「第5回国際水素・燃料電池展」がビッグサイトで開催されている。残念ながら私は行けなかったが、注目の製品が展示されている。
ASAHI.COMによると東京貿易機械(東京都中央区)は、家庭用ガスコンロのボンベを使う「ポータブル燃料電池」を出展した。欧米で市販されているプロパン缶1本(約400グラム)を取り付けると50Wの発電が始まり、14時間稼動する。屋外ロケ用のカメラや照明などに使うことを想定している。燃料補給の手軽さや騒音の静かさ、クリーンな排気が売り物だ。日本の家庭用コンロとして出回っているブタン缶に燃料を変更し、電力を100W仕様にした製品を開発中。 ということでこれが東京貿易機械のポータブル燃料電池だ。
引用に「屋外ロケ用のカメラや照明などに使うことを想定している。」とあるように、我々の業界がターゲットだ。我々の仕事は電子機器を使用することから、常に電源に縛られる。重く大きい鉛バッテリーから始まり、ニッケルカドミウム、ニッケル水素を経て、そして今はニッカドに比べて遥かに軽いリチウムイオンバッテリーを使用している。(エネループはニッケル水素)
昔読んだ「こち亀」のなかでカメラマンに扮した両津が「使い切ったバッテリーはただのオモリ」と言っていたシーンが印象的だった。まさにその通りで、こち亀の原作者である秋本治氏の洞察力のすばらしさに驚いた。ポータブル燃料電池がガスライターのボンベなどで稼動する時代が来れば「使い切ったバッテリーは軽くなる」というのも夢ではない。
私の会社ではラジオマイクやミキサー、ストロボなどの単三電池をすべて充電式のエネループや充電式エボルタに切り替えて省資源に取り組んでいるが、あくまで放電後は充電しなければならない。
将来はコンビニでカセットコンロのボンベ1つ買えば一日のロケ現場の電源をまかなえるかもしれない。未来の電池はそう遠くないところまで近づいてきたようである。
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2009年2月26日
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代表取締役年頭挨拶である。年末年始になると毎年このキーワードが多くなる。私は一昨日、つまり元旦に年頭挨拶をホームページへアップした。そのページへのアクセスがすでに100件を超えた。概ねそれらはトップページからのリンクによる。グーグルでヒットするものは2008年以前のもので、今年の年頭挨拶はまだそれほど多くヒットしない。もちろん私の2009年年頭挨拶はヒットせず、検索されるものは2008年の年頭挨拶である。しかし今年は違った。これまで年頭挨拶を元旦に検索してその年の年頭挨拶がヒットする場合はおそらく全年のうちにアップされたものであり、年頭挨拶というにはいささか疑問であった。それがCMSを利用したBLOG形式のページでは今年の記事がヒットするようになった。2009 年頭挨拶で元旦から様々な会社の2009年年頭挨拶がヒットしてきた。大きな変化である。いずれ多くの会社が営業を再開する4日以降にはHTML形式を含め、多くの会社の年頭挨拶がヒットするようになるだろう。
年頭挨拶を読むと企業の経営者が2009年に対して、何を考えているかがよく分る。それらを参考にしてあらためて2009年の指針を考える。私の年明けは情報収集から始まるのである。
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2009年1月3日
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人員削減、これは私の会社のサイトへのキーワードではない。私が検索したグーグルのニュース検索である。
サブプライムローンの焦げつき問題の影響でアメリカの住宅バブルが崩壊して世界中の株価が急落した。そしてドル安。
一部の賢人達は数ヶ月前からドルは60円代にまで下がるだろうと予想している。私もそう考える。株や為替に興味ない私にとって今興味あることは大手企業の人員削減である。業績が上がれば派遣会社に頼って人員を補給し、業績が下がれば解雇が簡単な派遣社員から切っていく。都合がいいといえばそれまでだが、企業の都合で生活を失う人にとってはたまったものではない。
話をサブプライムローンに戻すがこれは低所得者層向けの住宅ローンの事で、所得の低い人やクレジットカードで返済延滞を繰り返すなど、いわゆる信用力の低い個人を対象とした住宅ローンのことだ。リスクが大きい分金利は高く設定されている。
