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2007年06月08日(金)
HDV Vision 3
 「HDV Vision 3」である。ビジョン3とは英国のビンテンが作るVisionシリーズのビデオ用三脚で最も安いキャメラサポートのことだ。私の会社では主にVision 10、11、100を使用し、時に40倍クラスの望遠レンズを使用する場合はVision 20などを使用している。そういったものに比べるとVision 3は価格も20万余りと破格の価格設定になっている。その価格設定の背景にはマンフロット社のOEMと言う話も有るが、マンフロットとはかなり違っている。ちなみにフランス製のジッツオG-1380がでは塗色こそジッツオだがマンフロットの#505と全く同じものだ。Vision 3は構造こそ似ているが、カウンターバランス構造は505や1380とは異なりスプリングが水平に取り付けられている。そしてクイックプレートもビジョンシリーズと同じものが使われている。さらにブレーキの構造は上位機種のVision 6や8、11などと同じ構造になっていて、軽いトルクでしっかりと止まる。つまり似て非なるものということだ。
 ビンテンではカウンタースプリングを1kg〜10kgまで、1kg毎のステップで10種類のスプリングを用意している。カタログではスプリングを交換することで10kgまで対応するとしているが、ボールヘッドが75mmになっているため、現実的には1/2インチクラスのカムコーダーであっても実用になるとは言い難い。あくまで小型のカムコーダー用である。
 以前他社からキャメラマンで呼ばれた時に用意された三脚がビジョン3で、キャメラはDVCPROだった。キャメラはいいのだが、肩乗せタイプのカムコーダーにビジョン3では余りにも非力過ぎる。ポジション移動の多い撮影で75mmボールでは移動ごとの水平調整に苦労する。しっかり締めたつもりでも大きくパンするとドラグが強いとボールヘッドが回ってしまう。それ以降、その会社の撮影では私の会社からヴィジョン10や100を持参して機材費として計上したいただく事になった。やはりヘッドはキャメラマンの最重要な道具であり、ボールヘッドの径もキャメラサポートの重要なパートである。
 だが、その会社の撮影に呼ばれた時にビジョン3がHDVの小型カムコーダーには最適だと言うことを知った。HVR-Z1Jをビジョン3に乗せるとまさに完璧といえる。キャメラの重量が3kg程度であれば水平調整時も締め付けトルクはそれほど強くなくても良い。75mmボールのフリクションで十分だ。Z1Jをそのまま乗せるのであれば2kgのスプリングが最適で、私の会社のようにZ1Jに放送用のフネ(三脚アタッチメント)を取り付け、センチュリーのワイドコンバータ、角型フードを取り付けた場合は3kgで完全バランスする。また微妙なバランス調整はスプリングにスペーサーを入れることでより正確なバランスを得ることが出来る。そしてスプリング交換もマンフロット#505よりも手間がかからず、操作性は#505の比ではない。もしこれからHDVカムコーダーの三脚購入を考えておられる方がいれば迷わずビジョン3をオススメする。様々なHDV三脚が内外の様々なメーカーから発売されているが、他メーカーよりも少しだけ高価なビジョン3は価格差以上のパフォーマンスをキャメラマンにもたらしてくれるキャメラサポートであるといえる。写真は先日の現場で使用したビジョン3とHVR-Z1Jである。
2007年6月8日 | 記事へ | コメント(2) |
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2007年06月05日(火)
美人映像
 「美人映像」である。なぜこういったキーワードでヒットているのか気になってアクセスしてみた。
 ハハハ・・・・、ヒットしていたのは美人ではなく月下美人の開花を撮った動画のページだった。今年もまた月下美人の妖しく美しい開花を見たいものだ。
2007年6月5日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年05月21日(月)
DXC-537
 「DXC-537」だった。このキーワードで10件以上の検索があった。生産が打ち切られて10年以上も経ったキャメラなのにどうして?と思ってヤフーオークションを検索してみると3台が出品されていた。
 入札して購入されるのは購入者の意思によるもので、私がとやかくいう筋合いは無いのだが、DXC-537は2006年3月末でサービス受付終了になっている。もちろん定期点検・専用部品による修理受付も終わっている。後継機のDXC-537Aにあっても2007年3月末で同様にサービス受付が終了している。つまり故障すればそれまでである。
