« NEX・HDV・HDCAM | トップ | 写真撮影・カメラ機材 »
2009年01月04日(日)
技術会社 関西
技術会社 関西」と「技術会社 大阪」で検索されていた。いずれも二番手でのヒットである。とはいってもグーグルの1ページ目に有るわけで贅沢は言わない。試しに「技術会社」で検索してみるとここでも二番手でヒットしていた。
この結果が直接仕事に繋がるとは思わないが、技術会社として上位に検索されているにもかかわらず技術が無ければ大変だ。自己の技術向上を心がけなければならない。
「一年の計は元旦にあり」とうが、年頭挨拶に書いた低価格化を実現するためにも技術向上、鍛錬を積み重ねなければならない。
この3日間、さすがに仕事はせずにボーっとしていたわけだが、頭の中では新しいシステムのイメージを膨らませていた。いわばイメージトレーニングだが、技術屋にとってその行為は実に楽しいひと時である。そういうわけで正月の三が日を心行くまで楽しませてもらった。今日は日曜日だが、そろそろ仕事モードに戻して編集を仕上げることにする。
2009年1月4日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 音声・録音・音響 / CEO・映像技術職人 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/808/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年12月30日(火)
著作権 隣接権 音楽 映像制作
著作権 隣接権 音楽 映像制作」だ。
映像制作だけではなく、最近ではネットラジオや動画サイトが普及し、知らずか知ってか、著作権がないがしろにされている感がある。
放送局の場合はシーケンシャル契約という形でJASRAC等に放送時間から算出された莫大な料金を払っているので、その都度毎の著作権料の支払いは無いが、一般に言う映像制作業務では使用許諾、音源使用料、音楽著作権料を支払わなければならない。よく誤解されるのが「著作権料=JASRAC」と思われていること。JASRACは音楽著作権を管理する団体であり、音楽家がJASRACに入っていなければJASRACではなく、その音楽家個人、もしくは所属する会社、プロダクションと契約することになる。私の会社で使用している音源は「フリーユースBGM」とか「著作権フリー」という音源である。数千曲のライブラリーを自由に使用することが出来る。(あくまで使用できるであり、著作権、音源権は制作会社にある)もちろんそのために年間の契約料金は支払わねばならない。
ところが最近ではCD単位の販売だけでなく、インターネットを利用して視聴、選曲したものを1曲単位でクレジット決済によるダウンロードができる方法も伸びてきた。いわばロイヤリティーフリー音源のオンデマンド販売である。「必要な時に必要な音楽をダウンロードし、支払いはクレジットカードによる決済となる。
私の会社のスタッフのWATARUもTARuというストラクチャー名で楽曲提供している。
彼の提供する音楽はフルスペクトラムプロダクション ミュージック ライブラリーのサイトにある
ファット・ディ・フュージョンのダウンロードサイトで視聴〜ダウンロード出来る。
ダイレクトにアクセスするには
http://www.phat-d-fusion.com/default.php/manufacturers_id/51となる。

冒頭に書いたネットラジオのBGMだが、私が関わる放送局でも様々なロイヤリティーフリーの音源が使用されている。簡単そうに見えるネットラジオ=免許の要らない放送局ではあるが、音楽著作権・音源使用に関する費用、許諾は守っていかなければならない。そうしなければネットは無法地帯と化してしまう。放送免許が要らないだけで、コンプライアンスは一般の放送局や企業と同様でそれが無ければ続けてはいけないのである。
2008年12月30日 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 音声・録音・音響 / 技術系・ハイテク系 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/800/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年12月12日(金)
SONY C-74
SONY C-74だ。ソニーの随分古いマイクである。私の会社では月に1度程度しか使うことが無い。このクラスのショットガンマイクとしてはゼンハイザーのMKH−416を標準的に使うが、時として数が足りない場合にはこのC−74やECM−672を使う。
大きさは太さ、長さともMKH−416の倍ほどもある大きなマイクだ。先端のウインドシールドは今もSONYから供給されていて、それなりの数字は出るようだ。つまりまだC−74のユーザーが多くいるということだ。先日も現場で某国営局のクルーを見かけたが、C−74を竿に付けて使っておられた。けっこう重そうである。
私の会社でC−74を使うのはほとんどEFP収録の現場で長尺のブームスタンドに取り付けて使用している。いわばスタジオマイクである。古いマイクであり、一度ユニット交換をしているが、結果は大して変わらなかった。C−38Bと並んで耐久性は良い。

