで4ch録音の機会が増え、手ごろな8in4outのロケ用ミキサーを探していたからである。DC駆動が可能で小型軽量な8in4outのものとしてこれまでタムラのTS-4000Sを2台スタックで使用してきた。下の写真はハイビジョン中継車の内部に組んだ時のものである。

 これをFMX-42を2台スタックで使用できればかなりコンパクトになる。さらにコストは2台で25万程度と格安である。
 写真のように2台積んだ場合でも高さは10.5cmと低く、幅は22cmで奥行きも15cm程度である。来春にはソニーから4ch録音可能はHDVカムコーダーも発売され、8in4outのロケ用ミキサーの需要は増えるだろう。アツデンの新製品FMX-42は狙い目ではないだろうか。
 余談だが、アツデン及びゼネラル通商はENGミキサーの呼称を商標の関係から変更した。その結果生まれてきたSound Devicesのロケーションミキサーという呼び方は素晴らしい。ENGミキサーやEFPミキサーというよりも自然で誰にでも解りやすい言い方である。
2007年12月8日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年12月02日(日)
リーズナブルなメーカー「アツデン」が作るENGミキサー
 私のブログを「リーズナブル」で検索すると3件が抽出される。
 最近人気が出てきたメーカーにAZDENという音響機器メーカーがある。沿革によると1952年8月16日に佐藤孝平によって日本圧電気株式会社が設立され、資本金50万円、本社工場は杉並区天沼ということだ。私が生まれる2年前である。さらに創業者の佐藤孝平氏は1961年に「発明考案功績により東京都知事賞受賞 当社提供のラジオ報道番組『目撃者の記録』がラジオ放送コンクールにおいて最優秀賞を受賞」の後、1969年には「佐藤孝平社長、紫綬褒章受賞(ロッシエル塩圧電素子に関する一連の発明による功績) 輸出貢献企業として通産省より表彰 磁気ヘッド開発完成」というまさに技術会社である。
 当時から日本圧電の製品はリーズナブルで、私が無線従事者として衛星通信やSSTVに取り組んでいた時期(1970〜80年頃)に様々な製品に助けられた記憶がある。その日本圧電が再び私の会社にとって有用な製品を出してきた。ENG用のワイヤレスマイクとENG取材で使用する小型音声ミキサーである。ワイヤレスマイクは松下や池上の一体型カムコーダーに内蔵できるA/B帯カバーのものでも税込み131,250円という設定だ。またVマウントに取り付け可能なB帯専用では税込み109,200円と破格である。送信機とセットで購入しても約15万円ほどだ。普段私の会社で使用している松下のRAMSAは送受セットで約100万である。いかにAZDENの製品が安いかがわかるだろう。
 そして今最も注目しているのがENGミキサーだ。
 製品名はFMX-42である。オープン価格ということだがシステムファイブでは\129,885(税込) となっている。

 現在私の会社が使っているシグマのSS-302(3in2out)が約30万ほどしたが、その性能と機能、信頼性はさすがに放送業界のスタンダードにふさわしいものだ。また新製品のKS-342は税別48万もするが、
 ◇MSマイク収録に対応。エンコーダーを搭載し、モニター用デコーダーも装備。
 ◇AES/EBUデジタル出力装備。20ビット分解能。各サンプリング周波数に対応。
 ◇各チャンネルフェーダーを通らない「ダイレクトアウト」が可能。etc.
と流石に内容が充実している。以前にこのブログで書いたように高価なものには高価な理由と意味がある。
「放送用の音声ミキサーは高い。もっと安くならないのか?と思う。しかしその回路構成や小型ボディーに凝縮された機能、そして出荷台数を考えると当然かもしれない。製造メーカーは製品の販売コストに製造コストだけではなく、サービスコスト、開発コストも含まなければならないのである。放送用キャメラ、レンズ、三脚なども同様に民生モデルとはかけ離れたコストがかかっている。それらは全て高性能、高信頼性、高耐久性のためなのである。そして映像のデジタル化が進むとことで音声ミキサーもAES/EBUのデジタル音声出力が必要になってきた。」