 オークションには様々なものが出品され、リサイクルの観点からすれば大変素晴らしいことだが、修理できないものに対して数万円〜数十万円という金額を支払うことに価値があるのだろうか?これがクラシックカメラや骨董品などなら頷けるが、電子機器であるビデオキャメラではいかがなものであろうか。落札後に想定外の結果ではただの大型ゴミである。それどころか処分にさえ費用が発生したりする電子機器ではメーカーの修理対応などを十分に検討して入札する必要があると思う。そういう点では今回の10件以上の検索は正しい判断といえるだろう。
 下の写真はDXC-537だが、出品物とは全く関係ない。中古販売している海外サイトから借用したものである。
2007年5月21日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年05月15日(火)
BVW-400 修理
 「BVW-400 修理」である。
 BVW-400とはベーターカム一体型カムコーダーのことだが、ついに400がサポート終了対象モデルになってしまった。2006年3月末に「定期点検・専用部品による修理受付終了」となり、2007年3月末で「サービス受付終了」である。つまりオーバーホールや修理の受付も終わったらしい。幸い300Aや400Aはまだ大丈夫である。一応400を400Aの部品によって修理することは可能だが、あとはソニーマーケティングの対応次第である。
 「いつまでベーカムを使っている」と言われそうだが、テレビ番組を見てもらえば判るように未だに様々なシーンでベーカムは活躍している。ただしどちらかといえば地方局である。都心部ではニュースなどもHDCAM化してきている。だが地方においてもNHKが昨年DVCPRO HDの採用を決めた。2011年に向けていずれは全てHD化し、ベーターカムは姿を消す事になる。今回ソニーがBVW-400の修理受付が終了したことも肯ける。しかしいかにベーターカムというフォーマットが優れているかはその歴史が物語っている。
 VHS vs BETAではことごとく敗退したソニーだが、そのベーター用テープを用いたベーターカムは画質の良さとコンパクトかつ手ごろなサイズ、長さによってVHSテープを使って20分記録するMビジョンに圧勝し、松下&NHKの共同開発であるMU(一応米NBCや一部のNHKで採用された)もベーターカムには歯がたたなかった。ベーターカムよりも小さくなったものの、20分しか記録できないMUではなく、30分収録できるベーターカムSPを世界は選んだのである。ベーターカムのテープはベーターカムSP、デジタルベーカム、ベーターカムSX、IMX、そしてHDCAMまで継承され今に至っている。つまりHDCAMのVTR(HDW-M2000)があれば全ての放送フォーマットのベーターテープが再生できるのである。ベーターカムはハイビジョン信号としてアップコンバートされHDCAMの中で生き続けることができるということである。つまりベーターカムの勝利は互換性の勝利と言えるだろう。
 古いものを切り捨てないで、下位互換を保ってきたソニーのスタイルが素晴らしい。だからこそBVW-300A/400Aの修理受付は当分維持していただきたいと思うのは私だけではないはずである。
2007年5月15日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年05月14日(月)
DV Storm バージョン 比較
 「DV Storm バージョン 比較」である。
 DVStormはDVStormRTに始まりDVStorm2、DVStorm3と進化していった。ハードウエア面で細かな変更は行われているがやはり大きな違いはプラグインやドライバーのバージョンの変更だ。プラットフォームもWindows2000からXPに変わり、ドライバーも順次アップデートしていった。
 ドライバーのアップデートによって一番大きく変わることは互換性と安定性の改善である。現在カノープスのWEBでダウンロードできるドライバーは2.01のベータ版だが、その後2.01のパブリック版が出ている。ただしこれはダウンロードによる公開ではなく、ULTRA EDIT 2 with DVStormとして製品にパッケージされたものだ。ULTRA EDIT 2のインストールCDを使うことで2.01.503にアップデートが可能になる。
 このドライバーで良くなることはPCI EXPRESSでのグラフィックボードの諸問題が解決できることだろうか。一時PCI EXPRESS用のGForceでオーバーレイできないということが報告されていたが、最新のドライバーによってこれらの問題はクリアーされる。
 DVStormは現在HDV対応のVELXUSやDVStormXAにその座を譲ったかに見えるが、巷では今尚愛用者が多い。私の会社でもDVStormRTやDVStorm2が現在6台稼動していてSD環境のノンリニアシステムの中核となっている。DVStormがあったからこそノンリニアに移行出来たといっても過言ではない。もちろんHD環境はVELXUSを使ったシステムでP2CAMやDVCPRO HDのVaricmまで対応している。