このサブプライムローン問題にせよ、日本で問題になってる人員削減、派遣労働者の解雇はいずれも所得の低い人、弱者と言われる人が対象になっている。
社団法人日本ダム協会の資料に八田與一(はった よいち[1886年7月4日−1942年5月8日]大正期から昭和初期にかけて活躍した水利技術者)のことが書かれている。
彼の業績として大正9年に台湾で着工した嘉南大しゅう事業
工事の工程は、烏山頭ダムに貯水するための隧道工事と、濁水渓の導水工事を平行して進め、次いで、烏山頭ダムの本体工事にかかり、最後に、水田をまんべんなく導水するための給排水路工事を行う、4工程に分けて建設がなされた。大正9年に着工し、昭和5年に嘉南大しゅう事業は、10年間を要し竣工した。 における彼の行動だ。
大正12年9月1日の関東大震災がおこったときである。この大震災により、日本は政治、経済、社会面で大混乱となり、その影響は、台湾にも波及した。嘉南大しゅう事業の大幅な補助費の削減となり、組合員の半数が人員整理となった。 彼は有能な者たちを解雇したのである。
『「退職者の中には、有能な者がかなり含まれております。この者達より、他の者を解雇した方が、現場としては有難いのですが」
静かに聞いていた與一は、
「私もいろいろ考えた。確かに、力のある者を残しておきたい。しかし、能力のある者は、他でもすぐ雇ってくれるだろうが、そうでない者が再就職するのはなかなか難しい。今、これらの者の首を切れば、家族共々路頭に迷うことになる。だから、あえて、惜しいと思われる者に辞めてもらうことにした。その穴埋めは、君達が残った者を教育し補ってくれ。辞めさせる以上、辞めていく者の就職口は、必ず私が見つけてくる。君達も苦しいだろうが、私もつらい」と苦汁に満ちた顔で語った。
係長の誰もが、心で泣いていた。決して、部下を粗末にしない與一の温かい心が泣かせたのである。
もはや、誰も何も言わなかった』 八田與一のことは
古川勝三著『台湾を愛した日本人』(青葉図書・平成元年)
斎藤充功著『百年ダムを造った男』(時事通信社・平成9年)
などに書かれているらしい。是非手に入れたい書籍だ。
もう一度人員削減に戻すが、労働者を人材派遣会社に任せて調達する安易な考え方に私は疑問を感じる。社員は社員だ。ともに考え、ともに働く従業員だ。会社の業務を遂行する一員を派遣会社に依存し、基本教育まで派遣会社任せでは将来は無い。もちろん派遣社員に愛社精神が生じるなど期待も出来ないだろう。さらに周旋屋的な派遣会社に上前をはねられる派遣も大変だが、直接雇用して教育すれは無駄な手数料も抑えることが出来る。もちろん愛社精神も期待できる。
今人員削減を考えている経営者の皆さんに提案である。
まず自社の高所得者から解雇は勿論無理だ。八田與一とは言わないが、役員、相談役、管理職、そして重要職の給与削減から考えられないだろうか。 もちろん政治家、公務員も同様だ。
こんなことを書けば絶対人材派遣会社からの仕事は来ないだろう。それはそれでよい。私自身が人材派遣会社に依存する気が無いから、たとえ依頼があったとしても、まともなVPなど出来るはずが無い。
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2008年12月14日
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ある人からの情報。驚きである。
USAキヤノンにあるEOS 5D マークUの動画だ。
http://www.usa.canon.com/dlc/controller?act=GetArticleAct&articleID=2086
視聴にはQuicktime7が必要だが、見れば衝撃を受けること間違いなしだ。
This video was shot with a pre-production Canon EOS 5D Mark II digital SLR. The files used to create this video were not manipulated in any way, only re-compressed for ¼ resolution display on our website. To view Vincent Laforet’s comments and behind-the-scenes video on the making of REVERIE, please visit his blog: blog.vincentlaforet.com