ただしこのマイクに使う乾電池H−7Dはすでに製造中止となり、代用品を探さねばならない。H-7Dは昔のEEカメラの定番電池だったH-D(1.35V)を7個入れた積層タイプの水銀電池で9.45Vである。LR-44などを6個入れるケースを入手すれば乾電池での運用も可能だ。ただしC−74は48Vファントムに対応しているため、まず電池で使うことは無い。
このC−74を屋外で使用するとその指向性の鋭さに驚くだろう。虫や鳥の鳴き声が極めて鮮明に録音できる。昔SONYのF-115をパラボラ集音器に取り付けてデンスケを持って出かけたことに比べればフィールドレコーダーとC−74だけで遥かに高品位な自然音を収録できる。ただ、C−74も優れたマイクだが、今はサンケンのステレオショットガンマイクCSS−5とSONYののECM−680Sとが欲しい。
2008年12月12日 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/773/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年11月24日(月)
ドロップアウト対策 HDV
ドロップアウト対策 HDV
MPEG2TSで記録するHDVでは記録密度が高いのでどうしてもドロップアウトが出てしまう。これはHDVに限ったことではなく、DVCAMであろうと、HDCAMであろうとテープメディアの宿命だ。ただHDVの場合ドロップアウトが生じると15フレーム映像がフリーズし、音声も欠落してしまう。
検索にあった「ドロップアウト対策」だが、やはり二層塗りのHDV用テープの使用が最良の方法である。それと防塵対策だ。しかしいつもいつもそういうわけには行かない。そこで登場するのがシリコンメディアへの記録である。
以前HDCAMをHDVに変換したが、HDVフォーマットの能力は極めて高く、HDCAM(HDW-750)の画質をかなり忠実に記録できた。HDCAMとHDVで最大の違いはフォーマットの差よりも撮像部の違いのほうが大きいと思う。220万画素のHDCAMと方や百数万の画素数の撮像素子の違いや、1/3吋と2/3吋のレンズの差だろうか。
私の会社ではHDVのドロップアウト対策として間もなくHVR-Z5Jとメモリーレコーダーを導入する。メモリー記録はHVR-Z7Jで同時記録の素晴らしさは納得している。

後は広角化した上に高倍率になったHVR-Z5Jのレンズとリモートコマンダーへの期待である。
間もなく入荷するそうだ。
2008年11月24日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 音声・録音・音響 / NEX・HDV・HDCAM |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/785/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年11月16日(日)
EDIROL R-44 システム・プログラム (Ver.1.03)
R-44のシステム・プログラム (Ver.1.03) がリリースされていた。というか、されていたのだがVer.1.02で問題ないためそのままにしていた。しかし大容量のSDHCカードを使うにあたってVer.10.3にアップデートした方がよいだろうということで早速アップデートした。
修正内容は下記の通りだ。

[Ver.1.03]

[機能改善]
Apple 社の LOGIC で作成した WAV ファイルとの互換性を改善しました。

Cakewalk SONAR 等で作成したサラウンド 4ch のファイルを再生できるようにしました。

CTRL-SYNC 端子を使った2台同期録音で、録音開始時間のズレが小さくなるよう調整しました。

[不具合修正]
SD メモリー・カードの互換性を向上させました。

Pre-Rec 設定:オンで録音を開始した数秒後に、カウンタが数秒戻るような動きをすることがある症状を修正しました。

Effect の Graphic EQ をマイナスの数値に設定すると、歪みやすい症状を改善しました。

サンプリング周波数:88.2/96kHzで、3 Band EQ の MID をマイナスの設定にした際の特性を改善しました。
SD メモリー・カードの互換性を向上させました。というところが一番大きいように思う。現在確認されている最大容量のSDHCカードは32GBでPanasonic RP-SDV32GL1K が手ごろだ。調べてみると35000円前後。前回デジオンで購入した経緯もあり、今回もやはりデジオンへ注文する。

なお、安くて品質が高いと言われるTranscendの16GBは残念ながら常動作しないケースが報告されているらしい。

アップデートは至って簡単な作業だ。ローランドのサイトからDLしたファイルをSDHCカードにコピーしてアップデートコマンドを入れるだけだ。詳しくはR-44のアップデートで確認していただきたい。
2008年11月16日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/765/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