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2007年05月13日(日)
3次元 リニア編集室
 「3次元 リニア編集室」だった。私の会社でもめっきり使用頻度の落ちた機材である。しかし電源は毎日ONし、月に数回は稼動している。写真はソニーのDFS-500という3次元特殊効果装置で、かってはデジタルスパイサーという愛称で親しまれた機種である。私の会社のDFS-500はフルオプションに加えてデジタルクロマキーヤーのDCK-500を追加しクロマキーの他にカラーコレクションにも対応している。
 ハイライトのビデオレペルを規定にするとどうしても中間部が暗くなり、DCK-500のガンマ補正で中間調を持ち上げ、セットアップは規定どおりにするという機能に加え、ビデオキャメラが撮影した映像を印象色に補正することも出きる。これまでに沖縄方面のビデオを多数仕上げたが、海や空の色はキャメラのオリジナルでは出ない。監督が「沖縄の空はもっと青い!海はコバルトブルーだよ!」という要求にもこれで応えることが出来た。
 ところがいつの間にか編集はノンリニアへ移行し、3次元のエフェクトやカラーコレクションもプラグインで簡単に行うことが出きるようになった。結果リニア編集システムはほぼ不要なものになったと言えそうだ。実際稼働率だけではそういう風に見える。しかしこれが無ければかなり不便なことも確かで、信号方式の変換やDVCAMから急ぎのベーカム編集など、キャプチャーが不要な作業のおかげで大変助かる。
 また、ベーターカム、DVCAM、DVCPRO、その他のフォーマットのVTRがDFS-500を介して全てつながっていて、ノンリニア編集システムともシームレスな環境を構築した編集室は様々な条件に柔軟に対応することが可能だ。いくら世の中がデジタル化していっても、まだまだアナログは健在である。大事なことはアナログとデジタルの融合ではないだろうか。

 アナログからデジタルへ移行する中、今日はNHKの教育で「日曜フォーラム〜完全デジタル時代の放送コンテンツ」という放送を行っていた。完全デジタル時代の幕開けが迫っている。ITデジタル化が本格化する中で必要な番組ソフト・コンテンツサービスとは何か、そして、それをどのように提供するのかを考える。という内容だったが、フジテレビ、ビーエス・アイ、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、日本テレビ、吉本興業、NHKを交えたフォーラムは大変アナログな内容であった。2011年もま近に迫ってきたが、アナログ無くしてデジタル無しだと思う。
 映像を作る我の環境も激しくデジタル化されていくが、新しい物をゼロから作り上げてゆくのはアナログを代表する我々人間の頭脳であることは確かである。
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2007年05月11日(金)
ステディカムオペレート 大阪
 「ステディカムオペレート 大阪」だった。このキーワードで4件の検索があり、検索結果にはこのブログと「HDV方式業務用ハイビジョンカムコーダーHVR-Z1J」が挙がっていた。程なくしてグライドカムのオペレーター依頼の仕事が入った。SEO対策によるWEB効果というものだ。
 今回の仕事は24PということでキャメラがHVR-Z1Jではなく、ナショナルのDVX-100が指定されている。つまりZ1J用のリモートコントロールが使用できないため平和のズームリモコンを借りる事にした。そして今回ヘッドマウントファインダーとしてソニーのグラストロンを使用する。
 もう10年も前の製品だが今尚健在である。元々超パーソナルなビデオシアターとして開発されたものだが、ローアングル撮影やバイク撮影では局でも使用されていた。すでにバッテリーは終了モデルになっているものと思っていたらHVR-Z1J用のNF-F970がそのまま使用出来、発売当時の3倍以上の連続動作が可能になる。つまりグラストロンはまだまだ使えるということだ。そしてボロボロになっていたイヤーパッドや頭頂部サスペンダーなどの消耗部品は今も供給されている。製造を打ち切ってから久しくなるが性能維持部品が供給されていることは嬉しい。
 グライドカムのオペレートにおいて、撮影技術会社としては他社が使用していない機材を使用することも差別化として非常に重要なことでは無いだろうか。ただし街中でスムースシューター付のグライドカムをグラストロンをかぶってオペレートするとまるでロボコップである。下手をすれば通報されかねない。幸い今回の出演者はタレント以外は全てエキストラということでその心配はなさそうである。
