「三つのあ 映像」だ。三つの「あ」は様々な業界で様々なものがある。私が考える映像業界の三つの「あ」は次のことだ。
1:挨拶、2:安全、3:後始末
これは映像に限らず全ての業界に通用すると思う。
先日ある現場へ派遣したキャメラマンから聞いた話だが、その現場50年に一度の大きな現場のため、色々な技術会社からプロが派遣されていた。機材屋から聞いた話だそうだが、一つで現場で有った話だ。
某映像会社の社長が『撤収は聞いていない』と撮影終了後即座にバレたらしい。機材屋は実名付きで現場の様子を言ったようだ。これが音響や照明の撤収の手伝いなら仕方の無いこともある。だが、一つの現場を協力して中継を行った場合は、たとえ部署が照明部や制作部であっても、早く片付いたところは手伝ったりする。それが同じ映像チームの中で『撤収は聞いていない』では済まない。ましてや問題の人物は社長だそうだから、当然社員もそうだろうと類推することになる。後片付けまでやって仕事は完結する。
まあ、業界でこういうことをするとそれなりのしっぺ返しはある。「あの会社が来たら豪い目にあわしたれ」である。これは昔から舞台関係では良く聞く言葉だ。業界とは楽しく面白い世界だが、一つ間違うと恐ろしい世界である。スタッフの口から実際には実名を挙げて伝達される。「人の口には蓋が出来ない」とはよく言ったものだ。ちなみにその会社は千里ビデオサービスからそう遠くない場所にあり、ホームページも公開している。
挨拶、安全、後始末、きっちりと守らなければならない。
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