キャノンケーブル 半田付け
キャノンケーブル 半田付けだった。
この仕事をしていて最も多い半田作業はキャノンケーブルとBNCケーブルだ。そして時々RCA(PIN)や標準プラグ(フォーン)などがある。
上は出来上がったキャノン(XLR)コネクターである。内部の半田付けは下のように行っている。
HOT、COLD、GROUNDの全てに熱収縮チューブをかけている。写真には写していないが、最後は被服を剥がした部分にも8Φの収縮チューブを被せてコネクターに組み込む。
現在私の会社で使っているコネクターはノイトリックのもので、用途に合わせてブッシュを黒ではなくカラーブッシュに変更している。
市販されているキャノンケーブルを購入すれば半田付けの手間は省ける。しかし申し訳ないが信用できない。一度作ったケーブルはたとえ途中で切断することがあっても半田付け部分のエラーによるNGは厳禁である。
ITTキャノンの場合もノイトリックの場合もキャノンコネクターを半田付けする場合の約束事としてGROUND(シールド)が他のHOT、COLDのリードよりも短くしなければならない。なぜなら強い張力がかかった場合に最も丈夫なシールド線で張力を受け止めなければならないからだ。断線防止の基本である。
残念ながら市販のケーブルをバラして見てもそういったところに気配りされたものは無かった。
半田付けを自社で行うもう一つの理由は自己責任である。万一トラブルが生じても責任は己にあるということだ。トラブルに遭いたくないからしっかりと考えて作る。
おかげさまで現在私の会社では老眼の域に入った私ではなく若い者がが私と同じレベルの半田作業が出来るようになり、キャノン、BNCについては任せられるようになった。ただし電子基板の半田作業はまだ暫くは譲れない・・・・否、譲りたくないのである。

※キャノンケーブルの作り方については様々な人が様々な形で紹介されていて、それぞれにそれぞれの方法と理由がある。これから半田付けに挑戦しようと思われる人はまず頭で考えて作業してほしい。半田は合金であり、混合比によって大きく特性が異なる。融点の違いや共晶点の違いなど、用途によって様々だ。もちろん作業に使う半田ごても様々なワット数があり、鏝先にも種類がある。
2008年11月16日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/762/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年11月12日(水)
クレードルサスペンション
クレードルサスペンションで以前書いたクレードルサスペンションのページが検索されていた。
クレードル=ゆりかご
サスペンション=懸架装置
つまり「ゆりかご状の懸架装置」であり、床からの振動やブームポールのタッチノイズをマイクに伝わらないようにするものだ。
スタンドマイクだけではなく、ブームポール=竿の先に付けるショットガンマイクのMKH-416などにも付いている。
例えばライコートのソフタイもその一種である。
同じくライコートから出ているかごにもクレードルは付いている。
次の写真はかごの中にあるクレードルである。

何れも振動が伝わりにくく良く出来ているが、やはりそれなりに重い。
そこで面白いものを紹介しよう。
廉価なマイクロフォンで最近人気のあるRODE(ロード)のクレードルである。
小型軽量で価格も安く手頃だ。
マイクはカムコーダーに付属していたガンマイクを取り付けている。重量はMKH-416にソウタイグリップが付いた状態の半分以下だ。
これをジッツォのカーボン6Xの竿に付けると驚くほど軽量なブームマイクになる。これがけっこう使いやすい。
下のリンクはサウンドハウスのRODEの商品群である。様々な商品が扱われている。
サウンドハウスのRODE商品
2008年11月12日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/759/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年10月26日(日)
生録 R-44
生録 R-44だ。けっこう上位に挙がっている。R-44とはこのブログでも何度も登場しているローランドの4CHフィールドレコーダーのことだ。

16GBのSDHCカードに48kHz/16bitなら11時間半ほどの非圧縮の4CH音声が録音できる。

上の写真は神戸のオルビスホールで録音のみで使用した時のもの。この時は96kHz/16bitで4CH録音した。編集はアドビのAuditionでライン系とAIR系のタイミングを調整した。

本来音楽録音に使うためのレコーダーだが、私の会社では最近レコーダー兼ミキサーでの使用が多い。写真は東京で芝居の公演を収録した時のもの。舞台に設置したアムクロンのマイクとSE系の4CH録音だ。アムクロンにはR-44からファントム48Vを送った。これも便利な機能だ。4CHは独立した4ファイルにすることも出来るが、ステレオを2系統にした2ファイルの4CHも設定できる。どちらかといえば我々の仕事にはこちらの方が便利だ。