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2007年05月02日(水)
AJ-HDC27F
 「AJ-HDC27F」という検索が20件以上有った。検索されたページは「Panasonic AJ-HDC27F(バリカム)による720/60Pハイビジョン撮影」である。今更バリカムを語る必要もないほど業界に浸透したキャメラである。何故20件も検索が有ったのか?調べて見るとヤフーオークションである。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k45281617
こんなものがオークションに出品される時代になったということだろうか。いったいいくらで落札されるのか見ものである。
2007年5月2日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年04月23日(月)
XDCAM EX
 「XDCAM EX」だった。そして逆引きをすれば、検索元はなんとsony.co.jpだった。詳しく見ると今月だけで225件ものアクセスである。
 どれほど世間に注目されているかを調べているのだろうか。まあ、心配御無用、十分以上に注目されている。
 問題は先に発売されているナショナルのP2CAMとどう勝負するかというところだろう。こちらはMPEG2ではなくバリカムと同じ100MBPSのDVCPRO HDである。

 しばらくは様子を伺い、市販モデルがどういうものになってくるかを楽しみにしたい。巷の情報によると$8000程の価格で1/2インチの撮像素子らしい。1/2インチで5,8mmの引きなら2/3インチの7.8mmに相当する。放送用の標準ズームと同じ画角になる。これは期待できそうだ。
 話は変わるがサイバーショットが新機能を盛り込んだ。以前ブログで書いたが、新しいサイバーショットはビデオ出力がSDからHDに変わった。アナログコンポーネント出力が加わったことでフルハイビジョンの静止画をモニターに出せるようになった。アルファに上位機種を譲ったかに見えたが、リアルタイムビューのサイバーショット健在である。 一年前のこの記事に追記するが、2008年4月にレンズ交換式のPMW-EX3が発表された。2月に発売されたレンズ交換式のHDVのHVR-Z7JやHVR-S270の持つテープメディアの限界に対してPMW-EXの登場はありがたい。XDCAM EXが今後どう伸びるかはメディアの価格にかかっているだろう。  先日ブログでXDCAM EX PMW-EX3のことについて触れてみた。
2007年4月23日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年04月21日(土)
ハイビジョン中継車
 「ハイビジョン中継車」で私の会社のサイトが検索されていた。それもかなり上位だ。もちろんこんな立派な中継車は私の会社には無い。当然大手の技術会社にお借りしたものである。
 この仕事は大手レコード会社のパッケージDVDとオンエアの制作だが、なぜこの仕事を私の会社が受注できたのか、その理由は簡単だ。過去の舞台公演の収録実績である。つまり映像収録は機械が行うものではなく、人間が行うものであるということだ。カメラマンにしろ、スイッチャーにしろ、これまで経験してきたことが技術となり、能力となる。
 大手レコード会社→中堅制作会社→千里ビデオサービス→大手技術会社という流れになり、一見して最後の二つが逆転しているように見える。しかし、大手技術会社といえども、実際にキャメラを振るのは私の会社のキャメラマンと変わらない。それよりもキャメラマンの経験が重要になる。この日のキャメラマンのMやOもこれまでに100本以上の芝居を経験し、私もそれ以上の現場でスイッチングしてきたのである。
 こういうスタッフを支えてくれるのが大手技術会社のスタッフ(VE、VTR)ということになる。
 これが技術さんの仕事場である。ここにVEさんとVTRさんが専従し、機器の調整と収録の管理を行ってくれる。
 ここが私(スイッチャー)と音声さん、ディレクターの仕事場である。ここで4台のハイビジョンキャメラから送られてくるライブ映像をリアルタイムに切り替える。
 最後は本番中のVE卓。さながら潜水艦である。(実際には潜水艦など乗ったことも無いが、映画を見ての印象ではこんな感じではないだろうか)ソナーの音よろしく、私が叩くスイッチの音だけがカチッ、カチッと暗闇に響き渡る。
 「ハイビジョン中継車で上位ヒットしたおかげで又新たに中継の依頼が浮上してきた。我々スタッフは再び闇の中に潜行することになる。
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2007年04月20日(金)
DSR-1