とあるように、発売前ののキヤノンEOS 5DマークIIデジタルの一眼レフで撮られたものだ。そしてヴィンセント・ラフォレのコメントとメイキングビデオが彼のブログに載っている。ブログで彼はEOS 5D マークUをhe next HD camcorderと書いているが、それはもうすぐそばまで来ている。EOS 5D マークUはキヤノンのHDカムコーダーXH A1などとは全く次元の異なる撮影マシーンであることは確かだ。
http://blog.vincentlaforet.com/2008/09/23/behind-the-scenes-video/#comment-2436
ここにきてデジタル一眼レフとデジタルシネマの境が曖昧になってきたように思う。撮影レンズの自由度ではデジタルSLRのEOSに軍配が上がることは勿論であり、フルサイズの撮像素子は35mm映画サイズよりも有利だ。
後はEOS 5D マークUのシューティングスタイルだけである。EOS 5D マークUをシネスタイルに改造するガレージメーカーも出てきそうな気がする。
D700も欲しいが、EOS 5D マークUも欲しくなってしまう。しかしそれよりもEOS 5D マークUの動画で撮らなければならない仕事が欲しい!
ちなみに今日はある企業の50周年記念のパーティーの収録だ。オーダーのフォーマットはDVCAM SDの4:3である。放送以外のHD化にはまだしばらく時間がかかるのが現実のようだ。
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2008年9月28日
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昨日のマイクブームポール用バランスウエイトの書き込みの後、色々調べていてこんなものを見つけた。
NASAのエンジニア達が、 ロケット工学に基づく物理学的な検証を重ねて開発したシステム・・というゴルフクラブ用のカウンターバランスだ。また、釣具のリョービのサイトではキャスティング競技用のグリップ内バランスウェイトのページがあった。こういった考え方はテニスのラケットなどにもあり、様々なものにカウンターバランスが利用されていることがうかがい知れる。
我々が最もお世話になっているカウンターバランスは、何といっても三脚のヘッドである。昔のユニバーサルやミラーなどのヘッドではカウンターバランスを持っていないので、撮影アングルに合わせて毎回ビデオキャメラの装着位置を前後させてバランスをとらなければならなかった。今日ではビンテン、サクラー、マンフロットetc.全ての製品がヘッド内にカウンタースプリングを内蔵してキャメラの重量を打ち消すようになっている。一度調整すればキャメラをどの上下どの角度に向けても完全バランスが取れるようになっている。
昨日書いたように「マイク ブームポール バランスウエイト」などを検索するが何もヒットしないのはおそらく業界標準という考え方が強いからだろう。某巨大掲示板でも「Sennheiserの816 416が普及してるのは放送業界で標準的に使われているから。 他の商品でもいいものがあると思われるが 新商品を試すような冒険はだれもしてないのが放送業界の現状。」といった記述がある。
はたして実際そうなのだろうか。私の知人が関わる放送技術研究所では従来の常識にとらわれない研究が日夜行われている。もちろんへんてこりんなものも開発されるようだが、それらの積み重ねが画期的な映像、中継を生み出してきたことは確かだ。私の会社のような零細企業がこういったことを引き合いに出すのはおこがましいが、ものづくり精神は持ち続けていたい。
まもなくビジネスマッチング博がはじまる。今年も私の会社は会場中継と記録を担当する。様々な業種の企業が出展され、興味深いのものづくり精神に触れることができそうで楽しみだ。
開催日程と場所は下記のとおり。
■平成20年10月16日(木)・17日(金)
■マイドームおおさか 1階展示場
■10/16 10:00 〜 17:00
■10/17 10:00 〜 16:00
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2008年9月27日
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