この写真は同時通訳が入った国際会議。オリジナル音声、英語→日本語、日本語→英語、そしてショットガンマイクで拾ったAIRを独立したモノラルファイルとして録音した。

上の写真は先日撮った大衆演劇の座長公演でのR-44だ。やはり舞台框に置いたアムクロンにファントムを送り、残りのチャンネルに役者に付けられたラジオマイク、そしてSEとMをミキサー卓のAUXからPOSTで入れた。この時はあと2CH欲しいと思った。手段として収録に用いたVTRの音声トラックに客席向けのアムクロンの音をENGミキサーで入れて対応した。
この時もそうだし、それまでの現場も全てR-44をミキサーとしても使用している。イレギュラーな使用方法かも知れないが、R-44のRCA出力をmonitorから4-indivにすることで4in/4outのミキサーとして使用できる。DVCAMのDSR-45とは相性がいい。
先日の現場で「R-44を買おうと思うんだけど」と同業さんから相談された。悩むことはないだろう。1台あって邪魔にはならない。それどころか、有って助かることの方がはるかに多い。もちろんビデオ撮りだけではなく、単三乾電池で駆動してワンポイントステレオマイクを持てば簡単に生録が楽しめる。そして価格も極めてリーズナブルな設定である。しいて欠点と言えば、keyをHOLDスイッチででロックし状態でモニターの切り替えが出来ないことだろうか。録音レベルは触れるのだが、モニターが切り替えられないのは不便だ。もちろんファームウエアの書き換えで簡単に対応できるはずなので、機会があれば開発の方に提言してみたい。
2008年10月26日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/751/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年10月24日(金)
会議の中継
会議の中継である。
会議の中継 で検索した結果 1〜10件目 / 約5,880,000件
ということでヤフーの最上位に挙がっていた。写真はそのページの中継元のものだ。

そして別会場へ映像と音声を送る。この時は別会場といっても同一の建屋のなかでの中継だ。

同様にこれまで様々な中継を行ってきたが、同一建屋だけではなく、離れた場所への中継も行う。数百メートルでケーブルを敷設出来る場合は映像と音声を高周波に変換して同軸ケーブルで送ったり、デジタル変換を行いLANケーブルで送ったりする。また2.4G帯や50G帯の無線によって行うこともある。
また最近では遠隔地を光ファイバーで結んで高画質な双方向中継も可能になった。
上の写真は神奈川の大学病院内のオペ室と兵庫県で開催された学会会場を双方向で繋いだ時のものだ。光ファイバーとMPEG圧縮のおかげで高精細な映像と品質の高い音声が得られる。ただし回線の確保や工事等、準備期間に最低1ヶ月はかかる。
また、用途によっては既存のインターネット回線を使用した片方向の中継(時間遅延により同時通話が不可能)が極めて簡単かつ低予算での中継が可能になった。ただしベストエフォートであるため、確実な接続と転送を望むには不向きで、やはりISDN等による専用接続が確実である。
つい先日のことだが、大阪で行われた会議を東京や地方都市にプライベート中継した。
HDVカムコーダーのHVR-Z1Jを3台、ライブスイッチングを行いながら、HD16:9ワイド画面をSD16:9にダウンコンバートして中継した。回線はTV会議の回線を使用したが、一度も途切れることなく送ることが出来た。決して高画質ではないが、TV会議のシステムの映像や音声に比べると、やはり我々が作る映像や音声は圧倒的に優れたものになる。「同じ回線でこうも違うのか」ということで、送り先は大型スクリーンに映し出されていた。
2008年10月24日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 映像制作・撮影技術 / 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/749/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年10月22日(水)
プロテック ウインドジャマー
プロテック ウインドジャマーという検索だった。私の会社で使っているウインドジャマーはライコートの製品であり、検索に該当するウインドジャマーは無い。
写真はライコートのソフタイシステムである。検索ではおそらく消火器のヤマトプロテックのリンクとウインドジャマーが引っかかったのだろう。
ライコートではソフタイやカゴのことをWindshield Systemといい、特にカゴについてはFull Windshield Systemという名称を使っている。
そのほか池上のカムコーダーのマイクにもライコートのCamera Mounted Softie Windshieldを使用している。またレンズとマイクの間隔が広いHDW-700Aではソフタイを使用している。