 比べること自体ナンセンスな話だが、アツデンのミキサーは低価格である。確かにデザインという点ではFMX-42がお世辞にも他社よりも優れているとはいえないと思うが、シンプルな操作性はSHUREのミキサーSound Devices社のミキサーに通ずるところがあり好感が持てる。またSHUREのミキサーを設計したタムラのミキサーのシンプルさにも通じるところがある。ちなみにシステムファイブの購入者のレビューでは「数日前に御社にて購入し、チェックしたところ完璧です!!この価格でこれだけの機能が満載で有難いです。はっきりいって音質面も含めてシグマやプロテックの4chミキサーと同等以上の製品です。リミッターの効きもいいし、付属品のソフトケースも使いやすく不満がなかったです。」ということだ。
 いかにしてAZDENが販売台数も限られるENGミキサーをこれほどまでに安い価格で提供できるかは判らないが、これが技術会社が生み出すリーズナブルな価格なのであろう。もちろん入出力ともバランスで、各入力には独立してファントム電源を供給できることは当然である。
 ちなみに私の僅かな電子回路の設計経験から見ると、アナログ音声回路では回路設計の技術だけではなく、基板のデザインや仕様部品、回路の引き回し、誘電防止など、様々な経験が高SN比を生み出し、それがダイナミックレンジに反映する。この低価格な4CHミキサーが本当にリーズナブルな価格の製品かどうか、休み明けにもデモをお願いしてみたいと思う。アツデンのポータブルミキサーが納得できる価格である以上に、納得できる性能かどうかを検証しなければならない。もちろんフィールド用ミキサーとしての堅牢性、操作性も同様だ。
 明日は12/4〜5に開催される「ビジネスマッチング博」で行う中継の仕込みだ。現場に持ち込むミキサーはTAMURA TS-4000Sだ。そしてワイヤレスマイクはRAMSAである。
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 追記:デモをお願いしたところ快く貸し出していただける事になった。今週はは中継やvロケの現場があるので無理だが、来週中にはファーストインプレッションを書けるだろう。
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 アツデンのミキサーが到着した。インプレッションは未だだが、とりあえず外観のみフォトアルバムにアップした。(2007.12.5)

 このミキサーについては「ビデオアルファ2007/11月号」の新製品レビューで「アツデン4chポータブルフィールドミクサーFMX-42」として高木 創さんがレビューを書かれている。
2007年12月2日 | 記事へ | コメント(0) |
| 音声・録音・音響 / NEX・HDV・HDCAM / 映像制作・撮影技術 |

2007年11月09日(金)
大阪のビデオの撮れる音楽スタジオ
 「大阪のビデオの撮れる音楽スタジオ」というキーワードだった。特にそういったコンテンツは存在しないが、何故かヤフーの1ページ目で検索されていた。せっかくなので私の知る録音スタジオを紹介しておこう。
 スタジオは中津にある三和スタジオだ。この写真はMAルームでナレーションを録った時のものである。普段私の会社ではビデオのポストプロダクションとしてお世話になり、また録音などでもご無理をお願いしている。

 で、肝心の「大阪のビデオの撮れる音楽スタジオ」についてだが、エンジニアのMさんがデジカメで撮った写真を使ってQuickTime VRによる360度パノラマを公開されている。マックユーザーでなくてもWin用のQuickTimeが入っていればWindowsでも簡単に見ることが出来る。またスタジオの図面はここで見ることが出来る。用途にもよるが、音楽スタジオとして十分広いスペースがある。そして流石に録音スタジオだけあって、バンドの練習用のスタジオとは雰囲気が違う。コンソールはSSL SL-4056G-TRだ。


 今月は私の会社も録音で三和スタジオをお願いしている。ちなみに「ここで録ったメジャーアーティストは?」と聞くと、Mさんの話では歌手の小林幸子をこのスタジオで録音したそうだ。余談だが、三和スタジオのホームページはMAオペレーターだったマックユーザーのIさんがMacintoshサーバーで構築したものである。つまり専用線による自社サーバーということになる。
2007年11月9日 | 記事へ | コメント(0) |
| 音声・録音・音響 |

2007年11月07日(水)
ノイトリック キャノン 違い
 「ノイトリック キャノン 違い」だ。キャノンとはキャノンコネクターのことでEOSのキヤノンとは違う。
 上の写真はノイトリック製のキャノン互換コネクターで作った3ピン音声ケーブルだ。普通キャノン3ピンというとITT CANONのXLR-3-11CとXLR-3-12Cのことをいう。XLRはシリーズ名で3はピン数で映像関係の電源用には4極のXLR-4を使い、ステレオマイクなどにはXLR-5を使用する。最後の11C/12Cはソケットかプラグか、つまり♀か♂のことで、11Cは♀メスを指し、12Cはオスである。また、同じITT製のXLB2シリーズも音響さんが使用しているのを時々見かける。しかし最近多いのは検索キーワードにあったノイトリック製のキャノン互換コネクターだ。ITT製に比べると若干強度不足に思われるが、現場で不具合を感じたことは無い。それよりもコストがITT製に比べると安いということと、デザインがいいことが人気の理由である。私の会社でも新しく作るものはノイトリック製を選んでいる。上に載せた写真は同じノイトリック製だが旧タイプと新タイプが混在している。最新ののノイトリックは下の写真のものになる。
 我々がコネクターを購入する時は箱買いのためにけっこう古いタイプが残っていて、このケーブルを作ったときがちょうど新旧の過渡期になった。よく使うのはやはり3極タイプであり、ほとんどが音声用である。
 ノイトリック製のコネクターには下の写真のようなL型コネクターがある。ホールの客席に配置されてマイクコネクターを借りる場合はL型を使用することでコネクター及びケーブルの張り出しが無く、安全面においても有効だ。また小型カムコーダーのマイクに使用することでコネクターの張り出しを無くすことが出来る。

 「ノイトリック キャノン 違い」だが、性能面では互換品である。スタイルの良さとコストパーフォーマンスではノイトリックに軍配が上がると私は思っている。
2007年11月7日 | 記事へ | コメント(0) |
| 音声・録音・音響 |

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ニックネーム:SENRI
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(株)千里ビデオサービス
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