 「DSR-1」とはソニーの一体型用DVCAMドッカブルVTRである。現在ソニーが出しているフィールドでのHDCAM-SR収録を可能にするポータブルレコーダーSRW-1が残っているだけで、ドッカブルVTRのDSR-1は市場から姿を消してしまった。つまりDXC-D50と一体化するDVCAMは無いのである。姿を消した理由は簡単だ。売れないからだ。新規にDSR-1を購入する金額に数十万円を上乗せすれば完全一体型のDVCAMが購入出来るのである。ところが我々技術会社の要望は少し違う。
 キャメラと完全一体型になったキャメラには放送用のHDCAM、BETACAM、DVCAMなど、様々なものがある。DVCAMではDSR-450やDSR-400などが現行モデルで、一体型としての完成度は高い。しかしBVP-90やBVP-70など、これまでベーターカムのドッカブルVTRと一体化してきたキャメラはVTRを交換することで新しいフォーマットに変更が可能だ。(※ハイビジョン化は無理)
 私の会社の場合、BVP-70は今もBVV5と一体化しているが(時にベーターカムでの撮影依頼があり、BVW-300や400とともに今も稼動している)
IKEGAMIのHC-D45は当初一体化していたBVV5をDSR-1に換装した。つまりHC-D45は池上純正のDVCAMアダプターを装着することでDVCAM一体型に生まれ変われたのである。下の写真はHC-D45にDSR-1とB帯ワイヤレスレシーバーを装着したものだ。
 もしもHC-D45がベーターカム完全一体型であったなら、今頃は現役を退いているかもしれない。HC-D45は52万画素CCDを採用し、水平解像度900本、S/N63dB、感度F11、ダイナミックレンジ600%を達成したキャメラで、今も第一線で通用する性能を保持している。
 上の写真はヴィッセル神戸の取材風景だが、HDCAM、ベーカムなどに混ざって千里ビデオサービスのHC-D45wDSR-1今も現場で活躍している。
 分離、一体型のVTRは我々技術会社にとって強い見方であり、フォーマットの変化に追随できることは結果として機材コストの抑制となり、顧客にとっても良い結果に結びつくのである。
2007年4月20日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年04月19日(木)
HDV Vision3
 「HDV Vision3」である。これまでHDVのHVR-Z1Jにはマンフロットの#505を使用していたが、キャメラマンの要望でVintenのVision3を導入した。HVR-Z1Jに放送用の舟(VCT-14)を使用した場合は3kgのスプリングで完全バランスする。もちろん#505も3kgに設定しているので完全バランスするのだが、以前Jリーグの取材でガンバ大阪へ行った時(この日は池上のDVCAM)に東通さんがHVR-Z1JにVision3を持ってこられていて、その白い美脚に魅了されたということだ。カーボンファイバーを使った黒い三脚も軽くて良いのだが、やはりビンテンカラーが美しい。そして軽いキャメラの場合にはアルミ三脚の方が安定感がある。
 さて、肝心のキャメラワークだが、水平/垂直/斜めのパンはさすがにビンテンである。これで上手く振れなければ人生の終わりだ。そしてスローパンのためにドラグを強めに設定してもバックラッシュも無く自然に止まる。もちろん動き出しもスムーズだ。
 さて後に残った#505だが、その運命やいかにである。しかし最近はHDVの仕事が多く、さらにHDVのマルチ収録にも複数のHDV三脚が必要になる。#505も益々活躍してもらわなければならない。そうは言っても今後Vision3の使用頻度が高くなることは間違い無い。当然だが笹邊も美脚好きである。
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2007年04月18日(水)
P2CAM
 「P2CAM」というキーワード。P2CAMとは松下の半導体メモリーによるカムコーダーである。先に書いたAG-HPX555がそうだ。

 このHPX555が発表されているNAB2007のソニーブースで異変が起こっているらしい。先日からNAB2007へ視察にいっている技術会社のH氏から届くニュースでは松下のP2CAMに対抗する半導体メモリーカムコーダーとしてフラッシュメモリを採用したXDCAM EXが発表されたらしい。特大の写真をここで見ることができる
 HDCAMによって世界をリードしつつもNHK地方局のDVCPRO-HD採用によって地方選に敗れはしたが、PCAMによって一歩先んじていた松下に対してソニーは新しい戦いを挑み始めた。HDVに参加せず、独自にP2CAM路線で進んできた松下陣営とXDCAM_EXでサンディスクのメモリーを採用したソニー。HD/SD混在で混沌とする映像業界でユーザーはどちらを選ぶのか、たいへん興味深い戦いが口火を切った。
 さて、私の会社はどっちを選ぶのか?