今回の検索で気になったことはウインドジャマーという言葉だ。ライコートのサイトではウインドシールドが正しそうだ。さ
さてそのウインドシールドだが、業界でゼンハイザーのMKH-416が標準になっているように、ウインドシールドはライコートが標準のようだ。他メーカーのウインドジャマーがいいか悪いかを調べて判断するよりも、放送で使用して問題ないライコート製を使うことが結果的には無駄が無く安上がりということだろう。国産品や海外の他メーカーのものを買って、結局ライコートに買いなおした、なんてことが最もつまらない買い物である。
業界標準を選ぶことはもちろんβーカム、HDCAMのようにステータスではあるが、ある意味業界の保守的な一面でもある。つまり業界標準のライコートが決してどこよりも優れているということを保証するものではない。やはり実物を確かめて使い手が判断して、最も自分の用途に合ったものを選ぶことが大切だ。ちなみに私は常々MKH-416がタッチノイズに弱いと感じ、現場によってはあえてソニーのC-74やECM-672を使用する。またインタビューマイクもSHUREのSM-63Lを標準としながら、63Lよりもはるかにタッチノイズに強いSONYのF115にSM-63L用のウインドスクリーンを付けて使っている。決して業界標準が全てではないのである。
2008年10月22日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 / 映像制作・撮影技術 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/748/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年10月21日(火)
SHURE FP-31
SHURE FP-31である。オークションに出品でもされていたのだろう、複数の検索が有った。SHURE(シュアー)のフィールド音声ミキサーで正式な名称は-を含まないFP31である。
SHUREには現在グローバルサイトがあり、日本語のページshure.co.jpも充実している。そこにあるShureについてではShure Incorporatedの歴史が掲載されている。その中のFP31についての記載では
1983「その時代で最も大きな革命を起こした屋外中継用ミキサ」としての賞賛を受ける、FP31ミキサを発売。その重量はわずか約1 kg。放送用カメラへの接続も容易で、かつてない高い機動性をニュース収録現場に提供。
と書かれていた。下の写真が私の会社にあるFP31だ。とてもシンプルなミキサーだがAB-12V/P-48Vの双方にスイッチの切り替えで対応している。今では当たり前の機能だが、当時としては画期的だったようだ。

今のテレビ放送やDVDなどの音声はステレオや5.1chサラウンドが主流だが、それらのプログラムのインタビューなどのENG収録現場では基本的にモノラル収録だ。カムコーダーの音声トラックは2ch又は4chに対応していてもミキサーからカムコーダーへは1本のケーブルだけで結ばれる。つまりCH-1に鼻マイクの音声、CH-2にミキサーからの音声を入れる。(操作の具合で逆にすることも多い)ENGの定番ミキサーと言われるシグマのSS-302も緊急用にステレオミキサーには使えるが、基本は切り替え式ワンメーターでリミッターもA出力にしか備わっていない。つまりモノラル使用が前提である。


私の会社で最も稼動しているフィールド用ミキサーはやはりSS-302であり、時にENGが重なったりするとFP31が今も稼動する。数年前にボリュームの交換を実施して状態は非常にいい。ただしSHURE FP32もそうだが、ボリューム操作のフリクションが少ないため、うっかりすると手が触れて回ってしまいそうだ。余分な気を配らなくていいように私の会社のFP31はツマミとボディーの間に水道用のゴムパッキンを入れてフリクションを効かすようにしている。もちろんこれはホームセンターマニア私がコーナンで買ったものだ。

入力は3系統あり、MIC/LINEがそれぞれ切り替えることが出来る。当時の日本では入力側が雄の12Cだったが、さすがにSHUREは米国仕様の11Cになっていた。

入力側と同様に出力側でも逆になっている。当時の国産のミキサーがメスの11Cになっていたにも関わらず、FP31はオスの12Cであり、ベーカム一体型VTRとの接続には11C/11Cのメス/メスケーブルが必要だった。今日ではシグマのSS-302も米国仕様に変わり、またVTRも入力側が11Cになったために12C/11Cのオス/メスケーブルのみで繋がるようになった。

バッテリーは006Pを3本使用する。ただしファントム電源を使わないのであれば2本でよい。アルカリ電池で連続8時間以上の運用が可能だ。また、リミッターのスレッショルドレベルは半固定ボリュームによって調整できるようになっている。

またSHUREではUser Guides and Spec Sheets Discontinued Mixers and DSPとして旧製品のマニュアルを今も提供している。FP31は古い製品だが、今なおPDFでダウンロードできる。マニュアルの回路図を見て判るように、FP31は入力側、出力側にそれぞれトランスを持った平衡入出力になっている。ローコスト化のために電子バランスを用いたミキサーとは違う。
新製品ラッシュの現代だが、旧製品のテクニカルデータを継続して公開するSHUREの姿勢に好感が持てる。
SHUREの企業理念を引用させていただこう。

企業理念
1925年の創業以来、自らの演奏を観衆のもとに届けたいと願う、ユーザーの情熱は私たちの原動力であり続けてきました。「Your Sound.」私たちは、この言葉を理念とし、ボーカルや楽器演奏の魅力やニュアンスを忠実に収音し、聴衆のもとに届ける製品を開発しています。
そして今、Shureの製品はライブシーン、レコーディングスタジオや放送局、学校やホールなどさまざまなシーンで幅広く活用されています。
発売以来40年にわたり世界のトップセラーであり続けているマイクロホンモデルSM57/58のように、Shureのオーディオエレクトロニクス製品が長年にわたり、世界中で使用され続けていることは、私たちが得た信頼の実績であり、誇りでもあります。
創業80年の区切りを迎え、これからも私たちは、ワイヤレスシステム、ミキサ&プロセッサなどのプロフェッショナル製品から、フォノカートリッジや高遮音性イヤホンなどの一般向け製品まで、お客様のニーズに合わせた高品質なオーディオツールを提供して参ります。
この中で書かれている発売以来40年にわたり世界のトップセラーであり続けているマイクロホンモデルSM57/58はまさにSHUREを象徴するものだ。同様にロングセラーを続けるメーカーにドイツのノイマンがある。さて、日本のメーカーにこれほどロングセラーを続けるメーカーがどれほどあるのだろうか。ふとソニーのC-38Bを思い浮かべるが、往年のソニーマイクのラインナップに比べると現在の製品群はあまりにも少なくなってしまい残念だ。
2008年10月21日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 / 映像制作・撮影技術 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/747/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年10月18日(土)
便利な容器=略して便器・・・ではない
ちょっと面白い容器を紹介しよう。
調味料の缶だ。以前100円ショップで買ったまま使わないで置いていた。今、この容器の中身は調味料ではない。
さて、中身の物体は?別にクイズではないが、正解は下の方にある。
 
 
 
 
 
  
  
 
 
  
  
 
 
  
  
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

答えは定番インタビューマイクのSHURE SM-63Lのウインドスクリーンだ。単なるスポンジのようだが、購入すると1個2000円近い。そして圧迫された状態で保管すると変形した状態から戻るのに時間がかかり、古くなると形状を記憶してしまう。
インタビューなどで使用するSM-63Lは、録音用とは違って必ず画面に登場する。そのため見た目も大切になる。いわば出演者扱いが必要だ。手垢や汚れはきれいにふき取っておく。そしてウインドスクリーンも同じ扱いを心がけなければならない。
ウインドスクリーンのスポンジを変形させないで携行するケースとしてこの調味料缶がピッタリである。撮影現場までのミキサーバッグに無造作に入れておいても大丈夫だ。

ただし調味料缶のままでは格好が悪いのでSHUREのロゴをネットで落として作ったロゴ入りのテプラを貼っておく。

それでも見た目はやはりコショー入れだが・・・・・

SM-63/63Lのウインドスクリーンだが、何故か作りが緩い。新品のときから緩いので設計上の問題だろう。うっかりすると脱落してしまう。風防が強風で飛ばされては洒落にならない。
私の会社の63Lの風防は内壁にスポンジテープを貼ってマイクとのフリクションを強くしている。もちろん音質に影響の無い場所に貼るのだが、スポンジテープが硬すぎたり、厚すぎては脱着に手間取ってしまう。付けやすいが外れにくく取り外しやすいというスポンジテープがベストだ。今のところニトムズの厚さ5mm/幅15mm/長さ4mがちょうどいいようだ。コーナンなら148円で入手できる。
2008年10月18日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/746/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年10月07日(火)
映像制作 C-38B
 「映像制作 C-38B」だ。C-38Bとは漫才には無くてはならないマイクロフォンと思われがちだが、その用途は様々だ。フルオーケストラからナレーション、ソロ楽器など、とてもニュートラルな特性により万能といえるだろう。C-38Aの後継として1977年08月1日に発売されたもので、私が会社を作る前から持っていたものだ。