 答えは2つである。技術会社としては双方に対応しなければならないだろう。今現在私の会社が対応しているフォーマットはβCAM/DVCAM/DVCPRO-25/50/HD、そしてHDV、P2CAM、HDCAMだが、また新たな対応を迫られることになる。フォーマット争いに振り回されるのは最終の視聴者もさることながら、技術会社も振り回されて続けているのだ。
 ちなみにXDCAM EXと競合するP2CAMカムコーダーは下の写真AG-HVX200である。

下の写真が気になるXDCAM EXである。

 この写真を見るとワイド端が5.8mmになっている。もしかすると撮像素子が1/3ではなくXDCAM HDと同じ1/2インチになっているのかもしれない。それならば画素数は150万画素以上ということになる。期待ばかりが膨らむNAB2007だ。最後の写真がXDCAM EXの全体像である。
 NAB2007の現地レポートがシステムファイブさんのポータルサイトで公開されている。見ているだけでワクワクする。しかし目の毒でもある。
2007年4月18日 | 記事へ | コメント(3) |
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2007年04月12日(木)
WMVをDVDに変換
 「WMVをDVDに変換」である。このキーワードも良く見かける。作業は決して難しいものではない。フリーウエアでWMVからVIDEO_TSを書き出してDVDを焼くだけだ。しかし仕事として請け負うことは出来ない。こういう問い合わせがあればフリーウエアのダウンロードサイトを知らせて自分でやってもらうようにしている。
 私も自宅のPCでGYAOの動画部分だけををDVDに焼いたりしている。これはあくまで個人的に楽しむための作業といえる。電波から録画する場合はエアチェックといったが、ネットから録画する作業はなんと言えば良いのだろうか。IPチェック、あるいはITチェックとでも言うのだろうか?いずれにしても仕事でやれば不法行為となる。
 明日は滋賀のHDCAMロケである。サブはやはりHDVのHVR-Z1Jだ。天候も良さそうで、いい上がりが期待できそうだ。我々の仕事はエアチェックではなく、エアチェックされる映像を作ることである。
2007年4月12日 | 記事へ | コメント(0) |
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2007年04月11日(水)
リターンスイッチとは
 「リターンスイッチとは」だった。時々このキーワードがログに出現する。検索されたページのトップにリターンスイッチの作り方を紹介されているキャメラマンさんのページがあったので、作りたい人にはいいのではないだろうか。
 掲載している写真はソニーのリターンスイッチCAC-6である。リターン1と2の他にインカムのマイクスイッチも付いている。インカムにはケーブルの中間やヘッドセットにスイッチが付いていて、普段は音の回りこみを防ぐためにOFFにしているが、必要に応じてキャメラ側からも話さなければならない場合がある。しかし左手でレンズを操作し、右手でパン棒を持っている場合はケーブルに付けられたトグルスイッチを触ることが出来ない。そういう場合にはCAC-6のマイクスイッチを押しながら話す事になる。ただしメーカー製のリターンスイッチはさすがに高価で、CAC-6は税別95,000円もする。やはりリターンスイッチは自作が良さそうである。
2007年4月11日 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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