 いまさら38Bと言われるかもしれないが、後継機のC-48はすでに販売終了しているにもかかわらずC-38Bは今なお現行商品である。つまり今でも需要があるということだ。ただし発売当時10万余りだったと記憶する価格も、今日では希望小売価格191,100円となっている。出荷台数が少ないためか、採算が合わないのだろう。すでに発売開始から30年以上のロングセラーだ。ソニーには今後も記録を更新し続けれいただきたい。ちなみに私の会社では舞台収録の吊りマイクやオーディエンス用に使用していて38Bには申し訳ないと思っている。ただし38Bそのものが録音を兼ねて小道具になる場合もある。
 面白いサイトがあるので紹介しておこう。スタジオ・サウンド・ダリさんのサイトだ。その中にmicrophonというコンテンツがある。保有されている様々なマイクロフォンを特性とあわせて写真付きで公開されている。もちろん38Bもある。見ていてとても楽しい。オーナーやスタッフの機器に対する愛情が感じられるページだ。
2008年10月7日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 / 映像制作・撮影技術 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/742/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年09月29日(月)
ものスゴいマイク AT895
 ザ・ベストハウス123の2008年5月7日放送分をYouTubeで見ることが出来る。「ものスゴいマイクBEST3」だ。2分50秒から5分50秒あたりがその問題のマイクである。
 マイクはオーディオテクニカのAT895だ。思わず欲しくなってしまう。ただし1本50万以上。とんでもない価格だ。それがレンタルなら1日25000円で借りることが出来る。決して安くは無いが、必要な場合にはレンタルで対応できる。幸いレンタル会社の大阪オフィスが吹田にある。機会があれば借りてみたい。
 WEBに英語版のマニュアルが有った。PDFで閲覧できる。興味のある人はどうぞ。
2008年9月29日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/738/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

2008年09月26日(金)
ガンマイク用ブームポールのグリップエンドバランスウエイト=シズちゃん
 「ガンマイク用ブームポールのグリップエンドバランスウエイト」というのはキーワードではない。久々の千里ビデオサービス工作室のヒット作である。
 金属のシズにタップを立ててM6のボルトが通るようにし、もうひとつはM6の六角ボルトの頭を埋め込めるようにホルソーで彫った。
 竿(ブームポール)のエンド部に埋めたM6のボルトに第一ウエイトを取り付け、状況に応じてエクステンションウエイトを追加できるようにしている。

ネットで「マイク ブームポール バランスウエイト」などを検索するが何もヒットしない。今まで誰も作っていないというのが不思議なほど便利なものだが。
 竿のグリップエンドに2個のウエイトが付いた状態の写真だ。Van Den Bergh(ヴァンデンバー:vdb)のマイクブームポールは標準的なものでも6〜7万はするので長尺の竿が必要な場合は機材屋のレンタルで間に合わせ、普段はスリックの一脚を改造したものを使用している。普通のENGではこれで十分というか、とても使いやすいし価格も数千円だ。ただしマイクに対して竿が軽すぎるために片手で保持するには手首の負担が大きく、とても辛い。そこで今回のウエイトを考えた。
 ゼンハイザーのMKH-416にライコートのソフタイが付いた状態でけっこうバランスがいい。片手で竿を持った場合にもバランスが取りやすくなり、反対の手でENGミキサーの操作が出来る。ホールドポイントから竿のエンドまでの距離が短くてもバランスよく保持できるようになった。スタッフいわく「エンド部分に見えない竿があるみたい」ということだ。
 長いマイクブームポールの場合は伸ばさずに溜めた部分をウエイト代わりにしてバランスを取れるが、軽量な一脚ではこういう工夫が必要なことに気づいた。「何でもっと前から作ってくれなかった」と文句を言われてしまったが、完成度の高いスタイルに仕上げるにはけっこう考えなければならない。頭の中で試行錯誤の結果、ようやくコーナン、東急ハンズへ足が向いたのである。
 出来上がった状態は商品として売られていてもおかしくは無い状態に仕上がったと自負している。いずれダイワやスリック、マンフロットなどから発売されても良さそうな出来栄えだ。もちろん実用新案など申請しないから一日でも早く商品化してもらいたい。竿に付ける錘(オモリ)だから名前はシズ。商品名は「シズちゃん」でどうだろう。
2008年9月26日 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| 音声・録音・音響 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/senri/trackback/733/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません

前へ 次へ
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー